早稲田大学、アゲイン!

 昨年に引続き、今日は早稲田大学さんにまたもやお邪魔しました。法学部の安藤和宏先生のゼミで「音楽業界にはこんな人もいる」的な内容のもの。20人弱くらいの学生さんたちだったし、音楽業界ということにフォーカスできたから、昨年より楽だったかも…

そして何より安藤先生には昔、非常にお世話になって以来、ご恩返しも出来ないままでいたので、今日は久しぶりにお会いできてとても嬉しかった!

安藤先生はこのような著作をリットーミュージックから出しています。ちょっとした業界人なら、間違いなくお世話になっている著作ケンゾウくん(写真下)




というわけで、自分がどういう形でこの仕事をはじめたのか、旅行業界時代から始まり、キングレコード時代の話など、それから若いころ好きだった音楽は?とか……こんなんで皆さんの役に立てたのかなーと思いつつ、安藤先生が生徒さんのために分かりやすい解説も挟んでくださり、あっという間の90分。


それにしても何せ早稲田の法学部の学生さんたちですから、未来の日本をしょってたっていくのは間違いないわけで、また早稲田は起業する方も多いらしく、私がお話ししたことが少しでも未来ある彼等の心の中に残ったら嬉しいなあ!と思います。

ちなみに学校に行ってよく言われる感想は「話の内容はよく分からなかったけど、楽しそうに仕事してるのは分かった」というもの(笑) ま、でもよく考えたら,自分の子供時代、楽しそうに仕事している大人というのは自分の周りにいなかったかもしれない。


学校に行く機会を与えられるとお話ししていることが、いくつかあるのだけど、私が伝えたかったのは下記の3つ。

(1)辺境の国の伝統音楽でも聞いてくれる人がいるという事。変わった音楽を紹介することでこの世界の多様性を紹介していくのが私の目的 → それによって隣人、友達、社会への理解が深まる → いい世の中になる。

(2)偽善ぽく聞こえるかもしれないけど、高尚な目標をもつこと。「ヒットを出したい」「お金持ちになりたい」という目標は失敗した時にやぶれる。でも「いい音楽を広めたい」「それによって世の中をよくしたい」という夢は絶対にやぶれない。

(3)音楽の仕事をしたいと思っている人はたくさんいるけど、死ぬほどやりたいと思っている人は驚くほど少ない。なので強く願えば絶対に可能。現在音楽業界は従来のビジネスモデルが崩壊しつつあるが、音楽を表現する人と、聞く人がいる限り、それをつなぐ仕事は必ずそこに存在する。


どうだろう。学生さんたちに伝わったかなぁ! 熱血安藤先生も本当に久しぶりだったのだけど、まったくお変わりなく……本当に感激したのでした。こういうのって刺激になる。普段自分の過去なんかあんまり振り返らないし。

安藤先生の、本当にためになる著作はこちら!