マティアス・バルトロメイ:ウィーンの正統派クラシック御曹司


 …とか書くと怒られそうだよなぁ,本人に。でも本当だからしょうがないよね。なにせバルトロメイ家は120年以上ウィーン・フィルに仕えてきた正統派のクラッシック一家なのでした。

昨晩初来日のニュースを発表したバルトロメイ・ビットマンですが、マティアスのお家のことについてはクレメンスを紹介したあとに、ゆっくりご紹介していきたいと思います。まず最初はマティアス・バルトロメイについてご紹介しましょう。

マティアスはオーストリアの首都ウィーンの生まれ。7歳よりお父さんのフランツ・バルトロメイにチェロを習いはじめます。お父さんはなんと30年以上もウィーン・フィルの首席チェロ奏者だっというすごい人。マティアスはザルツブルグでクレメンス・ハーゲンに師事した後、ウィーン室内管弦楽団やザルツブルグ・モーツアルテウム大学等でソリストを勤めた他、ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フィル・ハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ヨーロッパ管弦楽団、マーラー室内管弦楽団のメンバーとして活躍します。そして2010年からはアーノンクール率いるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスにソロ・チェリストとして参加しています。(と、ここまで書いて、私も実はなんのことだかサッパリって感じなんですが… すみません、クラシックは素人です。でもこの経歴は大変な経歴なんだそうです、クラシックの方に言わせると…)

そして日本にも一度来たことがあるらしい。マティアスいわく「2005年に弦楽四重奏団で京都に行ったことがあって、すごく楽しかった。また行くのを楽しみにしている」とのこと。2005年って12年前… ん? 20歳の時、ってこと? すごいな。

しかしどうでもいいけど、この経歴、キラッキラのクラシックの超エリート・コースですよね。それがなぜこういうアバンギャルドなデュオを組むことにしたのか。「クレメンスと僕は2011年に出会った。クレメンスは弦楽四重奏団の連作曲を編曲していたんだ。僕はそこでチェロを演奏していて、僕らはすぐに友達になった。当時僕らは2人とも似たような状況にあり、2人とも音楽の新しい方向性を探していて、今の時代のエネルギーと創造力を結実させた新しい何かを作りたいと考えていたんだ」

こんなのも見つけた! ピアノの人とデュオでCD出しているんですね。



さて話題の「Les Pauli」のクリップの中で好きなシーンを3つあげて、と聞くとマティアスの答えは下記の3ケ所を教えてくれました。

 01:29 セント・ステファン寺院の地下墓地
 02:06 ウィーンの古い映画劇場
 02:36 トラムの中



私はマティアスのパパがヘッド・バッキングで超熱演の1分05秒のシーンが好きです。ご自宅かしら〜。良かったら、皆さんも確認してみてください。

そしてマティアスが最初に買ったCDは、と聞いたら、なんとR.E.M.の「Automatic for People」だそうですよ!!! やったー ピーター❤ マイク❤ めっちゃ親近感! っていうか、若いですな、マティアス。(ちなみにペッテリ・サリオラと同じ歳だ…) 

そして好きなアルバムAlltime Best 5を選んでもらったら、この5枚になりました。 

 1. レディオヘッド「OKコンピューター」 
 2. デフトーンズ「ホワイト・ポニー」 
 3. ナイン・インチ・ネイルズ「ザ・フラジャイル」 
 4. クレメンス・ハーゲン&バウル・グルダ 
 5. パール・ジャム「Ten」

また影響を受けたミュージシャンはという質問に、クレメンス・ハーゲン、ニコラウス・アーノンクール、ジミ・ヘンドリックス、フランツ・シューベルト(スペースが足りないよ)…と答えています。

バルトロメイ&ビットマンの来日公演は2月12日(祝/月)チケットは今週末発売です。詳細はこちら。 実は、この2人静かな曲がいいんだよな… これとか大好き。