Caoimhín Ó Raghallaighって誰? その4  生い立ち、音楽との出会い、そしてさらに真の音楽との出会い


もうすぐ来日するクィヴィーンに、メールでインタビューを試みました!


「僕の両親は、音楽が大好きでした。 彼らは週末のほとんどを、 クレア(アイルランド西部)のパブで音楽を聴いたり、フェスティバルに参加したりして過ごしていました。 新婚旅行では、 フランスのブルターニュで開催された音楽フェスティバルに行き、そこでチーフタンズの音楽と出会いました」

「僕は6歳の時、私は両親にフィドルを買ってほしいと頼み、それが僕の音楽の旅の始まりでです」

「最初はとても大変でした。伝統音楽やフォーク音楽のフィドルの先生が見つからず、私はクラシックのヴァイオリンの先生の元に送られました。 それは大失敗で、数ヶ月間苦労した末、先生は母に「あなたはお金と時間を無駄にしている。彼は絶対にミュージシャンにはなれない」と 言いました」

「その小さなフィドルは数年ほこりをかぶっていましたが、10歳の時、両親が別の地元のフィドル教室を見つけてくれて、すぐに音楽を学ぶことに再び興奮できるようになりました。また偶然にも、その教室でティン・ホイッスルとフルートも学び始めました」

「 そして非常に幸運なことに マイケル・トゥブリディ(チーフタンズ)のクラスに入ることができました。彼は真の紳士であり、素晴らしい ミュージシャンで、日本にも何度か訪れていると思います」

「彼は 亡くなった偉大な昔の名演奏家たち、 デニス・マーフィーやジョシー・マクダーモットなどの演奏を録音したテープを持ってきて、彼らの演奏に対する自分の敬意と賞賛の念を私たちに教えてくれました」

「彼を通じて 、私はダブリンのアイリッシュ・トラディショナル・ミュージック・アーカイブ でパートタイムの仕事を獲得し、ウィリー・クランシー、マイコ・ラッセル、シェイマス・エニスなど私の音楽的ヒーローたちの、長い間失われたテープを整理する仕事をすることができたんです」

「でも。ある時点で、僕は自分の音楽には魂がないことに気づきました。 技術的には熟練しており、とても上手に演奏できたにもかかわらず、 自分の作る音楽には、実際には何の意味も力もないことを。また、その欠如は、まさに自分の責任であり、本当に重要なことは誰からも教わることができないということを悟ったのです」

「そして僕は、さらに偉大なミュージシャンだと考える人物と偶然出会うことができたんです。その人物とは、クレア出身のアコーディオン奏者、トニー・マクマホンです」

「彼は音楽で時間を止める力を持っていました。 彼のノエル・ヒルとのアルバム『i gCnoc na Graí』は素晴らしいもので、1970年代にGael Linnレーベルから発売された彼のソロアルバムもとても素晴らしい」
 

「彼は僕にとって偉大なメンターとなりました。おそらく、僕が演奏する際に自分自身の内面で深いところまで到達したかどうかということを常に理解していたのは、彼だけだったかもしれません」

「彼は演奏する時いつも、自分自身の中の真実の場所へ到達しようと努力していました。それが実現しないと、彼は決して満足しませんでした」

「音楽は彼にとってとても重要なものでした。彼は常に世界の終わりが訪れたかのように演奏し、常に何か本当に偉大なことを成し遂げようとしていました」 

次回はクィヴィーンのいくつかのプロジェクトについて語ってもらいます。

THE MUSIC PLANT、次の主催公演はこちらです。

Caoimhín Ó Raghallaigh クイヴィーン・オ・ライラwith 黒木千波留

7月24日(木)南青山曼荼羅19:00開演 
¥6,000(+ドリンクオーダー) 
詳細はこちらへ
もうすぐ公演日なので、当日精算を受け付けることにしました。こちらへどうぞ


作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。
6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中

 

民音さん主催でゴサードシスターズの来日ツアーもあります。詳細は特設ページへ。


ポール・ブレイディが12月にケルティック・クリスマスで来日します。詳細はこちらへ。


2年前にレコーディングした無印良品BGM29 スコットランド編がやっと公開になりました。良かったら、聞いてください。プロデュースはLAUのエイダン・オルークにやってもらいました。現在無印良品の店頭で聞くことができます。