ミホール・オドンネル

今日はパディとミホールの話をたくさんした。そしてミホールに乾杯したよ!



パディとミホールのアルバムについても、このドキュメンタリーに出て来る。3分過ぎ。もうあのアルバム、10年前なんだ‥ ミホールの最後の録音となった。



ボシーバンド。ボシーかプランクシティかと言われば、私は圧倒的にプランクシティ派なんだけど、パディとドーナルがボシーのレパートリーを演奏すると、いや〜やっぱりゾクゾクするよね!

ミホールというと私は圧倒的にこれ。このアルバムはミホールの空気につつまれている。クラナドのセカンド。このアルバムはクラナドの中でも異質で、ドーナルのプロデュース作品としても異質だ。このギターのフレーズと、コーラスが入ってくるところは、100万回聞いてもゾクゾクする。なんてすごい音楽なんだろ‥



ドキュメンタリーでケヴィン・バークが話しているように、みんな人生のディパーチャーラウンジにいるようなもんだ。そうして一人一人旅立つのを待っている。いろんな人生があって、早く行く人もいれば、しばらくそこに居る人もいる。確かなのは、いつかみんなが旅立たねばならない、ということ。そして早く行くから不幸だと単純にはジャッジできない。

昔の音楽ばかり愛でるのは私は好きではないし、音楽そのものではなくマスターテープとマスターベーションするような音楽ビジネスのやり方は根本的に違うといつも思ってきた。これから頑張る若い人を応援しなくちゃいけないと、いつも強く思っている。今、現役で頑張る人たちを応援しよう、と。でも、確かにアイルランドで、ある一定時期の、ことにドニゴールからやってきたものすごい伝統のパワーは、やはりただ事ではなかったと、今、改めて思う。それはドニゴール出身者だけではなく、ポールやドーナル、そしてパディも巻き込み、ものすごいパワーの音楽をクリエイトしていった。

すごい才能のミュージシャンの多くは、人間として社会で生活するために必要な何かを失っている代わりに音楽の才能を与えられている。バランスを欠いたその人生には壮絶なものが多い。つくづく凡人で良かったと思う今日このごろ‥

とりあえず、今夜はオリジナルボシーのメンバーであるパディと東京の片隅みの小さなバーでミホールの話がたくさん出来たのを幸せに思う。パディとドーナルの今夜のすばらしい演奏に感謝しつつ‥ 同じ時間は二度ともどってこない。一人ホテルの部屋でYou Tubeを見ながらミホール祭り。明日も早いので頑張ります!