ナンシー・グリフィスが「The Voice of Ireland」と称えた歌声の持ち主、ドロレス・ケーンがなくなりました。72歳。ちょっと早かった。ご冥福をお祈りいたします。 私が彼女の音楽を注目したのは、実はこのアルバムから。当時働いていたキングレコードが、このCDをライセンスし、プッシュしていたのだ。 ドーナル・ラニー がプロデュースした89年のコンテンポラリー作品『Lion in a cage』。かっこいいプロモ映像があったんだけどなぁ。You Tubeでは見つけられなかった。 まぁ、当時のキングレコード洋楽部ならともかく、今のリスナーからしたらコンテンポラリーのアルバムとなると伝統音楽系よりは評価が下がりがちだけど、なかなかどうして、名曲ぞろいの傑作だと思う。 クリス・レアの「ゴールデンルール」とか、めっちゃ泣けるし! あとは「Room」とかね。歌詞も彼女の声もすごくいい。そして精鋭ムーヴィング・ハーツのメンバーたちがバックをガッチリ支えている。 もちろん「レバノンの空は燃えている…」という歌い出しで始まるポール・ブレイディの「The Island」も,名トラック!! ほんと、まだ燃えてるよ、レバノンの空は… 思えばこの年のアイルランドはメアリー・ブラックが『NO FRONTIERS』をリリースし、めちゃくちゃ音楽的には当たり年だったと言える。 そしてなんといってもこちらの作品。英国人の夫ジョン・フォークナーとのデュオ作は傑作が多いが、『BROKEN HEARTED I WONDER』 不思議なのはタイトル曲で、ジョンがリードヴォーカルの曲なのに、なぜかドロレスの声ばかりが心に残る。まさに声のマジック。すごいよね。 ドロレスを世に出したのは、しかしながら、やはりすごいぞ、チーフタンズ! さすが。76年のアルバム『The Chieftains: Bonaparte's Retreat』で彼女の すごい歌声 を披露し、アイルランド音楽界を震撼させたのだった。 ドロレスといえば、デ・ダナンの初代女性シンガーということになっているが、2代目であるメアリー・ブラックとは本当に心からの親友だったようだ。二人は大の仲良し。一緒にアメリカツアーをしたこともある。 本当に随分前だったけど、メアリーが来日時にポス...
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