2019年5月31日金曜日

短期集中連載「ワールド・オブ・マズルカ・フェスティバルをたずねて」 ヤヌシュ・プルシノフスキが牽引する農村マズルカ・リバイバル 2

ヤヌシュはワルシャワの北の町ムワヴァ(Mlawa)に生まれ、そこで歌手の両親から地元の伝統音楽について学んだ。もともと異文化に興味を持っており多くの楽器を習得、20歳か21歳の頃には演奏家として身をたてていこうと決意したという。しかしこの頃彼が演奏していたのは、ラテン・アメリカの音楽やバルカン半島の音楽だった。また一時はクラカワ(ポーランド南部の世界遺産の町)に住み、そこでユダヤ音楽のレパートリーをたくさん演奏していた事もあったようだ。

その彼がワルシャワの南にポツリと取り残されたように存在していた農村マズルカに出会ったのは、90年代に入ってから。イラストレーターで民俗音楽研究家のアンジェイ・ビュニコフスキ(Andrzej Bienkowski)が撮影した農村マズルカの映像を見て、まるで雷に打たれたようなショックを受けたのがきっかけだという。ヤヌシュは、仲間を誘ってワルシャワにダンス・ハウスのプロジェクトをスタートさせ、これが現在の「ワールド・オブ・マズルカ・フェスティバル」の母体となって、すべてが大きく回転しはじめた。また当時、学校の先生をしていたヤヌシュは、家族ごと大きな交通事故に巻き込まれそうになり「こんなことをやっている場合ではない」と教職を手放し、音楽の道1本でやっていくことを決意したそうである。

私と、同じくワルシャワに取材に来ていたローパ・コタニ(BBC)は幸運にも、ヤヌシュを開眼させるきっかけとなった画家のアンジェイにもインタビューする機会が与えられた。現在72歳のアンジェイは画家の仕事で訪れたワルシャワ郊外の小さな村で、偶然農村マズルカに出会ったという。アンジェイは話す。「マズルカとはなんだ?と人に聞かれたら、いつも“それは奴隷の音楽だ”と答えているんだ」と。「これらの農村のミュージシャンの音楽の中に僕はブルーズを見いだした。まるでジミ・ヘンドリックスみたいじゃないか」

なぜ今までこれらの音楽が90年代まで発見されなかったのか。アンジェイによると農村同士が非常に孤立した状態だったということが理由の1つだという。そして、音楽自体があまりにプリミティブで原始的で(ヤヌシュの言葉を借りれば同時にとても洗練されてもいたのだが)、ハンガリーやジプシー、ユダヤの音楽のようにキャッチーな物ではなかったからだとも分析している。

アンジェイとBBCのローパ
またfROOTS誌にこの種の音楽に関する寄稿が多いアンドリュー・クロンショウ氏によるとポーランドがある程度大きな国であったことも関係しているのではないか、という分析だった。(ポーランドの人口は現在3,000万人、また面積は31.2万㎢。アイルランドや北欧の国々とはサイズ感がまるで違う) 加えて農村の音楽師たちは冠婚葬祭の需要がなければ、すぐに演奏を辞めてしまう。そしておそらくロシア風やジユダヤ風の音楽、そしてポップミュージックなど商業的な音楽があまりに市場において強かったことも理由の1つと考えられる。本来ならばアイルランドや北欧のように、農村マズルカの演奏者の中から段階を踏んで、ある程度現代的/商業的なプレイヤーが出て来ても良さそうなものだが、ポーランドでは、それが起こりえなかったのではないか。

またアンジェイによれば、こういった音楽家たちを農村では「村の恥部」として隠したがる。音楽がかっこいいものとなったのはつい最近の話で、農村では音楽は「無教養」「貧困」の象徴であった。

 またポーランドの文化の輸出を担当するインスティテュートのアジア担当の女性はこうも話してくれた。ポーランドでは芸術が非常に強くイデオロギーと結びついていた時代があったのだ、と。そういったイデオロギーにフォーク・ミュージックは非常に結びつきやすかった。そして89年の民主化以降は、そういった時代のことを必死で忘れようとする努力の時代がポーランドにおいて続いていく。やっとそんな必死さから落ち着き、ポーランドが自信を取り戻したのは2004年のEU加盟の時だったと彼女は分析する。それまではヨーロッパの文化に追いつこうと必死で自国の文化に高い評価を与える事自体、音楽ばかりではなく建築、デザインにいたるまで、ありえなかった、と。 そもそも第2次戦争中壊滅的な被害を受けたポーランドでは、楽器という楽器はすべて失われてしまっていた。

50年代に伝統音楽の採集に取り組む動きはあったものの、それらがラジオなどでかかることは一切なく、70年代にラジオ局に勤務していた女性の話によると、ラジオでよくかかっていたのはロシアやポーランドの流行歌、もしくは『演出された嘘のフォルクローレ(Fakelore)』であり、それらは伝統音楽の名を貶めこそすれ、高めるものではなかったのだという。そして多くの人は、何も知らずにそれらのコマーシャルな音楽を「ポーランドの伝統音楽」だと受け止めていたのだという。(この辺は映画『COLD WAR』に詳しい

 ところが、時代の流れが変わった。2010年代の今、農村マズルカは伝統音楽を演奏する若者たちの間に非常にクールで格好良いものとして一気に広まることになる。世界的にも「コマーシャリズムには汚染されていない本物の音楽を探そう」といった機運が高まっていたことも影響しているかもしれない。

アンジェイは言う。「画家の仕事で儲けたお金でなんとか農村マズルカを記録した音楽のCDを出したりしたのだが、全然売れなくってね。ちっとも商売にはならなかった。だが、それらの記録がヤヌシュたちの活動につながった」若者たちはみな楽器を手に取り農村に集まると、農作業を手伝うかわりに農村の音楽家たちに教えを乞うのだった。

ヴェーセンのミカエル・マリーンもこう証言している。「今,俺の生徒たちはみんな楽器をかかえてワルシャワに向っている」 

それにしても献身的なヤヌシュやアンジェイたちの活動には心を打たれる。農村に通い、もう引退したという老人たちを説得し、再び彼らの手に楽器を取り戻すと「3週間後にまた来るから」と彼等を励ます。そして復活さえた彼らを町へ招待し、その素晴らしさを「本物をもとめている」若いミュージシャンたちに伝える。老人たちはその音楽家としてのキャリアの最後の最後にちょっとしたセレブリティの気分を味わうことが出来たのだ。そんな地道な活動を延々と実践してきた。アンジェイやヤヌシュが、復活させたミュージシャンは合計1,500人、復活した音楽グループは80にも及ぶという。しかしながら「そしてその半分はもうすでに亡くなってしまったんだよね。僕らが捉えたのは最後の最後に存在したキラメキだった」とヤヌシュは語る。「僕はまだすべての曲を習っていないし、まだまだ習いたいと思っている」

このシリーズの第1回はこちらで読めます。
このシリーズの第3回はこちらで読めます。

<ヤヌシュ・プルシノフスキ・コンパニャ来日公演>
6月8日(土)武蔵野文化会館小ホール SOLD OUT
6月9日(日)北とぴあポーランド&ショパン祭 with 高橋多佳子
6月11日(火)名古屋 宗次ホール
6月12日(水)安来 アルテピア
6月13日(木)神戸 100BANホール
すべてのインフォはこちら。

映画『COLD WAR あの歌、2つの心』のFacebookページにて、ヤヌシュ、ご紹介いただきました〜



ありがとうございます。ますます加速していきますよー

<ヤヌシュ・プルシノフスキ・コンパニャ来日公演>
6月8日(土)武蔵野文化会館小ホール SOLD OUT
6月9日(日)北とぴあポーランド&ショパン祭 with 高橋多佳子(当日精算受付中)
6月11日(火)名古屋 宗次ホール
6月12日(水)安来 アルテピア
6月13日(木)神戸 100BANホール
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2019年5月29日水曜日

短期集中連載「ワールド・オブ・マズルカ・フェスティバルをたずねて」 ヤヌシュ・プルシノフスキが牽引する農村マズルカ・リバイバル 1

まだ肌寒い2017年4月半ば、ポーランドの首都ワルシャワにやってきた。この地を代表するフィドル奏者にしてマルチ・インストルメンタリスト&シンガー、音楽プロデューサーのヤヌシュ・プルシノフスキが主宰する「ワールド・オブ・マズルカ・フェスティバル」の視察のためだ。ショパンはこの国に生まれ、現役時代のほとんどをフランスで過ごしたが、彼の心はいつも祖国ポーランドにあった。彼が書いたたくさんのポロネーズやマズルカのインスピレーションの源が、農村の伝統音楽家たちが演奏する「農村マズルカ」であり、現在この「農村マズルカ」を取りまくユニークなムーヴメントは、ヤヌシュたちの献身的な努力によりワルシャワで熱い盛り上がりを見せている。多くのヨーロッパで70年代に見られたフォーク・リバイバルが、現在2010年代のワルシャワで起こりつつあるのだ。 

ご存知のとおりポーランドの伝統音楽はショパンを始めとするクラシックの巨匠たちだけでなく、他の国の音楽にも大きな影響を与えてきた。ポーランドの伝統音楽が北欧に渡り「ポルスカ」になった。例えば日本でも人気のあるスウェーデンの伝統音楽グループ、ヴェーセンが演奏する楽曲のほぼ90%は「ポルスカ」だ。戦争中フランスへ逃げて来た音楽家たちが祖国を思い「ポロネーズ」を作った。チェコ経由の「ポルカ」はアイルランドの伝統音楽、特に西の半島の先で頻繁に演奏されるようになった。またその影響は遠く南米の「マズルカ・クレオール」などにも発見することができる。 日本で知られているポーランド民謡というと「森へ行きましょう」や「踊ろう、楽しいポーレチケ」あたりだろうか。

ワールド・ミュージック・ファンには、BBCの強力なバックアップのもと世に紹介され、来日もしたワルシャワ・ビレッジ・バンドが記憶に新しいかもしれない。またユダヤ系、ロシア系のショウ的な要素の濃いいくつかのグループも活躍しており、それらがポーランドの伝統音楽として国外に受け止められることは過去にも多くあった。だが、現在ワルシャワを中心に起こっているこのフォーク・リバイバル・ムーヴメントは、それらとはまったく種類が異なる物だ。

そしてこのムーヴメントを牽引しているのが、これから紹介するヤヌシュ・プロシノフスキだ。 私がヤヌシュの音楽に最初に触れたのは2015年、とあるノルウェーのフェスティバルであった。100組を超える出演者が並ぶ中、集められた全世界のワールド・ミュージックの関係者の間で一番人気があったのが、ヤヌシュのバンドだ。しかし後から調べてみれば実はヤヌシュたちのこの活動は、その数年前からこの界隈では相当注目されていたようだ。2011年にはすでに英国の名門fROOTS誌が農村マズルカと彼らの動向を3ページに渡って特集。ヤヌシュのバンドは2012年、2013年とワールド・ミュージックの国際見本市WOMEXに2年連続で出演し、2013年には英国のSONGLINESが付録のサンプラーCDと一緒に彼等が牽引する農村マズルカのムーヴメントを大フィーチャーしていたのだから。

私が訪ねたヤヌシュが主宰する「ワールド・オブ・マズルカ・フェスティバル」には、ハラール・ハウゴーやノルディック・トゥリーなど国際的なアーティストも参加したことがあるようだが、基本的にはポーランド、そしてロシア、ベラルーシ、ウクライナ、バルト三国などの周辺国に住む「本物の」農村伝統音楽家たちを紹介する1週間のフェスティバルである。

月曜日から金曜日までは、町の図書館のホールを利用して行なわれ、キャパは約300名程度だろうか。それでも会場後方は立ち見のお客で溢れるくらいの大盛況。客層はこのテの音楽のイベントにしては異様に若い。(通常この類いの音楽は文化センター的なところで催され、客の年齢層は圧倒的に高いのが特徴なのだ)そしてその多くが自らも演奏するプレイヤーたちのようだ。ホールの階段やロビーでは、楽器を持った若者たちによる自由なセッションがあちこちで始まっていた。 週末になると会場は、町の外れの要塞のような大きな建物に移され、ここで2,000人以上の人たちが朝まで踊り狂うという狂乱のダンス・コンサートが催される。そして昼間はたくさんのワークショップが催され、ヨーロッパ中から楽器を持った若者達が、農村の音楽家たちに教えを得るために集まるのだ。

いずれも特徴的なのは、必ず本物の「農村の音楽家」たちがきちんとフィーチャーされている、ということ。ハンガリーのダンス・ハウス運動と同様、オリジナルに当たることは、ここのフォーク・リバイバルにおいて大変重要視されている。農村の音楽家たちはかなり高齢で(90歳くらい?)、その音楽は荒っぽくステージのためのエンタテイメントではありえない。しかしながらそんな彼らの横には必ず若いミュージシャンが寄り添い、彼らのステージ運びを手伝う。

それはワークショップでも同じだった。農村の音楽家たちは人に音楽を教える言葉を持たないのだろう。模範演奏はしてみせるのであるが、それを言葉で解説し指導を加えるのは常に都会のミュージシャンである若い先生だった。 最終日土曜日には、このフェスティバルの最大の見どころのである楽器フェアが行なわれる。とにかくものすごい楽器の量で、出展者は100社(者)にも及ぶという。



夜はダンス・コンサートの会場になるこの会場は、戦争中は要塞として使われていたというドーム状の建物で、その中に多くのテーブルが並べられ、ところ狭しと楽器が並ぶ。 素晴らしいのは、どれも触って体験できること。そして子供が触っても怒られないこと。実は自身も子供が5人もいるというヤヌシュは子供の伝統音楽教育にもたいへん力をいれていて、奥さんと一緒に子供向けの伝統音楽のCDやDVDを何枚もリリースしている。子供はコンサート会場でもワークショップの場でも、ものすごく優遇されていて、要塞会場の別の小部屋では50人くらいの子供が集められて子供向けのリズムやダンス、歌のワークショップなどが行なわれていた。 

そして夜はいよいよこのフェスティバルの大フィナーレ、朝5時まで行なわれるという大ダンス・コンサートだ。30組ほどのバンドが30分くらいずつ次々と演奏し観客のダンスを盛り上げる。当然のことながらヤヌシュたちのカルテットは一番盛り上がりを見せたのだが、彼らが特にトリをつとめるとか長く演奏するといった事もなく決まりの30分で演奏を終了すると、次のグループへと演奏のバトンを渡した。その間もヤヌシュはプレゼンターとして次のバンドを紹介したり、セッティングを手伝ったりと大変な忙しさだ。

なおヤヌシュたちの後には、今、ヨーロッパのフェスティバルシーンでもっとも話題のカペラ・マリシュフというトリオも登場した。こちらはタトラ山脈の田舎から出て来たゴリゴリの伝統音楽親子で、最近ヨーロッパ大陸のあちこちのフェスティバルで引っ張りだこである。彼らはワルシャワのムーヴメントとはまったく違う純粋培養の音楽で、楽器職人のお父さんと息子、娘という編成。いわゆる持って生まれた者だけが演奏できる、選ばれた者たちによる音楽だ。こちらはあくまで個人の才能だ。

一方で、ヤヌシュたちが牽引する、現在ワルシャワのリバイバル・シーンを支えているのは、都会で生活するミュージシャンたち。つまりこの音楽を自ら選んで集まった人たち、というところが重要だ。現在東京でも多くのケルトや北欧の伝統音楽を演奏するバンドやプレイヤーが急増しているが、現在伝統音楽シーンをささえているのは、農村に住む音楽家ではない。こういう「自分から好きな音楽を選び取って行動した人たち」なのである。ヤヌシュは、そのリーダー的、シンボル的存在だ。ヤヌシュいわく「今までずっと世界中の伝統音楽を聞き、それらを演奏してきた」「でも一番素晴らしい音楽が自分の住んでいる場所、半径100km圏内に存在していたんだ」「最後の最後にそれを見つけた」 「それはすでに自分の中に存在していたものでもあった。再発見だ」

SONGLINESの特集記事でも指摘されていたことなのだが、現在ワルシャワで起きているこのフォーク・リバイバルは70年代のハンガリーのダンス・ハウス運動を連想させる。70年代、ムジカーシュのメンバーなどを輩出した、やはり都会のインテリ層のミュージシャンたちによって牽引されたコマーシャリズムとは一切かけ離れたフォーク・リバイバルだ。

ヤヌシュは言う「農村マズルカを、そのまま演奏することが重要なんだ。なるべくオリジナルに近い形で、注意深く“フォーク・ショウ”にはならないように注意する」「そして僕らはオリジナルに触れて、直接学ぶことをもっとも重要視している」 

このシリーズの第2回はこちらで読めます。 
このシリーズの第3回はこちらで読めます。









<ヤヌシュ・プルシノフスキ・コンパニャ来日公演>
6月8日(土)武蔵野文化会館小ホール SOLD OUT
6月9日(日)北とぴあポーランド&ショパン祭 with 高橋多佳子
6月11日(火)名古屋 宗次ホール
6月12日(水)安来 アルテピア
6月13日(木)神戸 100BANホール
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2019年5月28日火曜日

Tower Records渋谷店にてポーランド音楽特集展開中!

是非お立ち寄りくださいませ〜〜  ありがとうございます。



日本・ポーランド国交樹立100周年(1919年〜2019年)記念事業
Supported by ADAM MICKIEWICZ INSTITUTE
アダム・ミツキェヴィッチ・インスティチュート
https://culture.pl/en

2019年5月26日日曜日

TOKYO FM他「トランスワールド・ミュージック・ウェイズ」にヤヌシュがゲスト出演しました! 現在タイムフリーで聞けます


というわけで、田中美登里さんにまたもやお世話になりました。ありがとうございます。通訳は染谷和美さんです。

「農村マズルカは農村の状況を歌っています。歌から始まって楽器が入ってくる。歌にひきずられるようにして一気に盛り上がって行くような音楽が多いんです」

「僕はマズルカの魅力に取り付かれていく。90年代はポーランドが民主化されて自分たちらしさを取り戻そうという時期だったと思うんです。自分たちがすでに失ってしまったのではないかという根源的な文化を取り戻そうという時期。そういった時にアンジェイ・ビェニコフスキという人が撮った映像に触れる機会があって、その映像の中に生きていた本来の自分たちが持っていた音楽、田舎のローカルな人々の生活に密着した音楽がまだ残っていた。そうして僕らは農村を訪ねるようになったわけです。彼らに楽器に習ったり曲を覚えたりしていった」

「こういったポーランドらしさというものが独立につながると歓迎されなかった時代もあったわけで、それが独自性をもった生きた伝統として、さらに誇りをもって楽しまれる状況に今、つながってきています」

「マズルカというのは決まったリズムがあるのだけど地方独特の特徴があったり、その演奏者の独自の表現があって、実に様々なんですよね。そこが僕は気に入っているんです。今かけてもらった曲でも、太鼓の音を追っているだけではリズムパターンって見えてこないと思うんだけれども、実はこのはっきりしないリズムが踊ってみるとはっきり分かる。(と、ダンスの足の音を再現する)」

「例えば人が高くジャンプすれば、低くジャンプした時よりも降りてくるのに時間がかかりますよね? そこにメトロノームではない人間だから生じるリズムのずれっていうのが生じるわけです。だから踊る人にとっては、このずれているリズム感ってのが実にしっくりくるんですよ。当然踊り手によって、演奏する人の気持ちによって、演奏する会場によって、リズムはちょっとずつ変わります。それが見事に現れているリズムなんですよね」

「僕が知る限りショパンは子供のころ休暇というと農村で時間をすごし、そこでの音楽の出会いを手紙に書いたりしているんです。1弦しかはっていないチェロのような楽器のこととか…。それを弾いたことがあるという記録も残っているし、地元のフィドラーと共演もしたということも。そういう中からメロディを覚えていって、それがのちの彼の作品の中に引用されていたりする。母親から直接ならった彼女の出身地の伝統歌もあるらしい」

ここで生演奏も! フィドル+歌、そしてハルモニア(アコーディオン)も…

「(歌詞の内容を聞かれて)歌の内容は結構おかしな話だったりするんですよ。歌にたくすことで軽やかに直接言えないことを伝えることができる…とか。女の子をくどこうとしたら犬がほえた…とか。2曲目なんかはメロディをピアノに置き換えるとショパンのマズルカのピアノが聴こえてくるようでしょう? 歌詞の内容は私の心は2つは引き裂かれ…みたいな事を歌っています」

「 2010年からマズルカフェスティバルを主宰しています。村の文化を今のポーランドの文化に取り入れたいというのが目的だったんです。ポーランド人としてのアイデンティティを感じられるコンサート。ミュージシャンを農村から呼んだりワークショップをやったり、今の生活の中で生きるものとして体験してほしい、と」

「踊るってすごくハッピーになりますよね? 踊っている中で前向きになれる。そういう生活としての音楽というのが見直されるようになった。若い人が農村を訪ねたり、音楽はポーランドという視点から世界に広がっていくんです。各地の音楽と結びついて新しい音楽が生まれたり。今年で10周年。中欧最大のフェスティバルとなっていますが、80歳のミュージシャンに楽器を習ったり、70年前の歌を女性歌手に習ったりとかしています」

ここでヤヌシュが奥さんと作った子供のためのトラッドCDを聴く。ヤヌシュが羊の鳴きまねなどしていておもしろい(笑)

さ〜て、来日までもうすぐ。公演に向けてますます頑張らないと。皆さんの応援に答えるためにも!
<ヤヌシュ・プルシノフスキ・コンパニャ来日公演>
6月8日(土)武蔵野文化会館小ホール SOLD OUT
6月9日(日)北とぴあポーランド&ショパン祭 with 高橋多佳子
6月11日(火)名古屋 宗次ホール
6月12日(水)安来 アルテピア
6月13日(木)神戸 100BANホール
すべてのインフォはこちら。

番組は1週間タイムフリーで聞くことが出来ます。是非。




2019年5月21日火曜日

ヤヌシュ・プルシノフスキ「ラティーナ」に掲載いただきました。


ラティーナさん。いつもありがとうございます!! ライターの大谷隆之さん、通訳の染谷和美さん、ありがとうございました。

ヤヌシュ・プルシノフスキ、高橋多佳子さんと「音楽の友」に掲載いただきました。


是非皆さんも購入の上、記事をチェックくださいね〜 名門クラシック雑誌さんにご掲載いただいて感激!! 音楽の友編集部さん、ライターの後藤菜穂子さん、本当にありがとうございました。高橋多佳子さんもホントに素敵。感激でした〜〜 通訳は染谷和美さんでした。感謝。


2019年5月17日金曜日

ヤヌシュ・プルシノフスキ、月刊ショパンに掲載いただきました。


今日発売の月刊ショパンさんにインタビュー記事1ページ掲載いただきました。ありがとうございます。続々と行きますよ〜

公演までホントにもうすぐ。詳細はこちら。 

<ヤヌシュ・プルシノフスキ・コンパニャ来日公演>
6月8日(土)武蔵野文化会館小ホール SOLD OUT
6月9日(日)北とぴあポーランド&ショパン祭 with 高橋多佳子
6月11日(火)名古屋 宗次ホール
6月12日(水)安来 アルテピア
6月13日(木)神戸 100BANホール

2019年5月16日木曜日

『COLD WAR あの歌、2つの⼼』公開記念〜 『イーダ』特別上映が決定!! やった!

これも絶対に必見。見てないひとはいないだろうけど、絶対に観た方がいい。素晴らしい映画です。1962年、ポーランド。

『COLD WAR あの歌、2つの心』の監督:パヴェウ・パヴリコフスキ監督の前作『イーダ』特別上映が決まりました。素晴らしい。ヒューマントラストシネマ有楽町にて、6/21 から6/27まで。



(C)Phoenix Film Investments and Opus Film


2019年5月15日水曜日

ヤヌシュ・プルシノフスキ MIKIKIに掲載されました〜 ありがとうございます




編集部さん、北中正和さん、ありがとうございました〜 通訳は染谷和美さん。ありがとうございます。

いや〜体調悪くて、取材たちあえなかったし、きちんと営業活動も出来なかったので、皆さんには感謝しかありません。応援してくれている皆さんの期待に答えなければ。頑張ります! 公演まであと1ケ月。詳細はこちら。 

<ヤヌシュ・プルシノフスキ・コンパニャ来日公演>
6月8日(土)武蔵野文化会館小ホール SOLD OUT
6月9日(日)北とぴあポーランド&ショパン祭 with 高橋多佳子
6月11日(火)名古屋 宗次ホール
6月12日(水)安来 アルテピア
6月13日(木)神戸 100BANホール

見栄と虚飾の世界…

最近のベランダ。サフィニアがグイグイのびてる…

最近多く聞くんだよなぁ… お金のトラブル。いや、私が直接被害を被ったわけではない。ちなみにこれだけ長くやっていながら、また女1人の事業をやっていながらも、お金の取りっぱぐれは少ない方だと思う。いや、本来そういうのはゼロじゃなくちゃいけないのだが、だけど。

今まで踏み倒された請求書は2件。原楽器の倒産(2万くらい?)。回収するだけ時間の無駄と思い、とっとと諦めた。あとは某ディストリビューターへの請求ミス(こちらは普段滅多にあげない請求書を1年以上放置しておいたので、私の責任もある。でも商品貸し出してたし…、あの会社は誠意を見せてくれると思ってた。こちらは5、6万くらいか。あの社長もなぁ…)。どちらも大きな金額ではない。女1人事業だが、そういう意味でナメられたことはない。ありがたいことだと思っている。

しかし最近は(とかいうと偉そうだけど)資金も回っていないのに事業を続ける同業者が多いのがホントに気になる。音楽業界。見栄と虚飾の世界。見栄をはるのは勝手だが、人に金銭の迷惑をかけてまで続ける仕事なのか? どうなんだろ? うーん、ありえないよなぁ。

でもそんな中、事業もきちんとこなし、そして副業やアルバイトなどでつなぎながら誠意ある事業を回している事業主さんもけっこういる。音楽ライターさんとか、最近はバイトしてる人、ホントに多いし、そういう人たちには本当に頭がさがる。っていうか、きちんとしているよ。毅然としてるよ。現実的だよ。そうやって、金銭的なことと、自分の事業をきっちりと分けて、しっかり仕事を続けているのだ。ちゃんと人に迷惑をかけずに、きちんと。丁寧な生き方だよなぁ。本当にそういう人たちには頭がさがる。ホントに素晴らしい。逆に専業ではないからこそ、良いものが書けたり、作品をピュアなものに出来る、という事だってあるわけで…

が、少なくはない数が…、というか驚くほど多くが、実はかなりの割合で金銭トラブルを起こしながらも事業を無理に続けているのが最近の状況だ。そこまでしてみんなこの業界にすがりたいのか… あれこれ考える。で、お客さんはそういうことは当然知らないから、そういう会社からもチケットを買ったりCDを買ったりしている。そしてその本人が偉そうに音楽についてあーだ、こーだSNSとかで言ったりしているのを聞くと、真面目にやってる私たちはどうしたらいいんだよ、と、ちょっと頭に来る。が、そんなのに引っ張られてはいけない。明日は我が身。ウチは借金もない健全経営を目指しているが(というか女1人のこんな事業にお金を貸してくれるところもなく/借りたいとも思わないが)、人の心配をしている場合ではない。私もしっかりしないと。ホント。

ま、いろいろ世知辛い世の中だし、音楽業界なんて、いったい誰がどうやってマネタイズしているのか、今や超不明だ。どう考えてもみんな儲ってないでしょ。

ところが先日、人と話していて気づいたことがある。某プロモーターさんがつくるライブ。とても小さくてお金になんかなってないのは見た目あきらか。そのくせ綺麗なオフィスと従業員わんさかみたいな状況で社長はあいからず働いてない感じ。が、素人は…下手すればプロでさえも「小さくても会場がいっぱいになってさえいれば」儲っているものだと勘違いする。これはホント驚愕なんだけど… 

でも、それを聞いてなんとなく分かった。なぜみんなこんなにお金がつらいのに続けているのか。分かってしまったのだ。それは、事業を続けてさえいれば周りがチヤホヤするからだ。そして「いや〜●●さんところ盛り上がってますね〜」言われ、その賞賛が欲しい、その賞賛を手放したくない、ということなんだな、と。それを思えば、なるほど彼らの一連の行動にも説明がつく。彼らはお金がなくても、いや、お金をだしてでもその賞賛を手にいれたいと思っているのだろう。見栄というのは怖い。だから彼らにとっては「辞める」ということは、もうどうにもならなくなった、ということ。夜逃げ同様になって初めて分かるのだ。

うー、怖い、怖い。でも怖いのは音楽業界だけではないわ。みなさん、自分の事業はいいけど、とにかく人に迷惑をかけないこと。これに尽きるわ、ホントに。明日は我が身。音楽業界なんて人に迷惑をかけてまでも居続ける場所ではないよ。

2019年5月12日日曜日

ヤヌシュ・プルシノフスキ・コンパニャ 毎日新聞に掲載されました〜 デカっ!


ありがとうございます! 全国版。昨日の夕刊ですよ。

ネットでも記事が読めます。こちらへどうぞ〜〜〜 ライターの佐藤由美さん、楽庫編集部さん、ありがとうございました。

さ〜て、来日に向けてますます頑張らないと。皆さんの応援に答えるためにも!

<ヤヌシュ・プルシノフスキ・コンパニャ来日公演>
6月8日(土)武蔵野文化会館小ホール SOLD OUT
6月9日(日)北とぴあポーランド&ショパン祭 with 高橋多佳子
6月11日(火)名古屋 宗次ホール
6月12日(水)安来 アルテピア
6月13日(木)神戸 100BANホール
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これは分かりやすい。必読! 現代ポーランドにおけるジャズとトラッドの関係 BY オラシオさん。




さすがの分かりやすい解説!! オラシオさんの文章って分かりやすくて、読みやすくて、すごく好きなんです。今回のも良いよ〜〜

ちなみにこれ4回シリーズなので、あと1回あります。お楽しみに!

私の「ヤヌシュ物語」も連載しないと… っていうか、もうテキストはとっくに出来てんだよな。プロモーションの資料用に作ったんだけど、ライターさんたちから「長い!」ってよく言われた力作。あと編集作業が必要なだけで… もうヤヌシュたち、来ちゃうよ! 急ぎまーす。

2019年5月10日金曜日

タクシー


病気のおかげでタクシーの利用が多くなりました。特に具合が悪い状態でタクシーに乗るとちょっとしたことでイラッとしてしまう… いけないと思いつつも… そんな気持ちをまとめてみました。題して東京のタクシーの問題点。

■におい
実はいちばんの問題がこれ。東京で10台に乗れば3台のタクシーはくさいと思う。車の扉を開けた時、 ムッとするあの感じ。運転手さん、お客が乗って、寒いのにも暑いのにもかかわらず、すぐ窓をあけているのは絶対に「におっているから」ですから、気をつけてください。
私も香水やら何やら好きじゃないし、例えば人に会う用事がないなら終日シャワーあびる事なく、そのまま家にいるくらいだから、匂いについては怠慢な方なのだけど…。でもタクシーの運転手さんは毎日お客さんと密閉されるのだから,少し気を使ってもらえると嬉しいかな。本人の体臭もそうだけど、車内の布にこびりついた匂いというのもあると思う。布についた匂いはなかなか消えない。


■NAVI
今はどうだか知らないけど、かつてのロンドンタクシーの運ちゃんはすごかった。ものすごい地図試験に合格しないといけないとなれなかったタクシーの運ちゃん。ミニキャブではない黒いタクシーは本当に頼りがいがあったし、ミニキャブも手軽で便利だったし、親切だった。最近英国行ってないけど。それと比較すれば、東京のタクシーの運転手さんは道を知らなすぎる。加えてナビが嫌いだときている。やはり普通に各駅の位置くらいは知っていてほしいものだ。難しい要求だろうか。確かに車で走る時の車のよく行くポイント/ランドマークと、駅(特に地下鉄)に乗ってばかりいる人のランドマークはだいぶ違う。でも電車に乗る人のランドマークも覚えていてほしい。ある程度でいいのだから…


■ナビ狂想曲
東京のタクシーにNAVI搭載が義務化されてだいぶたつと思うのだが、最近ようやくナビで見てください、と言えば、それを拒否する運転手さんがいなくなったものの、それでも…ホントに慣れてないんだなぁ、といつも思う。でもって五十音の順番がきちんと頭に入っていない運転手さんが多すぎる。

…っていうか、住所、一度言ったら、一度で覚えてほしい。そしてそのNAVIに入力する時、「〜区、なんとか、数字ー数字−数字」とか言うわけだけど、それを「ちょ、ちょっと待ってください」「えっとー さ、し、新宿区…」「で?」、とか、ひどい運転手さんだと住所を1回で全部覚えられない。せめて「新宿区西新宿」くらいまでは一度に覚えてほしい… 数字の部分だけでも一度で覚えてほしい。それって、難しい要求なんだろうか。

っていうか、タクシーのNAVIこそ、是非、音声入力を導入してあげてください!


■距離感
そして最近多いのが…やたら話かけてくる運転手さんはホントにうっとおしいが、反対にお客にビクビクする運転手さんもホントに困ったもんだと思う。威圧的なお客さんが最近は多いのだろう、しかし…。

いつだったか女同士でワイワイタクシーに乗って順番に帰宅した時、私たちの会話が盛り上がるたびに運転手さんが「あのぉー」とか言って私たちの会話を割って道を聞いてくるのにはヘキエキした。そこに乗っているいたのは,全員仕事ばりばりの皆さん。ついにいちばんボス格の女性が「大丈夫です、ちゃんと近くなったら指示だしますから」と言ったのだが、運転手さんは、私たちが会話に夢中になって道を通りこし、後から文句を言われることを恐れたのだろうか。自分の保身に必死すぎる… 運転手さん…っていうか、自分の保身のことしか考えてないでしょ、運転手さん。


■トランクは誰のスペース?
トランクに大量の私物を積んでいる運転手さん。あれもこまる。特に来日ミュージシャンや楽器をあれこれ持っている時はトランクのスペースも考えてタクシーを手配する。トランクはお客さんのスペースだと思うのだが… 違うのかな。


■その他
ついでに書いておこう。ウチの近所には大きな幹線道路があるせいかタクシー会社が多い。広いパーキングにタクシーが並ぶ。パーキングの先に、ちょこんとほったて小屋みたいな事務所がある。ある日、タクシーが拾えなくて、このタクシー会社の1つに入ってみた。「すみません〜」「ごめんください」と入っていって、そこに運転手さんがたくさんいたのだが… なんと! 誰も挨拶を返してくれる人がいなかった。…どころか無視された。うーん、社会人としてちゃんと知らない人にも挨拶出来る人がいないのか?と驚愕。仕方がないので、いたたまれなく事務所らしき建物の外へ出て、しばらくまた歩いてタクシーを拾ったのだが… それって大人としてどうなんだろう…社会人としてどうなんだろう。まったく謎だ。せめて「すみません、ここは直接お客さんが乗れないんですよ」とか、「事務方に電話してから来てください」とか… なんというか普通の社会性が持てないもんだろうか。そこには二度と近寄っていない。


と、ここまで書いたが、タクシーの運転手さんで,時々すごい人がいる。いつだったか池袋の駅から当時住んでいた板橋区の自宅(1,000円くらい)に乗っていた時。その運転手さんの運転は、まるで空を飛んでいるような運転だった。ブレーキもスムーズで雲の上にいるみたい。あまりに感動したので「すごい運転ですね。空飛んでるみたいでした」と言うと恥ずかしそうに「一応ブレーキとか、気をつけているんです。こちらこそありがとうございます」と運転手さんは言った。うーん、素晴らしい。

職業で人を差別してはいけない。評価ポイントは、その職業に対する態度だ。真剣に自分の仕事に向き合っている人は何をやっても違う、と思った。凄い運転手さんもたまにいる。が、やっぱり東京のスタンダードは他の大都市と比べて…(以下自粛)

2019年5月9日木曜日

ALL OVER NOW - THE CRANBERRIES

昨日の友人のツイートより。

いいなぁ。可愛くないアニメの憂いに満ちた表情。妙な説得力がある。この設定が何を意味しているかは不明だけど。

ちょっとこれ思い出した… グリーンランドのナヌーク。黒い渡りガラスはメッセージを運んでくる。



そしてカートゥーン・サルーンの世界。今、Amazon Primeで無料で見れる



ポールのこういうやつも超かっこいい。しびれるなぁ〜もう!



2019年5月8日水曜日

スケールの大きな仕事

友達のお母さんがくれた編み棒SET! うれしすぎる〜

ゴールデンウィーク中、古い友人が訪ねてきてくれて、久しぶりに話しをした。彼女も言ってたけど、価値観が一緒の友人と話すのは楽しい。今、彼女はとてもクリエイティブな仕事をしている。いいな〜 私もなんかこうスケールの大きな仕事をしてみたい。そしてまた彼女と一緒に仕事したいな。っていうか、いつかできるだろう。こんなに近くにいるんだし…本当にありがとう。彼女はそれほど頻繁に会う友達じゃないけれど、なんかいつも「良い距離感」で側にいてくれる存在なんだよね。

その彼女にポーランドの話や、最近の話や、病気の話をしたんだけど「うーん、外から見てるのとだいぶ違いますね」と言われた。確かに私たちはお互いのfbページなどを見て、あぁ、こうしてんだな、と相手に思いをはせたりする。なるほど。でも彼女がそう思うのであれば、それは成功だ。だって、それは私の仕事が上手く行っているという証拠だから。社会人たるもの、そうありたい。いいぞ、オレ(笑)。

そう。だから現実は厳しい。でもそれをここに愚痴って自慢する気もないし、あえて隠す必要もない、とも思っている。これまた信頼している人から「野崎さんの病気への向き合い方は野崎さんそのものだ」と言われ、これまた嬉しく思う。距離のいい友人たちは、みんなそうやって本当に私が欲しいと思う言葉をくれる。

実際は、今もかなりヘロヘロな状況で病院に通っている。6月のヤヌシュの公演が終わったら2ケ月は何もしない予定だ。とにかく体重が落ちて、筋肉が落ちて、家でゆっくりする分には問題ないのだけど、とにかくだるい。吐き気がする。etc...etc...

この夏は、冷房かけてゆっくり編み物とか刺繍とかしてすごす予定。ここ半年くらいは公共の交通機関に乗ってないし、打ち合わせも最低限だ。親友が週に1度、買い物と買い出しをしてくれる。家にいて、それなりに動いてはいるけど、実質仕事時間は1日に5時間くらいか?(それでも普通のリーマンよりも仕事していると思うけど)

そして9月の後半から実は長いツアーをやる。私主催じゃないけど、おそらくケルト系のツアーでは過去最大規模になるであろう、すごいツアー。詳細は6月には発表になるので、もう少し待っていてほしい。楽しみにしていてね。2ケ月ですよ。自分がこんななのに、クライアントさんから来てくれる仕事には本当に感謝の気持ちしかない。

ところで、なんか最近振り切れて、音楽そのものにこだわらなくていいんじゃないか、と思っているんだ。それよりももう今は自分のことを優先しよう、と。もう私の音楽のチョイスが素晴らしいのは(爆)、ヴェーセンを10回呼び、マーティン・ヘイズやルナサをやったことで証明されている。何を焦る必要があるのだろう。このあとはちょっと楽をしよう。すみません。戦ってきた私だけど…いったい何を戦ってきたのだろう。戦ってきたのは自分自身の中で固定されたスタイルだったのかも。

それよりも他の人を喜ばせることに集中しよう。今は、そんな企画を作っている。楽しみにしててください。先日のシーレのハープCDもそうだけど、実際、そういう方が人に喜ばれるんだ。「いいね」もいっぱいつくし。お客さんの方がよっぽどしなやかだ。実際マニアックなもの紹介しても、なかなか売れないし上手くいかない。

世の中は本当にわからない。でも今作っているポーランドの企画は本当に2年かけて作ってきて、今やっとここに花開こうとしている。これが私にとっての最後の花かもしれない。当分手打ち公演はやらない。

こんな銀行漫画を見ながら、あれこれ考える。仕事はかっこよくしなやかにしていきたいね。



悲しすぎる…ドキュメンタリー映画『エイミー』を観ました


いやー、これはつらいわ。これはつらい。27歳で若くしてなくなったエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー。見ていて本当につらくなる。ちょっと前の映画ですが、ベター・ザン・ナッシングということで、ご紹介しておきます。

でも音楽が彼女の安らぎだったのね。音楽をやらないわけにはいかなかった。生きるために。音楽をやっている時だけは、薬やドラック、アルコールから離れられた。しかしビジネスの成功が彼女のバランスを崩してしまった。ただ歌いだけなのに、周りに悪いやつが多すぎる。父親もよく理解できない。どうして… 本当にピュアなシンガーだったんだね。

すごいヒットした曲。今、聴いても素晴らしい歌声。



町山解説も秀逸。



かわいそうすぎる。理解してくれてる友達も結局は何もできなかった。本物の映像で綴られている素晴らしいドキュメンタリー。


今、Prime入ってると無料で見れます。ぜひ。


2019年5月7日火曜日

バラカン・ビートにてヤヌシュ・プルシノフスキのマズルカ・フェスティバル・レポート!


19時ごろからピーターさんのポーランド話が始まります。まさにぶったまげた?!(笑) 夜明けまで踊る(そして建物がしまったあとも外で踊る)みたいな彼らのパワーにピーターさんも圧倒されたようです。

それにしても農村マズルカって、こういう「パッション」の音楽なんですよね。ヴェーセンたちも「あれは数えられない」って言ってたけど、本当に自由ないきあたりばったりの音楽。

そういや、過去私はジプシー音楽とかもそれほど得意ではなかったし、音の熱量を感じる、ってことに対して苦手意識あったかも。それよりも音符が理路整然と並んでる方が(ヴェーセンとか、ルナサとか)理解できる、っていうか…

考える前に感じろ、ってケンソーの小口さんが言ってたよな…。なんか分かる気がする。




ピーターさんがかけてたヤヌシュのこの曲、かっこいいんですよ。ライブだとまた抜群と!(このクリップの2曲目に演奏されてるんだけど、かっこいいので、ぜひ頭から聴いてください)



ヤヌシュ・プルシノフスキの来日はもうすぐ! 詳細はこちらへ。

PS
なお今月末のNHK-FM「ウィークエンドサンシャイン」はポーランド伝統音楽の特集らしい。楽しみ! たぶん5/25放送。


2019年5月6日月曜日

ヤヌシュ・プルシノフスキ、ONTOMOにインタビュー記事掲載。ありがとうございます〜


うわーい、ありがとうございます。ライターの山崎隆一さんONTOMO編集さん、通訳の染谷和美さん、たちあってくれたスタッフあきこさん。ありがとうございました。いい記事になりました。写真も素敵。

ところでヤヌシュはフィギュアスケートのプルシェンコに似ているという話があり。なるほど…


https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2012_European_FSC_Evgeni_Plushenko.jpg#/media/File:2012_European_FSC_Evgeni_Plushenko.jpg


最近の音楽は、こんなのばっかり

ついにイングランドから、こんなバンドが出て来たかー


もちろん日本でも大人気のこのバンドや…


こんな新人さんの存在も要注目


カーラは昔から「目指せアリソン・クラウス」だよね…


バンジョーが入っていればそれっぽいということではないのだが…


バンジョー人気、アメリカ志向人気…
でもだったらアメリカものを聞きたいよ、というわけで…


また来日するんだよね。連続8公演かー 大変だな。






頑張れ、パンチ兄弟! 来日の詳細はここだよ。
2019 7.9 tue., 7.10 wed., 7.11 thu., 7.12 fri.
[1st]Open5:30pm Start6:30pm [2nd]Open8:20pm Start9:00pm
at BLUE NOTE TOKYO

2019年5月4日土曜日

ちょっとしたすぐれもの(料理編)


台所掃除で発掘。ちょっとしたすぐれもの。計量カップのミニ。大さじとか小さじとか…普段何回かプルプルしながら計っててこぼしちゃいません? そんな時、これならこぼれず。これならバッチリ。メモリが内側についているのが見やすくてポイント。

そして… なんと、これたったの100円。ナチュラル・キッチンNatural Kitchenという100均みたいな店で購入したのだった。教えてくれたのは,いつぞや赤羽のアイルランド料理教室でスープとパンの講座をしてくれた丸ちゃんこと、丸山礼先生。丸山先生、ありがとうございます!

先生に教えていただいたダブリン・コドルでも今日は作ってみようかな…

2019年5月3日金曜日

田中美登里さん「トランスワールドミュージックウェイズ」30周年おめでとうございます!

私がそれこそキングレコードの宣伝をやっている頃(30年前!?)からお世話になっているTOKYO-FM/ミュージックバードの名門番組『トランスワールドミュージックウェイズ』さん。なんと番組が始まって30周年だそうです!!

懐かしいなぁ〜。思えば宣伝の仕事を始めて…というか、社会人になって初めていわゆる「外周り」「営業」の仕事をやるようになり、当時は女のいわゆる「外周り」「営業」職は珍しく、私も若かったから必死だった。田中美登里さんのこの番組は、そんな私がおそらく初めて宣伝したアイテムを「特集」として取り上げていただいた番組。それはユーロトラッドのCDセレクションシリーズだった。 そこからのちにメアリー・ブラックなどの1つ1つのアーティストにつながっていったのだ… この番組をやってらした美登里さんはもちろん、TOKYO FMの小針さんや大橋マリさんなどは、ホントにペーペーの何も分らない私が口をきけた始めてのラジオの世界の人たちだった。

その後、私は音楽業界を離れ、戻り、プロモーションの会社に数年居候し,その後独立し、その時にノルウェーのアンビョルグ・リーエンや、ヴェーセンの初来日時にお世話になったりしたものだ。アンビョルグが、生演奏のためフィドルのケースをあけて「あっ、今、トロールが飛び出した」と言ったのを今でも覚えている。そう、北欧の人たちはトロールや妖精の存在を信じている(笑)

一度はプランクトンの川島恵子さんと一緒に出たことがあったっけ… あれは確かドーナル・ラニーの初来日の頃だった。あの頃、私と恵子さんはそれこそ命をかけてドーナルをプロモーションしていた。

美登里さんの番組が好きなのは、連れて行ったアーティストに対してホントに尊敬の気持ちを持ってあたっていただけることだ。毎回、通訳の染谷和美さんとともにお世話になりっぱなし。アーティストはいつもこの番組に出ると上機嫌になってブースから出て来る。

美登里さん、本当にありがとうございます。

素敵なブックレットが出来た!!
懐かしい星川京児さんの姿も!! 星川さん、また会いたかった。もっとお話ししたかった。
マーティンとデニスもだしてもらったっけ…
光栄にも私自身がださせていただいたこともあった… ありがとうございます。
ムギちゃんとの写真好き。みどりさんも可愛く撮れてる❤
田中美登里さん、田中美登里さん、本当にありがとう。これからも一緒に頑張りましょう!!

トランスワールドミュージックウェイズは、TOKYO FM他で放送されているのと、あと今はラジコでタイムフリーで聞けるから、ホントに便利ですね。それとMUSIC BIRDでも聞くことが出来ます。

ちなみに今、タイムフリーで聞けるのは、こちら。すごく面白いですよ。散歩と座談の達人:大竹昭子さんとのお散歩。面白い。ジャンルを問わず音楽を紹介してきたこの番組は街を音で描く試みにもチャレンジしてきました。過去にはベイエリアの埋め立て地、東京の山の手をテーマに高輪・白金台界隈、荒木町界隈のすり鉢地形、地下鉄工事中の麻布十番駅も訪ねたそうです。この回ではアークヒルズのサントリーホールを振り出しに、戦前、永井荷風の住居「偏奇館」があった泉ガーデン界隈を歩きます。谷と尾根が交差する地形に再開発された「泉ガーデンタワー」などから、都市の近代化の構造が見えてくる。


こんな人も出たっけな…(爆) 楽しかった!!
ちなみにヤヌシュ・プルシノフスキが出演する回の放送ももうすぐです。詳細、発表になったらご紹介しますね。ヤヌシュ・プルシノフスキの来日の詳細はこちら。



北とぴあポーランド&ショパン祭 「料理教室」

例年「北とぴあ祭」で人気があるのが、このお料理教室。だいたいはあっという間に定員を超過してしまい抽選になり北区外の人が参加できることはマレのようですが、それでも興味ある方は是非。今回は平日の昼間なので、もうしかしたら…行けるかもしれません。

お申し込みはさすがに区の施設ということもあって、ハガキ、ファックス、窓口のみなんですが、こちらに詳細があります。

6月5日(水)10:00より 参加費は材料費の1,000円程度
詳細はこちらへ。赤羽文化センター:03-3906-3911

講師は日本在住のマチェイ・コモロフスキさん。ハンサムなマチェイさんに料理を学んで、ポーランド祭に備えましょう! メニューはポーランドといえば絶対に汁物(笑)。ジュレックという発酵ライ麦粉の伝統的なスープ、きゅうりのミゼリア(サラダ)。写真などもたくさんご覧いただけるようです。

お皿も素敵❤ 


音楽ファンの皆さんは、もちろんコンサートもお楽しみください。その他、ポーランドの伝統的な陶器のアウトレット販売などあり。楽しいですよ〜 詳細はこちら。






2019年5月2日木曜日

久しぶりに作りました。自宅で電子レンジで出来る豆腐 激ウマ!

ずいぶん前に買って,一時はめっちゃこって手作り豆腐。久々に再始動。
あったか出来たてのお豆腐に塩を削って…

作り方あとても簡単
塩はこれ削ってまーす。
ごま油をたらすとさらに絶品。

確かこれ、勝間和代さんがハマって紹介してらしたので、私も真似して買って作ってみたんだよな… で、しばらくはずっと作ってた。確か買った時は、700円くらいでアマゾンで売ってて、友達の分も買った記憶がありますが… 今はなぜか3,000円台で中古品しか出てこない。もう製造していないのでしょうか。

久しぶりに作ったけど、ホント簡単で美味しい。他の豆腐製造マシンは高いし、そもそも容器じゃなくて電化製品だったり、鍋状だったり大げさすぎる。これは単なるタッパー状のケースです。(7cm四方くらい?)

こういったもんて、買ったばかりの当初はこだわって毎日のように作り、いったん飽きて久々に作ると作り方忘れちゃってるもんですが、そんな時もマニュアルとか引っぱりだす必要もなく、蓋に懇切丁寧にやり方が書いてあるので大丈夫。

ま、どちらにしても簡単。豆乳200にニガリ小さじ2杯。よくまぜて、500Wで1分半。5分おいて、さらに500wで50秒。あっつあつの豆腐が出来上がります。柔らかで、めっちゃ美味しい。冷や奴とかも出来るようですが、スプーンですくってたべる豆腐として出来立てを食べるのが最高。

まぁ、いかにも老人食ですが、是非試してみてください。他にも自宅豆腐製造機とかググるとえらい高いものが出て来るけど、そんなの必要ない。これと電子レンジ。っていうか、大切なのはどうチンするかだけで、この入れものも、もしかすると普通のタッパーで代用できるのかも?(となると作り方がコピーライトなのか? アマゾンにも書いてあったから蓋を写メして載せちゃったけど…)

いや〜ちょっと肌寒い朝には最高ですな… 皆さんも是非お試しあれ。(あ、これ、広告でもステマでもないですー/笑)



PS
ところで! あとから自分が普段使ってる豆乳をみたら、とくにこの豆腐容器がなくても豆腐が出来ることが判明…

な〜んだ!

普段使ってる豆乳はこれ…

にがりも、近所のスーパーでゲットできるもの

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