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2018年4月28日土曜日

出張4日目 ワルシャワ

翌朝のエジンバラも快晴。本当になんて綺麗な街なんだろう。で、歩くのが面倒だったため、ホテルから予約してたタクシーで中央駅へ。あぁ、英国のタクシーの運ちゃん好き。そして、再び2階だてバスの最前列に乗って空港へ移動。バスの中はWiFiもつながるから、ポケモンしながら、バスは進む。いいわぁ。でも足下をみれば「Airport」と書かれたトラムも走っている。なぬー こっちにも乗ってみたかった。

で、今度は面倒なのだが、エジンバラ→ワルシャワは直行便がないのであった。空港で今回の出張中初めてのあったかい朝食(エックベネディクト。あまり美味しくなかったけど、なんかホッとした)を食べたあと、まずはエジンバラからヒースローのターミナル5に飛ぶ。そのあとはターミナル5から3へ。ここで3時間半待ちなのだが、そもそもデカすぎるヒースロー。ターミナルの移動で1時間半はとっくに消化しちゃっている。日本からの便は3に到着することが多いため、勝手知ったるターミナル3のディパーチャーエリアにはしゃぎすぎて、毎度のキャビアハウスで高級シーフード食べちゃった。でもいいよね。おそらくこれ以降、今日はゆっくり仕事する時間ないし… でも免税なのに7,000円もしたよ(50ポンド)。食べものにはお金を使うこと抵抗ないんだけど、よく考えたら同じお金でスーパードライのTシャツ2枚買えたよなぁ…

そのスーパードライでの買い物はぐっと我慢し、シャンパンで気分よくなりながらも、飛行機の中で今日インタビューするVIPのおじさんへの質問を再び練り直す。しゃべってくれるタイプの人だというのは分っていたので、あまり心配せず。前回お会いした時は、通訳がいなかったので(おじさんは英語がしゃべれない)、今回は日本語/ポーランド語の通訳さんもお願いして空港まで迎えに来てもらった。通訳さんとおじさんのアトリエへ行き、30分の予定が、1時間以上話を聞かせてもらう。

この時点で、すでに夕方7時半。今日のコンサートは8時から…というか、2部制で、7時からスタートしているから、8時までに行けばお目当ての某公演に間に合うだろうという算段。おじさんにインタビューしていいて時間が押して焦ったけど、実際に行ってみたら、コンサートは9時まで始まらなかったのだった。ポーランド時間!(笑)
 
ポーランドのことは来年…というか、詳細を発表する今年の11月までは余計なことは言えないので、まだ黙っているとして、とにかく去年と同じワルシャワに戻って来て、しかも今回はこの国のプロジェクトをやるぞという強い意志のもとに戻って来て、ホントに嬉しく思った。街がまるで違って見える。仕事はこうでなくっちゃ、と妙に決意を新たにしたのであった。

コンサートは、感動にあふれる素晴らしいものだった。ホテルに戻って、すでに11時。明日こそ昼まで寝ようと誓ってホテルに戻るのであった。疲れたー!















ワルシャワ、オレは戻ってきたぜ!

2018年4月27日金曜日

出張3日目 エジンバラ

翌日はそんなわけで朝早くタクシーに乗ってホテルからザルツブルグ中央駅へ。このタクシーの運ちゃんが最悪で最初はカード使えないと言ってみたり、結局使えたのだけど、使えてもレシートだせない…みたいなことを言ったりするので、ホントに最悪だった。どうやら機械になれていないというのが理由っぽかったのだけど、こういうの、久しぶりだ。ま、時間にゆとりがあったから良いけど、降りる時にそんなわけでエラく時間がかかり、長距離電車が控えていた私はかなりイライラした。ここのところ、なんというか、ホテルでもレストランでもタクシーでも海外で気分が悪くなるような場所って行くことがほとんどなかったし… 

とはいえ電車には余裕で乗れて、ザルツブルグからウィーンの空港まで2時間半くらいかな…で移動。それにしてもウィーンこそ、ちゃんと一度は観光したい街だ。前に来た時のことははっきり覚えている。ルナサの、ドナが辞める2年くらい前の公演だった。ものすごく寒くて、おそらくマイナス10度くらい。グリーンランドより何より、一番の寒さを私が体験したのはあの時だ。当時ドナはすでにバンドを辞めたがっていて、それを告白された。私はなんだかズドーンと重い物を背負ってしまったようで辛かった。理由は当時婚約してた彼女と一緒にいたい、ツアーがつらくて続けられない、というものだったが、気持ちは痛いほど分る。でもそれを受け止めてしまい、日本に帰って来て、そんな話は当然誰にも出来ず、プランクトンの川島さんにしか出来なかった。川島さんは、音楽ライターや他の関係者には絶対に黙っているように、と私にアドバイスした。当然の事だけど他には誰にも言えず… まぁ、でもそんなことももう思い出だ。あの時にウィーンのピーーンとはりつめた寒さとともに、今でもあの時のドナとの会話ははっきりと覚えている。あの頃からドナが辞めるのは時間の問題だな、と思っていた。

ま、そんな思い出はともかく、というわけでウィーンは素通り。Easy Jetで、嬉しいことにエジンバラ直行だ。Easy Jetは初めて乗るのでドキドキしたが、思ったより全然快適でオペレーションもスムーズだった。

そしてエジンバラに2時頃には到着。ホテルを出る時ザルツブルグはビタビタ雨がふってひどい天気だったのに、ここは寒いけど、晴れて天気がめちゃくちゃいい! それに嬉しいことに、すべて英語だ。英語!!! やったーーー! それになんというか「知ってる街」感がすごい。ホールもいつも行くクイーンズホールだし。地図がなくても行けるよ! 以前来た時はどうやって移動したのかとか完璧に忘れているわけだけど、何も考えずに空港から移動するバスにも看板とかが読めるから、スムーズに乗ることが出来る。空港から中央駅まで片道5ポンド、往復7ポンドとある。こりゃ、いいや、ってんで、7ポンドの往復券を購入。バスの、当然2階の最前列に座ってはしゃぎまくる(笑)。

それに今日はヴェーセンに会える。これはめっちゃ嬉しい。 ヴェーセンに会うのは昨年のノルウェー以来か。ほぼ1年ぶりだ。

ウィーバリーステーション(中央駅)に到着すると、小さなスーツケースをガラガラひいて、天気もいいので20分ほど歩いて、ホール近くのホテルにチェックインする。で、これまためっちゃ可愛い小さなホテルですごく感激する。朝ご飯も美味しそうだけど… また明日は朝6時出発なのよね…。

ところがiPadをチャージしようとしてガーーーーン!! そうだった、ここはコンセントが違うのであった。なにがホームだ。結局、オイラはUK浦島。いったい何年英国に来ていなかったんだろう。こりゃ街に出てアダプター買わなくちゃと思ったのだけど、ホテルのお姉さんが電源の横にUSBチャージャーがあるでしょ?と親切にも教えてくれる。う、嬉しい。良かった。というのも、私は睡眠がなくても平気だが、私のiPadはちゃんとチャージしないと電池が切れてしまうのだ。

というわけでiPadをチャージしながらメールに返信してたら、すでに夕方。チケットをピックアップして、今朝空港で食べたチョコマフィン以外、何も今日は食べてないし、コンサートの前に何か食べてこようと外へ出る。ホール横のボックスオフィスでチケットをピックアップして、入れるかなぁ、とドキドキしながらも楽屋に続く扉をあけたら、ステージの上でウーロフがマーチャンのCDを数えていた。当然、彼らには来ることは伝えていなかったので、すっごくビックリして喜んでくれる(笑) 

「出会ってから15周年でしょ、だから来たのか?」と聞かれて、「あっ、そうだった」と思い出す。彼らはホントに記憶力がいい。確かに彼らに初めてあったのは、ここエジンバラのホールだった。でもそうか、あれから15年かぁ。でもウーロフが覚えていたのも理由があって、ちょうど前日に奥さんのお父さんが亡くなったりしたんだって。ミッケとローゲルにも会って、異様に盛り上がる。それにしても彼らはホントに楽しい。今、彼らの間では某ジョークが流行っていて(これはちょっとネットには書けず)そのことでもドッカンドッカン笑わせてくれる。いや〜、ヴェーセンはいいねぇ、ホント。

で、彼らが外にご飯に行くというので、私も着いて行き、ホールの斜め前にあるヌードル屋さんに入る。で、ここでまたもやUK浦島第2弾。お金が使えない、と来た。しかもなぜか私はこの時カードもホテルに置いてきてしまっていたので、仕方なくウーロフにお金をかりて自分のヌードルを支払う。トホホ。久しぶりに英国だからってはしゃいでいたけど、ダメだ。オイラは浦島だった。

「結構古いキャッシュもってんだよなぁ、ノルウェーのとか、スウェーデンのとか」「スウェーデンの幾らか忘れたけどデカいお札は、25周年でウプサラに行った時、すでに拒否られた」とか言ったら、ウーロフはその場でネットを調べてくれて「今、そのお金を変えるには、まず銀行の口座をもっていないとデキない。そしてそこで10%の手数料を払い、どうして換金が遅れたのかA4の紙1枚に理由を書いて提出をしないといけない」とか教えてくれる。なんだ、それ、学校かい!? でも結構な高額紙幣だったのだよなぁ、あれ。日本円にして1万とかしてたと思う。うーん。

ま、そんな話はともかく(もちろん当然仕事の話もしてるんだけど、それは時期が来るまで書けないので、書こうとすると、こういうバカな他愛のないネタになる) コンサートは、最高にすばらしかったですよ。会場は300人くらいかな。天上の高いホールで、正直、最初PAの音がつらいなと思ったんだけど、どんどん良くなり、3曲目くらいからはだいぶ安定してきた。途中休憩時間に、ローゲルが私が座っているところに来て、音は大丈夫?っって聞いたくらい。ローゲルによると、こういう場所は妙にフィドル・フレンドリーで、ギターがこもってしまうことがあるんだって。それにしても彼らの演奏は本当に最高だった。40分くらいのセット2本で、すごく良い選曲で(80%以上「ブリュード」からだった)、本当に心から楽しめた。特に昨晩バルトロメイ・ビットマンみたいなスゴい隙のない感じのステージを見たあとでは、本当になごむ。こういう円熟度は若いバンドでは得られないんだよね。

ところで今夜は上手くすればエジンバラだし、フィル・カニンガムあたりがぷらっと来ないかな、と思っていたのだけど、やってきたのはジョン・マカスカ、ハイディ・タルボット夫婦と、シーリスのパッツィ・セドン。そんなわけでジョンとハイディには写真に収まってもらいました。二人はアバディーンでヴェーセンと共演もしたんだ、って言ってたよ。

さて翌日も早いし、いい加減、睡眠取らないとやばい状況なので、私は割と早めに退散。といっても11時半くらいになってたかも。ヴェーセン、バイバイ。愛してるよ〜

明日はポーランド。ここからは完全に仕事モードです。





















2018年4月26日木曜日

出張2日目 ザルツブルグ

翌朝、本当は昼まで寝ている予定だったのに、結局7時くらいには起きてしまい、朝起きれば起きたで東京が明いているからってんで、そっちとメールの交信をしたりしているうちにあっという間に時間がすぎてしまう。

ザルツブルグは言わずとしれた「サウンド・オブ・ミュージック」の世界なのだが、以前来た時、そのテの観光はすべて済ませてあったはずなので、そっちはパス。でもモーツアルト橋とかは、今回初めて見たかも。



それにしても本当に天気がいい。翌日からはまたビタビタ雨がふっていたザルツブルグなので、私は本当に天気に関してはいつもラッキーだなぁと思う。東京も暑かったようだけど、この日のザルツブルグは、17度くらいあって、天気がいいからTシャツで過ごすのが、とても気持ちがいい。

昼は実は某会社とのミーティングがあって、そこですごく美味しいランチをご馳走になり、結構長い時間をすごす。午後は午後とて今日行くコンサートのチケットを発券してもらうために川向こうのチケット・エージェントにチケットを取りに行っただけで、結構時間がかかってしまった。会場の受付で発券してもらっても良かったんだけど、なんとなく早く発券して安心したかったのだ。

今日行くコンサートは2月に来日してたバルトロメイ・ビットマン。もちろん彼らに今日私が行くことは内緒にしてある。サウンド・チェックに押し掛けようか、それとも本番の時に最前列で彼らに手を振ろうか、いろいろ考えたが、彼らのコンサートって結構緊張感あるし、いつも遊びにいく伝統音楽系とは訳が違うから、やっぱり事前に知らせておこうと思い立ち、当日の朝11時ごろ二人に「今日はどこでコンサートやってるの?」としらばっくれたメールを入れると、クレメンスの方から速攻で「ザルツブルグだよ」とご丁寧に会場のリンクまでついたメールが戻ってくる。可愛い奴。「今夜そこで会いましょう、ヨーコ in ザルツブルグ」 と返事を入れると、クレメンスからこれまた速攻で「やったー」みたいな返事が…。ふふふふふ…。
 
午後はカフェ・モーツアルトでザルツブルグの有名なお菓子ザルツブルガーノッケルを食べる。本当は2名分なんだけど、カフェのお姉さんの「1人で食べちゃう人は多いわよ」という言葉に励まされ、私も二人分を1人でペロリ。あまり甘くないし、基本メレンゲばっかりで軽いからあっという間だ。逆にこれを二人で食べたら物足りないのではないかとも思う。めちゃくちゃ素朴で、自分でも簡単に作れそうだ… でもお砂糖もめっちゃ入っているだろうから、今日はもう食べものは終わり!と誓う。

そしていったんホテルに戻り、数時間でも寝ようと思いつつも結局寝る時間もなく、またもやメールに返信してたら、あっという間にコンサートの時間になった。今日の公演は自由席だから、早く行って良席を確保せねば。夜の8時スタートなんだけど、今、ヨーロッパは暗くなるのが遅いんだよね。まだ夕方4時くらいかな、と思うと、7時とかでびっくりしちゃう。

7時半頃会場について、入り口付近で開場を待っていると、何故か表周りに用事があったらしいクレメンスが私を見つけてくれた。「信じられない。よく来たね。すごいストレンジ、ストレンジ。まるで東京にいたのが昨日みたいだ」とか、やたら感激しておもしろがってくれる。ふふふふ…。

で、コンサートがすばらしかったのは言うまでもないでしょう。結局開演前にはマティアスに会えなかったのだけど、本当にすごいコンサートだった。東京の公演でもそうだったけど、新曲が多くて、「Neubau」というタイトルのコンサートだったわりには、ファースト/セカンドの曲はほとんど演奏せず(全部で5曲くらいか?)、「アーノンクール」が聞けなかったのがホント残念。会場は、おそらく300名くらいの小ホールで、フリーシーティングだったこともあって、私も遠慮なく2列目真ん中をゲット。いや〜、お客として彼らを聞くの、最高ですなぁ!!! とにかくぶっ飛ぶような演奏で、満員のお客さんは超盛り上がっていた。なんというか、チェロから目が離せないんだよね。で、あの音、この音はこっちの楽器から出て来る音は、そうか、こんな風にやってんだ、ってのが、分って、すごく興味深い。

当然ながら彼らのMCはドイツ語で何を言っているのか分らなかったけど、面白いことを言っているらしくお客さん、ドッカンドッカン笑ってたなー。でも、最後に英語でクレメンスが「僕たち2月に東京に行ったんだけど」なんて言いながら、客席にいる私を紹介してくれたりした。可愛いやっちゃ。

しかし何度も書くけど、この二人の性格の違いが本当に面白い。コンサートが終ったあと、マーチャンタイズのCDにサインしたりする二人をしばらく待ち、その後マティアスともやっと再会。ホントにマティアスは可愛くて、えっらい喜んでくれる。そして「えっ,いつ来たの? で、どうやって来たの? 明日はエジンバラ? どうやって飛ぶの? ミューニックから? えっ、ウィーン? 遠いなぁ、それは。空港までの直行電車あるの知ってる? 今日はどこに泊まっているの?」とか、あれこれ気を使ってくれる。一方のクレメンスはそういうことは、一切関心がないようで、まったく心配してくれない。でも明日は早いから私がとっとと帰ろうとすると、マティアスが「今日は昔教わった先生が来てて、彼とも話さなくっちゃ、いけないんだ。ヨーコは、まだいるでしょ? 朝早いの平気でしょ? まだ居てよ、ね、ね」とか引き止め上手なので、ついつい彼らが他の人と話しているのをバーの片隅で本を読みながら待ち(笑)、その後、お友達とやらと合流して、しばらく彼らのドイツ語会話を聞いていた。時々マティアスが訳してくれるのだけど(笑)。で、結局ホテルに戻ったのは夜中の1時半くらい。とほほ。翌日は朝6時の電車でーす。5時半にタクシー予約したから、5時には起きなくっちゃ。

でもホントにコンサートがちゃんと見れて良かった。東京の公演、私ほとんどちゃんと聞けなかったんだもん。 それにしても、困ったことに、普通こうやって公演を見ると次にどうやるかのアイディアがヴィヴィッドに浮かび上がってくるものなのだが、彼らの場合、次どうやってやっていいかが、まったく浮かんで来ない。困ったもんだ。とにかく次のアルバムを待つしかないのか。そこから考えていくしかないか。もちろん多少、未来の話は彼らとしたけど、まだ何も決まっていないし、決まっていたとしても、まだ今は公表するタイミングではない。それにしても、ホントに困ったよなぁ。でもなんとか続くといいよなぁ、と思いながらも、ザルツブルグの夜はふけていくのであった。







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2018年4月25日水曜日

出張1日目 東京→フランクフルト→ミュンヘン→ザルツブルグ

夕陽って、どうしてもiPadでは撮れない
というわけで、久々の自分の出張。自分で日程表とにらめっこし、自分で旅程を組んだ。

まずはフランクフルト空港まで12時間くらい?だったかな… 飛行機の中では,これからみんなに会えることが妙にうれしく、ワクワクしてしまったせいか、いつもなら結構たくさん寝るのに、寝ないで映画をたくさん見てしまう。圧巻だった「スリー・ビルボード」、英国好きとしてはかなり感情移入してしまった「ウィンストン・チャーチル〜ヒトラーから世界を救った男」、最後は時間つぶしのために見たのに結構ヒットだった「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」。どれもすごく面白かったので、あとで余裕があれば感想をブログに書きたいと思う。しかも、それらに加えてさらなる時間つぶしの「水曜どうでしょう」「孤独のグルメ」なども見てしまう。…ってことは、わたし、何時間寝たんだろう。あぁ〜、実はこの長いフライト12時間よりも、このあとが今日は大変なのであった。でも一気に今日ザルツブルグまで移動してしまえば、明日が楽だし、同じホテルに2泊できる。これは大きい。だから初日にせっせと移動するのだ。

フランクフルトに到着すると、そこからミュンヘンへと飛行機を乗り換える。ここは、まぁ、簡単で1時間くらい。本当は羽田→ミュンヘンと直行はいくらでも出ているので、そういうルートで飛びたかったのだけど、この出張を決めたタイミングが遅すぎたので、飛行機が取れなかったんだよね… まぁ、マイレージで取ってるからいけないんだが。そしてミュンヘンの空港からザルルブルグまでは電車で移動していく。

しかし空港なんて世界どこへ行ってもまったく不安もなく乗り換えられるのに、電車と来たら、ドイツとはいえ、結構私には分りにくい。複雑に組まれた路線図をながめながら、そうか、こういう路線図になっているのね…と把握するまでにかなり時間がかかった。というか、旅する筋肉が衰えているのかもしれない。よく思うことだが、自分は旅が上手いわけでは決してない。単にダブリンを知っている、ロンドンを知っている… そういうことだけなのだ。新しい街、記憶のない街に来たら、まったくの役立たずなのだ。

今日の目的地のザルツブルグはオーストリアだけど、ウィーンよりもミュンヘンの方がよっぽど近い。で、そのミュンヘンの空港、何度か降り立ったこともあるはずなのだが、以前来た記憶がまったくない。この電車で本当にいいのだろうか、とおっかなびっくり。それでも無事に予定していた電車に乗って、まずはミュンヘン空港駅からミュンヘン東駅へ。これが30分くらい。

そしてミュンヘン東駅。ここからザルツブルグへ行く電車は1時間に1本出ているのだけど、ちょうど1本行ってしまったところで、仕方がないので、プラットホームで本を読みながら1時間ほど電車を待つ。ここからザルツブルグまで、2時間くらいかかる。幸いなことにホームにいても全然寒くない。もう深夜だったこともあってまともなお店は閉まっており、あまりイケてない感じのベーカリーでプレッツェルと、サンドイッチを購入。ふたつで2.5ユーロとかのずだが、英語がまったく通じないお店の黒人のお姉ちゃん。でも愛想よく、おそらく「お釣りがないのよ」とか言いながらも2ユーロに負けてくれた。(5ユーロ出したら、おつりを3ユーロもらった)それに本来はセルフでラッピングしないといけないテイクアウトの買い物なのに、あそこで包むのよ、とかいろいろ親切に教えてくれる。親切だなぁ、ドイツ語しか話せないのが辛いけど。

パンは電車に乗ってからゆっくり食べようと思っていたのに、お腹がすいてホームで食べちゃった。プレッツェルは塩がばっちり効いているのと同時に、間にバターがたっぷり塗ってあって、とても美味しい。サンドイッチの方も野菜もパンもハムもフレッシュだし、最高に美味しかった。パンはとにかく全面的に美味いのだが、なんといっても特筆すべきはバターだ。こっちのバターは本当に美味しいと思う。
そしてザルツブルグに到着したのは、深夜24時近く。タクシーでホテルに到着。仕事を片付けて寝たのが2時くらいだったか。とにかくバタンキューだ。ここまで家を出てから26時間くらいかな…かかったわけだもんね…

2018年4月24日火曜日

矢沢の勘じゃないけれど…

矢沢永吉さんというのは不思議な存在だ。いつぞや彼の音楽を、見事にひと言で説明した音楽評論本を読み、めちゃくちゃ納得したのだが、それがなんという「ひと言」だったのか、悔しいかな今は思い出せない。「ロック」ではないことは、確かなのだが。ジョニー大倉さんは、明らかにロックだったと思うけど、矢沢さんは違うよね。

今で言うなら「マイルド・ヤンキー」のアイコンであるとも言えるのかもしれないが、そのくだんの「上手く説明した」言葉が載っていたのは書籍だったんだけど、マイルド・ヤンキーを世に知らしめた『世界が土曜の夜の夢なら』が出版される、うんと前に出た本だったんで、なんとか思い出したいと思っている。たしか発言元はミュージシャンの方だったように記憶する。しかもスタジオ・ミュージシャン系の人。なんて言葉だったか、いずれ思い出したい。

矢沢さんはユニークな存在だ。矢沢さんのありとあらゆるインタビュー記事は、読んでみて、おもしろくなかったためしがない。見つければ必ず読み、ファンでない私でも熱くうなずいてしまう。いわゆる矢沢伝説は業界内たくさんあるが、私が好きなのは、絶対に時間に遅れない矢沢さんのため、そしてある日なぜか時間に遅れた矢沢さんのため、スタッフが全員矢沢さんの目に入るであろう場所にある時計の針を全部遅らせたというやつだ。本当だろうか。しかしこの逸話にあるようにスタッフも、超優秀なのはまず間違いがない。そうでなくして、こんなに長く大きな成功を続けていけるわけがない。

「成りあがり」は、友人に薦められて読んだが、これも最高に面白かった。まぁ、でも私が永ちゃんの何を知っているというのだろう。キャロルだって、よく知らない。もっともあれだけメジャーな人がアルコールのCMに出るのは辞めた方がいいんじゃないかとは思う。それはともかく… この上の記事にあるように、転売チケットの話は本当に一所懸命やっている業界や熱心はファンの気持ちをさかなでする、ゆゆしき問題だ。ただでさえ、音楽業界みんなキリキリ言っているのに。そうやって、ゴキブリみたいな連中は、どんなサイズでも、どんなレベルでも必ずやってくるということか。いろいろ考える。

今回ウチも永ちゃんに習って(笑)「様子を見るのは人に任せ」た上で、FinEst World Soundsのショーケース公演で、初の電子チケット導入を試みた。無料公演だし、そもそも当日スタッフがたりないので… というか、無料公演を作った時に、お客の名簿を整理する、私の今までの手間と時間を想像してみてほしいのだ!! もう辛抱たまらんのだ(笑)! とにかくシンプル is ベスト! 業務が煩雑であればあるほど、50すぎのこの頭で細かい事務作業をしているオレが、ボケな間違いをおかす可能性も高くなるのだ! 言っておくが、20〜30代のころ、このテの作業をやらせたら、オレは最高にスペックが高かった。旅行代理店で、パスポート名を正確に航空会社に手配するとか、2ケ月のピーク・シーズンに300名を1人で、間違いなく捌いていたんだ! すごいだろっっ!(笑)が、そんなのは過去の栄光だ! 今やこういう事務作業は、ちょっと気を抜くとすぐ間違うのだ。本来ならば、こういう雑用はやらなくていい歳なのだから、仕方あるまい…(と言い訳)だから業務を単純にシンプル化することは、私にとっても必須なのである。

業界内、なんで電子チケットの導入が遅れているかというと、実は当日のオペレーションによるところが大きいんじゃないかと私は思う。例えば会場側、例えばライブハウス側。クラシックホールにいるレセプショニストの派遣会社 などなど… ライブハウスで当日もぎるスタッフが、電子チケットのオペレーションに慣れていない。それだけのことなんだが、それを理由にブッキング・マネージャーは導入を躊躇するわけさ。今回、ウチのこの件がオッケーになったのは「ちゃんと説明してくれるなら、Pass Marketでもいいですよ」と言ってくれたShibuya WWWさんの理解があってこそ、なのだ。おかげ様で、今は、主催者専用アプリを立ち上げれば、現状、何人お客が申し込んでいるか等、主催者であるオレは瞬時で確認できるようになっている。本当に助かる。

そんなわけで、現場の業務が複雑化することは、小さな案件にといては深刻な問題なんです。一人一人のお客様に丁寧に対処してあげたいけどね… なので、今回は受付はすべてスマホのスワイプ。申し訳ないけどスマホを持っていないというお客さんには、もっているお友達を動員して2名で申し込むなりしてほしい、というご案内にしました。

しかし有料公演に関しては、こうはいかない。実際もう数は多くないのだが、クレジット・カードを使いたくないお客さんは一定数、存在するし、出来るだけ多くの、チケットを購入するのための方法を準備しておくことは、主催者としては、まだまだ必要なのだ。

例えば郵便振替で申し込まれた場合、お客様は、今でも「申込フォームに記入」→「のざきからの連絡を待つ」→「のざきよりチケット確保できました、番号はこれです」と振込案内の連絡がある→その振込案内にしたがい郵便局へ→用紙にあれこれ手書きで記入→振込完了→野崎のところに「このお客さんから振込ありましたよ」と郵便局から郵送で連絡が入る→それを確認してからチケットを発送→お客様にチケットが届く …みたいなプロセスを必要とする。でも、そういったお客様も大切にすべく、これからも有料公演では常設しますよ、郵便振込。なので、その点はご安心を。なんだかんだで、あと5年くらいは全方向の申込フォームが必要だろうと想像しています。

一方で、ウチもあとどのくらいこの事業を続けるか分らないけれど、同様にあと5年以上、この仕事をやるのであれば、今、導入して慣れておいた方がいいよね…という考え方もあるわけなのだ。今はいろんなことがデジタル化される過渡期にある。そんな状況であるからして、ま、(上の記事にある)矢沢の勘ならぬ、野崎の勘だな(笑)。あれこれ調べて、ほんとはPeatixにしたかったのだけど、実際のオペレーションを考えてYahooグループのPass Marketになった。(無料公演でもスワイプ受付が出来る、等が理由)

まったく、52歳の私は、こういう新しいシステムにいつついていけなくなるんだろうか…と言いつつも、新しいシステムに頼って、ある程度業務を簡略しないといつまでたっても雑用から逃れられないのも事実なのだ。老人こそ、こういう便利な物が必要なのかも。

ところで今日から数日出張してきます。移動がすごくって1週間の間に合計6エアポート…だったかな(笑)。電車移動も多い。朝4時起きとかもある。でも楽しみ。去年も海外に3、4回行ったけど、それはありがたくも悲しい事に全部招待旅行だった。つまりは観たい音楽を観に行ったわけではなかった。今度は正真正銘、自分の出張だから、自分が観たいものだけを観る。自分の出張なんて、グリーンランド以来かも。かなり楽しみ。現地からのレポートもお届けしますので、楽しみにしててください。

美味しいもの、食べる時間あるかな〜。まずは第1ターミナルの京辰へゴー!!! あそこの赤酢の聞いたシャリとコハダ、白身魚の昆布締め、そしてワザビを入れた甘いかんぴょう巻が好物です。…と思ったら、違う。今回は、羽田だった…。がっくり。羽田イミグレ後に美味いもんがないんだよな。誰か美味いもんあったら教えてください。恨めしく、京辰のお寿司の画像をはっておく。


2018年4月23日月曜日

言葉の壁って厚いんだな…


アマゾンとかいって、アメリカはともかく、UKのアマゾンは結構普通に使っている。郵送も早いし4日くらいで到着したりするし便利だ。が、こんなサービスがわざわざ始まるところを見ると、やっぱり言葉の壁って厚いのかな、と思った。英語は中学生の義務教育で誰でも3年習っているはずなんだが… 今朝も今朝とてウチのミュージシャンからの「PAYPALで日本から注文来たんだけど、住所も名前も日本語だから読めない〜」というメールで起こされるはめになる。トホホ… オレの仕事を増やしてくれるなよ…  ミュージシャンの皆さん、一所懸命日本語真似して書いたらお客さんにウケるだろうし、プリントアウトして貼るなりしたらいいとも思うのだが。

そのくせ何かというと、オレたちみたいな仕事には、いつでも「中間業者だろ、お前」という厳しい目がそそがれている。お客さんからも、ミュージシャンからも。こっちがしっかり仕事していることを表明していかないと、あっという間に双方から見捨てられてしまうだろう。ま、そんな厳しい世界なのだ。それは私も自覚しているつもり。時々双方からねぎらいの言葉をかけられて嬉しく思うことはあるのだが、そんなのは社交辞令だ。オレも馬鹿じゃない。そんなことは分っておるぜよ(笑)

CD中心に事業を回していたころはホントに嫌な気分になったものだ。例えばウチでエクスクルーシブ(独占する権利)を結構な額の印税前渡金を渡して取得し、それを1枚でも多く売るべく宣伝費をついやし、時間を費やし、頑張ってプロモーションしても、すぐ脇からゴキブリみたいな連中がやってきて、並行輸入ものを売ったりするわけだ。アマゾンもその最たる例で、在庫持ってやしないのに商品紹介載せたりする。アマゾン以外の小さい通販業社でも、ひどいものになると、ウチの動向みながら明らかに入荷してるでしょ的な動きもあり、げんなりさせられるのだった。ま、昔はそんなのをわざわざ確認してはイライラしていたさ。

友人の同業者の中には、そういったゴキブリたたきに必死になっている人もいた。私は時間の無駄と思い、多少辛くてもやせ我慢していたのだが… ま、ホントに商売というのは厳しい。こっちが頑張ってやっているのに…というエクスキューズは、誰にも聞いてもらえない。ゴキブリたちは1円でも自分の収入を多くしようとなりふりかまずに必死についてくる。あぁ、やだ、やだ。せめて自分はそうならないように気をつけよう。それにつきる。

昨日は赤羽で昼呑み。ホントは平日にやりたいw
アーティストにとって時間やお金を投資してくれる存在は大事だと思いたい。ウチは自慢じゃないけど、なんでもゼロからやってきたという気概はある。唯一ゼロから初めてないのは、グレン・ティルブルックだけだ。だからグレンにはいつもすごく複雑な気持ちを持っているのだが… 別に私がやらなくてもいいんじゃないか、と。ま、それはまた別のお話なのだが…

しかしアマゾンのこれで、いわゆる正規代理店や商社なんかどうするんだろう。ウチなんか私一人でやってるから、まぁ、どうにでもなるのだけど…。他の仕事でもしてこの赤字は埋めるさ… 。でもバックや高いお洋服を宣伝していた正規代理店や商社の人たちはそうはいかないだろう。大変だ。

ワールド・ミュージック界隈ではおかげさまで、仕事を取り合うとか、そういうことはまずない。とはいえ、ちょっとジャンルの分母が大きくなっただけで、プロモーター同士、アーティストの取り合いとかしょっちゅうらしい。他のジャンルの話(うわさ話)を聞いて震え上がる。ひぇ〜 怖すぎるでしょ、と。それこそ来日するたびにプロモーターが違うアーティストがいるが、あぁいうのを許しているのは、いったいどういう世界なんだろうかと複雑な気持ちになる。とはいえ、プロの皆さんの仕事に、私なんぞが何を言えただろう。とにかく私は黙って自分の仕事をするだけだ。そして自分の村が平和なのを確認できれば、それで良しとしないといけない。

いつだったかヴェーセンに「やせ我慢」って日本語を英語で説明しようとしてぐぐったら「Stoicism」と出て来て、英語は言い得て妙だよなぁ、と感動した。

ま、なんでも思いどおりにはならないのよね。頑張ったところで、足を引っ張られる要素はいくらでもある。でも、それ以上にたくさんいろんな人から応援もしてもらってもいる。だからこんな風に私だって毎日食べて行けるのだ。それはすごいことじゃないか…とはいえ、そろそろ老後の安定が欲しいわー なんか考えちゃうよな。

ま、うだうだ言ってないで、とにかく今日も張り切って参りましょうかね。

2018年4月22日日曜日

サラーム海上『ジャジューカの夜、スーフィーの朝〜ワールド・ミュージックの現場を歩く』を読みました。素晴らしい! 現場感溢れるレポート。

かっこいい、ちゃんじー(いやですねぇ、業界人)が表紙のサラーム海上さん『ジャジューカの夜、スーフィーの朝〜ワールド・ミュージックの現場を歩く』を読みました!!

あっという間に読めちゃったよ。すごくいい本だった。言ってみれば、これはサラームさんの「出張レポート」だな。まさに「現場」からの声を伝える出張レポート。外国での出張レポートもあるが、国内ツアーのドタバタ来日ツアー話もあり、そんなのは、特に無条件でめっちゃ面白いのであった(いや、でもめっちゃ大変そうなので笑ったら失礼なんだけど!)。とにかく充実の内容だ。

バラしてしまうが、今みたいに音楽業界不況と言われるこの状況では、実際、海外の音楽の評論を生業としている方たちさえも、海外行かないまま書いてる人がほとんどなのだ。でもこれは仕方ないことで、例えばそういう仕事をしていたとしても、招待旅行の話が充分に来るわけでもないし、自費で取材旅行に行ったとて、かかった取材費をリクープすることはほぼ不可能に近いから、本当にみんな大変なのだ。だから、安易に他のライターや評論家を攻めるわけにはいかないが、これだけいろんな現場を実際に訪ねて、見て、聞いて,説得力のあるレポートをちゃんと発信している人はサラームさん以外、今、いないんじゃないだろうかと思う。本当に考える。本来なら、レコ社やプロモーターたちが、多くの音楽ジャーナリストの人たちを現場にどんどん送りこまなくてはいけない立ち場なのに、それが出来る余裕があるところなど、今やどこにもない。だからそれは私たちプロモーターやレーベルの責任でもあるのだが。

そんな厳しい現状の中、サラームさんは本当に頑張っている。ちゃんと現場に赴いて、そこでの空気と同時に音楽を感じとり、それを私たちに伝えてくれているのだ。だから説得力があるのだ。この本は紀伊国屋「Scripta」に連載していたものを書籍にまとめ大幅加筆したもの。それにしても、ずいぶん前にも書いた事あるけど、サラームさんがワールド・ミュージックのイメージ・アップに貢献した功績は大きい。もちろん情報の量もそうだけど、それまで、どうもワールド・ミュージックって貧乏くさくて、暗いもんだったんだよね。それをこれだけポップにかっこいいもの?(ちょっと上手い言葉が見つからないが)にしたのは、サラームさんの功績が大きいと思う。もちろん例えばWAVE六本木とか、90年代のパリを中心としたブームとか、いろんなことが重なった時代の流れの一環なのかもしれないけどね…。それにしても海外出張中の、フェスとかに呼ばれて1日に6本も7本もライブを見て、もう頭がぼーーっとしてくる時差ぼけの感じとか…、私もちょっとリアルに思い出してしまった(笑)。ホント、ハードスケジュールなんだよなぁ。あぁいうの…

でもそれでもなんとか現地の音楽を自分の感覚で捉え、現地の声を日本に届けようと努力する、それしか海外の音楽を生業にしているものの進むべき道はないのだけど、これが、まぁ、イバラの道なんだよね…。サラームさんにとっても、私にとっても。

そして、この本には私もかなり好きなアーティストの話も裏話をまじえて、たくさん載っている。まずは映画でも話題になったサッチャル・ジャズ・オーケストラ(来日公演は見れなかったな〜)とか…



ヤスミン・ハムダン。彼女とは一度仕事させてもらった経験があるので、ある程度インタビュー記事などもフォローしていたつもりだったけど、ソープキルズのもう1人の方の話を聞くのは初めてだったし、いろいろ考えた。彼はレバノンに残り、ヤスミンはレバノンを離れてパリに渡った。



そしてBoom Pamも、やっとどういうバンドか理解したという、めっちゃ後発隊のオレ。すっごい話題になったよね、このバンド。っていうか、やっぱりこのくらいの情報量がないと音楽誌に載るインタビュー記事とかだけじゃ理解が及ばないと思う、多くの人は。こんな日本ツアーのクリップも見つけた!



そして第4章では、インド古典のなんたるかをやっと理解した。すごいんだね、インド古典って!!(あぁ、もう5月27日に北とぴあインド祭やるというのに、自分がバカすぎる)こちらの映像はユザーンの師匠、私も大好きザキール・フセイン先生。



そして昨年来日してめっちゃ話題になった「ジャジューカ」。なんとなく理解はしていたもののサラームさんのこの本で、やっと背景が分ったよ。本当にすごいな!!



しかしなんといっても、サラームさんの行くエリアは、紛争や問題がたえない地域でもある。数年行かないだけで、まったく様子が変わってしまった街の話などを聞くと,本当に心が痛む。そこに自分のリアルな友人が住んでいれば、なおさら痛いだろうな…。辛いな…。でもそこにも音楽は常にあって、それを伝えるべく、サラームさんも奮闘していく。

なんというか…私が例えば北欧はいい社会だけど男たちはどうも生命力が弱いとか,ダブリンの街はすっかり変わってしまって90年代にあった可愛げがまったくなくなってしまった、とか、勝手な文句をホザいているのとは、とにかくレベルが違っている。この本に出てくる各地に比べたら西や北ヨーロッパの諸事情なんてたかがしれてる。いや、だから、こっちは重要じゃない、そっちは重要だと言うわけでは決してないのだが…

とにかくそんな事も含めて「現場感」溢れるレポートだ。また3年後、5年後に同じような主旨の本をサラームさんが纏めたとして、きっとこれとはまったく違ったものになるだろう。だからこそ、この数年間を切り取った貴重なレポートでもあるとも言える。

なお,この本、巻末にURLの読み取りコードがあって、そこにアクセスするとYou Tubeのプレイリストにつながる。音楽を聴きながら楽しむのも一興。

しかしスーフィー絶対に来てるよな。ケルトと一緒だよな…。循環する、スピリチュアルな世界…って感じで。

ストーンズの事、さっぱりわかってない私は、これも初めて聞いたのだけど、今、聞いても、震えるほどかっこいいね。



2018年4月21日土曜日

荻田泰永さんのトークイベントに行ってきました

クレイジージャーニーでおなじみ!とスタッフの方も連呼しておられたが、なんだかんだで、テレビの影響力は大きいよね。植村直己賞よりも、新聞の1面に載ることよりも…。でも確かにあの番組は、民放深夜帯の低予算番組なのに、ホントによくまとまっていたと思う。


今日は、イオン・レイクタウン越谷にやってきました。先日無補給単独徒歩で南極点に到達した荻田泰永さんのトーク・イベント。

来週はこの冒険をサポートした人たちを中心に集めた発表会があるんだけど、それには私は都合が悪くて参加できないので…

それにしても、お帰りになられてから、まだ一度も直接「おめでとう」を伝えられてなかったので、またお姿が直接拝見出来て嬉しい。

かっこええなぁ。目的を果たした冒険家の姿は…。

こちらが本物の南極で来てたジャケット。一方、足下にあるソリは北極で使用してたもので、南極のとは違うんだって。

テント。こちらも南極でほんとに使ってたもの。「入ってもいいですよ〜」と言われたけど、お子ちゃまならともかく、50のおばはんが入ってたら不気味だと思うので、辞めときました(笑) でも中をのぞくと思ったより広い。

荻田さん、久しぶりに姿を見るよ!

南極点までの道のりはゆるやかな上り坂なんです。それにしても単調な絵。何もない。ひたすら歩く1,126km。

これを海岸線からせめて行くというのが一応ルールなんだって。

南極点は今では観光として行ける。たぶん200万くらい。でもそれをあえて歩いて行く。しかも無補給単独で。すごすぎるよ、荻田さん。ちなみに日本人では初だそうです。


しかしすごいのがこの写真。最初出発の時、茶色だったコートが、カーキ色に。なんと理由は荻田さんの汗、そして紫外線。50日でこんなに変わっちゃうんだね。すごい。

よく山登りでコットンは速乾性がないからダメといわれるんだけど、こちとら南極は乾いていて風が強いので、すべて蒸発させ乾燥させる…という想定で、POKEWARDSさんと素材を厳選し、コットンを発展させたベンタイルいう素材のジャケットを作ってもらったのだそうです。(汗を逃がさないとどんどん内側で氷ができちゃうんだって。なにせ氷点下のすごい世界だから)

そして活動的な荻田さんは、この夏も子供たちをつれて100マイルの冒険を行なうそうです。小学校6年生なら参加できるそう。 これいいよなぁ。もう7年近く続けられているそうですよ。

荻田さんのこれから予定。なんと今度は若者をつれて北極に行くことを計画しているとか。

ちなみに若者という設定ですが、年齢制限はないそうです… ん? オレも参加連れていってもらえる???


最後の「ハワイに行きたい」に笑った。荻田さん、ほんとにおつかれ様でした。

しかし角幡唯介さんもすごいけど、荻田さんってホントに理想の冒険家だと思う。

こうやって積極的にトークイベントも行ない、人に夢を与える、冒険家としては理想の形だよね。植村さんとかもそういうところあったと思うけど。そういや南極は植村さんの悲願だった。でも夢半ばでマッキンリーで亡くなった。

荻田さんは、ホントに体力、精神力、そして冷静な判断力という点で、現在世界でもトップレベルの…というか世界最高の極地冒険家なんだと思う。そして、自分の冒険を、こうやってちゃんと社会に還元しているし。偉いよなぁ!! まさに冒険家になるべくして、冒険家になった人。

今日のお話で、最後質疑応答にみたいなものもあり、それに答えてスポンサーの話に。最初スポンサーが見つからなかった時は企画書などを持って、会社に飛び込みで売り込みに行った事もあったんだって。そんな話も興味深かった。結局そうやってゼロから売り込んだ会社から援助してもらったことはないのだけど、あれは今思えば、人にプレゼンするための良い経験になった、と荻田さんは言う。そんな風に前向きになんでも思えるなんて、ホント偉いわぁ。

ちなみにスポンサーってホント分らない…。今回のパナソニックなんかは、偶然関係者と新橋の飲み屋で遭遇したことから話が始まったり…(笑) でもそれもそこの時点までに至る荻田さんの実績と努力あればこそ、だと思う。やっぱりちゃんと活動していれば、見てくれる人は見てくれているんだね… そういうことなんだと思う。すごいよ、荻田さん。

あと南極を歩いている時,何を考えているか…と聞かれて。これ角幡さんも言ってたけど、向こうにいけば南極がもう日常で、こういったショッピングモールみたいな場所は非日常なのだ、と。この日常/非日常の逆転がいい。

それにしても… この物が溢れる物欲の固まりみたいなショッピングモールのこの状況下で、例えば地球上には、北極や南極みたいな場所があるということすら忘れそうになるのだが…。でももしかしたら、こっちの方がよっぽどクレイジーなのかも、と思う。グリーンランドの首都ヌークにあるしょぼいショオッピングセンターを思い出す。

荻田さん、貴重なお話をありがとうございました。最後に映画「サウンド・オブ・レボリューション」のDVDをお渡しできた。うーん,良かった!

あ、知らない人はいないだろうけど、改めて。荻田さんは角幡さんの『アグルーカの行方』 の時の北極旅の,旅の相棒でもあるんです。角幡さんいわく、角幡さんもすごい汗っかきだけど、角幡さんから見ても荻田さんは「可哀想なくらい」「熊みたいに発汗」しているのだそうです(笑) 

二人のやりとり、結構おもしろくって、あれこれ不注意が原因で失敗する角幡さんを白い目で見る荻田さんとか(笑/絶対に冒険家としては荻田さんの方が数倍上で慎重で失敗が少ない)、二人して交互に麝香牛食べ過ぎてお腹を壊したりとか、と結構「アグルーカ」に登場する荻田さんも笑えるので必読です。

2018年4月20日金曜日

バルトロメイ・ビットマン、イントキシケイトさん最新号にインタビュー掲載

かっこいいなぁ,この二人。インタビューで言うことは、ホントにかっこいい。(だが、ご飯はめっちゃ保守的で、お子ちゃま舌だということを私は知っている…)

イントキシケイト最新号はタワーレコードさん各店舗で無料配布中。是非手に取ってご覧ください〜

編集部さん、インタビューをしてくださった東端さん、通訳の染谷さん、本当にありがとうございました。

来日中に行なった取材、あと出てないのは2媒体を残すのみ!
 

FIN-EST WOLRD SOUNDS - フィンランド、エストニアから5組のアーティストが来日、無料公演を行います



さて、来月フィンランドとエストニアの音楽関係者が一同に集うイベントが東京で開催されるのですが、ヘヴィメタル、そしてジャズの公演はすでに発表されている中、ウチではワールドミュージック系のアーティストのショーケース公演を制作することになりました。皆さん、ぜひご来場ください。なんと無料なんですが、事前登録が必要になります。

まずは出演アーティストをご紹介。まずはエストニアからマリ・カルクン

 

続いてこちらはブルー・グラスに影響を受けたアコースティック・バンドのカーリー・ストリングス。



フィンランドからはいつぞやクリスマス・コンサートで、パワフルなヴォーカル・パフォーマンスを聞かせてくれたトゥーレタル



そしてこの人はなかなかの空気感持ってます…マイヤ・カウハネン。この最後の「よっこらしょ」ってアクセントの「キートス」がいい(笑)。



そして圧倒的な存在感のアコーディオン。大好きなアンティ・パーラネン。前からファンだったので,今回ご一緒できてのざき感激!(笑)ライブ、すっごく良いので、注目ですよ。これはすごいです。キッモやマリア・カラニエミなど、素晴らしいアコーディオン奏者を輩出してきたフィンランドですが、彼は次なる世代のホープです。



で、何度も言うように無料公演なんですが,申し訳ありません、ドリンク代(500円)がかかります。

また人数が限定されているイベントですので、欠席される方は事前に必ずご連絡ください。連絡なしのキャンセルは、今後、THE MUSIC PLANTが制作するいっさいの無料イベントへの参加をお断りすることになりますので、ご了承ください。

今のところ1組30分程度の演奏になる予定です。イベントの詳細はこちらへどうぞ。
一度に2名様までお申し込みが可能です。それ以上の人数で参加される場合は個別にお申し込みください。実際のお申し込みはPass Marketの画面になります。こちらへどうぞ。

PS
【4/21追記】なおこのイベントのチケットはスマホのスワイプでもぎる形式のものになっております。大変申し訳ございませんが、スマホをお持ちでない方は使用ができません。スマホをお持ちでない方は、お持ちのお友達を動員して、そこで2枚お申し込みいただければと思います。受付に別途受付要員を配置することが困難ですので、ご理解くださいませ。

2018年4月19日木曜日

ゼノギアスの思い出

 

まだ泣ける…  Broken Mirror....♪
昨晩、スクエア・エニックスさんからたくさん写真をいただいたので
掲載します。ありがとうございました〜

Photo by YUTAKA NAKAMURA
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