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2018年4月26日木曜日

出張2日目 ザルツブルグ

翌朝、本当は昼まで寝ている予定だったのに、結局7時くらいには起きてしまい、朝起きれば起きたで東京が明いているからってんで、そっちとメールの交信をしたりしているうちにあっという間に時間がすぎてしまう。

ザルツブルグは言わずとしれた「サウンド・オブ・ミュージック」の世界なのだが、以前来た時、そのテの観光はすべて済ませてあったはずなので、そっちはパス。でもモーツアルト橋とかは、今回初めて見たかも。



それにしても本当に天気がいい。翌日からはまたビタビタ雨がふっていたザルツブルグなので、私は本当に天気に関してはいつもラッキーだなぁと思う。東京も暑かったようだけど、この日のザルツブルグは、17度くらいあって、天気がいいからTシャツで過ごすのが、とても気持ちがいい。

昼は実は某会社とのミーティングがあって、そこですごく美味しいランチをご馳走になり、結構長い時間をすごす。午後は午後とて今日行くコンサートのチケットを発券してもらうために川向こうのチケット・エージェントにチケットを取りに行っただけで、結構時間がかかってしまった。会場の受付で発券してもらっても良かったんだけど、なんとなく早く発券して安心したかったのだ。

今日行くコンサートは2月に来日してたバルトロメイ・ビットマン。もちろん彼らに今日私が行くことは内緒にしてある。サウンド・チェックに押し掛けようか、それとも本番の時に最前列で彼らに手を振ろうか、いろいろ考えたが、彼らのコンサートって結構緊張感あるし、いつも遊びにいく伝統音楽系とは訳が違うから、やっぱり事前に知らせておこうと思い立ち、当日の朝11時ごろ二人に「今日はどこでコンサートやってるの?」としらばっくれたメールを入れると、クレメンスの方から速攻で「ザルツブルグだよ」とご丁寧に会場のリンクまでついたメールが戻ってくる。可愛い奴。「今夜そこで会いましょう、ヨーコ in ザルツブルグ」 と返事を入れると、クレメンスからこれまた速攻で「やったー」みたいな返事が…。ふふふふふ…。
 
午後はカフェ・モーツアルトでザルツブルグの有名なお菓子ザルツブルガーノッケルを食べる。本当は2名分なんだけど、カフェのお姉さんの「1人で食べちゃう人は多いわよ」という言葉に励まされ、私も二人分を1人でペロリ。あまり甘くないし、基本メレンゲばっかりで軽いからあっという間だ。逆にこれを二人で食べたら物足りないのではないかとも思う。めちゃくちゃ素朴で、自分でも簡単に作れそうだ… でもお砂糖もめっちゃ入っているだろうから、今日はもう食べものは終わり!と誓う。

そしていったんホテルに戻り、数時間でも寝ようと思いつつも結局寝る時間もなく、またもやメールに返信してたら、あっという間にコンサートの時間になった。今日の公演は自由席だから、早く行って良席を確保せねば。夜の8時スタートなんだけど、今、ヨーロッパは暗くなるのが遅いんだよね。まだ夕方4時くらいかな、と思うと、7時とかでびっくりしちゃう。

7時半頃会場について、入り口付近で開場を待っていると、何故か表周りに用事があったらしいクレメンスが私を見つけてくれた。「信じられない。よく来たね。すごいストレンジ、ストレンジ。まるで東京にいたのが昨日みたいだ」とか、やたら感激しておもしろがってくれる。ふふふふ…。

で、コンサートがすばらしかったのは言うまでもないでしょう。結局開演前にはマティアスに会えなかったのだけど、本当にすごいコンサートだった。東京の公演でもそうだったけど、新曲が多くて、「Neubau」というタイトルのコンサートだったわりには、ファースト/セカンドの曲はほとんど演奏せず(全部で5曲くらいか?)、「アーノンクール」が聞けなかったのがホント残念。会場は、おそらく300名くらいの小ホールで、フリーシーティングだったこともあって、私も遠慮なく2列目真ん中をゲット。いや〜、お客として彼らを聞くの、最高ですなぁ!!! とにかくぶっ飛ぶような演奏で、満員のお客さんは超盛り上がっていた。なんというか、チェロから目が離せないんだよね。で、あの音、この音はこっちの楽器から出て来る音は、そうか、こんな風にやってんだ、ってのが、分って、すごく興味深い。

当然ながら彼らのMCはドイツ語で何を言っているのか分らなかったけど、面白いことを言っているらしくお客さん、ドッカンドッカン笑ってたなー。でも、最後に英語でクレメンスが「僕たち2月に東京に行ったんだけど」なんて言いながら、客席にいる私を紹介してくれたりした。可愛いやっちゃ。

しかし何度も書くけど、この二人の性格の違いが本当に面白い。コンサートが終ったあと、マーチャンタイズのCDにサインしたりする二人をしばらく待ち、その後マティアスともやっと再会。ホントにマティアスは可愛くて、えっらい喜んでくれる。そして「えっ,いつ来たの? で、どうやって来たの? 明日はエジンバラ? どうやって飛ぶの? ミューニックから? えっ、ウィーン? 遠いなぁ、それは。空港までの直行電車あるの知ってる? 今日はどこに泊まっているの?」とか、あれこれ気を使ってくれる。一方のクレメンスはそういうことは、一切関心がないようで、まったく心配してくれない。でも明日は早いから私がとっとと帰ろうとすると、マティアスが「今日は昔教わった先生が来てて、彼とも話さなくっちゃ、いけないんだ。ヨーコは、まだいるでしょ? 朝早いの平気でしょ? まだ居てよ、ね、ね」とか引き止め上手なので、ついつい彼らが他の人と話しているのをバーの片隅で本を読みながら待ち(笑)、その後、お友達とやらと合流して、しばらく彼らのドイツ語会話を聞いていた。時々マティアスが訳してくれるのだけど(笑)。で、結局ホテルに戻ったのは夜中の1時半くらい。とほほ。翌日は朝6時の電車でーす。5時半にタクシー予約したから、5時には起きなくっちゃ。

でもホントにコンサートがちゃんと見れて良かった。東京の公演、私ほとんどちゃんと聞けなかったんだもん。 それにしても、困ったことに、普通こうやって公演を見ると次にどうやるかのアイディアがヴィヴィッドに浮かび上がってくるものなのだが、彼らの場合、次どうやってやっていいかが、まったく浮かんで来ない。困ったもんだ。とにかく次のアルバムを待つしかないのか。そこから考えていくしかないか。もちろん多少、未来の話は彼らとしたけど、まだ何も決まっていないし、決まっていたとしても、まだ今は公表するタイミングではない。それにしても、ホントに困ったよなぁ。でもなんとか続くといいよなぁ、と思いながらも、ザルツブルグの夜はふけていくのであった。







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