Twitterでフォローしている某言論人の方が「これは今年のbest 3」と言ってらしたので、見に行った。
確かに目が離せない、すごい内容の映画だった。
R-15指定されているが、バイオレンスにつぐバイオレンスで、見に行った映画館が、期待以上にスクリーンが良いところだったこともあって、ものすごい勢いで血が飛び、暴力沙汰のぐちゃぐちゃがあまりにも酷すぎて、最後は直すっかり食傷気味。
ストーリーは悪くない。俳優陣も頑張っていたと思う。でも「うわぁっ、それそこまで表現しなくてもいいんちゃう」みたいな暴力シーンや、流血シーンの連続でちょっとゲッソリしてしまった。
例えば傷口をウォッカ(とかの強いお酒)で消毒し、麻酔もないのにホッチキスでバチンバチンと止めたりとか…。ううう、こういうの苦手。
とはいえ、美しい映画でもある。それは彼ら、彼女らの体に彫られたタトゥーも同様だ。暴力は美しいってやつか? 私には相容れない世界なのだが。
確かに2時間半の長尺が、とにかくあっという間だった。飛行機の機内放送で見れれば、もっと楽しめたかもしれない。いわゆる時間潰しには最高な作品。
でもどうだろ。最後はちょっとダレたかなぁ。ものすごい死闘を生き延びた主人公二人+娘、ということで終わるのであれば、あれはあれでよかったかもと思う。
が、そこで時計をみたら、まだあと30分くらい時間があるではないか! おいっっ、と思っていたら、さらに復讐は続く。うーん。
スリラーものは好きだけど、私が好きなのはサイコスリラー的なやつ。『羊たちの沈黙』とか。ドクターレクターは大好きだし、ホルモンみたいな脳みそ食べるシーンとかゾクゾクするけど。この違いが分かるかなぁ。
作った人、ごめんなさい。ちょっと私の好みとは違う映画見ちゃったっぽい。でもたまにはこういうのもいいか。
あ、そうだ、この映画、音楽はやたらよかった。知らない曲も多かったけど、ほおぉーーという選曲。ボブ・ディランが妙に心に残った。