オノ セイゲンさん、NHK-FM「x(かける)クラシック」に登場! #日向敏文 #toshifumihinata

我らがオノ セイゲンさんが、NHK-FMの「x(かける)クラシック」に登場しました。


というわけで、番組のセイゲンさんパートを、ちょっくらレポートさせていただきます。

まず1曲目は清水靖晃さんの「案山子」を紹介。「合宿のようにスタジオで2年間一緒にすごした」「20代のころって寝なくても大丈夫じゃない?(笑)」「青春の思い出」という作品だそうです(笑)。なんと有栖川公園の鈴虫と録音したもの。すごい世界観!

そして次が泣けた。ポーランドのヤヌシュ・オレイニチャクさん。音の力は、すごい…という話。グッと来ましたね。演奏もホールの響きも最高に素晴らしい。ショパンのノクターンからピアソラまで。それがキャプチャーされている貴重な貴重な録音。

「音はね、そこにね、マイクを置いておけばね、録れるんだよね」と熱く語るセイゲンさん。いやはや、すごいですね。録音って本当にすごい。

「でも、人って亡くなっちゃうんですよね」「当たり前ですけどね」…と涙ぐむセイゲンさん。でもホールの人の協力でこういう録音が残った。すごい!

そして次は坂本龍一さんのお話。坂本さんと出会ったきっかけを聞かれ、自分は単なる便利な若者だったんですよ、と。

清水さんや坂本さんにとっては、自分は歳下で、当時のチーフエンジニア(だいたい40歳くらい)と違って、なんでも言うことを聞いたから仕事を頼みやすいし、楽しそうに仕事しているから、だから仕事がもらえただけなんですよ、と。

いや!! ほんとそれだけじゃないですよ! しかし、えらい人ほど謙虚ってまさにこれですよね。セイゲンさんのお話を聞いているといつもそう思います。

そしてその坂本さんの東北ユースオーケストラ。メンバーに小学生がいるだなんて信じられない。すごい! 複雑な変拍子の曲なのに、ものすごく上手い演奏。

そして最後に最近セイゲンさんが関わった仕事として、日向敏文さんの新作「the Dark Night Rhapsodies」が紹介されました。

日向さんは作品がとてもたくさんあるけど、オケのアルバムをずっと作りたかったんですよね、とセイゲンさん。日向さん、ブタペストのオーケストラを自分で見つけてきて、アメリカをベースにしているCEOとかけあってコーディネイトし、2日でレコーディングしたんですよ、と。

今、映画やネット系の映画配信とか、今、予算が高くてアメリカやロンドンでは録音できない。チェコとかハンガリーで録音するっていうのが最近はあるんですよね、と。

例えば「アラビアのロレンス」なんかの音楽はロンドンでマイク3本くらいで録ってるんです。オーケストラはバランスが良くて、一番バランスがいいところにマイクをおけば、それで録れちゃうんです。

でも今回のこのレコーディングでは、そういうマイクもあるけれど、他にもそれぞれにマイクをたくさんたてて録音した。だからあとから作曲家の思うように一つ一つ楽器の音を出したりとか、この音を強調したいとか、そういうのが自由にできちゃう。

それで欲が出てきちゃって、当初3日で終わると思っていたトラックダウンが、11日間かかった。

いわゆる同時に録るという昔の録音方法と、それを変えられる今の録音技術と、この作品はそのハイブリッドと言える、と。

すべてをサンプリングでやってしまっては、こういう風にはならない。作曲家と演奏者達の気持ちがどのくらいスピーカーから出てくるか、そこが大事なところ。そういうところにこだわりましたね、と。

というわけで、なんとアナログ盤から! 2曲かけていただきました。さすが録音エンジニア。ただの音源は書けない(笑)

しかもアルバムのエンディングの2曲です。(そう、このアルバム、私はエンディングの3曲が大好きなんですよね。だからこれがかかってすごく嬉しい!!! うわーい!!)

それにしてもセイゲンさん、お話がすごく面白い。ものすごいキラキラな実績の持ち主なのに、ちっとも偉ぶらない。そして音楽に対するワクワク感を失わないところが本当に尊敬!!!

今回、日向さんのアルバムでご一緒できて、本当によかった。

というわけで、こちらの番組、まだ1週間、下記のリンクから聞けます。ぜひ。

そして日向さんのアルバムは、こちらがソニーの特設サイト。アナログのLPはこちらでも通販しています。そして25日から配信でも聴けるようになりますよ。お楽しみに。

先行配信のシングルはこちらの曲です。 Vendetta

THE MUSIC PLANTとしての次の公演は、こちら。

Caoimhín Ó Raghallaigh クイヴィーン・オ・ライラwith 黒木千波留
7月24日(木)南青山曼荼羅19:00開演 
¥6,000(+ドリンクオーダー) 
詳細はこちらへ


野崎は作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。配信でもすぐ聴けるようになりますので、みなさんもぜひ。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。

そして、その日向さんのひさしぶりのパブリック・イベント。6月26日 代官山「晴れたら空に豆まいて」にて。詳細はこちら。ニューアルバムの視聴会&公開インタビューと言った感じ。出演:日向敏文、松山晋也、オノセイゲン


民音さん主催でゴサードシスターズの来日ツアーもあります。詳細は特設ページへ。


ポール・ブレイディが12月にケルティック・クリスマスで来日します。詳細はこちらへ。


2年前にレコーディングした無印良品BGM29 スコットランド編がやっと公開になりました。良かったら、聞いてください。プロデュースはLAUのエイダン・オルークにやってもらいました。