2020年8月31日月曜日

コロナ禍における海外出張について(出国〜現地到着編)



誰もいないターミナル。コロナ禍ですが仕事で海外に来ています。この後、海外出張される方のために情報をまとめます。あくまで2020年、8月末時点、シェンゲン条約国での話ですので、参考程度に留めておいてください。

空港はとにかく空いています。免税店もシャッター街状態。こういうオリンピックに向けてであろう新しい設備投資が虚しい。それにしても令和になっても注意書きなどが多い日本。セキュリティとかも新しくなってました。自分の病気もあって2年半年ぶりの海外なんで、いつからこんな設備になっているのかは不明ですが。そうそう、大好きな寿司屋の京辰さんもお休み。しょぼーん。




フライトですが今回二ヶ月くらい前に飛行機を押さえたものの、キャンセルにキャンセルが相継ぎ何度も変更になりました。でも最終的には直行便に乗れたから良かったです。

空港ではそういえば中国の方でしょうか、完全防護服という方も数名いてちょっとびっくり。

それから普段海外旅行保険をクレジットカードのゴールドステイタスでかけている人には要注意なのが、あのテの保険は疾病死亡が入っていない。普段危ないところに行くでなし、普段は私もまったく無視していますが、扶養家族のいる方などはかけた方がいいかもしれません。私はかけませんでしたが、同行のおじさんたちはかけてました。

飛行機に乗る際、体温検査もありますがボーディングの直前で航空会社のスタッフが当たっているようです。マスクは食べる時以外はマスト。後、現地及び自国での連絡先、旅の同伴者などを書くA4の紙を渡されます。それ以外はフライトはとくに変わったこともなし。

入国。ヨーロッパの場合、シェンゲン国の場合経由地で入管になりますので気をつけたほうがいいかも。でも私たちはあっさり質問もされず通過。緩い印象でした…というか、そもそも旅する人数が少ない。一応現地取引先からミーティングのアポレターなど取り寄せてあったのですが、それを見せる必要もなく通過。

到着して街を見るとマスクは半分くらい…かな。でもホテルのロビーとか「マスクしてから入ること」と案内あり。

消毒液はそこここにありますが、すごい匂いの効きそうなやつが多く頼もしい限りですが噴射がビシャッと出ることが多いです。こういう手袋もあちこちに。


ソーシャルディスタンス、フィジカルディスタンスを守りましょう。


エレベーターの中は2名マックス。でも守ってない人も多い。



その他ホテルではプールやスパは閉鎖。朝食はビュッフェではなくグラブアンドゴー、掃除は言わない限りしてもらえない等、状況が違う様です。普段自分の出張では絶対泊まらないクラスのホテルですがクライアントさんのおかげで他の日本人の方と良いところに泊まっています。ありがとうございます。

それにしても時差ぼけで2時にwide awake!!    朝3:30にこのブログを書いています。とほほ、もう少し寝なきゃ。ふうぅー


PS
なおこの出張、日本に戻ってくる方が大変だったのでした。入国編はこちら。

CAMPFIREさん、ありがとう! お世話になってます「バンドにエイド」


今回初めてクラウドファンディングを主宰する立場になって、いろいろ感動している。賛同してくれる皆さんへの感謝はもちろんだが、このCDを作るという一見レトロなアイディアがよかった。アーティスト、ミュージシャン、そしてマネージャーたち、マスタリングしてくれたエンジニアさん、歌詞対訳してくれた通訳さん、写真撮ってくれたカメラマンさん、デザインやってくれたデザイナーさん、そして製造担当の会社さん等々。THE MUSIC PLANTはチームだ。本当に本当に皆さんにささえられて、一つ一つの事業をこなしていく。

今回のプロジェクトでは素敵な出会いもあった。例えば、今このクラウドファンディングでお世話になっているCAMPFIREのシステムも本当によくできているのだ。これからクラウドファンディングでデビューする人もいるだろうから、そういう人たちにも私の経験をシェアしていきたいと思い、ここにこのブログを書く。

クラウドファンディングにはたくさんの運営会社がある。私が利用したことがあるだけでもMotionGalleryREADYFORMakuakeGREEN FUDINGWe Fanなどたくさん。手数料も10%〜20%と様々だ。

なんでその中でCAMPFIREさんに決めたかというと、普段自分が実際にサポートしたり賛同したりしているプロジェクトの発信者が一番多くここを使っていたということがあげられる。ということは、私みたいな人間は、もっと言えば私みたいな音楽が好きな人間は、このプラットフォーム下にたくさんいるに違いないということが一つあった。それにいったんアカウントを作ってあれば、クラウドファンディングは相当気軽に参加できるから、これは重要な要素だ。

あとサラーム海上さんには料理本の出版で2社のクラウドファンディングを経験済みでいたので「どっちがいいですかね」とは相談した。サーラムさんはCAMPFIREWe fanを使われていたので、それのどちらかだよな…というのはすでにあった。(そう、ごちゃごちゃ考えず、信頼できる人を真似しちゃうのはいろんな意味でも近道なのだ)

それにしてもすごく良くできたシステムだ。先のサラームさんのツイートによればサラームさんが参加されたころ(2015年)よりも、またさらに進化し使いやすくなったらしい。

例えばプロジェクトに対するケアがいい。それこそ媒体に載せるためのリリースの書き方や媒体のアプローチの仕方まで書いてあって、ここまで手取り足取りやられたら、だれでもクラウドファンディング出来ちゃうんじゃないかと思う。うわー、こんなノウハウ公表されたら、PRも仕事にしている私の立場ないよ。

CAMPFIREを主宰している家入一真さんについては、実はよくわかってなかった。一時はネットの寵児みたく一派一絡げにされ、Twitterなどで無責任に叩かれたりすることも多かったであろう。私もCAMPFIREを始めるまでは、家入さんのことは堀江さんと立ち上げたインターネッ党くらいのことしか知らなかったけど、家入さんが出ているYou Tubeでお話を聞いたりすると実際は、引きこもりやすごい貧乏も経験された方で、その他あれこれいろんな言動からすごく共感できる人だということを発見した。

最近では派手なパーティに行ったりするのは控えている、という。実は引きこもりやすごい貧乏も経験された方で、その他あれこれいろんな言動がすごく共感できる。というか、一時は担ぎ出されていろいろやっていた時期もあったけど、でも今は自分らしいペースで、そして世の中を少しでもよくしようと奮闘されているのがよく理解できた。また私がさくっとつぶやいたプロジェクトの宣伝ツイートに反応してくださり、ねぎらいのメンションをくださるなど、マメ!(笑) 

しかしよくできたシステムだ。プロジェクトもあっという間に立ち上げることができる。プロジェクトを立ち上げ、承認まで1週間だか5営業日だかうたっているが、実際にはもう少し早かったんじゃないかな。嬉しいのは、しっかり担当者が付き、面倒を見てもらえることだ。私の担当はY崎さんという方なのだが「素敵なプロジェクトですね」としっかりねぎらってもらえる。これは一人で、しかも初めての経験でプロジェクトを作ったものにとってはウルウル…とても嬉しいことなのだ。私も最初はおっかなびっくりだったのだが、Y崎さんにいろいろ質問しつつ、なんとかプロジェクトを公開することができた。文章のチェックも「クラファン」とか「クラウド・ファンディング」ではなく「クラウドファンディング(・なし)」です、と厳しい(笑)

で、文章を整えて申請を出す。あれこれ訂正して「再申請」したりもするわけだけど、基本的には一度オッケーが出たらいつでもそのプロジェクトをこちらの好きなタイミングで公開できる仕組みになっている。そしてクラファンもといクラウドファンディングがスタートするのだが、スタートしたとたん、注意書きメール、頑張りましょうメールなどが、これはもうテンプレなんだろうけれど、主宰者に届く。うーん、良くできたシステムだ。

一応、自分なりに事前勉強していのだが、Y崎さんにはげまされ、何も知らないでこのプロジェクトを始めていたとしても大丈夫だったかもしれない、とも思う。もっとも準備はたくさんしておかないといけない。(というか、コンサート事業と一緒で公に発表した時は、すでにプロジェクトの80%は終わったものとしないといけない)

また途中で文章を変更する時や「これはどうなのかな?」と悩む時には相談すると、これまたかなりの速さ対応してもらえる。一人のスタッフで何組くらいのプロジェクトに対応されているのかはわからないが、すごいなぁ。

というわけで、CAMPFIREさんにもY崎さんにも迷惑をかけないよう、私もこの「バンドにエイド」も成功させないといけない。一応自分の中の最低ライン150万はクリアしたので、とりあえず、安心しつつも、とにかく1組10万送金するとなれば270万必要なのだ。そして、できればそれ以上、予定よりも多くのお金をミュージシャンたちに送金することを目標に鼻息をあらくしているのだった。がんばりまーす!!

2020年8月30日日曜日

「バンドにエイド」常連さんから直接振り込みますよー、というありがたい申し出



皆さん、本当にありがとうございます。なんとかクラウドファンディングは達成率60%まできました。ゴールも近い。頑張って100%を達成させ、ミュージシャンにお金を送金したい。もし運良く予定以上にお金が集まったら、上乗せして彼らに送金する予定です。あと4週間くらいですが、とにかく最後まで頑張ります。

さて今日は実はこれから成田空港。病気してた時期もあるのでなんと2年4ヶ月ぶりの海外での仕事ですが、そもそも行く先の国に無事に入国できるのか、めっちゃ心配な状況です。まぁ、なんとかなるでしょう。クライアント仕事なので仕方がない。とにかくベストを尽くすのみ。本当にたまにはちゃんと仕事しないとTHE MUSIC PLANTも事業の維持ができないので、これはこれで頑張ります。入国管理でなめられないよう、高野秀行ファンをアピール。おろしたてのこのTシャツを着ていくことにしました。がんばれ、自分!!

さて、先日とあるうちの常連のお客様から「野崎さん、CAMPFIREさんの手数料安くないだろうから、直接振り込みましょうか?」というありがたいお申し出をいただきました。

本当にありがとうございます。たしかにクラウドファンディングの手数料は高い。少ないところで10%とかいうところもあるようですが、CAMPFIREの場合17%とられるんです。確かにこれはプロジェクトにとっては、小さなパーセンテージではありません。

*でもどうやらうちのプロジェクトはコロナ禍の特別な案件に認定されたようで、最初の50万まで手数料が無料ということになるらしい。詳しくはまた報告します。素晴らしい、CAMPFIRE!

でも、特に一人で事業を回していると、そういう経験がある人はわかっていただけると思うのですが、本当に小さな小さな事務作業が日々積もり積もって毎日の業務に重く重くのしかかってくるんです。例えばめっちゃ少人数ながらも今でもクレジットカードを使わないお客様(最近、CDの通販はクレカPAYPAL以外の振り込みはなくしました)のために別にファイルを準備しないといけない、郵便局に行かないといけない、申込フォームを別途準備しないといけない等々。そういったことがとにかく重い。重くのしかかる。なので、少人数制事業の場合、すべてをなるべくシンプルに合理化するということは非常に重要でして、確かに17%が免除されれば嬉しいけれど、それによって煩雑化する業務というのはなるべく避けたい。

まぁ、ざっくり説明しますと、直接お客様に振り込まれるとそれだけ経理上の処理がバラバラになって複雑になっちゃうし(プロジェクト用の通帳でも作れば、また別なのかもしれないけど、それはそれですごい手間がかかる)、CAMPFIREでは最後CDを申し込まれた方の名前をリストでもらえるのでそれを自動的に宛名ラベルにしようとすると、こういったお客様はそこからも外れてくる等々、とにかく日々の業務に「イレギュラー」が増えてしまう。こういう「イレギュラー」を作りたくないんですよね。また最近、歳をとって、とみにデスク作業のアキュレート率が低くなってきたのを自覚している自分のためにも、なるべくシンプルにしないと、大きな間違いのもとになります。

そして1秒でも時間を節約し、自分にしかできない作業に使っていくようにしないとこのオフィスは回せない。自分にしかできない作業。それはこの「バンドにエイド」においては企画力、そしてそれをプロモーションする能力です。ここを見極めないとどんな事業も難しい。私がプロモーションしないと誰もプロモーションしてくれない。頑張らないと。だからこの時間が1秒でも惜しいんですよね。

しかもこのプロジェクトで私が手にするお金は、前にもご説明したとおりミュージシャンへの送金額と同じ1トラック分(私が持っている「Live in Japan」のトラック分)にしかならないので、自分の生活のために、他のプロジェクトもたくさん回さないといけません。今も平常時より少ないとはいえだいたい4、5本の具体的に進んだ来日公演の企画やその他の企画をを走らせています。まぁ、これらの企画も実現するのか分かりませんが。とにかくそんなふうに合理化しないと、私も生活していけなくなっちゃう。

他にも理由をあげればきりがないですが、ここは17%を事務作業費ということで、アウトソーシングをお願いしちゃった方がシンプルでたくさんのお客様の案件を一度に処理する作業にはたけていると判断したわけです。例えば広告代理店なんかもそうですよね。予算はクライアントじゃなくて、一括して代理店が預かってたりする。クライアントは一方で代理店への請求書一発で済むわけで…  中間搾取と言われればそれまでですが、それによる業務の煩雑化からクライアントは解放されるわけです。

まぁ、こういう考え方も是々非々ありまして、小さな事業をかかえている社長さんたちの中には、小さなゴキブリ叩きに夢中になっている人もいます。業務が煩雑になっても1円でも安く!と。まぁ、でもこういうのも事業主の考え方次第。普段、私は小さいことはなるべくおおらかに考えようと日々努力しています。

たとえばCDを熱心に販売していた時代。少なくとも10%を何もしない卸業者にもっていかれるのは、いつも私にフラストレーションを与えました。本当に頭に来ていたのですが、これは、もうしょうがない。経理やってもらってると思ってあきらめる。そしてその分、自分は自分にしかできない作業を進める…と、まぁ、そんな具合でやりすごしてきました。でも例えば、自分のところで少なくない投資をして権利を買っていたり、プロモーションにこんなに時間とお金をかけているのに勝手にAmazonみたいなところが横流しで日本のマーケットに入れちゃう。それでもちゃんと入れてくれればいいんだけど、在庫も持ってないし、本当に入るのかわからない状態で1000円くらいでCDを入れられた日には本当に頭にくるわけです。Amazonだけじゃなく、他の輸入業者が小売店に入れちゃうとか、いろいろあります。そしてそういうアーティストに責任ないやつは、売れなくなると無責任に撤退していく…   あぁ、このこと書き出すとキリがないのでやめますが、でもこういったゴキブリたちに足を取られ、そちらをたたくことに夢中になっている事業主もいる。そりゃあ、そういう悪者(?)はこらしめて、世の中を変えていく作業も必要。だけど自分にはどうにもならないこともたくさんある。

いや、実際、ほんと腹立つこともありますよ。コンサートだってね、なんでライブハウスとか●●%持っていくんだーーーっとかね。会場費がバカ高いとか。おまえら音楽の仕事してないよ、不動産屋かよーーっってね。でもそこで戦う時間よりも、自分のやりたいことを実行させる時間の方が大事。そしてライブハウスならライブハウスにしかできないことを彼らをおだてて…もとい励ましながらやってもらう、ということに力を注いでいかないと。(もちろん中には気概のあるライブハウスさんもいらっしゃいます。誤解なきよう)もちろんあまりにも深刻な問題であれば、音楽業界の後輩たちのため、頑張って社会運動にして自分が旗を振りたいとも思いますが…   まぁ、バランスですよね。

日々こういうのは葛藤でして、自営業歴25年になろうとする私もまだまだ悩みの連続。難しいです。

でもCAMPFIREさんについては、いろいろ納得しています。というか、すごく感謝しています。そのこともネタにまたブログを書きたいと思いますが、そういうことです。でも「直接振り込みましょうか」と連絡くださった常連のお客様のメッセージには本当に涙が出ました。ううううう…。うれしすぎる。本当にこういう方は、ビジネスセンスがあって、加えてうちのことを思いやってくれているのだ、というのが感じられます。確かにサポートする側も17%持ってかれると思ったら、ちょっと??ですよね。

でもほんと、実はものすごく基本的な問い合わせなどすごく多いんです。「クレジットカードが認証されません」「申し込んだのに返信がありません」「支払い方法はこれはないんですか」等々。超ベーシックな質問もCAMPFIREさんが受けてくれるから、こちらは安心してプロモーションに力をそそげる。

ほんとに、ウチもわからない。本当に余裕がなくなってくれば、THE MUSIC PLANTも1%でも惜しいから小さいことにこだわるスタイルになっていくかもしれない。今はたんに「やせ我慢」しているだけなのかもしれない。

まぁ、でもいいんです。そんな風に、とにかく私はこういうミュージシャンのファンの方の代理人として、このプロジェクトに当たっているのだなという責任を、さらに強く強く噛み締めたのでした。17%を惜しむなら、それをカバーできるくらい資金を集めることにコミットしていこう、と。

そして、何度か書いてますが、すみません、プロジェクト主といえどもプロジェクトが終了するまで発送先のお名前とか住所などの情報を見ることができないので、常連のお客様、リアルな友人の皆様、すでにサポートいただいたのにお礼を言えていない人が多いですが、どうぞこのプロジェクトが終わるまでは、ひたすら進めることの方に集中させてください。お礼が遅れますが、すみません。

PS

あと結構「申し込んだのにメールが届かない」等、システムに関する問い合わせもいただいています。そういう問い合わせに一つ一つ答えていては、時間がいくらあっても足りない…  なのでやっぱりこういうプラットフォームは必要ですね。餅は餅屋ですね(笑)。

2020年8月29日土曜日

「バンドにエイド」ご賛同いただいた皆さまに追加プレゼント決定!

「バンドにエイド」への、みなさまの応援大感謝です。少しずつ目標に近づき、現在60%達成。なんとか格好悪いことにならずにすみそうです。残り4週間、目標にさらに近づき、なんとか予定よりも多くの金額をアーティストに送金するため、盛り上げのネタとして追加プレゼントを作ることに決めました。

じゃんじゃん!! それは2021年のカレンダーです! すでに「バンドにエイド」のCDをお申し込みくださった皆様には「バンドにエイド」のCDと一緒にお送りいたしますので、楽しみにしていてくださいね。

カラーでA5サイズ(開くとA4になるサイズです)の中綴じ壁掛けスタイル。28ページ。一応、まだ無理かもしれないけど2021年来日予定のアーティストも暗に、その来日予定の月の写真を使っていたりもしています…と…もったいつけて告白したりして(笑)。つまりその月のアーティストはその月に来日予定があるという情報が、このカレンダーの中にいくつか隠れています。

 なお「お礼メール」のみのリターンをお申し込みのお客様(今、みると数名ほどなのですが)「カレンダーつくならオレもCDにすればよかったよ」という方がいるかもしれません。その場合は、カレンダーのみ発送しますのでご希望がある方は遠慮なくおっしゃってください。いずれにしても、お礼メールを送りがてら、こちらから9/26にこのプロジェクトが終了し次第、ご連絡さしあげます。

さっそくデザイナーの高橋そのみさんがデザインに取り掛かってくれています。表紙はまたもや畔柳ユキさんの土手写真。またデザインがある程度できましたら、こちらに報告していきますね!

しかし写真はスヴェングが抜群にいいなぁ! ウチのハーモニカ・カルテット from フィンランド。音を聴きたくなりますよね。彼らがカバーしたショパンの「英雄ポロネーズ」も「バンドにエイド」のCDに収録しています。


Photo by Jimmy Träskelin




Photo by Sarah Thorén




Photo by Max Parovsky



Photo by Kris Kesiak


Photo by Morten Fog / Tønder Festival



プランクトンさん、CDキャンペーン実施中 スペシャル価格!!? これは見逃せない! おすすめアルバム その12

   


また土曜日です。そして明日でこのキャンペーンも終了。でも今日、明日まだCD、スペシャル価格でゲットできます、間に合います。皆さん、かけつけてー。

プランクトンさんのCDキャンペーン。100タイトル。どれを選んでいいのかまったく分からないという方、あと1枚どうやって選ぼうかと悩んでいる方、プランクトンさんの「おせっかい小姑」である野崎による推薦盤をご紹介していきます。

チェリッシュ・ザ・レイディーズ『クリスマス・イン・アイルランド』


チェリッシュ・ザ・レイディースは女性だけのアイルランド音楽グループだ。フロントはフルート&ホイッスルのジョニー・マッデン。バンドの歴史は30年以上。ひそかにスタッフの間で彼女は女パディ(モローニ)と呼ばれていた。やり手の彼女はアメリカの西海岸でアイルランド音楽のクルーズなんかも主宰していて、ウチのバンドやアーティストたちも大変世話になっている。音楽はケイリー風のオーソドックスなアイリッシュだが、彼女の、特にホイッスルの腕など特筆もの。女のホイッスル吹きで一番上手いんじゃないだろうか。ちょっと彼女よりすごい女性プレイヤーは思いつかない。

一度ケルティック・クリスマスで日本に来て、現場をご一緒したが、本当に素敵な人だった。さすが長くやってるだけある。さすが成功しているだけある。うーん、こうでなくっちゃだめよね。日本に来る以前にも海外のフェスティバルでも一度お会いしたことがあったけど、その時の印象もめっちゃ良かった。で、その時の写真も出てきた。ベグリーおじさんと、メンバーのミレラと。下の写真はダンス&フィドルのダン・ステイシーかな。チーフタンズとも来日したことがある。



ちょっと早いけど、素敵な彼女たちのクリスマス・アルバム。このCDを今年のクリスマス・プレゼント用に複数枚購入っていうのも、ありかもしれない。


というわけで、みなさん、プランクトンさんのCDフェア。迷ったらこの1枚がお勧めです。明日、明後日でこのキャンペーンももう終了だよーーー みんな急げ! しかし毎週紹介しても12枚しか紹介できなかったよー。時間がたつのが早すぎる。でも楽しかった。

そしてなんとか今年のケルティッククリスマスが開催されますよう、全力で祈る!!

2020年8月28日金曜日

「バンドにエイド」歌詞対訳の裏話 染谷和美さんのツイートから

今回「バンドにエイド」の歌詞対訳を担当してくれた染谷和美さんのツイートが楽しいので、ご紹介しますね。

上の写真は、下の染谷さんのツイートにあるロビン・ヒッチコックによる「トイレ=お母さん伝説」。

染谷さん、今回の歌詞対訳も、本当にありがとう!! というわけで、下記に貼り付けますよ〜。これも対訳者の視点から見た「バンドにエイド」



歌詞カードはこんな感じ…




2020年8月27日木曜日

「バンドにエイド」CDを作る時はJASRACへの登録が必要です

先日「バンドにエイド」がらみでCD製造時のJASRACに支払う金額のことをブログに書いたら業界内の仲間から、「こんなに高いんだ!」と驚愕されて、「こういうことをもっと知りたい」と言われたので、簡単ですが、今日はCDを作る時の著作権の処理の仕方を書きたいと思います。

THE MUSIC PLANTにおけるリリースは基本的に輸入盤に帯・解説付きという形態が多かったので、ライセンスし日本で製造したアルバムはそれほどありませんが、それでも30〜40枚くらいはあったかな…。いや、もっとか?  いずれにしても日本でCDを製造するとなると、JASRACに使用料を支払わないといけません。

左の写真はケンソーの76/77というファーストの前のCD。ここに貼ってあるシール。こういうの覚えてる方いらっしゃいますか? それこそ代々木上原のJASRACに赴き、カーボンコピーの申請書類を埋めてハンコを押し、それを提出すると、その場で受付の方がチーンと料金を計算。シールを現金で買っていたのだから、すごいです。

このシールは、500枚プレスするなら500枚、1,000枚プレスするなら1,000枚買わないといけません。つまり前払い。CDが売れても売れなくても製造過程でチャージされるものです。そしてこの買ったシールは、帯や解説、バックインレイなどのアートワーク(印刷物)、マスターテープとともに工場に納品されていたのでした。

うちも最初はそんな風にCDを作っていましたが、スペースシャワーさんでCDを作るようになってからは、スペースシャワーさんがJASRACへの申請も代行してくれるようになったので、そんな作業をする必要はなくなりました。

確かスペシャさんを含めて、7、8社、そういう契約会社がJASRACに選ばれていたと思います。その数社がどういう基準で選ばれていたのかは不明。理由ご存知の方は教えてください。とはいえ、いずれにしてもそういった業者さんに頼むとほんのわずかですが(3%とかだったかな)JASRACに払う料金が安くなると同時にシールを買いに行ったりする手間もなくなったので、これは非常に助かりました。また配信が始まると、曲目などをエクセルに入れてスペシャの担当者さんに提出すれば、同じデータが同時に配信にも回せるようにもなったのですごく便利になりました。

ところが、そのスペシャさんが最近CD制作事業部を辞めちゃったんですね。まぁ、時代とともにニーズがなくなったということなのでしょうか。なので、今回「バンドにエイド」のCDは親切にもスペシャの、出来る担当Mさんが推薦してくれた会社さんに製造をお任せすることになりました。

久しぶりに作るCDは、なんとも複雑。窓口は日本の会社なのですが、今や海外プレスの方が圧倒的に安くてきれいで早いらしく、そこを通じて台湾の工場に発注をかけることになりました。そんなわけで先々週かな…  無事「バンドにエイド」のCDは、マスターテープもアートワークも納品済み。CDは9月20日ごろアップしてくる予定。告知してあるとおり配送の方は、その後10月5日を予定しています。

そして、この新しい製造会社さんにおいては、JASRACは自分で登録しないと+¥5,000かかる、と案内されたので、5,000円がもったいなくて久しぶりにJASRACのホームページに行ってみました。そしたらなんとオンラインで登録できると案内がある! そりゃーこの時代そうだよね、と、じゃあ自分で久しぶりにやってみるかーということにして作業にとりかかりました。

それにしても久しぶりにJASRACのロゴの表示の仕方とか見たら、妙にばっかデカくていやんなっちゃいました。かっこわる…  まぁ、でもしょうがないか…

さて肝心の使用料の計算ですが、このようになります。定価があるものについては、ここに詳細がありますが、簡単に説明すると税抜定価の6%。ただしこれを曲数で割って8.1円より少ない場合は曲数 x 8.1円の方が優先されます。例えば2,300円のCDに20曲入っていたとします。そうすると1曲あたり6.9円になっちゃう。こういう場合は、8.1円の方が優先されるわけです。また1曲が5分以上のトラックについては「みなし」と言って5分ごとに1曲分追加されます。たとえば6:30の曲は、2曲分(つまり16.2円)、10:30の曲は3曲分(つまり24.3円)かかる。そしてシールを買いに行っていた時と同様、これが「売れた枚数」ではなく「製造枚数」にかかるわけです。

で、一方、「バンドにエイド」のCDみたいに一般市場の販売はなく値段のついてないCDの場合は、こんな計算式になります。やはり8.1円 x 曲数。これはチャリティだろうが、クラウドファンディングだろうが必ずかかります。作詞作曲家が「このCDはチャリティなんだから、いらないよ」と言ってくれたとしても、一度JASRACの管理になってしまうと、もう自分の作品ですら自分の自由にはなりません。そして海外の作家たちはだいたい自動的にJASRACになるわけです。そしてルナサやフルックの場合、それぞれ作曲者も違う3曲が1トラックになっているのだからたまりません(笑)。あっという間に曲は「みなし25曲」とか、そういうレベルになってしまう。

それはさておき、楽曲と作詞作曲者のリストができたら、今度はこちらの検索マシンで楽曲を検索します。海外のデータベースともつながっているらしく外国楽曲でも出て来ます。そしてここで出て来た登録番号とともに自分の申請書の画面に詳細を打ち込むのですが、これが検索の画面と直結していないのが…(以下、自粛)

曲のタイミングは念のため元になったファイルの長さではなく日本でこのCDのためにマスタリングをし、マスタリングエンジニアの石橋さんが出してくれたタイミングのリストを基準に記入していきます。

あ、その前に!(笑)JASRACに最初に自分が何者か登録しないといけません。インターネットでJASRACを利用する場合の登録が必要です。登録はとても簡単ではあるのですが、打ち込んだ申込書がなぜかjPegで出て来て、それをプリントアウトしてハンコを押して郵送せよという指示があります。うーん、それこそ陽性者数のカウントとかもこういう方式でやってるんでしょうか…オンラインの意味ないやん…   まぁ、でもそこで喧嘩している時間もないので、さっさと登録。郵送をその日のうちに完了したら、その後3日くらいで登録完了のメールが届き、使用者としての登録は完了しました。そして、はい、やっと楽曲リストをオンラインで1曲ずつ申請画面に打ち込んでいきます。

そしてこの画面のUIがひどいものでして、なんというか分かりにくいし、数字も全角でいれないと認識されないし、なんといっても(以下、スティーブに言ってもらお)


ま、それはさておき、なんとか無事に申請すると、今度は数日で許諾の番号がJASRACから送られてくるわけです。これは確か3営業日とかそんな案内が事前にあったと思いますが、最近CD作る人いないし暇なのか「バンドにエイド」の場合、翌日にはここに届きました。この許諾番号をデザイナーさんへ伝えて、CDのジャケットと盤面に入れてもらう…という段取りになります。(なので、こういう申請は早め早めにやっておく必要があります)

請求書がまだ来ていないのでわかりませんが、このオンライン申請で全金額の5%だかなんだか免除になるそうです。もっともこのブログを書いている時点で、請求書がまだ到着していないので詳細は不明ですが。

いつだったか日本のミュージシャンなのだと思いますが、ウチに連絡してきて「おたくのミュージシャンが良いと言った」と言う理由でそのアーティストの楽曲をレコーディングしたという話をしてきた方がいらっしゃったのですが、申し訳ないけれど、これは日本ではOKではない。いくら本人がいいよと言ってもダメでJASRACにはきちんと使用料を支払わないといけないんです。JASRACは、それが教育だろうが、チャリティだろうが、福祉だろうが、そこに音楽がなるかぎり間違いなくチャージしてくる。

今、キャパシティ半分になったコンサート・ホール。業界全体が苦しむ中、やはりコンサートに対してもしっかりとチャージするJASRACに声もあがっているようです。公演は売れたチケットの枚数ではなくキャパシティに対してチャージしてくる。1,000人のホールであれば、お客が30人だろうが、300人だろうが、キャパ x 80% x 0.05みたいな感じで徴収される。もっとも現状このコロナ禍でキャパの半分しか入れられない状況下のもと、さすがの彼らも今の時期はキャパの半分というのを基準軸にしたようですけどね。詳細はここ

まぁ、いずれにしても、徴収されたお金がきちんと曲の作曲者や作詞家の人に戻ることを望みます。

最近、こんなニュースも。

 偉そうに言っちゃうけど、音楽業界で働く人は、アーティストみたいに何か作り出す力がないのであれば「自分の役割」をよく見つめた方がいいと思う。JASRACって一体何のためにあるのか? 徴収することばかりに力を入れていて大事なことを忘れていないか? こんなにYou TubeやSNSが発達しユーザーが気軽に音楽にアクセスできる時代に、アーティストとリスナーの間にわざわざ立っている自分の存在意義はなんなのか? 自戒をこめて考えて行きたいと思いました。

そんな気持ちもこのクラウドファンディングにはこめられています。

2020年8月26日水曜日

「バンドにエイド」ジャケット制作(3)これがジャケットだ!!!



これがジャケットです。

 

意志を感じる。日本のロックバンドのジャケットみたい。かっこいい。ちなみにほんとは「この先、カーブあり」なんだよね。それが「この先、Power(力)」に見える。このカットもユキさんのアイディア。

これならミュージシャンのCD棚にあったときの、この日本語がクールに見える(笑)。極度乾燥効果?!(爆)

ちなみにアートワークは4パネルの紙ジャケット仕様で、土手の写真が満載です。歌詞カードにも土手の写真や、土手に咲いてる貧乏草の写真を使ったよ。

土手って貧乏草(ハルジオン)がたくさん生えているんだけど、貧乏草って名前がいい。この花のこの別名は最近初めて知ったんだ。友達のお嬢さんがよく貧乏草を摘んで、お母さんの書斎にいけてくれるのだそうで、そのお母さんが「貧乏草」ってハルジオンのことを呼んでいた。だからインスピレーションをくれたナナちゃんとナナちゃんのママにも感謝! こうやって毎日の小さなことが、何かにつながっていく。

雑草って面白くって、自分で育ててみようとしても育たない。手入れの行き届いた庭には逆に生えないという特性もある。雑草は自由にさせておくといいんだ。そうすると自分の力でぐいぐい繁殖していく。そんな貧乏草はまるでTHE MUSIC PLANTみたいじゃないか!! 貧乏草の写真もアートワークに入れた。

というわけで、アートワーク完成。歌詞カードもカラーで6ページのパネルになっている。

2020年8月25日火曜日

「バンドにエイド」ジャケット制作(2)

カメラをかかえてやってきてくれたユキさん。この「プラッとしなやかな身軽さ」と「速攻行動力」がすごい。 以下が届いた写真です。加工前。コピーライトはすべて (c) 2020 Yuki Kuroyanagi










やっぱりプロのひとが撮った写真というのは、全然ちがう!! 以下は撮影するユキさんの勇姿を捕らえた私の写真。



ビックなロックのコンサートに行く皆さんには、ドームや武道館で見慣れた後ろ姿かもしれません。でもこれは、フォトピットじゃなくて、土手ですよー

これは夕焼けがすごかった別の日に同じ場所を私が撮ったもの。

明日、ジャケット発表します!!

私は…いつか土手の同じ場所でうちのミュージシャンの誰かをユキさんに撮影してもらうのが夢です。それが実現できるまで、このコロナと共存していく道をウチもさぐらないといけない。THE MUSIC PLANTも頑張らないとね!

2020年8月24日月曜日

「バンドにエイド」ジャケット制作(1)

さて参加アーティストの紹介も昨日でひと通り終わったので(リンクはすべて公式ページにまとめてあります)、今日からCDのアートワークの制作の裏話について書いていこうと思います。クラウドファンディングに参加してくれた方が、一緒にワクワクしてもらえるといいな、と思って。新しいことをするのって、ちょっと不謹慎だけどワクワクするよね。このワクワク感がいいんだ、この仕事は…。


さてこの「バンドにエイド」のCDを作るにあたり、ジャケットをどうしようか非常に悩んだ。まずは こういうウチにあるツアーのラミネートを組み合わせて写真を撮ってみたらどうかしらーと思ったり…

でもこういう思い出グッズって、先日の断捨離でかなり処分しちゃったんだよね。あと作った時期などに偏りがあって満遍なく揃えられるはずもなく…。また昔はよく作ってたけど、今はほとんど作っていないし…。

一方で、コンサートチラシはたくさんあるので、それらを組み合わせて撮影したらどうかな、とも思ったり…  うーん、なんか収まりが悪い。

あとウチのデザインをお願いしている高橋さんはイラストも良いので、高橋さんにイラストをお願いしようかなぁ、とも。

そのうち、古い楽器ケースのクローズショットとかいいかも? どっちにしても、何かこう、ウチのレーベルはワールド系なのかもしれないけど、どこかロックっぽいものがいいなぁと漠然と思いだした。

で、私の周りでもっともロックな人といったらこの方、フォトグラファーの畔柳ユキさん。ユキさんに相談して、ありものの作品でも使用料を払って使わせてもらおうかなぁと最初は思ってたのだった…。

ユキさんの行動力はすごくって相談したら、すぐに車を運転してウチの裏の荒川土手まで遊びに来てくれた。まだ梅雨の時期だ。コロナ禍ということもあり、ウチの中ではなく屋外の、風通しはよいけど雨風がしのげる隣の隣のマンションの中庭みたいなところにあるベンチでこのプロジェクトについて相談する。

ユキさんは熱心に私のとっちらかった話を聞いてくれたのだが、アートワークについては、周りを見渡し「やっぱり土手はいいなぁ、土手の写真にしてみたら? 土手がいいよ。野崎さんといったら土手だ」という。ユキさんに言われても「そうかぁ??」と私はまったくピンとこなかった。まぁ、あくまでアーティストのCDだし、そこで私が自分を出してもなぁと思ったのも事実だ。また私の個人のfbアカウトで、土手の写真はミュージシャンの連中は見たことがあるだろうし、CDをもらったミュージシャンに「あいつ、自分出してきやがった」と思われるのもいやだった。

じゃあ他に何かいいアイディアがあるかと問われれば、これが全く浮かばない。素人ってこうなんである。出てきたものが好きか嫌いかは言えるのだけど、自分でアートなアイディアが出ない。それに私にしてみれば土手なんてほぼ毎日見ているからありがたみがないんだよね。

それにしても土手かぁ…。

そしたら、ユキさんがその日、気軽にiPhoneで撮った写真を加工して私に見せてくれた。こんな感じにしたら映画っぽくてかっこよくないか?、と。その写真を見て、私はすごくいいと思った。ちょっと加工しただけで写真ってこんなに印象が変わるんだ?! 映画っぽいと思うのと同時にロックだ、とも思ったんだ。なんかHEATWAVEのジャケットみたいな写真だ。こういうのなら土手もいいかも…。

というか、そもそもこういう作業を進める時は、本来ならカメラマン、そしてデザイナーの他に、アートディレクターがいるのが筋なのだろうが、そこまでスタッフをお願いする予算はない。そこでまずユキさんの提案でfbのメッセンジャーにスレッドを作り、デザイナーの高橋さんとユキさんで直接コンタクトを取ってもらった。そこからはもう話がすごく早かった。

そしてユキさんは今度はでっかい一眼レフを2台ぶらさげて、再び土手にやってきた。「今日天気の感じがいいから、撮っちゃう。野崎さんは忙しかったら、いなくても大丈夫だよ」とまで言う。かっこええ。なんつー行動力。早いんだ、ユキさんは。いやいや、わざわざ土手まで来てくれるのに、コロナ禍でお茶も出せない状況とはいえ、それは失礼でしょ、と私も土手に向かった。ユキさんは長靴まで履いて、完全装備でフェスに撮影に行くみたいにかっこいい。(ちなみに長靴は自分の見つからなかったんだかなんだかで、旦那さまの大谷さんのものだという・爆)このまま荒川土手の藪の中ででも撮影もできそうだ。すごいな!

そしてその日の夜に届いた写真は…  明日に続く。

2020年8月23日日曜日

「バンドにエイド」アーティスト紹介:ヴェーセン

まずは初来日時の写真から。懐かしいなー


カメラが小さい…


オレもこうしてみるとすごく小さい。身長148cm。一方のヴェーセンはウーロフ198cm、ローゲル195cm、ミッケ192cm。



2004年の初来日後、私はすぐスウェーデンに行った。次に載せたのはその時の写真。ストックホルムにて。当時、アメリカのNo Sideのロブ・サイモンズがスウェーデン在住だったんだよね。懐かしいなー。ロブはもともとライコ・ディスクにいた人でアメリカの音楽業界人の中では有名人な人。彼の貢献なくして現在のヴェーセンはありえない。

今回の「バンドにエイド」でも、バンドが持っている原盤(マスターライト)はおそらくロブとバンドの共同原盤なんだけど、ロブが「全部バンドに直接払ってやってくれ」と言ってくれたからすべてがスムーズに実現したのだ。ちなみに彼はアメリカ人なんだけど、ポーランド系ユダヤ人のお家らしく、どういう経緯で北欧の音楽が気に入ったんだろうね。いつかゆっくり話をしてみたい。(奥様は確か北欧系のアメリカ人なので、そっちルートかもしれない)

この時のストックホルムに見に行った公演はおもしろくて、街中にある300人くらいのホールで、昼間の公演で、ラジオの中継だかなんだかがあり、なぜか飲み物と軽食もあったかな…  飲みものっていっても北欧でよく出てくる水にラズベリーの色つけたみたいなあんまり意味のない飲み物(爆)。あぁいう飲み物がこの世に存在するってのも初めて知った…。で、ロブが会場を案内してくれたんだ。それで私たちは会場の割と後ろの方で見ていたのだけど、公演を見ていてロブが「あっ、ローゲルが今、お前に気づいたぞ」と言ったのを覚えている。たぶんローゲルは演奏しながら会場を見渡していたのだろう。そしてロブに気づき、隣にいる私に気づいたようなのだ。笑える。ローゲルは演奏しながら「奴がきた!」とウーロフに話しかけたのだが、演奏中のウーロフは話すことができずアワアワしていたらしい。もちろんヴェーセンは驚かせようと彼らに私がいくことは内緒にしていた。


その後、何度も彼らに会いにヨーロッパにアメリカに飛んだが、毎回黙っておいて突然いくってのが気に入っている。一度はヴェーセン帰国の飛行機に私も同乗し、そのまま自分のヨーロッパ出張に行ったということもあった。(もちろんその時も私は一緒に飛ぶことを彼らには黙っていた)でも勘が良いミッケにわたしが妙に嬉しそうにしていることから、そのことがバレてしまったのだ。あれは爆笑ものだった。地方を回ってきてからの成田だったので、大きめのカバンを持っていることについては疑問は持たれなかったのだが、突然ミッケが「で、ヨーコ、席はどこ?」って聞くから本当にびっくりした。もっともミッケはその時確信があったわけではなく、単に「ひっかけ質問」だったのだが、私はひどく動揺しバレてしまった。ほんとは機内で「あれっ、偶然だね」ってやろうと思ってたのに!!

そのことについては何度かブログでも書いている。また私が旅先で彼らのコンサート会場に行く「前に」みつかってしまった、みたいなこともあった。あれも笑えた。ホールの周りをジョギングしてたらヴェーセンに街中で見つかってしまったのだ。まぁ、アイルランドだったし、確かに私がいる可能性もなくはない。でもそれにしても道端で普通見つけるか?! これについては最初、レンタカーで移動していた彼らのうち助手席に座っていたローゲルがわたしと道ですれ違った時に「あれ? あれヨーコじゃないか?」といい、ヴェーセンはわざわざ車を巡回させて前に回って確認したのだそうだ。そのあとはジョギングする私のあとをつけてきたらしい。その他にもカウスティネンでばったりコンサートに行く前に見つけられてしまったり…。でも逆に彼らがステージに上がったら最前列に私が座ってたり…みたいなこともあり(ベルファーストの公演でミッケは笑いがとまらなくなってしまった・笑)、いやー ほんと楽しい思い出がたくさんある。

驚かし作戦は私は大好きで古くはメアリーからルナサ、ポール・ブレイディ、最近ではバルトロメイ・ビットマンまで、とにかく突然訪ねて行くのがクールでかっこいいと思っている。前もって言っておけば彼らもミーティングの時間をセッティングしてくれたりして、忙しいのに申し訳ないし、それに普段はバラバラの街に住んでいるから一度に会うことは手間だし、よほど直近で日本での公演やリリースがない限りは無闇に呼び出すのも申し訳ない。だからこの「驚かし作戦」は私は大好きなのである。

この写真は2回目の来日かな? 鎌倉にて。

 

カルテッドのヴェーセンも素晴らしくて、アンドレが来た時は楽しかったなー 「リネウス・ヴェーセン」というCDを出した時だった。トリオのヴェーセンとはまったく違い別のバンドみたいだった。アンドレは今、スナーキー・パピーの人がやってるインタナーナショナルなバンドのパーカッションをしている。なんて名前だっけ…あのバンド。ボカンテだ、ボカンテ! Blue Noteでの公演、見に行ったよなー



こちらはそのスナーキー・パピーとヴェーセン。ヴェッカ・スティーブンスの歌だよ!


楽屋お寿司ぃ〜〜!


イラスト by ウーロフ。ウーロフはこういう漫画っぽい絵を描くのがうまい。っていうか、一時期プロだったんじゃなかったけか… 焼肉屋の石焼きビビンバ。


いつもありがとうございます。楽屋にいただきいた差し入れー ニッケルハルパすごい。素敵。



上の写真はどこかの学校での公演。ヴェーセン先生なのだ!!

ヴェーセンの来日公演を思い返せば、バンド結成25周年公演も思い出深い。ゲスト:JPPってのがいいよね。あの時もこのCDの制作時と同様、一番大事なことは何かをよく考えた。ヴェーセンのゲスト、誰だったらお客さんがもっと呼べるだろう…うんぬん。でもそうじゃない、ポイントはそうじゃない。大事なのは最高の音楽を届けること。最高の北欧の音楽って? それでJPPとヴェーセンということになった。これ以上のくみ合わせは考えられない。今思い出しても自慢の公演だ。

そして共演のアイディアを作った。単にJPPを前座にしても面白くないから、こういう展開にしようと。1部ではヴェーセンの単独公演。2部頭でウーロフのソロから始まる例の曲でスタートさせよう!と。ウーロフだけにスポットライトをあてる。あそこの演出は最高にうまくいったよなー

その後、JPPの演奏。ヴェーセンはステージでのんびりシャンパンを飲みながら演奏を楽しむ。なにせお祝いにJPPがかけつけた、ってことなのだから。


ここで、実は2部における「30分のJPPの演奏」はノンストップでやってほしかった! このことはブログに前にも書いたっけ? ま、いいや、もう一度書くと、ヴェーセンのファンというすごく音楽的にも最高級の耳を持った人たちが集まった公演なのだから、JPPには是非実力を発揮してもらい新しいファンの獲得に力をいれてほしかったのだ。特にのxx分、ノンストップ、ってのをやってほしかった。

しかしペリマンニの辞書に「人を感動させる」みたいな作為的な言葉はないのであった。この日彼らはのらりくらりと新曲をやっていた。あれはちょっとないよなぁ、なんでここって時に勝負しないんだ。なんて欲がないんだと私は半ば呆れた。

なというかオレの努力が、伝統音楽に負けた瞬間だった。天然のペリマンニたちと仕事をするのは難しい。ただでさえ北欧の演奏家たちは「俺たちの演奏でびっくりさせてやろう」「すごいんだ、俺たちは」という気概に乏しく、そこが一緒に仕事をしていて辛くなることが時々ある。そういう気概も人前に立つ時には必要なのだ。まぁ、それが彼らの良いところでもあるんだけど…  でもそんな生き方じゃ人生面白くないだろうよ、とも思う。まぁ、私もいろいろ学んだな…

…みたいな話を実はヴェーセンに打ち上げの場で愚痴ったところ「お前ほど頑張っているんだから、それはストレートに本人たちに言ったほうがいい」とアドバイスしてもらった。ありがとう、ヴェーセン。そう!! ヴェーセンってすごくいいんだよね。なんか私に気持ちをあわせてくれているところがある。あまり彼らのそういう優しさに甘えてはいけないと思いつつも、私もついつい甘えてしまう。

他のバンドやミュージシャンは、日本の空港に彼らを迎えると自分の中の何かのギアが入ったような感覚になる。でもヴェーセンは、ヴェーセンだけは彼らと一緒でも自分の中の何も変わらないんだ。それだけ私が甘やかされてるんだろうなとは思う。本当に本当に本当に素晴らしい人たちだと思う。

でもって最近のヴェーセンの公演は本当に面白いものが作れてるなーという自負もある。彼らのCDは特にコンセプトがあるというわけでもないから、何かお客さんを楽しませる、お客さんを飽きさせない新しいアイディアを来日ごとに考えないといけない。例えば恐竜との共演とか。



こちらは代官山での公演。この時は本当にいいツアーができたよな…


そうそう! この写真をみて思い出した。


実はこの写真はクラフトビールで有名な両国ポパイさんでの写真。ヴェーセンはクラフトビールが大好き。で、ここでご飯を食べていたら、店員さんに「ちょっといいですか?」って言われて「あら、私たちうるさかったかしら」と思ったら「あちらのお客さんがヴェーセンさんじゃないかって言ってるんですけど」って言われた!? まぁ、でかいから彼らは目立つけどすごい確率ではあるよね。もっともクラフトビール屋という当時では都内でもレアな場所なので、素晴らしい音楽=素晴らしいビールということで、価値観は一致しているとは思うのだけど。あれは嬉しかったなぁ。あのお客さんがまだヴェーセンのこと忘れないでいてくれて、今日のブログも読んでくれているといいなぁ、と思う。


こちらはなんとニッケルハルパを持つ、ピーター・バラカンさん!!(笑)



前回の来日時には私が具合が悪くてアテンドできず、できる後輩のAkiko T Musicにアテンドしてもらった。ヴェーセンも私じゃない方が伸び伸びして楽しかったんじゃないか(笑)。

彼らとの最初の出会いはそれこそ前回の来日の時、30周年記念パーチーat Volvoさんでも話したけど、アンビョルグ・リーエンとの会話がきっかけだ。もちろんヴェーセンの音楽は前から知っていた。最初に聞いたアルバムは「ヴァルデンス・ヴェーセン」。当時からヴァルティナのマネージャーをしていた北欧伝統音楽の伝道師フィリップ・ペイジがCDをくれたのだ。「ヴァルデンス〜」を結構愛聴していた私は、2002年北欧の伝統音楽を紹介するレーベルをスタートさせた。最初のアルバムはノルウェーのアンビョルグ・リーエン「エイリアンズ・アライヴ」。


この時のアンビョルグのバンドにはローゲルが参加してたのよね〜。今でも二人は一緒にデュオで活動していたりする。下の映像は「バンドにエイド」のCDにも収録した「PirviとEskoのワルツ」のアンビョルグとローゲルの演奏。


で、アンビョルグをプロモ来日させて北欧レーベルの旗揚げを行ったわけだけど、彼女の新宿の居酒屋さんでの何気ない会話。さてアンビョルグの次に誰を呼ぼうかなぁ…と。

そしたら彼女が「背が高い男性が好きならヴェーセンがいいわよ。みんな2mくらいあるわよ」と言ったのだった。

そう、学生時代〜サラリーマン時代の私を知っている人なら知っているだろうが、私は体の大きな男性が好きで、つきあった男は180cm以下はいない…というくらいなのであった。(あ、数名いたかな。もうあまりに昔の話で忘却の彼方)もちろん「次に誰を呼ぶか」リストの割と上の方にヴェーセンはいたのだが、そこでポーーーンとヴェーセンのリストでの位置が飛び抜けたのだった。本当に何がどういうきっかけになるかはわからない。

そして初来日が決まり、彼らは日本にやってきた。その後、こんなに何度も来日することになろうとは誰も思っていなかった。不思議なもんだ。

彼らのシンプルなメロディに対する楽曲の組み立て方が好きである。たとえばこの曲なんかもそうだけど、こうメロディにふくらみがでる瞬間が大好きだ。それは割とミッケのヴィオラによるところが大きい。もちろんウーロフみたいにものすごいメロディプレイヤー、ローゲルみたいなセンスのギタープレイヤーがいてこそなんだけど。なんだろう、このコード感かなぁ。膨らむんだよね、音楽がね。あのふわっとした感じとか、ほんとたまらない。


選曲は前にも書いたけど、私の事務費用や経費を捻出するために1曲、『LIVE IN JAPAN』から選ばせてもらった。あのアルバム、一応日本国内での原盤は私が持ってるんだ。そこから「建物」と言う名の伝統曲。あれもメロディが膨らむんだよね。2ラウンド目以降の豊さというか、ふくらみがたまらない。そういうヴェーセンの音楽の特徴が出ている曲ということで、これを選んだ。ところでヴェーセンによると曲のテーマになった対象の「建物」は実はもう消失しちゃって存在しないんだって。でも曲は生き残ったわけだ。特にヴェーセンの演奏で。形ある物はなくなるが音楽は生き続ける。

そしてCDに最後に収録した「ピルヴィとエスコの結婚ワルツ」。これはギターのローゲルがエスコ・ヤルヴェラの結婚式のために書いたワルツだ。花嫁がお父さんに連れられて入場していく感じかしら。で、そのピルヴィとエスコの息子、テッポはヴェーセンの大ファンで、こんな感じでステージデビューを果たしている。かわいい!!! こんなふうに伝統音楽はずっとずっと続いていく。




この真ん中の紺色のブーツの子がテッポだと思う。上の動画から3年後のカウスティネンにて。

「バンドにエイド」のための選曲は私が自由にやらせてもらった。ウーロフが普段はマネージャー的仕事をしてくれていて彼が窓口なんだけど、ほんとに最近では何もかも任せてくれる。本当にありがたい。

ヴェーセンは次の来日の日程が一応日程仮押さえみたいになっている。まぁ、前回の近江楽堂連続公演も素晴らしかったし、あれでヴェーセンの来日は終わりでも後悔はないけどね。

それにしても、彼らの活動のためにもこのコロナ禍が収束しますように…

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