尊敬する二村さんの投稿を見て、朝から暗い気持ちに。このトーハンの社長さんは、自分で本屋に行ったことがないのだろうか?
今、ひとりの書店主として、伝えたいこと 期待していた経産省のプロジェクトの中身を知って、地団駄踏んだ、そのあと泣けてきた。拡散希望|#経産省書店復興プロジェクト #隆祥館書店 @ryushokanbook #note https://t.co/h3fLq77Hdp
— 隆祥館書店 二村知子 (@ryushokanbook) April 23, 2024
全く自分の会社の利益のことしか考えていない。利益追求するんだったら、文化の仕事から手を引いてほしい。本当にがっかりだ。
こういうロビイング、考えたいですね。やっぱり私、仕事やめたらロビイストになろうかなと真剣に思ったりしていえる。
今、出版業界が求めているのはそこではない。例えば
(1)二村さんの言うとおり小さな書店さんが運営するイベントに助成金を出す。助成金の原資は地域のアーツ・カウンシル。今やアーツ・カウンシルは結構全国で展開している(18都道府県…だったかな)。
(2)図書館で人気の本にはロイヤリティを払う。一冊貸し出したら、少額でも作家にお金が入るように。税金の範囲でできるパーセンテージから試験運転してみては? 大きな金額である必要はない。
また保護期間も著作権の効力というより(現行は確か没後50年だか70年代かの著作権保護期間があるが)、その著者が生きてる時期のみの設定でいいと思う。原資は税金…だろうけど、図書館は新しい本を買うよりも、こっちを優先すべきだろう。
生きていて、図書館で200人待ちとか、そういうデータを見せられて、著者は嬉しく思うと同時にやる気をなくすと考えるのが真っ当だ。そんな著者に次の本を書いてもらうため、活動を「金銭的に」応援することが最大の目的だ。
(3)古書店も同じく生きている作家にはロイヤリティを払うべきだ。すべてISBNで登録されているわけだから、難しい作業ではないはず。何か端末的なものを政府で作って配布する。全国に古書店が何軒あるかわからないけれど(古書店協会みたいな組織には2,300軒とある。加盟してない店も含め4,000軒程度だろう)。5,000万くらいで、十分できるんじゃないか?
(4)アマゾンのバカレビュー、読んでないのに書いてるレビュー。あれは本当に良くない。なんとか対策を講じてみるべきでは? 一度に一掃しなくてもいい。少しずつトライするのがいいかも。トライしながら失敗しながらも前進することは日本人、ほんと不得意だよね…
(5)書籍の卸しはすべて廃業。今後は本屋の敷地面積にあわせて無理やり在庫を書店に送りつけるとかもなし。今後は全部の本屋が同じように売れるという時代ではない。
すべて更地にしたあとで、もっと良い流通の方法を業界全体で考える。その代わり本屋はしっかり本屋=文化だと言う自覚を持って、ちゃんと自分の店にあわせた書店の品揃えをメンテナンスすべき。それができなかったら書店やってる楽しさってどこにあるの?って感じ。
他にも何かないかな…。今、ぱっと素人の私でも思いついたのはこの5つ。
それにしても、このトーハンの社長の発言はひどい。本って、新しい考え方や生き方、世界の文化などと偶然に出会う場所なんですよ。それが無人の本屋だって!! 驚愕。
本を冷凍餃子としか思ってない人が問屋やってんだもん、考えちゃうよね。
さて、現在THE MUSIC PLANTでは、7月のイベントに向けて北区の本屋さんとタッグを組んでレニーイベントを大プッシュ中。イベントの詳細はこちら。
はい、高血圧の方も、不整脈の方も、ひざ痛の方も、ぜひレニー本をお読みください! CROSS BOOKSさん。王子神谷。書店の前面の一番良い場所で展開中。ここはウチから歩いていける一番近い書店さんです。
こちらは赤羽文教堂書店さん。となりはボロボロの電通マンさん
こちらはなんと可愛い絵本屋さんの入り口で、どーんと大きなパネルを置いて展開いただいております。青猫書店@赤羽は駅から徒歩10分くらいかな。すごく素敵な絵本屋さん。
素敵なマダム:岩瀬恵子さんが運営する素敵な空間でギャラリーやイベントスペースもあります。
今、岩瀬さんにはイベント当日、北とぴあに来れないかお願いしているところです。実現するかな?
そして、これはすごい。レジ脇で展開していただいてるのは赤羽駅そばのイトーヨカドーにあるBooks Page1さん。
ここの片岡社長は最高のキャラクター。私が飛び込みで営業に行ったら「へぇー 読んだの?」(読まないで営業してる営業マン多いだろうなぁ)、「本当にこの本が好きなんだねぇ」とえらく感心してくださり、その場で在庫のオーダーをしてくださったのでした。
片岡社長、ありがとうございます! こちらで片岡さんが登場する動画発見。
これら4店舗で『親愛なるレニー』を購入された方は、イベントのチケットがゲットできますので、ぜひ北区の方はお店にお立ち寄りください。
まぁ実際このキャンペーンでどれだけ本が売れるかはわかりません。正直難しいとは思います。でも、なんか私、こういう営業活動、大好きなんですよね。新しい仕事をすると新しい出会いがある。これだからこの仕事は楽しい。
もちろん書店さんの店運営に対しても100%同意しているわけではない。単なる取引業者の一人として、それぞれに、いろいろ言いたいことはある。でも私はあくまで外野。できることは少ない。でもだからといって必要以上に書店に忖度する必要もないとは思っている。
昔は私もレコード屋さん至上主義だったよなぁ。まぁ、これについては、また改めて。
なんといっても、こういう書店さん。メールやSNSでちゃっちゃと打ち合わせができるタイプではない。書店に伺い、店頭の様子を確認し、丁寧に営業、電話もひとつずつかけて対応しないと何も動かない。
この効率と合理化の時代に、本当にありえないくらい、すべてが驚くほどアナログだ。
こんな営業は私が地元の書店に対してやっているから可能であって、正直、出版社にはとても非効率でできないだろう。それをものすごく実感はしている。だからといって卸しに丸投げしていていいんだろうか。そういう意味ではアマゾンは救世主みたいに見えてくるが、こちらはこちらで問題がたくさんあるわけで。
でも、わたしは本屋が好きだ。頑張れ、本屋さん!! 自分も棚本屋で、渋谷と神保町で店長やって、いろいろ思うところがある。それについては、また今度書きます。
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THE MUSIC PLANT次のイベントは5月。CDの在庫セールとクライヴ・グレッグソンのミニライブもあり。無料。クライヴのライブ観覧は要登録。詳細はこちら。http://www.mplant.com/cg/
THE MUSIC PLANT初の「本」のイベント。北とぴあ音楽と本祭 第1弾は『親愛なるレニー バーンスタインと戦後日本の物語』著者の吉原真里さんの講演、広上淳一先生との対談、若手ミュージシャンによるミニコンサートの他に、ホワイエには音楽の本が大集合。バーンスタインにちなんだジャムやベーカリーも出店しますよ。http://www.mplant.com/lenny
スコットランドのトリオLAUが10月再来日。詳細はこちら。http://www.mplant.com/lau/
今年は春のケルト市はありません。
秋のケルト市は豊洲にて10月に行う予定。7月発表。
THE MUSIC PLANTでは本屋も運営しております(神保町&渋谷)。よかったらのぞいてくださいね。時々店長業務もやってます。http://www.mplant.com/index.html#book
THE MUSIC PLANTではアイルランド音楽名盤ガイドをリリースしております。第1弾 Paul Brady、第2弾 Mary Black、そして第3弾は10月発売。すでに制作が始まっております。www.mplant.com/books/
THE MUSIC PLANTのCDショップですが、そろそろ店じまい予定。在庫は限られておりますので、お早めに。http://www.mplant.com/shop.html