短期集中連載:THE MUSIC PLANTが出来ること 4


この連載、第1話第2話第3話ときて、4回目となりました。長々とすみません。
さて… 資金がない場合はどうしたらいいか。

今、流行りのクラウドファンディング?

でも私はクラウドファンディングにものすごく抵抗がありました。そもそもクラファンなんて、素人のやることだ、という考え方だったんです。とはいえ参加するのは好きで、結構あちこちのクラファンに参加していました。でも例えば自分の活動がきっちりマネジメントできてないアーティスト自らが行うクラファンで、リターンがきちんと届かなかったという経験、皆さんはしてないですか? 私は結構あります。でも、まぁ、ファンだから(笑)許しちゃう。クラファンはいいアイディアだけど、自分はそんなだらしのないことはしたくないし、そんなのはある意味「前借り」「借金」みたいなもんだ、プロがやることじゃない、と。

しかし状況がどんどん深刻化する中、もし私が一生の間、しかもこの先それほど長くないであろうこの事業を運営していく期間に、クラウドファンディングをやる機会があるとしたら、それはきっと「今」ではないだろうかという思いに至ったのです。

うん、クラウドファンディングをやってみよう。不思議なもので、自分のためだと出ない力って、他の人のため(ミュージシャンのため)だと思うと出てくるんですよ。不思議ですね。そして人のために動くと、なんか自分はまだまだいける、まだ頑張れるって気持ちになれるから、これも不思議なもんです。

でも、どうなんだろう。CDが売れなくなって、もう15年以上。そして来日公演を行うのが難しい状況になって早くも半年近くになろうとしています。すでに音楽ファンの皆さんもチャリティ疲れを感じていることでしょうし、いや、皆さんに応援をお願いするにしても、どうなんだろう。

You Tubeにあがってる「クラファンの成功のコツ」を観たり、よくわからない素人が書いた「私はこれで何百万集めました」みたいなレポートなどを読みあさりました。読みあさり、情報を集め、すごく悩みました。失敗したらどうしよう。

でも、この企画を行って想像できるデメリットはなにか。これをよーく考えてみたのですが、それは実はたった1つしかないんですよ。製造費などのコストを自分がかぶることは(何度も書きますが、一番JASRACが高額だけど)自分の予算の中でできます。お金で解決できることはある意味小さい。唯一ある致命的な失敗は、クラウドファンディングの様子が皆さんにあかされ、失敗した時に私が恥をかくということだけなのです。

目標達成しなかったら、かっこ悪い。それだけ。クラファンの場合、いったん情報を開示するとそれが成功しても失敗してもネット上にしばらくは結果が残り、検索などでひっかかってきます。でも、言ってみれば、それだけ。それだけなのであれば、今、この立場にある私がやらないわけにはいかない。

自分のことばかり書いてしまってすみません。でもきっと音楽ファンの皆さんも今まで素晴らしいライブを披露してくれたミュージシャンたちのために何かをしたいと思ってくれていると信じたい。

というわけで、まずは自分のアーティストたちにこんな企画を思いついたんだけど、どう思う?と、連絡のメールをいれてみました。

続きはまた明日。