アイルランドの孤児院後で796人の乳幼児の遺体が


リアル・フェロミーナ… カトリック教会の悪時はバレてもバレてもまだまだネタが出て来るが,今度は乳幼児の遺体800体ときた… もうビックリである。

フェロミーナ(Philomena)というのは、映画「あなたを抱きしめる日まで」の原題であり主人公の名前。(ちなみにこの映画、原作本がろくでもないのに映画が素晴らしかった唯一の例と言ってもいいくらいですから、ぜひ映画の方をご覧ください!)

アイルランドの「ランドリー(洗濯屋)」この言葉の本当の意味はこの映画の感想ブログに詳しく書いたので、興味ある人は読んでみて。当時アイルランドでは結婚してないのに妊娠したり、不倫をしたりする女性を修道院に収容し強制労働(おもに洗濯)をさせていた。『誰々に色目を使った」みたいな密告だけで収容されていたというから、ホントに驚きだ。そして最後のランドリーは、なんと1990年代後半まであった。そのくらいカトリック教会は強かった。

フェロミーナも、そういう風にランドリーに収容され、大変な苦労をした女性の1人。 子供をアメリカに養子に出した彼女が50年たって、息子を捜しに行く…という実話がもとになっている。そこであばかれる教会のひどさ。悪時の数々。そしてそれを謝罪もせず、最後の最後に出会えるチャンスのあった母/息子をも引きさき… しかしフェロミーナは太陽のように明るく負けないアイルランドのおばちゃんなのであった。いっしょに見たP社の熱血漢/正義感MAX男子K君は「なんか主人公が無知で頭の悪い女に描かれているようで頭に来た」とプンプン怒っていたが、私はあの描き方は非常にいいと思った。彼女は頭が悪くて、ああいう言動をしているのではない。実際に作家の彼もだんだん彼女のペースん巻き込まれていっているではないか。あの天性の明るさは彼女の強みである。もう主演女優さんが最高。とにかく傑作な映画なので、ぜひチェックしてみて。

で、その映画でも教会の裏に子供の遺体を埋めた墓地があったりしたが、まさにそのリアルな状況が今回あばかれたようだ。
  こちらが元記事(Daily Mail)場所はどうやらゴールウェイ州のトゥアム。796遺体。写真も多いので,英語読めない人もぜひ。

ここにもリアルなフェノミーナ・リーのコメントが紹介されている「怒る…ということではなく、正しいことを行いファイルを開く、ということなのです」

アイルランドの黒歴史だが、これは直視しないわけにはいかないだろう。ここで言える事は教会というか、小人数のブラック職場や学校。閉鎖された空間は本当に恐い、ということだ。

特にアイルランドにおいてもっとも権威があるとされてきたカトリック系の場所は修道院に限らず、学校もいじめの温床であった。カトリックの学校に行き校内でひどいいじめを受けたという告白を私はリアルで聞いたことが何度かある。シスターのいじめ、子供同士のいじめ…。恐い話だが、直視していかないわけにはいかないだろう。そしてそれを未来に活かすのだ。頑張れ,アイルランド。