これはっっっ、これはっっ、まじで、激推しです!! 2024年読んだ本、ベスト1かも。先日のクレア・キーガンも相当やばかったけど、これもやばい。やばすぎる。いやーー 大興奮のめちゃくちゃ良い本です。こういうの、こういうのが読みたかったんですよ、私!
めちゃくちゃ美しい本です。なんというか、夏葉社あたりから出てる本ってあるでしょ? あぁいうのと同じ、ああぁいうのと同じ特有の美しさがある。それに震える。
結局のところ小泉八雲とその奥さんセツさんは13年と8ヶ月しか一緒に暮らさなかった。でもその中の、なんというか静かな愛情というか、なんというか…
あぁ、もうっっっ、言葉がないっっ!! これが愛だ! これこそ愛だ!
先日フランスの熟年恋愛映画見てみたものの、到底、今の生活を捨てて恋愛する気持ちになれなかった私なのだけど、これは!! この本こそが、「いいなぁ、夫婦っていいなぁ」と思わずにいられないくらい、私を悶絶させるのであった。最高すぎる! これが愛なんだ!
この私ですら、この本を読んで、やっぱり結婚とかトライしてみようかなぁ!!と思った。いや、マジで!!
八雲のたどたどしい日本語の感じも、すごくよく書けていて、それを説明するセツさんが本当に素敵。
このハーン独特の日本語だけど、先に読んだ『黒い蜻蛉』での日本語訳も(あちらはもともとアイルランド人の方が書いたもの)、めちゃくちゃ今回のこのセツさんの本に影響を受けているのは、言うまでもない。というか、あっちの本の翻訳者の人、すごい勉強したんだなぁ。
この本、セツ(というか、クレジットには小泉節子とある)が話したことを、おそらく聞き取り/口述筆記というか、談話として書いているらしいけど、この聞き取った方。文章は良いけど、あまり本の構成が上手ではなく…
というか、おそらく聞き取った、ほぼそのままを、聞き取った順に起こして本にしたんだろう… 話があっちこっちに飛んだりもするのだけれど、それもご愛嬌。それを棚に上げてでも、この本は、この話は本当にすごい。
なんだろう、この瑞々しさというか、鮮やかさは。まるで八雲が生き生きと蘇ったよう…。
お家にあったセツさんの遺品である鏡台を傷つけてしまったという八雲のひ孫、小泉凡先生の前書きも、とても素晴らしく、そこからして、もう泣ける!
あぁ、もうなんだか言葉がないよ!! いやーーー なんか久々にいいもん読んだ!!! 短いのであっという間に読めてしまう。私は2日で読みました。みなさんも、ぜひ。
実は昨年末、雑司ヶ谷にある小泉八雲のお墓にお参りしてきた。その理由は、また来年の夏くらいに発表します。お楽しみに。
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その八雲が愛した松江で、こんなイベントがあります。Matsue Irish Film & Music Festival。詳細はこちらへ。
そしてもちろんFLOOKの来日もぜひお忘れなく。こちらもよろしく。詳細はこちら www.mplant.com/flook
春のケルト市については2月に詳細発表予定です。