話題の本です。森永さん、ご病気が心配ですよね。私も(まぁ大したことはないのだが、一応)癌患者なので、とても心配しているんです。
しかしこの本は力強い。森永先生 は常にbeing 森永先生なのであった。わたしは実は経済のことはさっぱりわからない。わからないのであるが、森永さんが貧しかったり、お更に苦労している人の味方なのは、なんとなく理解しているつもりだ。
この本は日本の3つのタブー:ジャニーズ、そして財務省、日航機123便の墜落事件について書かれている。
一つずつ紹介していくと、ジャニーズについては、私も結構勉強しているし、自分で直接リアルな被害者から話を聞いていることもあって、これを読んでジャニーズのことで新たな発見はなかったのだけれど、森永センセがリアルに体験したミニカーに書いてもらったマッチのサイン事件などは、やっぱり怖すぎる…と戦慄した。
そして2番目の財務省のところは、正直よく理解できなかったのであるけれど、それでも赤木さんの上司のあいつ。あいつ。にっくき佐川。あいつがなぜ無事退職金までもらって軽い処分で済んだのか、そして大メディアがなぜ財務省の闇を報じないのかを、自分なりに理解できたと思う。
とにかく財務省といえば、安倍さんがこの本で散々悪口を言っていて、それは悪いやつが悪いやつの悪口を言っているということで、私は単におもしろがっていたのだけど… 事態は想像よりも怖いのであった。財務省、安倍ソーリより怖い。こんなんでは日本は財務官僚たちに喰い殺されてしまう。
日本人って自分が弱い時はヒーコラしてるくせに、ちょっと偉くなると権力を振りかざすよね。あれってなんなんだろう。でもそういう要素は私は自分にもあるような気がして、すごく気をつけている(つもり)。
よかった、芸能界とかで売れてるアーティストの関係者じゃなくって。私がやっている音楽はすごく良いものではあるが、まったく売れない(笑)。これが売れているものだったら、私はすごく性格の悪いパワハラ・プロデューサーになっていたに違いないのだ。
よかった。ウチはウチのアーティストたちで本当によかった。心優しいまっとうな人たちで良かった。
話がそれた…
そしてなんといっても私が響いたのは日航機! 実は、私詳しいんですよ、この事件については。
実は私のこのブログで一番アクセスを稼いでいるのはこの投稿なんです。森永さんの本でも紹介されている青山透子さんの日航機事故に関する本の感想文。なんと今調べたら45,000もアクセスもある。(普段、自分の仕事の告知しても、そんなにアクセスいかないのに!…悔しい)
そして毎年夏になると、このブログは再びアクセスがぐんとあがる。
青山透子さんの本、マジで本当にすごいからぜひ皆さんも読んでみて。今では文庫で出てるだろうから、きっと安い。私は本当にあの本を読んで戦慄してしまった。
私が陰謀論者になるとしたら、おそらくあまりにも陰謀論的な現実がこの件だと思う。というのも、ほんとにわかには信じられないことだからだ。
これが本当なら本当に恐ろしいことだ…というか、これはおそらく本当だとしか思えないのだ。この本のことを知れたのも、最初は森永先生のおかげだった。青山さんの本は二冊目も読んだが、こちらもきっちり調査された戦慄の内容だった。
そして今回森永さんのこの本で新たに知ったのが、別のノン・フィクションライターの方、小田修二さんという方の本。(どうやら遺族の方らしい)
これがすごい内容らしく、どうやら自衛隊にやられ決死の着陸を試みる日航機の横田基地への着陸が却下されたこと。そして、さらに怖いのは自衛隊は証拠隠滅のために実はもう一発航空機が地面に着地する直前に「意図的に」一発お見舞いしたらしい…という驚愕の事実が書かれているらしいのだ。ま、まじか?!
青山さんの本の2冊目における、おそらく不時着当時は生き残っていた方も、みんな殺してしまった(とははっきり書いていないが)悪い奴らは、そんなことまでしていたのはほぼ間違いない。
陰謀論とか言われそうだけど、いや、これ本当にこの青山さんの本、すごいですから、ぜひ読んでもらいたい。
とにかく今は、全然ノーマークだった小田さんという方の本を早速注文した。これは夏までにまた読まないと。
それにしても中曽根さんも死んじゃったし、これに関わった人たちは、墓場までその罪を持っていくのか。
陰謀論にひっかかるのは怖いけど、私は少なくとも青山さんの本は非常によく調査されたちゃんとした本だと信じている。だから、この森永さんのこの記述は、本当に怖くなった。
いずれにしてもこの小田さんという方の本を読んだら、また感想をここに書きます。そこから落ち着いて判断しよう。それにしても本当に怖すぎる。
さて、これは余談ですが、この本、今大変なベストセラーになっている。で、いつも懇意にしているナイスで面倒見の良い個人経営の本屋さんで注文したのだけど、なかなか入荷されず、レニー本の営業に行っていた地元の本屋で積まれているのを見かけたので、そこで購入してしまったのだった。
そしていつもの本屋さんには、すみません、キャンセルしますと連絡をいれた。申し訳なかった。いつもお世話になっている本屋さん、その個人書店さんにはとても申し訳なかったけど、早く読みたいという欲求に自分がたえられなかった。すみません。
CDの流通にもいつも疑問を感じるのだけど、それ以上に本の流通は本当に問題だらけだと思う。こんなではただでさえ売れない、売れないといわれている本がますます売れない。本の流通問題は、本当に真剣に業界は検討する必要があると思う。尊敬する二村店長の投稿もぜひ読んで。これが本の流通というものなんです。
頑張っている個人経営の書店屋さんを、私は応援したいんだよ。
といいつつ、すみません、いつもこのブログにはアマゾンのリンクを貼ってます(アフィリエイト付くので、このブログが面白いと思った方は、この貧乏ブロガー労いのため、ぜひこのリンクからアマゾンへ飛んでそして本ではなく別のものを買ってください)。
あ、そうそうこの森永さんの本を出版しているのは、なんと個人経営の本屋さんなのだそうだ。森永さんが普段つきあいがある大手出版社はみんな二の足を踏んだらしい。それもこれも財務省を敵に回すと、彼らがマルサを送り込んでくるような報復措置を取るかららしい。
この出版社、サイトのデザインとかも最高に活かしてる! 三五館シンシャは日本の総合出版社(自称)だって!(笑) ぜひぜひこのリンクから行ってみて。しかし他に出ている本のタイトルを見ると???と思わざるを得ないのだけど、どうなんだろう。
でもここは例の「電通マンボロボロ日記」「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記」みたいな本もシリーズで出している、あの出版社だ。小さな出版社が元気なのは、素敵だ。facebookページの投稿もとても面白い。
この本のアマゾンへのリンク
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