2020年10月31日土曜日

『クリスマスの小屋』『はりねずみともぐらのふうせんりょこう』原画展にお邪魔しました

銀座の教文館書店さんのナルニア国。いやー、行くといつも大量買いしちゃう銀座の危険ゾーンです。今日はこちらで『クリスマスの小屋』の原画展があるということでお邪魔しました。

展示は本屋さんのフロアの片隅にこじんまり、と。でもとても暖かな空間でした。写真は作品1点ずつ、コピーライトにひっかかりそうな撮影でなければオッケーということで、こんな風に押さえました。ありがとうございます。


当然ながら本よりも大きなサイズのイラストで、見ていて、ほんわかしてきます。近くで見るとやっぱり筆のタッチまでわかって、すごくいい。登場人物のまつげとか、結構可愛い。アイルランドの空気が伝わるようです。



岸野さんのイラストのもとになったアイルランドの風景写真が。素敵!!


そして「はりねずみ」のイラストを担当されたという東郷なりささんの版画と、その作成風景。加えて圧巻なのが、お母さまが作られたというドールハウス。すごすぎる!!!!



銀座の片隅の、小さな、でもとても良い空間を堪能しました。みなさんも、ぜひ〜

2020年10月30日金曜日

映画『ウルフウォーカー』の紹介を、ONTOMOに書きました!

 

いえーい。本日公開だった『ウルフウォーカー』について記事を書かせていただきました。カートゥーンサルーンのケルト三部作は1作目から見ていて、1作ごとに良くなっていくのがすごいと思う。リアルタイムで成長していくのを体験できる喜びよーーー ついにスタジオジブリを超えたか?!!…と記事には勇気がなくて書けず…  でも影響受けてるし、今回で超えたよね、絶対。

素晴らしいです。アイルランド!   

本日から全国で上映が始まりました。みなさんはもう見たかな? 絶対に見に行ってくださいよ〜っっっ 劇場など詳細はここ

「世界のじゃがいも料理」南米ペルーからヨーロッパ、アジアへ。郷土色あふれる100のレシピ

 これ欲しかったのよー


ケルト市に並んでて、買おうと思ってたらソールドアウトになっちゃってたこの本。だいぶ前に出た本だけど、欲しかったんだわー。


レシピもそうだけど読み物も充実! このすごいドイツのソーセージ食べてみたい!!!


あぁ、もう芋っていうだけで幸せ。芋、芋、芋、いも…❤️


なんかわりとシンプルで簡単なんだよね、レシピが。だから自分でもじゃんじゃん作れそう。なんて幸せ。

ちなみにアイルランドのレシピも充実してるよー。アイルランドはご存知松井ゆみ子さんが担当されています。しかしじゃがいもと言えばやっぱり南米。ペルーのページ。すごい!!!


ちなみに書店でもAmazonでもなかなか切れがちなこの本は六本木1丁目のドイツ料理の名門レストラン「ツム・アインホルン」さんでいただきました。そう、ドイツのレシピはこちらの野田シェフが担当されています。

そして、またもや絶品ランチ❤️



昼から優雅な時間で、とっても幸せすぎる! こんな素敵なランチが1,000円台。すごいなぁ。

ところで一緒にランチに行った友達にもGO TO 温泉を励まされ、うれしく思う。「一緒に行こうよー」とならないこの年齢ならではの余裕がお互いに居心地がいいわぁ〜。この距離感なのよね。そして、そうなのよ、旅はひとりで行かないと。ちょっと楽しみになってきた。よかった。

2020年10月28日水曜日

「バンドにエイド」お礼コメント掲載中

 フルックだけが動画で送ってくれたので字幕もいれてアップしてみました。


なんか日本と彼らの結びつきを感じますね。ありがとう、セーラ、ブライアン、エド&ジョン・ジョー。

他のアーティストのコメントもこちらに掲載しました。なおまだ発送作業など連絡待ちのお客様もいたりするので、何かあった時のために過去のページをアーカイヴとして残してあります。過去のページを確認したい方はこちらのURLへ。

そして、ご連絡が必要なお客様にはこちらからCampfireのアカウントおよびメールアドレスにもご連絡をしております。ご確認ください。残り1名の方のご連絡をお待ちしておりますよー。CDがなぜかまだ届いてない!という方もいるかも。そんなみなさんもご連絡ください。クラウドファンディングだから、まぁいいっかとか思わないように(笑)

それにしてもそれぞれのコメントに性格出てる。ポールの「オレの曲が一番ええやろ」的な態度が好き❤️

本当にみなさん、ありがとうございました。

小泉八雲展「放浪するゴースト」@ 新宿歴史博物館にお邪魔しました #新宿歴史博物館

 


やっと新宿歴史博物館の小泉八雲展「放浪するゴースト」におじゃますることができました。四谷の駅から行ったんだけど、歩いて10分くらいかな。

もう何度も書いているからみなさんもご存知だと思うのだけど、あの「怪談」で有名な小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは、アイルランド人のお父さん、ギリシャ人のお母さんの間に生まれました。子供のころ、ハーンは父の実家であるアイルランドで育ちました。大叔母に聞いたゴーストストーリーズが彼の「怪談」と源となっているわけです。

なのでケルトやアイルランドファンはぜひチェックしてほしい、小泉八雲の世界。その多様性を大切にし楽しむ姿勢は、今の日本人が学ぶべきところがたくさんあります。


書簡の展示が多かったかな。八雲はたくさん手紙を書いていたんですね。あとこのパンフレットに掲載されている八雲が愛用していたという船型の虫かごがすごく可愛かったです。なんて繊細な手仕事! 八雲が気に入っていたのがわかりますね。

あと松江で私も一度見たことがあり、すごく好きだった、八雲の奥様であるセツさんの英単語帳も、なんと新宿に来ていました。鉛筆で丁寧に「犬=ドーグ」とか、「靴=シウ」とか書いてあって(Dog,  Shoesのことなんだろうけど)すごく可愛いのだ。愛情が溢れてるんだよなぁ。

あと前にも見たかもしれないけど、今回初めて見たかもしれない(笑)八雲の自筆の手紙 to 家族。なんとこれがオールカタカナw でもすごく綺麗な文字。



八雲の等身大パネルだそうです!


八雲って小さかったのね。親近感!! ところで小泉八雲のひ孫である小泉凡さんのこの本、めちゃくちゃ面白いですよ。まだ読んでない方はぜひ。アイルランド、ギリシャ、そして松江。本当にこの地球上には、妖精が住んでいる、そう思わせてくれる本です。


PS
図録は1,000円で、素晴らしいクオリティです。あとはアンケートに答えるとステッカーや小泉八雲物語コミック版が貰えたりします。それに加えてアイルランド大使館さんがロビーでパネルを展示されててポストカードもいただきました! このブックカバーも可愛いでしょ。
















2020年10月27日火曜日

清田隆之『さよなら、俺たち』を読みました。男友達に絶対に読ませたい!



いっやーーー 面白かった。津田さんのポリタスTVで著者が登場し、津田さんとの会話が、あまりにもおもしろかったのでついついポチリ。いやー 今年はノンフィクションの当たり年。いい本がたくさんあって、今年のベスト10選ぶのに苦労しそうだ。

*ちなみにこの回の放送は他の放送と同様、You Tubeで最初に無料公開され、24時間後にVimeoに移動。今はアーカイヴで有料でしか見ることができません。ぜひみなさん、ポリタスTVのサブスクを!

なんで男って「俺たち」とか言うんだろ。ひとりひとりだと良きパパ、良き旦那さま、良きボーイフレンド、良き単なる友達であるのに、あのヴェーセンですら男3人集まると人格変わる。

なんで男はつるむと中学生みたいになるんだろう。この本はそう言う男性という生き物の生態を著者自身のダサくてイタい過去をさらしてまで書いた(私が言っているんじゃありません、帯コメントにそう書いてるあるんです)最高の一冊です。女性の皆さん、ぜひ男友達に買ってプレゼントしましょう! 

BeingよりもDoingばかりに走りがちな子供時代。何をした、何を得た、予備校の模試で何点とった、何人の女とつきあった、そんなことしか話題のない男の子。著者の当時の日記を読めば、感じたことを言語化するの能力をまるで持たない。そして、Doingばっかりを日記に書いている。これが、男性が気づかない間に女性にハラスメントをしてしまう根源なのではないか、と著者は言う。

笑ったのは、ベストセラー『モテ女子のすべて』に掲載の「さしすせそ」=「男の子は褒められるのが好き。会話に困ったら思い出せるように、まほうのコトバ『さしすせそ』を覚えておいてね♡」と来たもんだ。その「さしすせそ」とは…

 さ = さすが!

 し = 知らなかった!

 す = すごい!

 せ = センスいい!

 そ = そうなんだ!

…馬鹿にされてるんじゃないの?、と私なんぞは思うのだが、これ当たってる。確かにこう反応すると男は喜ぶ。男たち、女はこんなふうに男を馬鹿にしているのだよ、と(笑)。男の子は褒められるのが好きで、おだてられると気持ちよくなり、女子に何かを自慢したり教えたりしたい生き物である。そういうことなのだ。

でも、これ本当にそうだ。私が常日頃もっともうっとおしく思っているものの一つ。実は料理男子。料理する男性はなぜか黙って料理をすることができない。どうやって作った、このレシピをどうやって見つけた、コツは何か… その得意げな説明、独善的な解説、上から目線のアドバイス。まさにレベッカ・ソルニットの言う『Men Explain Things to Me』(邦題:『説教したがる男たち』)だ。

そして私が個人的にもっと嫌いなのは男なのに必要以上に見か目に時間をかける人たち。とある友人は会うたびにヘアスタイルが変わる。女の私がほぼ20年変えてないのに対し(それも問題だとは思うが)…。

でもとある友人が教えてくれた。男の人がかっこつけるのは馬鹿にしてはいけないんだよ、と。なるほど、こんな風に男を立てない私は、これだからモテない。自分でもわかっているけど、そんな態度をあらためられない。残念ながら私は音楽プロデューサー。好きなミュージシャンに認めてもらえれば、モテるなんて全然必要ないもーんねー(笑)(←これだからますますもてない)

そしてこの本にある田嶋陽子さんの再評価も勉強になった。私も彼女のことをよくわかっていなかった。TVのワイドショーで、いつも男に怒っているおばちゃんとしか私たちは認識していなかった。でも誰だっけ、いつも宿敵だった保守のおじさんが亡くなった時、すごくいいコメント寄せてたよね、彼女。あれはすごく素敵だった。

そして、オリンピックに向けてのコンビニにおけるエロ本「コンビニ本」におけるダブルスタンダード=実態を現さないまま利益を得つつ責任からは巧妙に逃れていくという(男性特有の)やり方には、当初から既視感があると著者は指摘する。これぞマジョリティ男子の常套手段。エロ本をコンビニの店頭から撤去することで、何か「大事なこと」に目をつむり幕引きしていないか、この「大事なこと」が解決されずモヤモヤがの残るということをしっかりと指摘した著者には大きな拍手を送りたい。本当にそうだ、本当に本当にそうだ。これ日本社会すべてに言えることじゃないか?

あと、三浦まりさんの「公的発言におけるジェンダー差別をゆるさない会」「ワースト発言ランキング」これもチェック必須だとのこと。政治家のひどいジェンダーに関する発言のなんと多いことか。そして、残念ながら、これが現自民党政権の本音なのだ、と。

では男性はどうしたら良いのか。よく考えてみよう、と。例えば「セックスしたい」という欲望の中には、どんな欲望があるのか。そこには身体的な快楽以上に「一体感を感じたい」「受け入れてもらいたい」「許されたい」「寂しい気持ちをどうにかしたい」と等々があるわけだが、それを「お茶をする」みたいなことによって解消してはどうか、という著者の説にはうなった。うん、いいよ、いいよ!!

いつだったか、高嶋ちさ子さんが言ってた。You Tubeとか、ソーシャルメディアとかで馬鹿やって炎上しているのは男ばっかだと。でも「それを育てたのは母親なのよね」とも彼女は言っていた。

いやー とにかく素晴らしい一冊でした。痛快!! 清田さん、ありがとう。津田さん、紹介してくれてありがとうございました。これ、男友達にプレゼントします(笑)

PS というわけでさっそく昨晩久しぶりに会った男友達にこの本をプレゼントした。本を渡しつつ内容をしゃべる私の話を彼は苦い笑いを浮かべながら聞いていたのだが、一言「(男って)本当に馬鹿だよなぁ、のっかっちゃえば楽なのになぁ」と言っていた。さすがである!! そうなのだ。女にもっといろいろ任せてしまえば、男はもっと楽ができる。それを日本の社会はわかっていない。

一方でノルウェーだ、フィンランド だとあれこれ北欧の連中を比較で持ち出すが、私はあれらが完璧な「男女平等社会」とは思ってはいない。例えば北欧では「何も社会的なことをしないハウスワイフ」という立場は絶対に許されない。どんなに裕福な人でもボランティアでもいいから社会活動をさせられる。それもどうかと思うよ。家の中の仕事に100%かけるのだって、その人がよければ良いと思うし。それに加えてどうも男たちは難しく大変な仕事を女に任せて、適当にさぼっているように見える。そんなこと言うのは私だけか?(笑)

また結婚10年以上たつ友人は旦那が「褒められたい」と思っているということをこの「コロナ禍」で気づいたそうだ。彼女の旦那F本さんは、好きなことを黙々とやるオタク体質の人だと思っていたのだが、F本さんですらその類なのか!? うーん、そうは見えなかったのであるが、やはり…(笑)

いずれにしても男女問わず、みんなこの本を読みましょう。先日の沖縄本同様、日本の根源的な問題はここにあるように思えてくるわけです。

2020年10月25日日曜日

阿部直美「おべんとうの時間がきらいだった」を読みました


なんかパンチのあるものが読みたい…シリーズ(笑)。というわけでこちらも本の雑誌社、杉江さんのツイートにひっぱられてポチり。到着した翌日に読んであっという間に読了。

『翼の王国』に連載の「おべんとうの時間」のライター、阿部直美さんのエッセイ。

なかなかパワフルな一冊だった。前半はとにかく読んでてつらかった。子供のころの家庭環境には、かなりの暴力や暴言もあり相当ひどい。ひたすらわがままな父親、人生あきらめちゃってる愚痴ばっかり言ってる母親。著者は70年生まれで私より4つ下だが、うーん… 

私も同じ世代だが、おかげ様でウチの親は夫婦仲が良いとは特に思えなかったけど、父親も母親も一応子供の前ではしっかり大人だった。父親はあまりうるさくいわない方だったが怒ると迫力があり、母親は口うるさく、子供のころは母親にはよくひっぱたかれていた。(もちろん暴力というほどではない)父親はさすがに学校の教員をしていて子供を叩くのはよくないことだという認識があったようで、父親にたたかれた記憶はあまりない。まったくなかったかもしれない。とにかくウチの親の世代はそうやって子育てするのが普通だったのだと思う。

そして私はお弁当は実は自分で詰めてたな。母親も働いてて朝から忙しそうだったから、おかずを作ってくれはしたが、自分で詰めてた。だから「母のお弁当」という思い出はない。そのことについてあまり感慨はないが、だからといって愛情を受けていないとは思わなかった。一方この著者はお弁当を毎朝母親に作ってもらっているのだし、愛情の伝わり方って、でもそういうことではないんだなと思う。子育てって難しいね。

が、それにしても父親の方はひどい。暴君もいいとこ。酒飲みの親というのは、こういうものなのか… 。まぁ、この世代の父親母親なんて、こんなもんだったろうなというのはある。で、著者である娘はとっとと家を出て編集の仕事につく。勝手に会社を辞めた時も、いい大人になった娘に対して父親の猛反対と暴言に振り回される。ま、でももう養ってもらっているわけではないわけだから、そんな話を聞く必要もないと思うけどねぇ。でもって、そうしていくうちにパートナーであるカメラマンと出会い(このパートナーが最高に素敵)、娘が生まれ、そして夫と二人で「おべんとうの時間」を生み出していく過程が描かれている。

しかしJALの機内誌はなんどか読んでいるが、あっちがまるで記憶に残らないのに全日空の『翼の王国』は印象的で良い雑誌だ。本当にいい記事が多い。だからANAに乗れば、いつも一応ひととおり機内誌に目を通すようにしている。ピーター・バラカンさんがエッセイを掲載していたこともあったっけ。その『翼の王国』の中でもっとも印象的な連載が「おべんとうの時間」だ。知らない人はいないと思うけど、念のため説明すると本当に普通の人の普通のお弁当を撮影し、その人のインタビューを掲載していくという連載だ。3ページほどだったかな。お弁当の写真がどーんと1ページに掲載され、あとはその人のポートレートと取材記事。結局それが評判を呼び、書籍になり、本もシリーズ化したくさん売れている。確かにあの連載は印象的だしとても素敵だ。

最初あれは編集部か代理店の人が企画をうちたて、そこでライターとカメラマン雇って作っているものだと思っていた。ところがそうではない。これはカメラマンの夫が長年撮り続け、そして妻がそれを取材し二人で写真展か写真集にしようと思っていた彼ら自身の企画なのである。だからか。だから説得力が違うんだな。

確かにそれがなかったら、あんなにパワフルなページは作れないよなぁ。ページ一面に載った写真のお弁当は誇らしく、そこからその人のすべてが、作った人・食べる人のすべてが表現されているようだ。そしてそれに寄りそう文章も「こんな人生があるんだ」と本当に考えさせられる素晴らしいクオリティだ。これはカメラマンとライターの夫婦があたためてきた企画が、たまたま写真集として持ち込んだ出版社において、これまたたまたま系列の編集プロダクションが「翼の王国」のコンペに勝ってクライアントを得たことからつながっている。

そうそう、著者の言うとおり、確かに子供の弁当はあの連載では見たことがあない。子供のお弁当は家庭環境があからさまに見えるし、子供にはそれ(家庭環境)を選べないからだ。

今でこそロックミュージシャンがお弁当の写真集を出し、インスタやSNSでお弁当の写真がシェアされる時代だが、この連載が始まった当時はまだ時代がまるで違う。

でもそんな人気連載のライターさんが、こういう人生を歩んできたなんて…

とにかく前半は暗いながらも、著者はアメリカ、仕事、結婚、出産…と自分で進むべき道を選んでいくことで自分の人生を確立し、親からも自立し、夫の視線を通して自分の両親のことも暖かく見守れるようになったのだ。だからこの本が書けた。嫌だった父親との存在も夫の「いいなぁ! お父さん」と何でもポジティブに捉える彼の態度によって、少しずつ癒され浄化されていく。お父さんがなくなり、この本の執筆にあたっては、お母さんは「なんでもお前の好きなように書いていいよ」と著者に言ってくれたそうだ。

いずれにしても、ぐいぐい読ませるパワフルな本。久々に一晩で読んでしまった。読み終わったら午前1時で、こりゃやばいとあわてて寝た。強力におすすめしたい一冊です。

PS そうそう、著者がアメリカに留学する件はすごく面白く読んだ。私も19, 20歳で行ったイギリスのことをあれこれもっと詳細に思い出せたらいいのになぁ、と羨ましくも思う。彼女は日記をつけていたからこれだけ詳細に書くことができたのだ、という。私は全然日記つけてなかったしなぁ。もったいなかったよなぁ。あのほんの数週間の夏休み語学留学には、いろんな思いがある。初めて自分が何をしたいのか真剣に考えたこと。英語がしゃべれないと全然だめだめだということ。英語がしゃべれたとしても話すことが自分にまるでないこと。男女の違い。英国における徹底したフェアの精神。個人が尊重される社会。ちょっとした恋心など(笑)学んだことはたくさんある。それにしても若いうちに海外は出ておくべき。あ、また「べき」って言っちゃった。でも重要なことだよ、まじで。

2020年10月24日土曜日

角幡ワールド、ここに極めり…角幡唯介『そこにある山』を読みました。


はっきり言いましょう。傑作です。大傑作。

正直、久々に読む角幡さんの本は思ったよりスイスイ読めなかった。最初の方はなんだかだらだら読んでしまった。でも第5章、第6章からぐいぐい引き込まれた。そしてもうなんというか最高の結論へと到達する。これは角幡さんが新しいステージに入った、そういう作品です。

最初の方は「なぜ結婚したのですか?」という愚問に答えるために書き出した文章で、私もおそらく連載の時に一度読んでいる文章だった。そこで、角幡さんの言う「結婚は事態」というのは非常に面白いよなぁと思いながらも「はははは、あいかわらずあれこれ考える人だよなぁ、単に“一緒にいたい”とか、“これが愛なんだなぁ”じゃダメなのかなぁ」とノホホンと読んでいた。

だからわりと最初の方はだらだら読んでしまった。しかし、第4章あたりからすっかり角幡ワールドに洗脳され、私も自分の人生と照らし合わせちゃったりして、「そうか、事態か」「事態なんだ、これは」ともう最後は涙ぐみながら一気にこの本を読み終えてしまった…(笑)

 私も結婚しなかったこと、子供も得なかったこと、この仕事を選んだこと、すべてが、すべてが自分の意志ではなく事態だったような気がしてくる。いや、事態だったのだろう。いやいや、自分の意志ももちろんあったと思う。が、でもやっぱり事態だったよ。今、それをやっと理解した。そんなことを思いながら、めちゃくちゃ感情移入して読んでしまった。

いや、これはすごい。角幡さん、すごいなぁ。

すみません、感動が先にでちゃいましたが、本の内容を少し紹介すると「なぜ結婚したのか」という、ある意味探検家に対して多くの人がするつまらない問いに向かうことで、角幡さんの人生の命題である「なぜ冒険をするのか」という答えにつながっていく。そういう本です。

まずは「私が違和感をおぼえる原因は、すべての事態に理性的に対処すべきだし、できるはずだと考える現代人の身のほど知らずな発送と態度にある」…  ずきーーーーーん。ズキーーーーンと刺さったよ、角幡さん!!

最初の方にも名言は出てくる、新聞記者時代の「副署長が言ったのなら書ける」「うんと言わせる取材をしろ」という話からいったい「何が事実なのか」「知るとは何か」ということを考えていく角幡さん。そして「人が冒険をするとき、その冒険は事態として立ち上がり、その波にのみこまれている」という結論にいたるのだ。

「私たちは理性や合理的判断だけをよりどころに人生の局面に処しているわけではなく、その理性を超えた事態にのみこまれつつ生きている」「そして事態にのみこまれて行く先が予期不可能であるからこそ、逆にそれは人格の変化をうながし、それまでの自分を超えた新しい自分を生み出す契機となりうるのだ、と」

「自由意志など幻想にすぎず、私たちにできるのは選択だけ」→ だから中動態が滅びた。

「意志というものには責任が伴う。意志による自発性があるから、行為の責任を行為者に帰すことができる」→ これが現代社会

他に「母事実」「子事実」といった考え方や「裸の大地」といった新フレーズ、第4章で出てくる「思いつき」などもう本当にうなるしかない。

あぁ!!! 「思いつき」!!! 私も思うんだ。これ本当にそうだなぁ、って。「思いつきには私という人間の現時点におけるすべてが乗りうつっている」「この思いつきは、私という人間そのものだ」 そうなのだ、だから辞められないのだ。思いついてしまったら、もう絶対に辞められないのだ。これ、めっちゃ私の生き方と共鳴してしまう。あぁ!! 角幡さんもチェリーガラードの本から始まって、現在のグリーンランド犬ぞり活動へと、「思いついて」しまうのだった。

そしてその思いはマロリーの言葉「そこに山があるから」(「おそらくマロリーはエベレストに登頂するもっとも正当な権利があるのは自分だと感じていたはずだ」)、植村直己の最期などに対する考察へとつながっていく。

確かに植村直己のデナリ(マッキンリー)については奥さん(旧姓のざきさんという・笑)が著書で「南極に行きたくて、でもそれができなくて、アメリカ政府に自分のことを印象づけたくて焦ってしまった」と解釈されていて、私もその説を指示していたのだが、こっちの角幡さんの解釈の方が、もしかすると植村さんの本音に近いね。今ごろ天国で植村さんはそんなふうに自分の冒険を解釈してくれる角幡さんのような後輩がいて、嬉しく思っていることだろう。彼はマスコミによってチヤホヤされ神格化されすぎている。マスコミがつくりあげた姿と自分のリアルとの間で相当悩んでいたのではないかと、あれこれ私でも想像できる。そしてこの5章では、角幡さん、ついに本多勝一を超えた。なんか私もここまで来て、これだけ冒険本読んでて、やっとこの本に辿りついて、やっと理解したかもしれない。「人はなぜ冒険をするのか」を。なんというか、自分のすべてをかけて… 思いついてしまう。そうなったら、もう止められないのだ。自分の背負ってきたもの、過去のすべてがそこに向かっているのだから。

それにしても國分功一郎さんの『中動態』本。今まで読まないできちゃったけど、これはやっぱり読むべきかと思った。

あ、そうそう、意外だったのは角幡さんが「自分は長生きしたいタイプ」と言っていること。

私は今だに「つまらない人生なら生きていても疲れるだけだ」「濃く短く生きるのがいい」と思っているタイプなので、ふふふ、これはちょっと意外に思えたし、老後どうするかとか、私より10も若い角幡さんが考えているのもなかなか面白かった。ちなみに私の余生は(1)犬を飼いたい(2)犬を飼いたい(3)犬を飼いたい(4)編み物をしたい(5)犬を飼いたい…かな(爆)

そして最後はやっぱり「自由」だ。なぜか角幡さんも歳をとってから自由になったと感じることが多くなったのだという。「人生の自由というものも、事態にのみこまれ、のみこまれしているうちに自分自身が変状することで得られるものではないか」となる。

「人間的自由の根底にあるのはやはり放縦・気儘ではなく、いかに自分の生を自分で統御するかにつきる」

「事態に飲み込まれれば飲み込まれるほど人間の固有度が高まる」→これが自由につながる。これが合理的に意志的に選択していたものばかりだったら、答えの数はおどろくほど少なく、それでは人間の固有度は高まらない、と角幡さんはいう。「その未来は、平準化や一般化を免れており、その人だけのものとなる」「予定調和の生き方からズレをもたらした結婚という事態こそ、私の生の履歴の過程で生じた、私だけに固有の歴史なのである」

「人生の固有度が高まると自由になる」「人生の固有度が増すことで、人は誰でも、おのれのあかにつちかわれた内在的論理で、独自のモラルで、行動し、世の中を見ることができるようになってゆく」「生そのものが自律的にうごいてゆく」そして「人の意見が気にならなくなるし、他人が自分ことをどう見ているのかもさほど重要なことではなくなる」 → そして、これこそが「不惑」というものなのかも、とも。

「今思うと、30代までの私は、まだ角幡唯介度がじつに低かった。自分になるということがどういうことなのか考えたことさえなかった」「合理的判断に基づき、意志や意図により人生をコントロールしようとしたら、それは時代や世間の価値観にあわせた借り物の人生になってしまうだろう。事態にのみこまれ、思いつきを肯定してそれぞれの過去を引き受けることによってのみ、人はその人自身になることができるのである」

あぁ!!! いかん。めっちゃ響いてしまうよ、角幡さん。本当にすごい。本当にほんとーーーにすごい。

確かに。例えば今、このコロナの状況下で自分が変われない、自分が事態に飲み込まれないと踏ん張ってばかりいたら、生きにくくてしょうがないだろう。角幡さんはこれまた外的状況としての不自由と内的感覚としての自由を考察していく。そして重要なのは、やはり内的感覚としての自由だという結論にいたるのだ。

角幡さんって書評も面白いんだけど、やっぱり冒険し、そして本を読むことでこんなふうにいろいろ考えが深まるんだなぁ、と改めて感心。いやーーやられた。

角幡さんのエッセイ、これが現状一番かもしれない。他の本も大好きだけど、そうか、それ以上がこの段階で登場か、と妙に納得。素晴らしい。うなるしかない。ほんと同時代に生きれて、新刊が出るたびにこうやって読めて、私も本当に幸せなファンである。

あぁー、本当にやばい。ますますファンになった。もう一回読もう。
















2020年10月23日金曜日

Norway Jazz Forum in Tokyoに参加してきました。

引きこもりが続くコロナ禍の東京ですが、私も久しぶりに外出する用事ができたと思ったら、もう一件。同じ日にこんなイベントがあったのです。というわけで、早稲田大学のあと広尾に飛び、ノルウェー大使館へ。

モデレーターの八島敦子さんのご案内のもと「ノルウェージャズのいま」というタイトルで、ノルウェーのジャズの素晴らしさ、そして現状、過去のアーカイヴ映像などが各担当者から紹介され、このコロナ禍の状況の中での取り組みや試みなどを知ることができました。

こちらのノルウェージャズを紹介した資料などもいただき感激。このムンクのトートかわいい!!


ソーシャルディスタンスということで参加者は20名ほどでしたし、ワインを傾けることもなく、終わってからも「じゃ広尾で一杯」ということもなく、通常の状況での開催は無理だったわけですが、でもこうやって集まって、業界内のみんなで気持ちや情報をシェアすることは大事だと思いましたね。久しぶりに関係者のみなさんに会えて嬉しかったり、それこそこの状況で仕事を変えて新しい道へ行かれる方やジャーナリストの方、新たにイベントに取り組まれている方とお会いして、いろいろ勇気をもらいました。

八島さんもおっしゃってたけど、なぜか他の国のプロモーターやフェスティバルのプロデューサーとはノルウェーで知りあうことが多い(笑)。ノルウェーって自国の素晴らしい文化を発信するだけではなく、そういう「情報のハブ」を担っている。そこがすごい。私もノルウェーの予算で招待されて行ったノルウェーのフォークフェスティバルで見たハンガリーのアーティストやポーランドのアーティストを日本に連れてきたりしている(笑)。つまり彼らにとってはおそらく「情報の発信基地」になることが重要で、自国にどのくらいビジネスを生んだかとかそういう狭い視野で物事を考えていないわけです。私も正直なかなかノルウェー自体の音楽を紹介することができていないのだけど(アンビョルグ・リーエンが来てくれたらなぁ!! オファーはしているんですけどね)、これは日頃お世話いただいている部分をフォローすべく今後何かしなくちゃなといつも思っているところなのです。そしてそういうことが積み重なって大きなプロジェクトが動いたりする。

日本の琴(八木美知依さん)とノルウェーのピアノ奏者(ブッケ・ヴェッセルトフトさん)による素晴らしい共演もあり、いやー 生の演奏と異文化間の交流ってすごい重要だなと改めて。

そして2部ではジャーナリストのマイク・ラパポートさん、久しぶりに拝見。その後、韓国、インドネシアのプロモーターさんの話もすごく興味深かったです。


ちなみにこのイベント、ON LINEでも見ることができたようで、かつ現在はVIMEOのここ(下記リンク)で見ることができます。興味がある方はぜひ!

八島さん、ノルウェー大使館のみなさん、本当にありがとうございました。とても刺激的なイベントでした。

2020 Norway Jazz Forum in Tokyo from NorwayinJapan on Vimeo.

早稲田大学にお邪魔しました!


今、受験生に戻れるなら絶対に受けたい早稲田大学(受からないけど!)に、またお邪魔しました。公式?には9年ぶり。調べてみたら、最後にうかがったのはこの時でした。そう! 著作ケンゾウくんこと、安藤先生のゼミに再びお邪魔してきたのです。で、普通にキャンパスの訪問は、2018年の探検部報告会以来かな。それにしても何度来てもリベラルな空気がとても素敵な早稲田大学です。憧れちゃうな!!

本当に安藤先生にはお世話になりっぱなし。いつも何かと応援いただいています。光田泰典さんをはじめ作曲家、アーティストのみなさんの信頼も厚い正義の味方、熱血安藤先生!! 私は2001年くらいだったかな…  ルナサのことでアメリカの会社ともめた時、本当にお世話になったんです。そして今回も「バンドにエイド」に頑張る私の活動をみて、安藤先生はCDをたくさん申し込んでくれたばかりではなく、こうやってお声をかけてくださったのでした。本当に感謝。

そんなわけで安藤先生と「徹子の部屋」スタイルで25人くらいのみなさんを前に自分のことを話をしてきました。私の話で、多少なりとも役にたったのかな。なにせみなさんは私なんかよりもずっと素晴らしい人生のスタートが切れている早稲田の法科のみなさん。日大文理卒の私で大丈夫なのかしら。

でもここですごいとか、言ってばかりもいられないので、なんとか社会人としての自分の役目を多少なりとも…(笑)ということで、がんばりました。でもこうやって自分のことを話すのって、そしてそれを興味を持って聞いてもらえるなんて、なんてすごいことなんだろうと改めて。そしてそれが少しでも若いみなさんの役にたてば、というところではあります。

それにしても自分の経歴話してて、やっぱり私には会社勤めはあわなかったんだなぁというのを改めて思いますね。今、思い出そうとしても会社やめた理由とか、上手く説明できないかも。そもそも自分にあわなかった。会社で仕事していると、仕事すればするほど損をしている気になっちゃう。まぁ、私の方に問題があったのでしょう。

そして! 生徒さんからの質問で聞かれたことで、自分の中でも新しい発見があったこと。みなさん、事前にウチのHPやクラウドファンディングのページをご覧いただいていたようで、まったくもってありがたい。いや、今、まさにホームページ、更新が遅れてるんだよー(涙)。ほんとやばい、やばい。ちゃんとしないと。

で、話しながら結構重要なことを思い出ささせていただいたり、安藤先生に言われて気がついたり…  すみません、メモ取らなかったので正確に覚えてないけど、いくつか自分でも忘れたくないこともあったのでブログに書いておくことにします。自分用メモ(笑)


●生徒さんですが、自分でもイベントとかやって動員にびびる時がある。そんな時どうするか。

宣伝を一生懸命すること。自分のSNSでシェアすることはもちろん媒体宣伝もちゃんとやること。また宣伝は記事がのった、ラジオでかかったということで終了というわけではなく、それをブログや自分のSNSでシェアすることでさらに効果的になる。すでにチケットを買ってくれた人は「ワクワク感」が増すし、自分が好きなものが社会的にも認められたいうことで喜んでもらえる。チケットを買おうかまだ迷っている人は「最後の背中を押す」きっかけになると思う。マドンナやマイケル・ジャクソンでないかぎり、新聞にのってまったく予備知識がない人がゼロから興味を持ちチケット購入に行き着くことは今ではほとんどない。そう言う意味でも、私にとってはブログ(ここ)を読んでくれているお客さんが一番大切。

あと教室では言えなかったけど、絶対にプロジェクトを成功させること。それが応援してくれた人たちへの信頼につながり、次につながる。これも重要。


●大事にしていること。私が作ったプロジェクトに関わった人たち、仕事でご一緒した人たちが「楽しかった」「ワクワクした」と言ってもらえるようなプロジェクトをめざすこと。みんなが楽しくなければそれは成功とは言えない。もっと言ってしまえば、「もうかったけどつまらなかった」ではエンタテイメントビジネスとして失格。逆に楽しければ、もうからなくても「まぁ、いいか」ということになる。(これはちょっと音楽ビジネスだということで甘えが入っちゃってるな。まぁ、でもそういうことが大事だ、ということです)


クラウドファンディングなどで「同情票が必要です」とはっきり言ってしまえるところがすごい。

私も自分で書いたあの一文は好きです!! 細かいところまで読んでもらって本当にありがとう。でもクラウドファンディングだけではなく、今やSNSでもそうだけど、嘘の自分じゃ続かない。だから全部さらけだす。2年前に癌になったんだけど、そのことも言う。癌患者だってちゃんと伝えておかないと、チケット買ってくれているお客さんにフェアじゃないと思う。また、うちは大きな会社じゃなくてひとりでやっています、というのをアピールしお客さんにも助けていただかないと、こんな小さな事業は回していけない。大きな会社がやれていることを要求されてもできない。


●私が過去の自分の話をしていて「ラッキーだった」と連発していたよう(笑)。ラッキーの秘訣。

これ、自分でもわからないんだけど、でも確かに社会人になって「この人、ほんと何をやっても運がないよな」という人はよく見るので、やっぱり人によって違いはあると思う。運を引き寄せる力。うーん、これ、答えでないなぁ。もう少し自分でも考えてみたい案件です。


それにしても若い人と関わると元気が出る。例えばクラウドファンディングに参加したことある人、って聞いてみたら、かなり多くの子たちがクラファン経験済み。さすがに自分でプロジェクトをやってみたと言う人はいなかったけど、でもすごく勇気をもらえたよね。こりゃ、未来は明るいわ。

安藤先生の言うとおり、早稲田の学生さんは勉強しないで「企画書ばかり書いてる子たち」だもんね! さすがだよ。企画書書ける方が世の中のためにも、あなたのためにも、そしてあなたが「やりたいこと」があるということが、もう最高に素敵だよ。いいなぁ、早稲田大学!

ところで安藤先生には、こんな講演もあるみたい。面白そう。ちょっとのぞいてみようかな。興味はあるんだ、アイドルビジネス(笑)「アイドルビジネスの現状と将来像」有料だけど一般の人も申し込みできる。詳細はこちらのパンフを参照

音楽業界人必読の名作、著作ケンゾウ君本。今は5th Editionなのかー すごいなぁ!(私はKindleにいつもいれています。しかもUnlimitedで無料だよ)



早稲田探検部出身、角幡唯介さんの新刊、もうすぐ読み終わる。



2020年10月22日木曜日

金原ひとみ『fishy』を読みました。ドロドロで超・面倒くさい女たち。


 なんかこうパンチのある文章を読みたくなって、久しぶりに買った金原ひとみ。本の雑誌社の杉江さんがプッシュされていたので、間違いはないという確信はあったが、確かに非常によかった。最新作『fishy』。

『蛇にピアス』も読んだがなんかつらくて今いち楽しめず。それでもその表現力や筆力には感動したので、なんとなく文体というか彼女の世界観は読む前から想像ついた。

そして… この本である。「こういうの、読みたかったのよ!」という感じ。うんうん。楽しい世界ではない。正直重くて面倒くさい。嘘をついたり、いい加減な距離感で仲が良いようにみえて実は牽制しあっている女たち。普通の女の人って、こんなに面倒くさく生きてんだ?とちょっと引く。

ヘヴィな世界なのだ。キャリアウーマンで出版社につとめ息子たちにも恵まれた弓子はしかし夫との関係はすでに崩壊。夫は外に女をつくり離婚してくれ、と言う。そして不倫にのめりこみ相手の妻から訴訟をおこされそうになる美玖(みく)。夫を殺しただなんだと振りまきつつ若い男と同棲したり刹那的に生きるインテリアデザイナーのユリ。この3人の物語だ。

正直、登場人物の誰にも共感できない。だーれにも。まったく共感できない。自分が普段生きている人生とまるで違いすぎる。いや、だからこそ面白いのか。それにしてもとにかく私から見たら、こういう生き方は超面倒くさい。

こんなにも人との距離や、どっちの方が幸せかみたいなマウント取ってたら、自分の好きな人生送れないじゃないの。こんなに嘘ばかりついてたら、誰にどんな嘘言ったのか、嘘マネジメントが大変でしょうがないでしょうよ。こんなんじゃ好きな本も読めないし、好きな映画も見れないし、好きな料理だってできないよ。暇なのか、この人たち? こんなに面倒なら家庭なんて作らなくちゃいいのに。それぞれがそれぞれなりに見栄っ張りなところも、これまた損をしている。っていうか、時間の無駄! 案の定、弓子は馬鹿愛人の元から帰ってきた夫のことが、自分は本当に好なのか自分で判断がつかなくなっている。そりゃそうだろうよ。

しかしとにかく筆者のこの表現力っていうのか、筆力っていうか、そういうのがとにかくすごい。めっちゃリアル。私もこの3人のコリドー街での飲み会に自分も参加し「みんな馬鹿だなぁ、もっと合理的に生きた方がいいんじゃない? そんな人生じゃ自分のやりたいことやって死ねないよ」とバッサリ言ってみたくなる。…というくらいリアルである。めっちゃリアル。

すごいわ、金原ひとみ。若いんだよね、確か。本気で書いているのが分かるわ。この筆力は尋常ではない。売れるの分かるわ。確か角幡さんあたりが『マザーズ』薦めてた記憶あり。もっと読んでみるか。

2020年10月21日水曜日

ニッケルハルパ初体験!


なーーーんと、巣鴨のレソノサウンドさんにて、ニッケルハルパを体験してきました。

実は私は面倒くさがり屋の完璧主義。人より上手くできないものには手を出さない主義なのですが(笑)、先日ケルト市にやってきたユキさんがニッケルハルパを弾いてみたいというので、実はあまり乗り気ではなかったのだけど、ユキさんに付き合って自分も体験することにしてみました。

ヴェーセンと仕事して15年。ニッケルハルパには一度もさわったことがないというのが私の自慢です(笑)。楽屋と空気が違うとチューニングが狂うからと、ウーロフがステージ上に出しっぱにしたニッケルハルパを触ろうとするお客さんを追い払うシェパードの仕事はよくやる私ですが、自分では楽器に一切触れたことがありません。それがある意味、かっこいいと思っていました… 今までは。

が、とにかくトライすることになったのです。

まずはお部屋と楽器を予約し、ユキさんと巣鴨の駅で待ち合わせし練習場所であるレソノサウンドさんに向かいます。受付で今日の代金、お部屋代1時間分と二台のニッケルハルパの代金を払ってひとり1,200円だったかな。とにかく安いのがいい。気楽にトライすることができる。

なお希望の方には講師の先生をつけてもらうことも可能だそうですが、まぁ、そこまでは必要ないかないというわけで、我々は自分たちだけで楽器にとにかく触れてみるという方針でいくことにしました。早速おっかなびっくりニッケルハルパを持ってみる。一応基本的な持ち方などはスタッフの方が教えてくれます。初めて持ってみたニッケルハルパ。思ったより重い…かな? まぁ、これだけキーがついてますからねぇ。

そしてヴェーセンの曲でもっとも簡単だと自分には思われた「ジョセフィーンのワルツ」にトライ。最初の音の位置をスタッフの方に教えてもらい、あとはなんとか1時間で、最初の16小説くらいの音符の位置をさぐりあてることはできたように思いましたが、まぁ、流暢に演奏するにはあと1年くらいかかりそう。こんな姿、とてもじゃないけどウチのミュージシャン連中には絶対に見せられない。見せたら、もう二度と言うこと聞いてもらえなくなりそう。

ユキさんはさすがでまずは音階を確認。そして「カエルの歌」にチャレンジ。最後はヘヴィメタ風のオーナメンテーションを入れることも忘れてはいません。なんかライティングも入れたら、クラブチッタですぐライブできそうだわ。すごいわ、ユキさん。

しかしニッケルハルパを持った私たち。ここでは東京ドームで撮影に入るロック・フォトグラファーの畔柳ユキだろうが、ヴェーセン10回日本に呼んでる野崎だろうが、そんなことはまったく関係ありません。とにかく自分が持てるすべての運動能力、音楽能力を駆使し、それこそすべてをかけて新しい楽器に取りくみます。うーん、この感じ、スウェーデンをしゃべろうと大汗かいている時みたいだ。

そんなふうにあっと言う間の1時間でしたが、これ以上やってたら肩こりがすごいことになりそうなのでちょうどよかったかも。ユキさんはカメラかかえているから慣れてるだろうけど、私はマウスより重いものは持ったことがありませんので肩こりが怖いです(笑)

というわけで、二人で大満足して帰ったのでした。あ、近所で食べた都内1と言われるショートケーキも絶品でした。楽しかったーーー 

それにしてもユキさんがいなかったら、こういうのわざわざ体験しないよな。ユキさんの素晴らしい行動力と好奇心に感謝。

みなさんもトライしてみたくなったら野崎に聞いた、と言って、レソノサウンドさんに連絡してみてください。親切なスタッフさんが相談にのってくれますよ。ニッケルハルパ以外にもいろんな楽器あり。詳しいホームページはこちら






2020年10月20日火曜日

勝間和代『勝間式 超スローライフ』そして自分の生活を考える



また買っちゃったよー。勝間本。わかってるんだ、最近の彼女の新刊はYou Tubeの番組でお話ししていることの寄せ集めだって。さすが合理的なことではすごい勝間さん。最近の執筆はこうやってこなしてるんだな。You Tubeでアウトプットすることで人の反応を見て、どんどんブラッシュアップし、それを書籍にする。そのプロセスをマーケティングにも活用している。そしてこの本にもあるように音声入力でどんどんばんばん書く。そういうことか。うーん、頭がいい。

わかっているんだが、それでもやはり私は夜7時になると毎日勝間さんのYou Tubeをチェックし、こうやって本が出れば本を読んじゃう。勝間さんの本を読むとごちゃごちゃした頭の中が整理されるからかな。なので彼女の本は好きだ。時々読んで自分が間違っていないか確認する必要がある。

レベルや経済力はだいぶ違うが、私も自営業主として相当勝間さんみたいな生活をしているとは思う。時間は自分の100%自由になる。「野崎さん、忙しいでしょ」とよく言われるけど、合理的にやっているので、それほどではない。それに全部自分でやろうと思ってやってる仕事だから嫌なことは一つもない。考え方もシンプルであれこれ悩まないことにしているので、悩みもあまりない。そりゃー問題は山積だよ。問題はたくさんあるけど、解決策が見えているものが多いから、やることは決まっていて、そこで悩んでも意味がない。そんな風にシンプルに生きることは本当に重要だ。まさに「答えは簡単でして(勝間さんの口ぐせ)」なのだ。

勝間さんのガジェット好きについても、こちらには経済的な限度もあるから、全部とは言えないが、自分なりにマネしてるよなと思う。ホットクック、食洗機、ルンバ、オムレツメーカーなどの合理的な家電。運動が大事と考えるところは一緒だが、私は無料の土手利用で、ジムの会費や道具などいっさいなし。一方でパソコン周りについては彼女はWindows派で、私はほぼすべてアップルなので、我ながら合理的ではないし最近じゃMacの方が圧倒的に値段も高いからダメだよなぁ、と思いつつもアップルから離れられない。この辺は改善していく余地があるのかもしれない。そのうちガジェットのスペックもどんどんWindows系の方が進化していくだろう。

そして彼女の提案するライフスタイルの中で、私がまったくもってマネ出来てないのはお金の貯め方。私もそろそろいい大人なんだから投資信託でも初めてみるか、と思うのだけど、今だに普通預金に現金入れっぱなしにしてなーーーんの戦略もなし。これは勝間さんに言わせたら大馬鹿である。この本にも書いてある「お金は貯めずに〔積み上げる〕」これほんといい加減実践しないと時間がどんどんたっちゃうよ…そして時間というのはお金なのであった。時間に余裕があればお金は間違いなく増えるのだ。ほんと馬鹿だよねぇ、自分。

あとは彼女の提案するライフスタイルで「ついていけないわ」と思っているものに彼女の「VR好き」「ゲーム好き」があるのだけど、まぁ、これはとっとと棚上げ。この本でも読み飛ばしちゃった。自分が興味が湧いたら、あとで真似すればいいこと。今はいいや…

よく勝間さんや堀江さんがいいという話をすると、彼らの悪いところを私にわざわざ教えてくれる人たちがいるが、別に好きだからといって彼らの100%真似する必要はない。そんなのは普段の人間付き合いと一緒だ。友達だって、悪いところには目をつむり良いと思うところだけで取り入れて自分を磨けばいい。自分が良いと思ったところは導入し、自分がついていけないと思ったところはやめておけばいいだけ。成功している人というのは、根っから否定してしまうには、もったいなささすぎる。そのくらい有益な情報がたくさんネット上には流れている。それを自分で選んでいけばいいんじゃないかと思うのよね…

ってなわけで、この本で響いたところを自分用にメモ。

(1)所有ではなく「使用」にお金を払おうというのにも「なるほど」と思った。これからはサブスクだ、と。御説ごもっとも。そして、とにかく断捨離だ、断捨離。まだ私は断捨離がまるで進んでいない。あとケルト市を5回くらいやってCDはすべて処理したい。しかし音楽などもSpotify有料契約しているわりには、まったく聞けてない。ふぅー。Primeはコロナになってやっと見始めている。普通の人はこれにNetflixやなんや見てるわけだよね。よく時間があるなぁ!

(2)9時〜5時など時間でする仕事はもう意味がないということ。時給ではなく成功報酬型にしないといつまでたっても自由になれない。自分裁量で仕事できない。仕事をしている、成果をあげているということを掲げて、新しい仕事は成功報酬型にする。これフリーランスでは超大事。時間を時間ごと提供してはいけない。私もたぶん30代後半から時給でやる仕事は卒業した。もちろん新規の仕事を受ける時に自分でなんとなくギャラを時給換算するということはあるが。

(3)勝間さんの言うなんでも8割の成果で良しとする、その感覚も改めて重要事項としてここに書いておきたい。最後の2割を達成するのはほぼ不可能に近いし、そこに力をいれると全体の時間の80%を、その最後の20%に取られる。仕事は20%の時間・パワーで、その80%で終わらせ、それで良しとする。これって、50代の働き方としては正しいのではないかと思う。若い時はもっとがむしゃらで何にでも死ぬ気で頑張ってきた。が、今はもう違う。それにこれからの若い人には余計な苦労はしないでいいんだよ、とも言いたい。だからパワー8割、これ大事。ちなみにこのブログもいつも8割で辞めてとっととアップする。文章を添削しはじめたらキリがないからだ。

ただ私の場合、のめり込んでガッツリいくプロジェクトには200%の力を投入する。原稿もギャラをいただける真剣なやつは、やっぱりきっちり書く。そうやって自分の重要案件には超真剣に取り組むのだ。つまりはメリハリということなのかも。その代わり断るものは、がっつり断る。この辺は彼女の別の著書(そして名著である)『断る力』に書いてある。原稿を書くことだけじゃなくアーティストを育てて、立ち上げることに力をいれる時もそうだ。この立ち上げのパワーが一番大変で重要なのだ。昨年のポーランド、ちょっと前のバルトロメイ・ビットマン、ウォリス・バードなど、ここには自分の200%かけないと本当に立ち上がらない。そしてそれこそが私の仕事の喜びなのだ。逆に立ち上がってしまったら、もしくはもう誰がやっても同じ。そしたら私の仕事は完了だと考えている。誰か私より力のある大きいな事務所でやってもらった方がいい。

話がそれた。

まぁ、そんなわけで普段から勝間さんのYou Tubeをチェックしている者には特に「新しみ」のない本であるが、You Tube見てない人にとっては勉強になるよ。

この本で、何度も彼女が言っている言葉に「儀式から解放された生産性の高い短時間労働」というのがある。私も頑張って労働時間短くしよう…と反省しきりなのだ。

私の理想は…

 6時起床 
 8時までに朝食、朝の体操、洗濯などは済ませる
 8時〜12時 仕事のコアタイム
 お昼休憩
 昼寝
 14時〜18時 仕事のコアタイム
 夕飯後は仕事をせず9時にベットに入り、読書。10時には寝る

…というのが理想なのであるが、だいたいは6時〜23時の間、だらだらだらだら仕事をしながら家事&自分の用事もしてるという生活になってしまっている。これをもう少しメリハリあるものにしたいんだよな。

このコロナは本当にいろいろ考えさせられるなぁ。やりたいことをやれてこなかった人、いつかやろうと思ってた人はいろいろ後悔があるだろうな。でもジョブズが言ってたみたいに「死ぬ前になって気づく」ということではなく、こうやってコロナ禍においても、みんな命は残っててそこに存在しているわけなのだから、今からでも遅くないのだ。自分を良い方向に変えて行こう。そう言う時にこういう本は頭の整理に便利だ。

そういえば最近Webで光浦靖子さんのエッセイが話題になったが、彼女は最高に素敵な人だし、あんな風に告白できてしまうところは本当に勇気ある人だと感心したけど、私は彼女に100%共感はしない。それが自分発の仕事でなければ、真剣にやっててもダメなんだ。人の仕事をやってたら。それじゃ周りの需要に左右され年取れば仕事は減るばかりなんだ。自分発の仕事をしよう。私には自分が回収できたかもしれない他のベターな人生なんてない。周りの要求に答えるだけの人生なんてつまらないよ。人の評価なんか気にせず、好きなことで突進していこう。確かにそれが原因でたくさんの人にたくさんの迷惑もかけてきたと思うけど、それでもなんとか世の中に見捨てられずに生きてこれた。そう言えてしまう自分は最高に幸せなんだな、と思う。

実は昨晩読み終えた「おべんとうの時間がきらいだった」というエッセイを読んで同様に感じた。こちらの感想はまたここに書きます。

2020年10月19日月曜日

特集「食」& 北欧とケルト、暮らしと音楽:ハロウィン料理、ムール貝、海藻を歌ったアイルランドの伝統音楽3選

(c) Tourism Ireland提供


「食」がテーマということで、こんな文章を書かせていただきました〜。アイルランド伝統音楽に登場する3つの「食」。よかったら読んでみてくださいね。 

こちらは30年後のブラック・ファミリー「コルカノン」同じくLate Late Show (RTEにて)  

ドゥラモンほーにゃらららドゥーラモンでーら。クラナドのヴァージョンはかっこいい。  

 アルタンの牧歌的なヴァージョン。和む。  

 これ最近みつけたやつ。かっこいい。  

 権利がはっきりしないので、記事には貼れませんでしたがシネイド・オコナーの歌う「モリー・マローン」
   

 ま、でもこっちのヴァージョンよね。さ、みなさんもご一緒に!!

Live Magic!最高に楽しかった〜

 


いやーーーー 楽しかった。Live Magic! オンラインで見れるなんて、恵比寿に集まれなかったのは残念だけど、これはこれで嬉しかったかもしれない。普段だとチケット代は結構する(1万くらいだったかな)。だから今回気楽にたくさんの人が見てもらえる状況下で、しかもウチのヤヌシュ・プルシノフスキも登場できたので、本当に嬉しかった。

ピーターさんも番組内でご紹介してくださったけど、そうなんです。今回ヤヌシュは映像の納品が大幅に遅れ、もう絶対に参加は無理だと思ってた。そしたら… もうギリギリになって送ってきて、あぁもうダメだ。これで間に合わなくても、もう仕方ないや…と思ってたら、Live Magic!のスタッフのみなさんが頑張ってくれて、なんとか間に合ったんだよね。

正直、私はダメでもしょうがないと思ってた。締め切りぶっちぎってるのはヤヌシュ側だし、締め切りやぶれば致命的なんだよ、というのをいい加減彼らにも学んで欲しかったのだ。

でもなんとかなってしまった…。ふぅー。

本当にありがたい。みなさん、本当にありがとうございました。

しかしLive Magic!楽しかったよね。お客さんは3,000人くらいいたんじゃないかな。You Tubeのタイムラインを眺めていると、こんなある意味、普段からヨーロッパの伝統音楽を聴いている耳にも「ちょっと難しいだろうな」「難解だろうな」と思うヤヌシュの音楽にLive Magic!のお客さんはあったかいコメントを寄せてくれていた。ありがとうございます!!

そもそも「数えられない」「メロディの頭がどこだかわからない」等々、ハードルめっちゃ高いと思うんだけど、ほんとよくみなさん、ついてこれる! そして、そうなんです。私は今、こういう音楽が好きなんです、というのを改めて。

そんなわけで多分この映像アーカイヴで見られるようにもなると思うので、ぜひみなさんもチェックしてみてください。また何かわかったらここに紹介していきます。

それにしてもLive Magic! 音楽の魔法を信じないとだめだね。それを今、また改めて。既存のお客さんだけではなくもっと新しい人に聴いてもらう努力をしないといけない。うん、がんばろう。













映画『イエスタディ』を見ました


「バンドにエイド」「ケルト市」でバタバタだったので、このブログにだいぶ前に読んだ本のレビューなどアップできておりませんでした。この本は 9月中旬に読んで、このブログもだいぶ前に書いたのですが、今ごろ、アップ(笑)

すっごく面白かった!! Primeビデオにて現在無料。10月後半の今も無料です。

What ifディベートが意味がないのはわかるのだけど、やっぱりみんな想像する「もし〜が、こうだったら」

というわけで、ビートルズが存在しないパラレルワールドに飛ばされてしまった売れないシンガー・ソングライターがこの映画の主人公。マネージャー役の女性とは、ものすごく仲良しながらも、お互いプロフェッショナルな距離をたもっている。交通事故にあって世界が数秒停電してた間に、なぜかビートルズのいないへワープ!(笑)

怪我がなおってビートルズの「イエスタディ」を歌えばみんな知らないという。世界にとってビートルズはみんな新曲だ。とはいえ、たくさん歌っても最初は全く話題にならなかったものの、大スターのエド・シーラン(本人役で本人が登場)に見出せれ(のちにエドがビートルズの曲を「こっちの方がいい」といって改作するのには爆笑)、大きなアメリカのマネジメントに発見され、あれよあれよという間にスターダムに。

それにしても、ビートルズのない世界に、オアシスは、その存在すらもなくなっていたのは笑った。でも一番良かったシーンは、ジョンが78歳まで生きて静かに海辺の家で絵を書いているところだったね。あのシーンは最高で、あそこでこの映画の意味がぐっとわかった気がした。本当にビートルズ愛にあふれるいい作品だった。

マネージャーの彼女は可愛くて、まぁ、最後はそうなるだろうなというラブストーリー的な展開の予感はあったけど、途中までは大事務所のやり手の女のマネージャーにアーティストをゆずるなど、自分でも共感できる流れが良かった。でもマネージャーとしてプロでありたいならミュージシャンに手を出したらダメだよね(爆)。

何はともあれほんわか気持ちがあったかくなった。嘘をつかずに真っ直ぐ生きていくことが、素晴らしいことだと改めて。

DVDもあります。

【アクセス上位】