ここのところ「バンドにエイド」と「ケルト市」でばたばたして本や映画のレビュー・ブログをアップしてませんでしたが、本も読んでたし、映画もみてました。この辺は8月中旬に書いたものですが、やっと今アップします(笑)。
リアルな私は今、「バンドにエイド」の絶賛発送作業中です〜 今日は午後打ち合わせがあるんだけど、なんとか100は発送したし…
死が近づいたことを実感する女王の寂しさ、孤独がひしひしと感じられる。アブドゥル役のハンサムで背の高い俳優さんも素敵だったけど、何よりジュディ・デンチの演じるヴィクトリアが、素晴らしい。まさに彼女の演技の真骨頂といったところ。
そして、わかる。普段からずっといてくれる人たちよりも、ちょっとしたことで出会った異国の人に妙に親近感を直感的に感じる時って、あるよね。そうして不思議な二人の友情が育まれていくのであった。
また異文化、知らないものへの好奇心はいつでも人をワクワクさせる、というところを改めて。ヴィクトリア女王といえども、そこは一緒だ。
いや、多くの自由がないからこそ、そこは一般人よりも大きかったのではないかとも想像する。
しかしこの映画でいろいろ知った史実もあるよ。夫のアルバートと死別してからもかなり長生きしたこととか… またアブドゥルの前にも、ジョン・ブラウンというスコットランド人とも仲良しだったとか。
イングランド人ではなく、エスニックな文化に興味をしめしていた、というのも、ここでも彼女の孤独が強調されていくのだ。
また背が小さく(私より小さい145cm)だったことや、極端に太っていたことなど、見かけのコンプレックスもあらゆることの原因になっているだろう。
いろいろ辛かっただろうなぁ、と思う。人間は死ぬまで衣食住が保障されていても、幸せにはなれないのだ。こういう立場の人のことを知るといつも感じることなのだが、それをまた改めて。
ところでデンチがインタビューに答えて言ってたけど、役が入ると自分の中の何かが定まって落ち着くんだ、って言ってた。
それ、わかるような気がする。役がない時の自分は迷ってばかりいるのよ、そして監督にディレクションされるのも好きだ、という。まさに女優の中の女優。
ちょっと脚本が面白くないかなーとは思ったけど、いや、これはもう彼女が演じるヴィクトリアを見るだけで最高の映画です。
こちらのインタビューにもあるけど、実際のマナーハウスで撮影したそうで、本当にインテリアも自然も綺麗。
アブドゥルさん役の俳優さんが、めっちゃハンサムでエキゾチックで、私も惚れたわ〜。背が低いと背が高い人に惚れるのよー わかるわー。こんなハンサムさんと目があったら、確かにちょっとドキッとするわよね。