角幡唯介さん他『コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線』を読みました

あいかわらず「バンドにエイド」「ケルト市」でバタバタだったので、このブログにだいぶ前に読んだ本のレビューなどアップできておりませんでした。この本は8月に読み、書評もだいぶ前に書いたのですが、今、アップ(笑)


コロナ禍でいろんな心に残る文章が発表されたわけで、この素晴らしい文章を読めただけでも
私はこの時代を体験できよかったと思う。そんなパワーをくれる文章ばかりが並んだ。こんなの滅多に経験できることではない。リアルに同時代にこの荒波をどう自分が超えていくのか、それをささえてくれる言葉がここにあった。

素晴らしいのは福岡伸一さん。これこの本読む前に紙面でも読んでたけど、本当に素晴らしいと思う。実は人間の方から手を伸ばしてウィルスと組もうとしているという驚愕の事実。いろんなことが目うろこ。これぞまさに現代の知性!!と感動した。

そして、やっぱりすごいのは角幡さんだよ。文章力は、これだけの人たちが並んでも抜群にすぐれている。格調高い文章と、笑いを誘う恐妻家?なご自身の一面とが相まって、完成度が高い。この文章は、私は朝日新聞を買いに走って読んだのだけど、きちんとしたものを持っていたくてこの本を買ってしまったのだが、いや、やはり素晴らしい。(ご本人は他の人たちとは売り上げ部数が違う!?とかおっしゃっているが、なんのなんの。売れなくてもいいんだ、こんなにすごい文章なんだから!!…と私が断言しておこう)プロフィールの写真に「本人提供」という注釈がついた写真もまぶしい! グリーンランドでますます角幡さんはゴリラ化…もとい…野生化されたようだ。それにしても知り合いのカメラマンに頼んで角幡さんのかっこいいプロフィール写真を撮ってあげたいよなぁ!

あと五味太郎さんのインタビューも私はネットで拝見した記憶がある。こちらもすごくパワフルでよかった。

ブレイディみかこさんもよかったし、養老孟司さんのもよかったな。それにしても、こういう時代にこういう素晴らしい方々がいて、すごく感動である。またこれが10年後、20年後読むことがあったら、自分がその時、どう感じるのか楽しみでもある。