日向敏文の新作『the Dark Night Rhapsodies』のアナログ盤をリリースするにあたって、日向さんのレーベルPremièreのレーベルマネージャーであるわたくすは、日々やることが多いわけです。
ある日… 実はこのことがあったのは、例の音響ハウスのスタジオで、ブタペストでレコーディングしてきた音源をトラックダウンしていた時ですから、今年の3月くらいの話なのですが…
…すごいことが起きました。
びっくりしたけど、こんなに美味しいネタは、発売日に近くなるまで我慢して取っておこうと…で、3ヶ月後の今、やっとブログに書きます。
その日、私はLP梱包用の段ボールをあれこれ調べていたのです。そもそもトラックダウンのスタジオ内で私の出来ることといったら、お昼の弁当を食べることしかない。
とはいえ、ぼーっとしていてもしょうがないので、私は日向さんの公式ショップでLPを通販するためのアナログ盤用の梱包段ボールをネットで探していました。
そしたらこんなサイトを発見したのです。
えっっ??? えっっ? えっっ???
最初、これを見た時はびっくりしました。いや、騙されてはいけない。最近流行りのAIかもしれない。すごいな、最近は、こういうところをのぞくと自分の好きなアルバムがすでに画像に入ってくるもんなんだ…と。
が、よく考えて… そんなことはありえないことに気づき……驚愕!!
そう! このダンボール屋さん、見本として箱に入れているのは日向さんのデビュー作『サラの犯罪』のアナログ盤なのです。
すごくないですか!
思わずびっくりして、すぐに日向さんに「これ、すごい! 段ボール屋に日向さんのファンの人がいる!」と狂喜乱舞で伝えたのですが、当の日向さんはまったくドライで「有名なアルバムを載せると権利うんぬんでうるさいから、適度にマイナーなものを載せたのでは?」と、いかにもなお答え。
…おい、おい。
いや、違うでしょ、これ! 絶対に自分の好きなアルバムだから載せたんですよ。ちなみに実際のページはこちら。みんな、見てみて〜!!
確かにこのアルバムに想い入れている人はすごく多い。
日向さんによるとこのアルバムが出た当時は「全然売れなかった」「何も起こらなかった」そうですが、特に音楽ライターや業界関係者の男性たちの多くが「いや〜 日向さんは『サラの犯罪』と『夏の猫』が本当に好きで〜」と、初期の2枚に想い入れていることが多く…
そう、なぜか初期のアルバムには、男性ファンが多いんだ、日向さんの場合。
ちなみにこのダンボール屋さんの見本として、他に載っているのは松田聖子ちゃんやビートルズなど… だから決してマイナーだから載せたんじゃない。
ただ残念なオチなんですが、いろんな都合で、私はこちらの段ボール屋さんから通販用段ボールを購入しなかったのでした。ごめんなさい、段ボール屋さん。
でもこのアルバムをこんなに愛してくれている人がいるんだなぁ、とレーベルマネージャーとしては、しみじみ感動したのでした。
というわけで、当レーベルの通販は、立派な段ボールに入れてお送りします(笑)
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THE MUSIC PLANTとしての次の公演は、こちら。
Caoimhín Ó Raghallaigh クイヴィーン・オ・ライラwith 黒木千波留
7月24日(木)南青山曼荼羅19:00開演
¥6,000(+ドリンクオーダー)
詳細はこちらへ
野崎は作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリース。配信でもすぐ聴けるようになりますので、みなさんもぜひ。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。
そして、その日向さんのひさしぶりのパブリック・イベント。6月26日 代官山「晴れたら空に豆まいて」にて。詳細はこちら。ニューアルバムの視聴会&公開インタビューと言った感じ。出演:日向敏文、松山晋也、オノセイゲン
ポール・ブレイディが12月にケルティック・クリスマスで来日します。詳細はこちらへ。
2年前にレコーディングした無印良品BGM29 スコットランド編がやっと公開になりました。良かったら、聞いてください。プロデュースはLAUのエイダン・オルークにやってもらいました。