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2018年9月16日日曜日

お休みをいただきます

2018年9月後半、お休みをいただきます。
9月17日以降にいただいた各種のお問い合わせについては、
10月1日に返信いたしますので、ご了承ください。→  返信は10月2日午後になります。

ブログもお休みする予定ですが、早めに復活するかもしれません〜

2018年9月14日金曜日

音楽っていいなぁ、を毎日に。ONTOMOにて連載がスタートいたしました



今までも、雑誌や新聞で書かせていただくことは何度かあたのですが、なんと初めての連載をいただくことになりました。これは責任重大! 第1回目はこの月末行なわれるテリエ・イースングセットの「東京の音」コンサートをご紹介しています。

テーマは「音楽と生活」。得意分野であるケルト圏や、北欧の生活と、それに密着した音楽の世界を紹介していこうと思っています。

来月も頑張って書くぞ〜〜〜 皆さん,読んでくださいね。どうぞ応援よろしくお願いいたします。

湯山玲子『ベルばら手帖』を読みました

花、置いてみた…(笑)
友達の旦那が「資料として買ったのに、間違って2冊買っちまったんだよ」と私に1冊くれた(笑) ありがとうございます。

実は私は池田理代子作品は、圧倒的に『オルフェウスの窓』派なのだが、もちろん子供のころ『ベルばら』の洗礼を受けたので、ありがたくいただいた。私たちの世代が、ヨーロッパの歴史なんぞなんにも知らなくても「フランス革命」とか「マリー・アントワネット」についてちょこっと知っているのは、この漫画のおかげだ。

その「ベルバラ」を1人寿司の湯山女史が大人になってから読み返し、池田先生のインタビューやら何やらを集めたのがこの「手帖」なのである。読み終わって、また「ベルばら」を再読したくなった。私たちが子供のころ「くだらない」「読むとバカになる」と言われてきた漫画はこのように、私たちの世代の人生に大人になってもずっと寄り添っている。

確かに今になって再読してみたら、きっと「ベルばら」には、相当違った印象を持つだろう。なにせこれを書いたころ、池田理代子先生もお若かった。そもそもオスカルはカッコ良すぎだし(そのくせ最終的にはアンドレを自分から誘っている、とか何とかそのへんの湯山分析も細かい/笑)、 ロザリーは泣いてばっかり感情むき出しのイラつく女だし、アンドレは向上心のない情熱だけの一直線男だ。オスカルが革命とは何か、自由とは何かをきっちり研究して参加しているのに比べ、アンドレは何かを勉強したりしている様子がまったくない…など湯山氏の指摘はするどい。今、読んでみたら、かえって脇役のジェローデルやアランの方がまだインテリで味わい深く見えてくる事だろう。

それにしても、当時のベルサイユの様子(実は下水が完備されておらず、めっちゃ汚かったとか)も興味深い。特にびっくりしたのが、アントワネット妃の服を担当していたローズ・ベルタンが、当時としては奇跡の平民出身であり、また王妃の友人として処刑されるまでの王妃に差し入れをするなど、ずっと誠実であり続けた、という話は興味深かった。彼女の人生を書いた本があれば、これまた読んでみたい。

その他、フランス革命のあれこれ、ベルサイユ宮殿のあれこれ、当時の一般的な貴族の暮らしや夫婦関係… フェルゼンとアントワネットはプラトニックだったというより今はデキていたというのが一般的な解釈だそうで、そのヘンも面白かった。(そういや「ベルばら」では確か最後の最後に1回やっちゃってましたよね…/下品な表現失礼。そういや「ベルばら」はセックスシーンも妙に美しかった…)

湯山さんの著作を読むのは初めてである。「ひとり寿司」もまだ読んでないし… でも同世代なのかな…(調べたら、私より6つ上だった。子供の頃の年齢差は大きいので、かなり上の世代と言えるかも)とにかく面白かった。唯一ついていけなかったのは、現在活躍している俳優さんたちを「ベルばら」にリアル配役する、というもの。あがっている俳優の名前が私には1人も分らなかった…(爆)

ま,何はともあれ、いずれにしても私はやっぱり池田作品では「オルフェウスの窓」の、特にロシア革命時代が好きなのであるが、まぁ、こちらも今になって読んでみれば、どうにもこうにもメソメソなユリウスの存在がハナにつく。(メソメソでハナにつくといえば山岸凉子先生の「アラベスク」のノンナもそうだ。今読めば、子供のころめっちゃ冷たいと思えたユーリ先生は結構優しい。子供のころはなんだか無条件に主人公に感情移入していたのが不思議なくらいだ)

いつだったか池田先生の「窓」に関するインタビューを読んだことがあって、それにはあの作品の主人公はユリウスでもクラウスでもなく、イザークなのだ、という話を聞いて妙に腑に落ちた。そしてあれはロシア革命をまたいだ大恋愛の話ではなく、音楽の話なのだ、という事も。音楽は何かというのを追究しているイザークの話なのだ、と。

バックハウスとイザークが音楽を語るシーンは最高である。覚えている人も多いと思う。「きっと、君も僕も共に美しい音楽に満ちて生涯を送れるのです」あぁ、やばいわ〜 悶絶!

うーん、いいなぁ! 私も多少次元は違うけど、音楽にあふれた素晴らしい人生を歩んでいるよな。バックハウスの素晴らしさを世間が理解しないということの葛藤や、クラシックの純血の世界(いわゆる芸術的表現)と伝統音楽/酒場の音楽(いわゆるエンタテイメント)との対比もいいし、うーん、やっぱり「窓」は面白い。レーゲンスブルグは一度行ってみたい街である。ドイツはやっぱ南が圧倒的に可愛い。

あ、そうだ、もう1つ。この「手帖」グラビアやイラストがたくさん掲載され、池田先生の協力がなければ実現しなかった本だと言える。そういう意味でもファンは大満足だと思います。




PS
音楽にあふれた素晴らしい人生ということではこの人の人生も最高だよね。心臓発作で倒れたスコット・マッコイの復活ストーリー。CDのセールスが450枚でも5百万枚でも、コンサート会場がガラガラのバーでも満杯のスタジアムでも変わらない音楽野郎、スコット(笑)。そして登場するピーターがめちゃくちゃかっこよすぎる。ドラックじゃねぇのかという医者につめより検査を強行させ、もうステージには立てないという診断に楽器を持ち込んだりビートルズの曲を聞かせたりするセラピーを。数ヶ月後、スコットは奇跡の復活を果たす。「自分のキャリアで、いくつかの良い作品を残すことはできると思うけど、自分が死んだ後も演奏される曲を作ってみたい」というソングライターとしての本音も。



2018年9月13日木曜日

映画『チャーチル ノルマンディーの決断』を見ました


最近『ウィンストン・チャーチル〜ヒトラーから世界を救った男(原題:Darkest Hour)』が公開されたのも記憶に新しいが、すでに次のチャーチル作品が。『チャーチル ノルマンディーの決断(原題:Churchill)』を観ました。

いや〜、なかなか良かったです。 先のアカデミー賞にもノミネートされた『Darkest Hour』よりも、チャーチルのエキセントリックな人柄がもっとフォーカスされてた作品だったかも。正直『Darkest Hour』の方が遥かにポップです。こっちの『Churchill』はセリフがやたら長いし、実は途中私もウトウトしてしまったのだけど、最後のラジオの演説シーンはなかなかの感動を呼ぶと思うんだよね。俳優陣の演技が濃厚で、チャーチル、奥様、秘書、いつも味方になってくれている相棒の…名前忘れた…といい、皆さん、素晴らしく、この作品に最高に貢献している。やっぱり英国人はチャーチルが大好き(笑)

ところで、映画では英国人が超誇りに思っている「ノルマンディー作戦」について、実はチャーチルは反対していた、という歴史上の事実を明らかにしているのだそうだ。確かに大変なリスクをかけた作戦ではあるのだが。これ以上、若者を殺されたくない、というのがチャーチルの見解。うーん、そうなのか?!  

それにしても、2作品ともチャーチルが同じようなキャラクターなので、いずれにしても、チャーチルって、こういう人だったんだろうなぁ、これは相当に実際の彼に似ているんだろうなと思った。

つまり! やっぱりチャーチルって、私にとってはポール・ブレイディなのだ! 怒りっぽくて、エキセントリックで、でも優しくて憎めない。可愛いところもあるし、心根は本当に優しくて、ものすごいインテリ。奥さんがしっかりしているところまで、とにかく似ている!!! うーん、またポールに会いたくなった。

それにしても溢れるブリティッシュネスが最高だ。やっぱりいいなぁ、英国人は… 有楽町のスバル座で観たのだけど、新宿の武蔵野館もあわせて、上映はこの金曜日までなので、都内で観る人は急いで!



憎めないチャーチル。本人に会ってみたかったなぁ。仲良くなれたかも?

2018年9月11日火曜日

ジプシー音楽としての?ライコー・フェリックス

こんな本を読んでみた。ポーランド研究…と思うでしょ。実は11月に来日するライコー・フェリックスがこの本に登場するという事を偶然知ったからだ。

作者はグアテマラ生まれユダヤ系。アメリカに10歳で移住して大学を出ると祖国に戻り、ラテンアメリカを代表する作家となったそうだ。彼の短篇集3冊を日本向けに編纂しなおしたものだそうで、装丁もこだわりがあって、めっちゃ素敵な本である。

そして帯がなぜか2種類ついていた。日本翻訳大賞を取る前と取った後…(笑)

フェリックスはこの短篇の「絵葉書」という小説に出て来る。

これがめっちゃ面白くて旅先から巨大絵葉書にチマチマとした活字体でビッシリと書いてよこす旅するミランというアコーディオン奏者のことを紹介するという体裁取りつつも、作者のジプシー文化への愛を表現している作品なのであった。

登場するミュージシャンや映画の名前を検索かけながら読み進めると、なかなか楽しい。

そして面白い事にフェリックスはここでは「ジプシー音楽」として取り上げられている。

いずれにしても短篇に登場する音楽、映画すべてが素晴らしい作品ばかりなので、ここにちらっと紹介しておく。

まずトップバッターで登場するのが、36年生まれのユーゴスラビア生まれのジプシー歌手のジャバン・バイラモビッチ。つやっぽくセクシーな歌いっぷりですねぇ〜




絵葉書は自分の旅の「パトリン」だ、とミランは言う。パトリンはジプシーの言葉で「葉っぱ」という意味があり「道に残した印」という意味がある、と。

他にもジプシーの間に伝わる伝説の数々がたくさん紹介されている。なぜジプシーに素晴らしい音楽家が多いのか、なぜジプシーが文字を持たないか…などなど。そういった話題も挟みながら、絵葉書は次々と届く。

ミランによれば、世界に何百万といるジプシーはなんとたった一台のおんぼろ馬車から落っこちた子どもたちなのだそうだ。

そうそう、リストが「ハンガリー狂詩曲」を書いた由来も面白かった。祭りの広場で偶然出会ったヨシーというジプシーの少年。これは本当の話なんだろうか…。辻井伸行さんの演奏を貼付けておく。過去に一度だけ生でみたことがある辻井さん、本当に素晴らしかった。



日本でも話題になった映画『パプーシャの黒い瞳』の主人公、詩人のプロニスワヴァ・ヴァイスもメキシコからの絵葉書に出て来るし…



 クストリッツァ監督のハチャメチャ映画『アンダーグラウンド』 も。



来日した人気グループのファンファーレ・チォカリーア。



他にもたくさんのジプシー音楽、映画などが紹介されていく。

「俺たちジプシーにはな、3つの偉大な才能がある。音楽をつくること。物語を語ること。そして3つ目は秘密だ」

そしてフェリックスはニューヨークからの絵葉書に登場する。「ノヴィ・サド(セルビアの北部の都市)1有名なジプシーのバイオリン奏者ライコー・フェーリクスがここを訪れた」と紹介されている。



フェリックスのスタイルは、確かにジプシー音楽に影響を受けたものだけど、ジプシー音楽と断言しちゃうのは、どうかな…と思うのだけど、何はともあれ(笑)
(ちなみにこの本では名前も「ライコー・フェーリクス」としている。ウチは田中泯さんの事務所とも相談して当初「ライコ・フェリックス」にしようと思ったけど、大使館さんからのアドバイスで「ライコー・フェリックス」に落ち着いたのだった…。ま、そんなことも何はともあれ/笑)

で、フェリックスは本の中でマジソン・スクエア・ガーデンで演奏。コンサートの後、マンハッタンに住むセルビアの有名人が集められ、ライコーは夕食に招かれ、そこに自分も招かれたのだ、とアコーディオン弾きは絵葉書の中で語る。2時間、崇拝する音楽家の隣に座りながら、ミランはまるで口をきかなかった。そしてライコーの方が最後コーヒーが出て来る段階になって自分の方に顔を向けて「ラキッチという名のベオグラード出身のアコーディオン奏者を知っているが、君の親戚か」とたずねたというのだ。で、ミランはエスプレッソから視線を外さず「オレにはベオグラード出身のアコーディオン奏者の親戚はいない」と答えて二人の会話は終る。二人ともそれ以上は何も話さなかった。

なんかこれフィクションにしては、ちょっと出来過ぎ。もしかしたら作者は本当にフェリックスに接触したのではないか?と思ってしまった。

その後ライコーの音楽は、主人公がパートナーとセックスするシーンでも登場するのだ。よっぽどファンなのね…。

いずれにしてもこの短篇、ジプシー音楽/文化に興味がある人は必読だと思う。この小説家、ちょっとえ〜カッコしぃな文体が気になるけど、 なかなか素晴らしい。



というわけで、ライコー・フェリックスの来日公演はこちら。ダンサー田中泯さんとの共演になります。 詳細はこちら。


2018年9月10日月曜日

青山透子『日航123便墜落 遺物は真相を語る』を読みました

迫力である。青山透子氏、今回の作品は前作よりも自信にあふれる書きっぷりだと思った。自信、そして怒りにもあふれている。元日航客室乗務員の青山氏による日航機123便墜落事件の謎を追究した本の第3弾。

前作の『日航123便、墜落の新事実』のショッキングな内容についての感想はここに書いた。昨年書いたこの投稿は、この夏、再びものすごいアクセス数を稼ぎ、通常のウチのブログの100倍以上のアクセス数となっている。

その前作よりも、今回はいろんな面で力強い。というのも,今回、この件について青山さんは「物証」を確保したからなのだ。科学的に実証できる物証。これ以上の証拠があるだろうか。そして彼女のもとに届く「真実をつきとめてほしい」という遺族たちの声。

前作に書かれたことは、ここには繰り返さないが、今一度確認すると日航機墜落事件において疑問は2つある。(1)日航機が墜落した原因、そして(2)なぜ機体/生存者の発見まで16時間もかかったのか。もっと助けられる人はいたのではないか。その2点だ。

(1)についての前作を読んで,青山さんの考察に間違いはないと確信した。彼女は丁寧にたくさんの目撃証言を集めて、この考察(というかほとんど真実)にたどりついている。それに自衛隊が民間機をやっちゃったのは、これだけではない。もちろん事故だし、そういう事故は…残念ながらありうる事だろう。

ただ(2)については… (2)については前作を読んだ時は「まさか…」と思って言葉を失った。まさか…とは思う。が、今回明らかになったのは(2)についての明らかな証拠なのだ。

前作でもその現場にいた人の匂いに対する証言から、かなりの確証に近づいていたとも言える。だが、まさかと思った。生きているかもしれない人たちを…見捨てる… いや、まさかとは思うが、殺してはいないだろうね… まさかとは思うが口封じのために…? 

でも助かった人たちはすべて自衛隊ではなく、地元の消防団によって発見されているのだ。

例えば青山さんは機長の制服がまるで残っていないことに疑問を持つ。隣りに座っていた人たちが比較的きれいに残っているのに…だ。まったくなくなってしまっている機長の制服。そして燃えやすい化繊で出来たディズニーのぬいぐるみたちが無事に残っている中、なぜ衣服が不自然に燃え炭化してしまった遺体の数。湿った森の中に落ちたのに、なぜ裏/表まんべんなく真っ黒に焼けてしまっているのだろう。遺体確認のために長時間奮闘した歯科医師の女性の話には涙がでる。大変な環境の中、確認作業を続けたそうだ。

そして航空機の残った燃えかすはいまだに御巣鷹山から次々と発見されているという。そして青山さんは、その中に…決定的な証拠を発見した。その詳細な科学的分析がこの本の中の多くしめている。

これは青山さんの執念だ。本としては前作の方が読みやすいかもしれないし、この事件について詳しくない方が初めて読むとしたら前作の方が適当かもしれない。が、こちらの作品の方が熱量が高い。

それにしても、もしこれが真実だとしたら… 常軌を逸している。こんなことが許されて良いわけがない。そしてどうにもすべてが不自然だ。どうして運輸省は証拠を処分してしまったのか。思えばボイスレコーダーのあの声も、日航や運輸省などの公式発表ではなくマスコミへのリークという形で私たちが聞けるようになったものだ。そして運輸省はすべての資料をすでに廃棄しているという… ありえない。

本当にどうか真実が解明されますように。


2018年9月9日日曜日

知らない国の知らない音楽


これはめちゃくちゃ響く。

先日、フランス音楽関係の方と話をしていて出た話題。今、パリでもっとも格好良いと言われている女性シンガー。現地ではスタンディングのライブハウス公演、若い聴衆でいっぱいだという。しかし日本ではホールでの着席公演。お客はシャンソン・ファンのおじちゃん/おばちゃんばかりだったという。つまりお金を払ってくれるのは、そっちの客層だけだと主催者が判断したということなのだ。日本では若い人がこういう外国の音楽の公演には来ない… 会場をブッキングした時点で、主催者は若い聴衆を諦めてしまったのだろうか、と。

プロモーターのPR方法にもよるだろう。そもそもこのハイソなホールをブッキングしただけで、何となく客層も見える。会場費もびっくりするほど高いからチケット代が高くなり、若い人にはすでに買えない。うーん、悩ましい。

でもこのままだと20年後に海外の音楽を聴く層はいなくなっているのではないかと怖くなる。そういや海外を旅する若者も減っているという話を聞く。本当なのだろうか。

でもさ、知らない国の知らない事を知るのって、楽しくないですか? いえいえ、わざわざお金を払ってまで、海外行って苦労したくないですよ…って言っちゃう? それと同じでお金払うなら間違いなく楽しめる普段からなじんでる音楽しか聞きたくないよ、と言っちゃう?

1つ言えることは… すでに知ってる音楽は、まぁ予想どおりだろうし、あなたはそれを好きでさ、それを聞いてすでに知ってる自分を確認して安心するんだろうけどさ… 

知らない音楽を聴いてそれを楽しめたとしたら、自分をもっと好きになれるんじゃないかなと思う。その音楽に反応している自分を好きになれるよ。それに、もしその音楽を楽しめなかったとしても、自分が何者か少し分かるようになるよ。旅も一緒、知らない音楽も一緒。自分が何ものか知るために、私たちは知らないものを体験する。

それが好奇心なんだと思うんだ、人生を楽しくする好奇心。それを楽しまないでどうする?と思うんだけどね。まぁ、景気悪いと、みんな冒険しないのかな。失敗を極端におそれて安全圏だけを行く。そんな人生の詰まらないことよ…

というわけで、フルックの公演です。沖縄/福岡/京都/名古屋/札幌にも参ります。詳細はここ。


2018年9月8日土曜日

名曲「The Plains of Kildare」

数日前、Facebookで、ジョン・ドイルがこんな映像シェアしてた。「The Plains of Kildare」アイルランドの伝統音楽史上、名曲中の名曲。ポール・ブレイディとアンディ・アーヴァインが76年出したアルバム「Andy Irvine / Paul Brady」のトップに収録されている。



このセクシーにブズーキ2台がからむ音がたまらない。円熟度の極地。いいよなぁ〜。

今,聞いても相当かっこいいけど、しかし残念ながらやはりレコーディングのヴィヴィドさにはかなわない。こうやって、この曲は曲途中のリズムチェンジがクリアなところがいちばんの売りなのだ(と、私は思う)。途中バルカンのリズムが入ったり、歌いだし前の、なんというかこう転げ落ちて行くようなリズム・チェンジ。あそこがシャープに決まってこそ、だと思うのだが…。こちらがレコーディング時の音。



70年代のライブ。スタジオ録音からは若干甘いものの、それでもリズムがはっきりしている。いいねぇ〜 アンディがちょっと「ンコ座り」しているように見えるのが笑えるんだけど…(テレビ局のDさん、なにも考えなかったんだろうか…)



最近のアンディとかドーナルの演奏では、リズムの変化がキマってないのが、私的にはちょっち残念なのよ。巨匠といえども「本当に旬の時期」は短い。でももちろん弦がからみあうセクシー度は充分なので、名曲であることに間違いはないのだけど。

こちらはポールにケヴィン・バークも入ったスーパー・ユニット。こっちも相当すごいけど、やっぱり私的ツボであるキメの部分が甘いんだよな… というか、単純に人数が多くなれば,多くなるほどキメるのは難しくなっていくわけだから、ポールが入って解決する問題ではない。巨匠たちといえども、ことアンサンブルのシャープさについていえば年間200本やってます、みたいな旬な若いバンドにはかなわない。そして「旬の時期」はバンドにとってとても短い。



しかしこのテのバルカンのリズムってホントに演奏が難しいらしく、ポールが「Welcome Here Kind Stranger」に入っているバルカンの曲を最近になってライブで復活させ、ソロブズーキで弾きだした当初、私はそれをアイルランドで聞いて「うーん、こりゃ、ちょっとキビしいかも」と正直思ったのだった。やはりリズムがふらつくというか、危なっかしいというか。

もっともそこはさすがにポール。その後、数回ライブを重ね、数ヶ月後に来日した頃までには、しっかり昔のシャープさも取り戻し、このバルカンの曲もしっかりステージで弾いていた。だから私は思ったのだった。巨匠といえども、この曲は難しいんだな、と。そして練習は大事だな、と。

ポール・ブレイディのアメリカツアーに同行した時、とある楽器屋に立ちよった。そこにはブズーキがおいてあったので、ポールはおもむろにそれを手に取り、あの「Welcome here〜」のバルカンの曲を演奏しはじめたのだった。アメリカ人の黒人の店員さんが「その曲、かっこいいですよね、アンディ・アーヴァインの」。私は心の中で爆笑した。ポールもニコニコしながら無言で店を立ち去った。それもいい思い出。

プレイヤーの皆さん、練習しましょうね!

では今日も張り切って参りますか…

「Andy Irvine / Paul Brady」ないけれど、ほぼ同じくらいすごい内容のPaul Bradyの「Welcome Here Kind Stranger」はポールが自身のレーベルで再発させたので、こちらで通販いただけます。


そして「旬なバンド」の演奏を聞き逃さないでね、って事では、こっちの公演も大事。

ちょっと早いですがチケットの通販は来週末で締め切ります。チケットを事前に持っていたい人はお早めに。そのあと福岡/京都/名古屋/札幌公演のみ「当日精算」を受け付けます。詳細はこちら



2018年9月6日木曜日

テリエ・イースングセット来日決定!『東京の音』

このシリーズの9月公演の制作を急遽お手伝いすることになりました。


テリエ・イースングセットは、皆さんならGroupaとかの活動でご存知かな? ノルウェー在住のパーカッショニスト。氷の楽器を使った活動で知られています。

日本ではユニクロのCMでもおなじみ…



テリエは氷以外にも石ころとか砂とか木材とか、いろんな自然の素材を使って打楽器を作っちゃうわけなんだけど、今回は東京の存在する大自然の中を旅し(八丈島とか奥多摩とか)いろんな素材を集めてきたんだって。そして2018年シリーズ・コンサートを行った。それが『東京の音』プロジェクト。

聞くとびっくりするよ、東京にこんなに自然が残されていたんだ!!!ってね。

こういう石のような砂のような… ジャリジャリ音出す楽器になってた…
絶景!
川っぺりで適切な大きさの石を集めます。
叩いて音を確認ちう〜

自然素材あれこれで出来たパーカッション
テリエには落ちていたこんな木の枝も宝物なんです。
小澤酒造のお酒をつくる聖なる水から氷を作りました〜

創業元禄15年…
こちらは今年2月に行なわれたICE MUSICのコンサートの様子


詳しくはこちらの公式ページをご覧ください〜! 9月28日〜30日まで、新宿ピットインにて。
Photo by Sadanori Kasahara (C-House)

2018年9月3日月曜日

ニコニコ動画のフルック

ニコニコ動画って、いつぞや社長の派手な結婚式みてガッカリして以来、普段はあんまり見てないんだけど、たまにみんなのコメント読みながら見ると面白いね〜



これはセーラが子供生んだばっかりの頃、ダミアン・オケーンが時々代打で入ってた頃のフルックかな。ここでは全員だけど。キレのあるバンジョー、最高。ケイト・ラズビィの旦那さんだよ。

そしてこちらが… ジョンちゃん。みんなが「顔がいい」って言っているのが笑える。バウロンという楽器とすべてが一体化しているジョン・ジョー。コンサートの時はきっとこのバウロン・ソロで盛り上がることでしょう。楽しみ!!!



こんな演奏も! 上手だよね〜 素晴らしい。ありがとうございます。



もうすぐ来日しますよ〜。詳細はこちら!