すごく興味深い。音楽関係者、必読:ジャズCDショップはやはりおしまいなのか - 池袋のシティボーイの日記 https://t.co/3oi715Ntq1— 野崎洋子 (@mplantyoko) 2018年8月28日
これはめちゃくちゃ響く。
先日、フランス音楽関係の方と話をしていて出た話題。今、パリでもっとも格好良いと言われている女性シンガー。現地ではスタンディングのライブハウス公演、若い聴衆でいっぱいだという。しかし日本ではホールでの着席公演。お客はシャンソン・ファンのおじちゃん/おばちゃんばかりだったという。つまりお金を払ってくれるのは、そっちの客層だけだと主催者が判断したということなのだ。日本では若い人がこういう外国の音楽の公演には来ない… 会場をブッキングした時点で、主催者は若い聴衆を諦めてしまったのだろうか、と。
プロモーターのPR方法にもよるだろう。そもそもこのハイソなホールをブッキングしただけで、何となく客層も見える。会場費もびっくりするほど高いからチケット代が高くなり、若い人にはすでに買えない。うーん、悩ましい。
でもこのままだと20年後に海外の音楽を聴く層はいなくなっているのではないかと怖くなる。そういや海外を旅する若者も減っているという話を聞く。本当なのだろうか。
でもさ、知らない国の知らない事を知るのって、楽しくないですか? いえいえ、わざわざお金を払ってまで、海外行って苦労したくないですよ…って言っちゃう? それと同じでお金払うなら間違いなく楽しめる普段からなじんでる音楽しか聞きたくないよ、と言っちゃう?
1つ言えることは… すでに知ってる音楽は、まぁ予想どおりだろうし、あなたはそれを好きでさ、それを聞いてすでに知ってる自分を確認して安心するんだろうけどさ…
知らない音楽を聴いてそれを楽しめたとしたら、自分をもっと好きになれるんじゃないかなと思う。その音楽に反応している自分を好きになれるよ。それに、もしその音楽を楽しめなかったとしても、自分が何者か少し分かるようになるよ。旅も一緒、知らない音楽も一緒。自分が何ものか知るために、私たちは知らないものを体験する。
それが好奇心なんだと思うんだ、人生を楽しくする好奇心。それを楽しまないでどうする?と思うんだけどね。まぁ、景気悪いと、みんな冒険しないのかな。失敗を極端におそれて安全圏だけを行く。そんな人生の詰まらないことよ…
というわけで、フルックの公演です。沖縄/福岡/京都/名古屋/札幌にも参ります。詳細はここ。