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2017年7月30日日曜日

映画「幸せなひとりぼっち」を観ました

機内放送で観ました。「幸せなひとりぼっち」だいぶ前に観たのだけど(4月のポーランド出張の時かな)DVDが出るみたいだし、一応北欧映画だから記録にもなるし…というわけで。Better than never。感想を書いておきます。自分のメモ代わりかな(笑)

とある住宅ストリート(専用道路がありそこに長屋ではない一戸建ての家が並ぶ)に住む、うるさ型老人オーヴェ。規律を守らない隣人たちを厳しくしかりとばし、妻を亡くしてからはさらに気難しさに拍車がかかる。鉄道職員の職を追われ自殺しようとするも、隣りに引っ越して来た移民の一家(特に気のいい奥さん)に何かと邪魔され断念。彼が死の正装として選ぶスウェーデン・ブルーのスーツがやけにまぶしい。そして、なんだかんだと隣人の彼女に頼られるうちに心を開いたオーヴェは、彼女に自分の妻との出会いを語りはじめるのであった。

で、この奥さんソーニャがとっても素敵なのよ。ホント感動しちゃう。笑顔が素敵で前向きで…。いわゆる彼女の素晴らしい笑顔が彼の人生の良い時代を象徴しているのだろうなぁ。事故にあって子供をなくし、車椅子生活になりながらも彼女はとっても前向き。苦労もあったが2人で手をとりあって生きてきた。
 
何でもスウェーデンでかなり売れたベストセラー本の映画化だそうで、かなりクオリティの高い作品です。良く出来てる。ちょっとでもアメリカ映画っぽいかな。思ったよりポップで,誰が観ても分かりやすく感動できると思う。

だから最近よく話題になるオリジナルのポスターと、日本向けのポスターやキャッチ、タイトルの違いですが、私は日本のやつは、すごく頑張っていると思います。おそらく英語圏向けに作られたこのポスターは、ちょっと映画本体に比べると暗いかな、と思う。シックで私は好きですけどね。

スウェーデン版のこっちの方がまだ受けるイメージに近いかな。晴れてるんだけど、露出のバランスが悪い的な。(こういう青みが強いのって何て言うんだっけ?)

いずれにしても、分かりやすいし、とても良い映画なので、是非観てください。もうDVDで売ってます。




2017年7月29日土曜日

ワールドミュージックとは、いったい何なのか… HOW TO BE A WORLD MUSIC STAR


このドキュメンタリー前から観たかったんだけど、You Tubeにあがっているのを、やっと発見して見ることが出来た… が、見れた!と思ったとたん、さすがBBC。すぐに削除されちゃった。上がってた期間は3日間くらいだったか。番組の詳しい紹介はBBCのサイトをご覧ください。(ちなみにiPlayerで裏技を使えば見れると思うのですが、今のウチのMac環境だとGoogle Chrome使うの辞めちゃったので、日本からは見ることが出来ません。早くMac新調しないとなぁ…)

というわけで、じっくり見てから感想を書こうと思ったのだけど、あっという間に削除になっちゃたので、私もさっとしか見れておらず、番組の内容の理解に誤解があったらすみません。が、この番組によれば、ワールド・ミュージックは英国から世界に配信された、という事らしい。BBCもそれにすごく貢献したんだよ、と。つまりはそれが言いたいドキュメンタリー(笑)。例えばブルガリアン・ボイスは当時コクトー・ツインズなどを紹介していた4ADからリリースされた。そしてポップス/ロックとなんの遜色なく売り出された。

冒頭に「80年代、私たちはポップスに飽き飽きしてた」みたいな導入シーンがあるんだけど、そこでWhamの「ウキウキ・ウエイク・ミー・アップ」が流れる…(笑)ごめんね、ジョーヂw  でも確かにそうなのかもしれない。「パンクは死んで、ボブ・マーリーも死んだ」80年代のあのポップなポップスたちの反動として「人々は本物の音楽をもとめていた」とナレーションが流れる。そしてラジオDJたちの何人かは英国のヒット・チャート以外の音楽を聴くようにリスナーたちにうながしたのだ、と。

ブンドゥ・ボーイズ(ジンバブエ)から始まり(「僕らはジンバブエのデュラン・デュランなのさ」と来た!/笑)、もちろんフランス発信のアフリカもの(ユッスー・ンドゥールとか、サリフ・ケイタとか)も無視できず、そんな話を挟みつつも、BBCのワールド・ミュージックのプレゼンターたちが誇らし気に当時を振り返る。ワールド・ミュージックに早くから傾倒していたジョージ・ハリソン、ケイト・ブッシュなどのコメントも挿入。ポール・サイモンの「グレイスランド」(1986年)では、確かに世の中に流通する音楽の、ギアが違うところに入った感じがした。ピーター・ゲイブリエルの主宰するWOMADも1982年が最初。エコー&ザ・バニーメンと共演したブルンジのドラマーたちにオーデイエンスは熱狂。ものすごく盛り上がったものの、WOMADはあまりに高くついて、ピーター・ゲイブリエルはジェネシスを再結成させるしかなかった…。そしてもちろんヌスラット・ファテ・アリ・ハーン!!! うーん、素晴らしい。そしてブエナ・ビスタも!

最後の方で、ティナリウェンも出て来る。彼等、私も先日ノルウェーのフェスでやっと観たが、私は実はピンと来なかったかな…。でも確かにこの番組が作られた頃(2013年8月)、ティナリウェンはワールド音楽界隈で一番クールなバンドだった。日本にも2回くらい?来たっけ? 最後はアフリカ生まれポルトガル育ち、ファド界の新星マリザも登場。そういや彼女はCDすら出てないのに1回だけ来日公演をかなり大きな会場(in 東京)で行ったよね。しかも主催は普段ワールド・ミュージックなんてやらない大きなプロモーターさんだった。たぶんエージェント経由で急にふられたのだろう。あれはどんなだったんだろうか。行った人がいたらどんなだったか教えて!

しかし、よくよく私は考えた。確かに私たちはメイン・ストリームの音楽だけでなく、世界の音楽を聴いていた。が、結局私たちは彼らの植民地活動に付き合っただけなのか…?

そんなわけで、この番組を見ながら、日本の市場をこんな風に説明するとしたら、どうなるのかなぁ、とちょっと思った。おそらく中村とうようさんの存在は無視出来ないんだろうな。もっとも私はとうようさんの事はよく知らない。とうようさんはどのようにして、レコ社が供給する以外の、知らない場所の音楽の情報手に入れていたのだろうか。そして、あとはやはり日本においてもミュージシャンの皆さんが発信するものが市場に紹介されていた、という事はあったのではないかな、と思う。細野春臣さんとか早くからそういったものを世界のどこかから見つけて、紹介していたし…。あとはワールド・ミュージックを多数日本に紹介してきたプロモーターのカンバセーションさん? あそこは何年創業だったんだっけ? 

一方で私はずっと普通のポップス・ファンだった。デュラン・デュラン大好きだったし、ポール・ヤングが大好きだった。でもメーカー勤務中に、アイルランド音楽に出会い、メアリー・ブラックに出会い、クライヴ・グレッグソンに出会い、ルナサに出会って、そこからあれこれ始まるんだけど、特にインスト・バンドに関しては、その良さ/面白さが理解できたのはケンソーというバンドと付き合っていたからだ、と思う。それは、それで、また別のお話し…

そんな風に、私は自分が直接出会うミュージシャンを大切にしてきた。ただそれだけだ。別にワールド・ミュージックに思い入れがあるわけではない。たまたま好きなミュージシャンの後をついていったら、ここに流れついただけなのだ。今やワールド・ミュージックの世界もかなり商業的になって、例えばWOMEXみたいな国際見本市みたいな場に世界中の関係者が集められ、そこで大プッシュされたバンドは翌年のfROOTSやSONG LINESに大きな広告が出て、ロンドンのバービカンとかでやったりする。そういうパターンが定着してきた。知り合うミュージシャンたちが、WOMEXやそのテのフェスティバルに対する不満や文句を言ったりするのを聞いたりするたびに、私は国際見本市なんか主宰している奴らには騙されまい、と常に思ってきた。展示会は展示会の主催者がいちばん得をする。ミュージシャンの世の中に出たいという気持ちを利用して…。世の中は、そういう仕組みになっているのだ。幕張やお台場でやっている商業見本市なんかもみ〜んなそうだ。私は自分で独自にWOMEXなんかに出る前にいいバンドを発見するんだ、というのが自分の役目だと思ってた。そして、それはそれで上手くいってたと思う。ルナサだって、ヴェーセンだって、WOMEXに出る前に私は出会っているんだし。ラウーだって、最初に私が日本に呼んだのは最初のBBCの受章前だ。

だからこのBBCのドキュメンタリーも「ふーん」って斜めな気分で眺めていた。 なんか英国ってホント植民地視線なのよね、と(笑)しかし、そんな風に活動してきたせいで、私は自分が知らないジャンル/ミュージシャンについては、当然のことながら、まったく知らない。つまり自分が知らないものはまったく知らない。これは素直に認めなければいけない。私はワールド・ミュージックのエキスパートでも何でない。一応、5年くらい前まではSONGLINESや、fROOTSは購読してきたが、今はもう辞めてしまっているし、大きな公平な目で世の中に出て来る音楽を眺めながら,日本の市場にあうものを選択しているわけでは決してないのだ。ま、私がやることなど、小さい個人プレイなので、それはそれでいいのだが、日本におけるワールド・ミュージックという事で考えてみれば、非常にゆゆしき問題だ。

特にカンバセーションが潰れたあと、唯一プランクトンさんがほほ孤軍奮闘で頑張っておられるが、本当に本当に大変だと思う。なんとかトーキョーでも、ニューヨークやロンドンで当たり前に見られる大きなワールド・ミュージックのバンドが見られる状況にないといけない。その責任を担っているのが、プランクトンさんだ。私みたいに「好きなバンド呼んでます」というわけには当然いかない。確かにウチみたいな仲間内のネットワークや、フェスティバルで来日するようなグループもたくさん日本にやってくるのだが、私が言っているのはいわゆるバービカンとかカーネギーホールとかでヘッドライナーをするような世界クラスのバンドの事を言っている。2,000人のホールを埋めるバンドのことを言っている。一方で、日本の公共のホールが取り上げるのは、クラシックの有名どころか「テレビに出ている人」が主であって、せいぜいジャズ、もしくはうんと小規模の落語や日本の伝統芸能であり、世界の得体の知れない音楽など、誰も見向きもしないのだ。そうやって東京で見られる音楽のレベルはどんどん落ちていってしまう。ホントに厳しい状態なのだ。

ちょっと話がそれたが、そんなわけで、私が知らないジャンルにも、まだまだ素晴らしいアーティストがたくさん眠っている、というのを私も自覚しないといけない。とにかく見事なまでに儲らず、仕事にするのが難しい、ビジネスにならないジャンルなので、おかげ様で日本では誰もそれに手をつけていないアーティスとが山ほど存在する、ということなのだ。

実は今度2019年に紹介しようとしているポーランドの音楽などがまさにそれだ。今度私が紹介するバンドは、BBCによいしょされて出て来たワルシャワ・ビレッジ・バンドなどとは訳が違うのだ。もちろん今でもワルシャワ・ビレッジ・バンドは活躍している。でもメンバーの何人かはすでにUK在住であり、彼らがポーランドの伝統音楽シーンに何ら面白い事をもたらしているわけではない。だけど、私がこれからやるすごいバンドは、そういう植民地的視線とは違う、まったくの現場感でいける、本物のものすごいバンドなのだ。彼等は周りを励まし、全体のシーンを盛り上げ、商業主義におかされていない本当のムーヴメントを作り上げようとしているのだよ!!!(高笑)

…と意気込んだのもつかの間…。結局のところ私が彼等のことを調べるのにベースにしている資料もfROOTSのポーランド特集(2011年)、SONGLINESの付録CD付き特集(2013年)なのであった… うーん、なんか悔しい(笑)そしてこのバンドはWOMEXにはすでに2012年に出演している。ちくしょー、なんか遅れた感ありあり… っていうか、ビックリしちゃうのは、こ〜んなに特集されてても日本で呼ぶ人がいないと、まったく知られないで終っちゃうんだな、ということ。そんなんでいいのか,日本?!

…みたいなことをBBCのドキュメンタリーを見て思ったのでした。

さてこっちは昨晩セルフリッジ(英国の有名高級デパート)で公演を行ったらしいアイヴォール。彼女も英国チームが力を入れ始めてから動きが今までとまるで違う。ここまで来れば世界的なアーティストになる日も近い? 実力は十分にあるんだし。ウチみたいな小さいところが日本に呼んですごいライブ見せて、取材ちょっとさせたとしても、ぜーんぜん世の中には伝わらないのだ、悔しいけど…。ま、英国チームに頑張ってもらいましょう。英国のマーケットでなんとかなれば、日本にも伝わってくるに違いないのだから。はたしてお手並み拝見!(笑)過去にアイヴォのことをウチの公演で観た人がいたら、それはそれで自慢していいと思うよ。



 PS
そういや「ワールド・ミュージック」という言葉は1987年にロンドンのなんちゃらストリートで生まれた、とかいう記事がfROOTSに書いてあったよな… あれどこだっけ… あ、これだ、これ! 

2017年7月28日金曜日

映画「ハートストーン」を観ました


いや〜、マジでいい映画だった。すごくいい映画。これは大ヒット! しかし平日の昼間の映画館はガラッガラだったけど…。10人入ってなかったんじゃないかしら。映画ビジネスって本当に理解できない。いつも平日の昼間に映画に行く私は思うのだが、都心の一等地にあれだけの場所をかまえ、あんなに入ってなくて配給会社も映画館もどうやって仕事がなりたっているんだろうか…。週末だけ満杯になれば、または夕方だけ一杯になれば、すべてはリクープできるのか…謎だ。

それはともかく、この映画は本当に素晴らしかったので、なるべく多くの人に観てもらいたいと思った。いや〜、ホントに傑作です。舞台はアイスランドのとある漁村。ロウティーンの2人の男の子(ソールとクリスチャン)を中心に、大人になっていく少年たちの気持ちの揺れが丁寧に描かれている。2人とも、まだ子供なのに素晴らしい俳優さんで、とにかくグイグイ引き込まれるのですよ。セリフ、そしてカメラワークがいいのかな… とにかく繊細で物凄く丁寧なんですよね、すべてがね…。

正直もの長い映画なので、2時間以上の映画嫌いな私はどうかな、と思ったのだけど、基本的に主人公を始め登場人物すべての気持ちがすごく丁寧に書かれているので、まったく飽きさせませんでした。淡々と描かれているようで、ハラハラドキドキするようなクライマックスもあり、 いや〜ホントに感動しました。

映画の冒頭と終わりに出て来る醜くくて異形の魚カサゴが何を象徴しているか、いろいろ感想を言う人がネット上にいるのだが…いや… もちろん男の子たちの変化を表しているのだけれど、成長しているのは実は男の子たちだけではない。女の子たちも、ものすごい成長している。ませた女の子たちの、後半に見せる強さと優しさはどうだ! とにかくこの映画に出て来るすべてのティーンエイジャーの子たち、全員の肩をたたいてあげたくなった。すごくいい!

こういう閉鎖的な村の現状って分かる。ちょっとグリーンランドに行った時も思ったけど、誰もが誰もを知っているという、あぁいう「村」的な環境って、けっして健康的ではない。が、世の中ほとんどの場所は田舎なのだ(都会に住む人間は、ほんの一部でしかない。だからトランプが大統領になったり自民党が選挙で勝つ)。そして、日本に比べ外国は女性の地位が確立されている…なんて言うけど、そんなのは都会に住む一部の話であって、田舎にいけばみんな日本以上に保守的だ。(法律や規則があっても、生活慣習がそれに追いついていない)ヨーロッパでも北欧でも自分の現状に不満タラタラ、そのくせ何一つ丁寧に出来ていない女の人/母親は結構多い。ソールの母親はその典型だ。若い女と一緒に村を出て行った旦那を許せず,子供たちのことはほったらかしで、なんとか自分の人生を立て直したいと思っている。クリスチャンの家はDVの嵐で、暴力的でお酒ばかり飲んでいるお父さんと、そのお父さんと別れられないお母さんのせいで、とっても病んだ環境。例えば1人でも自分の人生を謳歌している私のような大人が自分の近くにいれば、子供たちの未来もまた違ったのだろうが、ここに出て来る大人たちはみんながみな全員不幸って感じ。従って子供も、将来についてあまり夢がない。ちょっといい立ち位置なのが馬屋を持ちこの漁村にたまたま流れついた余所者感のあるスヴェンだ。彼はなんとなくだが、子供たちに理解のあるところを見せている。が、それもソールの母親に手を出したことで、やはり子供たちを裏切ってしまったような結果になる。 とにかく閉鎖的な村だ。何か問題を起こせばレイキャヴィックに行くしかない。田舎で、みんな暇で、暇だから人が人を観察し、人の批判や噂ばかりしている世界。しかしそれでも子供達はいつしかたくまく自分の道を歩んで行く。そして最後はとっても希望のある終わり方で映画は終る。

しかし恵比寿のあの映画館は、どっか大手の傘下になったんだっけ? リニューアル・オープン後、初めて行ったよ、ガーデンシネマ。なんか高級感あって椅子の座り心地が、ものすごく良く、とても大きかった(というか、私にはあの椅子はデカすぎた。沈みこむようにして座っていた。前が見えない)。

この映画を観た人の感想が知りたくてググってみたら、元SMAPの稲垣吾郎さんのこんな記事を発見。いいねぇ、ゴロウちゃん!!(SMAPは解散してから妙にファンになったよ)っていうか、これ書いてるライターの方のまとめ方が上手いのかな、この映画のことをきちんと説明している。

監督のインタビューも発見。なるほど…

というわけで、ぜひこの作品,観に行ってください。なんだか、がっつり感情移入し、とびきりピュアな気持ちになれますし、監督のディレクションがいいのかな…とにかく主演の2人が、とにかく見事です。将来が楽しみ!

ペッテリ・サリオラ、アコースティック・ギター・マガジンに掲載いただきました〜

うわ〜い。カラー2ページです! 編集部さん、井草聖二さん、ありがとうございました。

ペッテリからのアドバイスが良い。1つは「いかにも頑張って弾いているように聴かせること」もう1つは「何を表現したいかということ。どんな物語を語りたいかを自分に問いかけること。それが失われてしまうと、音楽は空っぽになってしまうんだ」 詳しくは誌面にて是非ご確認ください〜

井草さんとのセッションも。




2017年7月27日木曜日

映画「君はひとりじゃない」を観ました


あいかわらず2019年に向けてポーランド勉強中。なかなか「妙な映画」だった(笑) ポーランドってこういう屈折したユーモアのセンスあるのか。ちょっとフィンランドみたい… と思った「君はひとりじゃない

特に最初のうちは、ホントにセリフが少なく淡々としている。「ジンクイエン」(ありがとう)、「ジェンドヴリン」(こんにちは)というポーランド語の挨拶ばかりが妙に残る。地味だ。とにかく地味だ。日の当たり方というか、光の使い方が、それっぽいのか、ちょっと北欧の古い映画みたいなテイストだ。(日本のプロモーションはそれをあまり良しと思っていないのか、このポスターは光の感じが映画を観て受ける印象とだいぶ違う。各出演者の表情とかも…)

ストーリーはこんな感じ。母親を亡くしたオルガ(たぶん20そこそこ)は拒食症状態。母を亡くして以来、とにかく心も身体もすっかり病んでしまいボロボロの状態だ。目ばかりがギラギラとするどい。この女優さん、すごい熱演。おそらくこの映画のために相当体重を落としたんじゃないかな。ほんとにひょろひょろで、そのくせ、服はいつもタンクトップに短パンみたいな感じだから痛々しさがいやでも沁みる。そういう意味ではすごい熱演とも言える。

一方、妻を亡くした父親のヤヌシュは、死体の検死官として働いているのだが、死体にも無感情であたる(そういや冒頭の死体がいきなり歩き去るシーンは秀逸だった! シュールなフィンランド映画みたい!!) 。そしてガツガツとよく食べ、メタボな肥り方が爆発している。娘にはそんな父親は下品に見えて仕方がないのだろう。娘に「大嫌い」と拒絶されっぱなしの父親。

娘の自殺未遂という事態にいたり、事態は深刻化する。ヤヌシュは娘をセラピーに送りこみ精神病院に入院させる。ここで登場するセラピストのアナも非常に不可解な女性だ。妙にスピリチュアルで、怪し気で、彼女のメソッドには果たして科学的な根拠があるんだかないんだか… とにかくまともな神経で考えれば、彼女のセラピーが上手くいくとはとても思えない。中年の彼女には友達はどうやら大きな犬しかいないようで、寂しく1人で暮らしている。その犬もきちんとしつけられていないようで、いつもお行儀が悪く、テレビを観ている彼女を邪魔したり、散歩の時、飼い主に歩くペースをあわせなかったりもする。大いびきをかいて眠る犬を抱いて眠る彼女も、実は子供を失うという大きな悲しみの持ち主だった。

大切なものを失った3人の日常が淡々と描かれる。なんのために生きているのか…。空虚な自分をかかえ、よくわからない。しかしヤヌシュの家の中に数々の不思議な現象が起き、とある事件がきっかけとなり、セレピストにうながされた親子は、母親の霊に会うべく降霊を試みる。何をバカな…と思いつつも、それでもなんとなく父と娘は絆を取り戻して行くのだった。

なんというか地味な映画だ。こういう地味な映画をみるとウチの映画(笑) の方がまだ一般に理解され、大きく公開される資格を持っているのではないかと思ったりするのだが(爆)、ずうずうしいだろうか。うーん、でもこれも悪い作品ではけっしてない。しかしこのテのちょっと斜めなブラック・ユーモアは、日本人には理解されるんだろうか、とも思ってしまった。いや、ユーモアだと気づかないかもしれない。私はかなり好きだけどね。正直、相当地味だけど、フィンランドのちょっとピリッとした作品が好きな人であれば、皆さんもきっと気に入ると思う。ちなみにどっかの記事(たぶん監督のインタビュー?)で読んだけど、この映画、ドイツではお客さんはドッカンドッカン笑っていたが、ポーランドでは比較的静かで笑えてなかったんだって。


2017年7月25日火曜日

Wallis Bird 「The Deep Reveal」やるなぁ!

かっこいい〜!!



素敵な響きの部屋を見つけたので、急遽やってみたそう。一発撮り、音響なし、ナチュラル・リバーブ、固定カメラのみで作ったすごい映像。すごいね〜

シリアスな曲が終ってパッと解散するところも、また良し(笑)

ウォリス・バードはアイルランドはエニスコーシーの生まれ(映画「ブルックリン」で話題になったゴリゴリの保守的な町ですね) 。小さいころお父さんが運転する草刈り機の中に倒れこみ指を失い、ギターをひっくり返して演奏するようになった… みたいなビックリストーリー&ものすごいギターの演奏というのが身上だったんですけど…。

実はそういうネタまったくナシでも、こういったすごい表現が出来る最高のソウル・シンガーなのだ。(ウォリスの詳しいバイオはこちら

今週中に前回の来日時に撮影した、ウォリスの新しい映像を公開します。楽しみに待っててね。そして…その次の週くらいには嬉しいニュースもお届け出来ますよ。

では今日も張り切って参りましょう〜

2017年7月24日月曜日

ウッディ・アレン「カフェ・ソサエティ」を観ました。いや〜、これは絶品!

いや〜、もう最高に面白かった。「ラ・ラ・ランド」と似たようなストーリーだから、どうしても比較しちゃうんだけど、こっちの方が圧倒的にチャーミングで、テンポはめっちゃ早いものの主人公たちの気持ちが丁寧に描けていて最高に素敵だった。ジャズがたくさん出て来るところも、あっちと比較される要素の原因ではあるわな。それにしてもホントにホントにホントにウッディ・アレンって意地悪で面白いよね!(笑)



これ観たのはもうだいぶ前。書いたと思ってた感想文、書いてなかったので、今ごろ思い出しながら書きます。もう観てから3ケ月くらいたったかも? ペッテリが来てたころだから5月だよな…。なので、もう書かなくていいやと思っていたのだけど、でも、今日ふとTwitter観てたら、まだ都内のミニシアター系でまだ上映してるじゃん!って事になり、この素晴らしい映画を日本に配給するために努力してらっしゃる関係者の皆さんに敬意を表して、改めてご紹介することにします。ウッディ・アレンの「カフェ・ソサエティ」。最高です。是非観に行ってください。

1930年代のアメリカ。もっとワクワクドキドキするような人生を送りたいとニューヨークから映画の都ハリウッドに親戚を頼ってやってきた青年。 真面目にコツコツと働き、素敵なガールフレンドと出会い、虚飾の町に嫌気がさした青年は故郷に戻って彼女と慎ましく暮らそうとプロポーズ。しかしなんと彼女には密かに交際をしている別の相手がいた。傷心の青年はニューヨークに戻り、そこでビジネスのノウハウを開花させ大成功。そこであのガールフレンドと同じ名前の女性と出会い、子供を得て結婚する。幸せで幸せで幸せなはずなのに、過去のガールフレンドが表れて「あの時、こうしていれば」みたいな気持ちにかられる青年。…とかなんとか(笑)いわゆる絶対に主人公を幸せにしないウッディ・アレン節全開なのでありました。

主演の彼がめちゃくちゃいい。ジェシー・アイゼンバーグさん。いかにもジューイッシュな名前のポーランド系ユダヤ人。そうそう、この子、facebookの映画でザッカーバーグの役やって、それもめっちゃハマってたよね! あれもいい映画だったわぁ〜。女性陣も最初のガールフレンド、ヴェロニカがすっとした美人でとても良い。とにかくセリフ多いし、アップテンポな感じでどんどん進んで行くので、まったく飽きさせない。ギャングや左翼の親戚とかが、かなり残忍なことをやって「ヤバイだろ、それ」とか思うんだけど、そんなのもサラサラとユーモアの空気の中で流れて行ってしまう。そういや監督も、もう80だってのに年に1本作って、アップテンポ人生(笑)。ホントにすごいわ。

とにかくウッディ・アレン節全開です。お決まりの「ハリウッドなんて虚飾vsニューヨーク素晴らしい」的ネタ、ユダヤ人ならではの神経質さや母親のうるささなどジューイッシュ・ネタも満載。そして人生は後悔、後悔、後悔の連続。絶対に誰も幸せにしない意地悪な監督の視線がホントに気持ち良い。

ちなみにこちらは同じ映画のTVスポット。うーん、安直すぎて映画の魅力を何1つ言ってないんだけど、デヴィ夫人ってことで、テレビってことで、とりあえずいいんだろうか(笑)確かにテレビ観てるウッディ・アレン知らない人にとっては「セレヴ」「ラブコメ」って事で押すしかないよね。ホント映画の宣伝って面白すぎるし、みんな頭がいい。昨今人の宣伝方法に何かといちゃもんつける人多いけど… いや、皆さんよく観れば見習うところめっちゃ多いですから。文句言う人は自分で一度何かやってみるといいよ、と思う。



そしてこの映画、なんと都内ではアップリンク下高井戸シネマでまだ1週間上映してるし、地方でもまだまだ観れる映画館はあるみたい。是非。(配給会社さん、丁寧に売るよねぇ…)

というわけで、今日も張り切って行きましょう!

2017年7月23日日曜日

グリーンランドは遠くなりにけり…


朝日新聞の極地記者、ナヌークもインタビューしてもらった中山由美さんが現在グリーンランドにいる。

そうそう、機内誌の表紙になったのよね。グリーンランド航空の機内誌はグリーンランド語、デンマーク語、英語の3ケ国語で書かれています。(なお記事のすべてはグリーンランド航空のホームページでDLできます)




結構日本の話題が1/3をしめている。どうしてキングレコードみたいなメジャーレーベルでCDが出せたのか、って聞かれて「僕らのツアーマネジャーは僕らの大ファンで…」とか説明している(爆)。そう、ナヌークのCDはグリーンランドで初めて日本に向けてライセンスされた最初のCDなんです!! 

「子供のころの夢がかなった感じでしょうか?」という機内誌の方の質問にクリスチャンは「いや、正直言って、子供のころ曲を書き始めた頃から、そんなことは夢にも思わなかった。僕らの音楽はグリーンランド人が聞くための音楽だと思っていたから」と。

アンドレアス(ベース)は「とてもクレイジーに思う時もある。特に立ち止まってふと考えてみれば、200万人が聞いているようなラジオで生演奏したり(あの番組のリスナーが200万ってことはないと思うけど/笑)、日本で会場いっぱいのお客さんの前で演奏することはあり得ない事だ、と。でも会場を埋めた半分くらいのお客がグリーンランド語で書かれた歌詞を一緒に歌ってくれたり、また昨年の夏、国内の海岸から海岸へ周り多くの素晴らしい人たちのために演奏したり…本当に夢みたいだよ。こんなこと子供では想像できなかった」と答えています。

日本のファンにグリーンランド語の歌詞は通じるのか聞かれて、クリスチャン「日本の人たちはよく聞いてくれるし、おもしろいことに音の響きが日本語に似てると言われることもあるんだ。僕らの音楽にあるムードを彼等は感じとってくれている」「すごく遠くから来て自国の言葉で歌う僕らのことを、すごく興味深く思ってくれているんだ」「それにしてもこんなに祖国から遠く離れてグリーンランド語で歌うなんて、きちがいじみた事だし、とてもシュールだ」アンドレアスは「ファンの文化も異なっているように思う。たぶんお客さんの種類が違うんだろう。グリーンランドのお客さんはもっとパーティを楽しむような雰囲気だけど、日本のお客さんはすごく意志的に音楽を聴いてくれて、終ったあとサインをもとめたりする」

そして「ナヌークにいるということは、すごく強烈な事であり、いつも人々の大きな期待によるプレッシャーがすごい」とも答えています。クリスチャン、ホントいつも答えることがいいな。「だからいつもベストを尽くさないといけない。僕らの小さい社会にはいまだにヤンテの掟(自分たちは特別ではないという認識が一番大事、みたいな北欧にある心理)が生きているせいか、(人より目立っていると)それは大きなエネルギーを奪われる事だ」「多くの人が僕らも普通の人間だと言うことを忘れちゃってるけど、そういう事は成功したロックバンドにいるとあることだし、幸運にも良い反応の方が悪い反応より多いね」

ツアーは終ったけど、彼等のCDはまだ買えます。キングレコードさん、ホントにリリースしていただいてありがとうございました。そんなに売れなかっただろうから、ご迷惑かけてないといいけど。日本において、ナヌークのことは小さい小さいニュースだったからもしれないけど、グリーンランドにおいてそれはとっても意味のあることで、私はそれに少しでも係れて、めっちゃ幸せに思っているわけでした。だからコンサートチケット買ってくれた人も、CD買ってくれた人も自慢に思ってくれるといいなと思います。ホントにありがとうございました。それにしてもグリーンランド企画は楽しかった。またやれる時が来るんだろうか。(そして、今、私は中央ヨーロッパ企画をあれこれ進めている。お楽しみに!)

2017年7月22日土曜日

まさに「ポスト真実」実践中?! 

昨日の朝はこんなニュースに目が行き…

妙に嬉しくなってしまい、狂喜乱舞でこのニュースをリツイしまくっていたのだが…

昼間テレビを付けたら、テレビでは彼女が英語でスピーチする動画が流れ(もっとも音声はアナウンサーの解説にかぶって聞こえず)、それはウソだ、単にトランプ大統領と話をしたくなかったのだ、とアメリカ・メディアは伝えている」というナレーションが流れる。

あ、そうだったんだ… がーーーーっっかり(笑/黒のざき)

そして昼頃になってBBCの大井さんのツイート。


なるほど…。

で、ここでやっとその「英語でスピーチ動画」を観て、自分で確認する。うーん、これ英語流暢にしゃべれてる人の英語なんだろうか。原稿から目が離せないでいるし、かなりゆっくりで発音はいいのだと思うのだけど、練習しました感がありありのような気がする。
(あ、ちなみに明らかにしておきますと、私は大学時代の夏休みに数週間英国の語学学校のサマースクールに通った他、大学時代に週2時間英会話スクールに行ったくらいで、英語のちゃんとした教育は受けておりません。なので私の印象などは宛にはなりません)

いや、政権批判したいのは山々だけど、そんな時こそ感情的にならず、へんな情報に流されず、冷静に行きたいな、と思った次第です。反省。

津田さんのこれが一番この騒動を言い当てている…
正に『ポスト真実」人々は真実などどうでもいい、と思っている。自分の「こうあってほしい」という方向へ解釈する。

日本に10年住んでた英国人の方の「日本考」。

さすがジャーナリストの方たちは冷静だわ…
さて今日も張り切って行きましょう!

高野秀行さん「世にも奇妙なマラソン大会」を読みました。爆笑です。

 こちらも出張中に読んだ高野本のご紹介。最初の「世にも奇妙な〜」はポーランド出張の帰り道に読んだ。その後に収録されている作品は、ノルウェー出張の帰り道に呼んだ。飛行機の中って、せっかくだから観てない映画を観なくちゃと思うのだが、ついついKindleの中の高野本をよみ始めると止まらなくなり、ついには1冊読破してしまう。そんな事象は、東京で自分の部屋で読んでいて夜明けをみてしまうのにちょっと似ている。

最初の「世にも奇妙なマラソン大会」は中編。他は短篇。どれも爆笑爆笑爆笑の渦だ。たった15kmしか走ったことないのにいきなり過酷な砂漠でフルマラソンに参加してしまう表題作。そして特に(2)のおじさんにナンパされ「女性として大切にされる感覚」というのは笑った。爆笑。ゆるゆる飲む高野さんとおじさんの絵が浮かぶ。他にも戦争体験が語られる(語られそうになる)「人体実検バイト」や、「犬好きの血統」など短いながらもシャープな短篇が収録されている。アジア・アフリカ奇譚集の中でも「竹村先輩」の夢がかなった「二十年後」はちょっとグッとさせられる。こういう感覚は多くの人が普段あまり自覚せずに多くの人が感じている感覚じゃないか?

さすがである。どの作品もさすがである。そして、とっても気軽に読める。高野本の中では一番気楽に読める本ではないだろうか。まだ高野本を一冊も読んだことのない方にもお薦めです。 

編集は「本の雑誌」の杉江由次さん。さすが高野さんの相棒。これからも楽しい本をたくさん出してください。本当に幸せになれる一冊でした。


2017年7月21日金曜日

映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」を観ました。


今朝は有名なロック・シンガーの自殺のニュースが飛び回り、業界内を暗雲がたれこめているのだが…。うーん、ステージで輝く人ほど影というか暗黒面も濃いのだわな…きっと。しかし41歳だったとか。家族もお子さんもいたのだという。残された家族、関係者の気持ちを思うに、察してあまりあるものがあるわ… 私が何を知っているわけではないが、ご冥福をお祈りいたします。これとか読むと泣けてくるね。Well, I do...

そして才能に恵まれている人は、その才能を活かし続けていかなければ,いや上手く行かし続けていくことが出来たとしても、あっという間にそんなダークサイドの捕われてしまう。 

さて映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」を観ました。文化村の映画館にて。文化村って、今でも熊川哲也さんが芸術監督なのだっけか? バレエものが優遇されているよね。文化村でバレエ映画、ともなればヒット間違いなしだと思うが、これもそういう展開らしい。平日昼間の映画館はけっこう混んでいた。

ドキュメンタリーなのだけど、この天才ダンサー:ポルーニンはヌレエフの再来と言われていたのだという。ヌレエフ…って誰?というバレエ音痴なわたくし…。ググったらこんなのが出て来た。跳躍が高い!! 軸が決まってる! すごい。



この方は1930年代生まれのロシアの方なのだそうだが、映画の主人公であるポルーニンはウクライナ出身。現在英国のロイヤル・バレエに最年少でプリンシパルとなり、人気のピークで電撃退団。それが2012年。天才ゆえの苦悩を描く…というそういう映画。しかし普段はあまりバレエ映画とか観ない私であるが、なんでこの映画に興味を持ったかというと、この映像が強烈に焼き付いていたからなのだった。



アイルランドから出て来て世界的ヒットとなりグラミーにもノミネートされたHozier(ホージアとカナ書きされているが、私はホジエと呼んでる)の大ヒット曲「Take Me To The Church」の、この映像は見た時は衝撃だった。アイルランドでも結構なニュースになっていた。すごいなぁ!と。だからこの映画/ダンサーにも興味を持ったのであった。Hozierは、もともとはアヌーナにも在籍してたんだよ。知ってた?  自慢じゃないけど、私はこのブログで彼のことをすでに2014年の春には紹介してる。

なのでこのすごいダンス・クリップの裏話が知りたかったのだ。いったいどういう経緯でこのクリップを彼は作ったのだろうか、と。平日の、アポの時間が変更になり、ぽっかりあいた都心での3時間を埋めるのは映画に限る。ほんとは恵比寿でやってるアイスランドものを観ようと思っていたのだが、急遽文化村へ。
 
果たして映画は面白かったけど、正直ドキュメンタリーとしてのパンチには、ちょっと欠けるかな…と思った。ただ彼の踊りは最高に素晴らしいですよ。それを観るだけでも価値があります。でもこの「Take me〜」よりも、古典踊っているときの「凛々しさ」みたいなのが良かったかな… ま、素人意見ですが。

それにしてもまたこの映画でこれほどフィーチャーされているHozierだが、今だに日本ではDLの販売だけのようである。映画はヒットしているようだが、それだけではダメなんだ。うーん、音楽業界は厳しい。

さて肝心の映画だが、正直テレビで観るドキュメンタリーなら問題なかったが、映画にするのにはちょっと説得力にかけるかも? もちろん彼のファンであれば、もうよだれものの内容でしょうけど。

そして宣伝用のパンフレットに並ぶ、いつもの有名人の映画に対するコメント。あれこれ読みましたが,今回は有吉京子さんのコメントが良かったな。「ああ…もっと彼の踊りを見ていたい1分1秒でも長く…!」っていうのに共感かな。ダンスそのものが素晴らしく、とにかくそれを観ていたかった。

…と、まぁ、天才に対し世間は厳しいのだ。そして美味しいところだけいただき(この場合はダンスだけ賞賛し)彼のひととなりにはあまり興味がない。でもそういう好奇の視線にさらされながら、いやさらされるからこそ本人はダークサイドに落ちていってしまうのだな…と。そんなことも考えたのでした。

しかし才能に恵まれた人が、例えば「踊ること」『演奏すること」「演じること」以上に何かを必要としている、というのは非常に理解できる。そうやって、彼等は自分の才能と戦っている。「〜のために」と思わないと踊れない。そういう芸術家の弱さ=美しさなのだ。



いや〜よく出来た予告編だと思う。キャッチや写真の選び方もホントに上手い。アップリンクさん、さすがだわ…。

そしてちょっとググってみたら、彼の取材滞在記が出て来た。こんなアーティで内面的な人なのに、こんなにプロモーションしないといけないのか!!!?とちょっと驚愕。っていうか、彼、朝のテレビで踊るのアリなんだ?! 映画の彼となんかだいぶ違うように見えるけど!? しかし…みんな、プロモーションすごいな… もっともこのくらいやらないとヒットは作れないのかもしれない。文化村=バレエ映画でさっくりヒット?じゃダメなんだ…。

PS
映画の前に入った文化村のカフェ。フレンチ・カフェでコースターにヘミングウェイの言葉というのも良いが… これ正しい? 詳しい方、教えて。間違っているとしたら天下の文化村がこれじゃいかんだろう…と思うのだが。

2017年7月20日木曜日

ベッカ・スティーヴンス・バンド、素晴らしい! 日曜日まで公演は続きます。

行ってきました、ベッカ・スティーヴンス。いや〜よかった!!!

なんていうか、ほんとに自由。そして自由だけどしっかりコントロールが効いていて、こういう感じが一番好きです、私!! いや〜 堪能しました。

あいかわらず声がいいねぇ。彼女の才能を褒めるのに、よく作曲のことを取り上げられることが多いのだけど(いきなりリズムチェンジしたりする不思議な楽曲群なのだ… ちょっとジョニ・ミッチェルみたい)、私はこのヴォーカルのことを言いたい。このヴォーカリストとしての安定感とかコントロール感とか、もう最高中の最高だと思うんですよ。けっして「ディーバ」タイプではないんだけど、なんというか、ちょっとした息の抜き方というか、声の出し方というか、「歌」は「楽器の演奏」みたいに捕らえているんだろうか、とにかく細部までがっつりコントロールが効いていて、聞いていてめっちゃ気持ちがいいんですわ。おそらく彼女は無意識のうちにやっているのだろうけど、ホントに「センスのあるヴォーカリスト」だと思う。そこが重要。

全然関係ないけど、彼女の新譜をCD店に買いに行ってびっくりしたのだけど、彼女って「ジャズ」に分類されてんのね… 私はジャンル分けはよくわからないんだけど、でも、そうか、これがジャズなのだとしたら,すごいな、ジャズ(笑)

それにしてもいつもの事ながらバンドがいいねぇ!! バンドが抜群にいい。まさに、これがニューヨークだ!って感じ。 いいわ〜 バンドがおろそかな女性ヴォーカリスト、多いけど、ここはホントに一流だわ。

彼女の最新作を聞けば、がっつり作り込んであるので「アルバムの人だな」と思い、その新曲をライヴでやられちゃうと「ライヴの人だな」と思う。つまり、どっちも素晴らしいのです(笑)

彼女のライブの良さを伝えるいい映像ないかな〜と思っていたのだけど、あれこれ検索していたら、なんとコットンクラブでの2015年の来日時の映像があがってた!



このときもすごく良かったんだよなぁ…

新譜からは大好きなあの曲もやった。でも期待していたあの曲とあの今日が聞けなかったので、「2部は全部違う曲をやるわよ」 と宣言し1部を締めくくった彼女の声に後ろ髪を引かれる思いであったが…… くーーーっっ、2部も観たかったけど、急ぎの用事があったので、会場を後に。しかしあと6回公演があるのか… もう1回くらいみたい! なんとか仕事を早めに終らせてもう一度駆けつけよう!!

そう,なんと今回は4日連続、つまり今、この時点であと6公演残っている。東京はなんてラッキーなんだ!? 実質8公演連続公演というツアーになるわけで、でも彼女なら抜群の安定感でどの回も素晴らしいものにいなるでしょう。ますますパワーアップしたベッカ・スティーブンス。是非チェックしてください!!

■7.21.fri
[1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
[2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm

■7.22.sat & 7.23.sun
[1st.show] open 4:00pm / start 5:00pm
[2nd.show] open 6:30pm / start 8:00pm

MEMBER
Becca Stevens (vo,g,ukulele)
Liam Robinson (p,key,acco)
Chris Tordini (b,vo)
Jordan Perlson (ds,per)

自由席 6,500円から。詳細はここ。
コットン・クラブに行ったことない、という方はこちらを参考にしてください

このPVの頭で流れている「Queen Mab」もがっつりライブでパーフェクトに再現して、ビックリなんだけど、彼女の方はまったく自然体って感じ。そこがすごい。



CDはコアポートさんから。本人がステージでも言っていたけど、日本は世界中で唯一彼女のCDが全部買える国なんだって。すごいね。

ペッテリ・サリオラ、アコースティック・ギター・マガジンに掲載!

ペッテリ・サリオラ、先の来日中に行なったインタビューがアコースティック・ギター・マガジンに掲載されました〜。編集部の皆さん、井草聖二さん、ありがとうございました。

セッション動画はこちら! 楽しそう!



ペッテリのインタビューが掲載されているアコースティック・ギター・マガジンは、本日発売になりました〜 チェキラ!!!

サラーム海上さんの出張メイハネにお邪魔しました! #Meyhanetable

今日はサラーム海上さんの出張メイハネにお邪魔してきました。お腹いっぱいでもう動けない…。メニューはこちらでした!

タッブーレ
サラームさんの解説!
ビーツのホモス 劇的な美味さでした❤

レンズ豆のモロッコ煮

絶品。ビーツとクスクスのサラダ。

ジャジュック(きゅうりとヨーグルトの冷製スープ)

アンテップパトゥルジャンケバブ 美味しかった〜
夢中で食べ過ぎて、デザートのスイカ&メロン&チーズのサラダの写真を撮り忘れた…orz
そしてワインが進む,進む… 美味しいお料理とワインをいただきながら、サラームさんのお話しを聞く。

サラームさんによるフェス「カッパドックス」のレポート! 気球がすごい
美女3人と一緒になったそうで…

そしてヤスミン・ハムダン。名曲「ベイルート」泣けます。


サラームさんのカッパドックスのレポートはこちらでも読めますが、やはり直接お話しをうかがうと格別です。貴重な映像もいくつか見せていただきました!
 J-WAVE トルコの世界遺産カッパドキアで行なわれる音楽フェス 


そしてこちらの告知も! スーフィーの音楽集団・ジャジューカがなんと日本にやってくる! なんと東京公演は売り切れだそうで(そりゃあそうだ、これがおそらく最初で最後のチャンスだもんな…)で、行ける人は静岡に行ってください、とサラームさん。



あぁ…食べ過ぎた… 野菜ばっかりだったのに、この食べ応え!! ホントに素晴らしいです。サラームさん、ご馳走様でした〜  ふぅー まだ苦しいよ。

2017年7月19日水曜日

イタリアン・プログレの金字塔「チェルヴェッロ」初来日

オザンナは知ってたけど、このバンドは知らなかったよ、チェルヴェッロ。幻の1枚のアルバム「Melos」をつくって終ってしまったこの伝説のバンドが、なんと日本で蘇る。リーダーのコラード・ルスティチはこの作品を作った時、まだたった17歳。(兄はオザンナのDanilo Rusticiです)



ちなみにこの作品を作ったあと彼は、兄と一緒にNovaというバンドを結成。



その後、サンフランシスコに拠点を移し、ナラダ・マイケル・ウォルデンと組んで,素晴らしいヒット作を次々と世に出すことになります。アレサ・フランクリン、ホイットニー・ヒューストン、ハービー・ハンコックなどなど… すごいメジャーな展開だよ。

そしてなんとコラード・ルスティチは、あのズッケロのプロデューサーなんだ! 今,知った! 日本ではズッケロはあんまり知名度ないけど、ヨーロッパでは大変な大スターだよね。日本では布袋さんが一緒にコンサートやってる。そのズッケロの映像。ポール・ヤングとのデュオのこの曲はUKでもヒットした。うーん、しかしポール・ヤング大好きだったんだけど、これはどう考えてもシンガーとしての実力の差がありすぎるだろ… すまない、ポール。



話がそれた。いずれにしてもチェルヴェッロは、42年ぶりに彼等の音楽をライヴで再現することになる。どうやら世界に散らばるメンバーは公演よりもだいぶ前に来日し、このスペシャルな公演前に何度もリハーサルを重ねるらしい。ううう、楽しみ!!! そしてオザンナ、NOVAの曲も演奏予定とのこと。これは見逃せない!

オリジナル・メンバーは、ギター、ベース、サックス/フルートの3名。これにオザンナのキーボード、そしてヴォーカル、ドラムが加わり、7月27日 O-EASTにて、19時から。

来日メンバー:
コラード・ルスティチ(G) *オリジナル・メンバー
アントニオ・スパニョーロ(B) *オリジナル・メンバー
ジュリオ・ダンブロッジオ(SAX, FLUTE) *オリジナル・メンバー
ササ・プリオーレ (KEY) *OSANNA
ヴィルジーニオ・シモネッリ(VO)
ダヴィデ・デヴィート(DS) 


また新●月プロジェクトの皆さんも1時間演奏されるそうです。こちらはなんと上野洋子さんがゲスト・ボーカル。久しぶりだな、上野さん。ヨーランの公演にゲストで出てもらって以来か…。これは楽しみ!! すべての詳細はこちら。

こちらは73年の時点でのメンバー/来日メンバーではないとのこと

2017年7月18日火曜日

シンコーミュージック「ACOUSTIC GUITAR」45号にペッテリ・サリオラおよび埼玉浦和ギターカーニヴァル掲載

シンコーミュージックさんのAcoustic Guitar Book vol.45発売!
ペッテリが4ページ展開しています。
練習のノウハウなども…ありがとうございます!
埼玉浦和ギターカーニヴァルのレポートも3ページに渡って紹介されていますよ。こちらのレポートは溝口元海さん、写真は畔柳ユキさんです。
あの感動が蘇る〜 ありがとうございました。
そして今回はオープン&変則チューニング特集ということで、どうせウチのは載ってないだろーなとたかをくくっていたら、ちゃんとタッド五十嵐先生が紹介してくれてた!! 感謝!

でも、そうよねぇ,この名盤がなくっちゃね。あとはニック・ジョーンズの「ペンギン・エッグ」これは必聴でしょう。


というわけで、シンコー・ミュージックさんのMOOK「Acoustic Guitar Book  45号」おすすめですよ。どうぞお買いあげくださいませ〜


ティム・スペクター「ダイエットの科学」を読みました〜 これは最高に面白い!!!

友人が翻訳を手がけているということでお祝い気分で購入。読んでみたら、いや〜面白かった。これは読んでて面白い本です。まずそれを言っておきましょう。原題「The Diet Myth」翻訳者がいいのかな。外国物で、しかも科学ものというと敬遠しちゃう人いるかもしれないけど、これはスイスイ読めます。おすすめ。

ダイエット、いろいろ試したことある人は多いはず。 でもその「Myth 神話」をことごとくつぶしてくれる本です。実はあの時、めちゃくちゃ流行ったあのダイエットは,実は某企業の戦略だったみたいなことも書いてあったりすると、読んでいて、あぁ、なるほど…と妙に納得したり…。流行りましたねぇ、例えばリンゴ・ダイエットに始まり、1つのものしか食べないダイエット。

これを書いている先生はロンドン大学の双子研究のオーソリティ。自分の体調管理から、ダイエットについて研究を始め、世の中にはこんなに多くの「神話」があふれているのかと驚いたことで、それらにまつわる検証をこの1冊にまとめたというわけです。

読み終っての印象は、実は勝間和代さんの「やせる」を思い出した。結局ふつーがいいのだ。ふつーが。昔から身体に良いと言われているものを、ふつーに万遍なく食べることが。そういうもともこもない結論に導かれて行くわけなんですが、それでも勉強になったポイントはかなりあるので、ここに自分用にメモっておくことにします。というより「ダイエット」と思いながらも読み始めて、最終的には『健康」ということに話がいきつくので、それはなんだか素敵だな、と思いました。それこそ真に重要なことだからです。

私は別に長生きはしたいとは思わないし、痩せることについても自分で言っているほど、あまり真剣に考えていないと思う。(ほんとに死ぬほど痩せたいなら、もっと真剣にダイエットするし)でも生きている間は、健康でいない事に自分の自由を制限されたくないので、人並みには元気でいたいという願望はやはりある。っていうか、具合が悪くなったり風邪ひいたりって単純に時間がもったいないと思うんだよね…。風邪ひいてりゃ美味しいもの食べても味しないし、楽しいことしてても楽しくないし、なにやっててもうっとおしいし… それにそもそもこの仕事は健康じゃないと続けていけない。なので、仕事をしているうちは健康でありたいと努力するのは当然の事だと思うわけです。うん。

まず前提として、身体の中の腸内細菌がとっても重要だということ。人間の身体の中は細菌だらけだということ。生まれた赤ちゃんは無菌。でも産道を通る時、お母さんの菌をもらって生まれて来る。接触した人すべてから菌をもらう。それによって人間は構成され、その菌の様子は人によってだいぶ違うということ。だから人が成功したダイエット方法が自分にも成功するとは限らない、ということ。これが大前提。

そして…これは人間社会にも言えることだからビックリしちゃうんだが、細菌にはいいも悪いもなくて「多様性」がもっとも重要だということ。出来るだけ多くのものが同時にバランスよく存在して初めて健康だということなのだ。なるほどね!!

ではその多様性を養うにはどうしたらいいか。まずはやはりヨーグルトは疑いの余地もなく相当身体に良い、ということ。私はブルガリア・ヨーグルトを1週間に2パック消費するくらいのヨーグルト好きだが、これはやはり続けた方が良いようだ。というか、もっと食べた方がいいかもしれない。同じ発酵食品として納豆についての記述はアジアの先生じゃなかったので無かったのだが、この理屈であれば、納豆ももちろん身体に良いということになるだろう。それからチーズ。チーズも私は大好きだが、これは日本でのマジョリティをしめるプロセスチーズでは意味がない事を知る。うーん。でも高いんだよね、日本の場合、ナチュラル・チーズはね。でもチーズはナチュラルでないと意味がないらしい。…そうか。

あと意味がないといえばショックなのが紅茶。私は紅茶が大好きで1日マグにして4〜5杯(アイルランド人の平均と一緒)飲んでいるのだが、紅茶はカフェインの入った意味のない水みたいなもんらしい。飲むならポリフェノールも入ったコーヒー(もちろん飲み過ぎはよくないのだが)そして圧倒的に緑茶。緑茶は1日2、3杯飲むと身体に相当よい。

また地中海式の食事は身体に良い事がしっかりと実証されている。トマト、オリーヴ・オイルなど。(ちなみにオイルはオリーヴ以外、身体によいと実証されているものは1つもないので要注意だそう。誰だココナッツ・オイルは身体にいいとか言ったのは…)なのでトマトは普通に食べてたけど、これからは積極的に食べることにしよう…とか。そしてトマトもそうなのだが、圧倒的に食べなくちゃいけないのは野菜だ。大切なのは野菜の繊維質。また身体にいかにも良さそうな果物だが、これは皮も一緒に食べないと意味がないらしい。が、私は大好きなキュウイの皮がどうしても食べられなくて悩んでいる…。リンゴの皮は大好きなので、リンゴは絶対に皮付きで食べるけど。キュウイはハードルが高い。また身体に悪いとされるチョコレートも砂糖と乳成分さえ引けば、身体によい。同じく赤ワインも。あとこれはすでによく言われていることだがビタミン剤などは百害あって一利なし。今すぐ辞めた方がいい。あと肉。鶏肉はとにかくいったん害はないことが証明されている。ただし牛肉などの赤い肉は…実は不安要素多数。でもこれは私は大好きなので絶対に辞められないと思うんだよね…。もっとも家でたべる淡白源はもっぱら納豆で、肉は積極的に料理する時以外、あまり食べないけど。ここは悩むところだ。

しかし私も45を超えるころからいい感じで体重が増え始め、今はホントに気をつけてないとどんどんデブになってしまうので、あわてて運動はじめたクチなのだが、運動は…痩せるためにはまったく意味がないことが、この先生によってもリ・コンファームされた。トホホ。もちろん私がまったく動いてない生活をしているのであれば話は別なのだろうが、すでに歩いたりするのは結構日常的にやっているので、その私がたかだか5km走ったところで、たいした効果はないのよね… とほほ。でもこの先生によれば運動は腸内細菌にとっては相当良いことらしい。となれば、やはりやり続けるしかない。(でもそれだけでは痩せない)そして痩せたいのであれば、腸内細菌の状態にもよるが、やはりロウカーボは効果があるようだ。うーむ。

「腸はあなたの庭である」これが著者の結論だ。 庭を頑張って多様性のあるものにしよう、と。いいよね、それ。社会も多様性のある社会は強い。つまりはそういうことなのだ。そういや探検家さんたちの本を読んでも思ったもんだ。自分の身体というのは、一番身近な大自然である、と。大自然がコントロールできない事と同じで、自分の身体をコントロールすることはとても難しい。

あ、そうだ、私、かなり前からヤクルト毎日1本飲んでます。これもきっと身体にいいのかな。ヤクルトのシロタ株がシロタさんという人の発見だというのもこの本で知った。あと是非ためしてみようかなと思ったのが、腸に刺激を与えるというプチ絶食(1回食事を抜くだけでもよい)、それから普段と違うものを食べるという特別な1日を設定する、などなど。そんなヒントもたくさん載っています。

とか言ってたら、昨日WIREDにこんな記事が出来た。



そんなわけで、この本、とってもお薦めです。あと翻訳者のアドバイスにしたがって、ちゃんと註釈に書かれているエピソードも読んだけど、面白かったよ。(かなり読み応えもあり)だから最後の横書きになっているところまで読むことも、重要。さて、今日もはりきって行きましょう!! さっそく今日の分のヤクルト飲むか!(ヤクルトは糖分警報あり、という説があり…でもあのロウカロリー・ヤクルト好きじゃないんだよな…)


2017年7月17日月曜日

映画「サーミの血」を観ました。いや〜、素晴らしいです!!! 必見!!


先の出張の国際線のフライトの中で英語字幕で観ました。「サーミの血」いや〜,最高に素晴らしかったです。これは必見! 日本でも東京国際映画祭やトーキョー・ノーザンライツで公開になってましたが、私はスケジュールがあわなくて結局見にいけなかったのよね。もうすぐ日本でも9月に公開になります。これは絶対に観に行ってください。

なんというかこの主演の彼女がいいです。このポスターもいいでしょ? まさにこの絵柄通りの、そういう映画です。静かな、でも強さがある映画です。彼女は自分の可能性を確かめるため、自由を手にいれるため自分の故郷を捨て、家族を捨てるわけです。年老いて、彼女の妹が亡くなり、お葬式に参加するためにサーミの村を訪ねる。そんなシーンからこの映画は始まります。

終始静かな、それでも彼女の「自分の人生はこれでいいんだろうか」という気持ちが交錯していくシーンの連続。彼女は泣いたり叫んだりすることもなく、何もうんちくを語りはしませんが、彼女の気持ちは痛いほど感じる事ができます。そういう演出がホントに素晴らしい。押さえたころに限りない強さが表現されている、というか。

それにしてもこの若い女優さんは素晴らしいです。97年ノルウェー生まれで、今もトナカイと生活しているのだそう。映画出演は初めて。それにしてもこの映画にぴったり。妹役も彼女の本当の妹が演じていますが、こちらも素晴らしいです。

それにしてもイヌイットもそうだけど、サーミもこういう感じだったのよね。本を読んだり話に聞いたりして知ってはいましたが、映画で受け取るメッセージはまた違います。もちろんスウェーデンやデンマークともなれば…それほどひどい事にはなってないだろう…とは思うものの、そこはやはり強い偏見があり、強烈な「上から目線」があり、マジョリティ側は彼等が善かれと思う方針をマイノリティ側に押し付けてきたわけです。そういう北欧の黒歴史も観ることができます。

日本公開は9月16日だそう。まだちょっと先ですが、日本語字幕でも観たいので、ぜひ見に行こうと思っています。東京では、新宿武蔵野館、アップリンクで上映。

2017年7月16日日曜日

高野秀行さん「腰痛探検家」を読みました。自分も腰痛になりたくなってきた?!


いやーーーー爆笑。これも最高に面白かった。kindleでずっと積ん読しているのを忘れて、リアルな本も買っちゃったよ。(表紙がめっちゃいいね!!)で、今回の出張中にやっとこさkindleで読み始めてしまい,あっという間に読破。旅先で読む高野本は本当におもしろい。 ホントにあっという間に読めてしまう。

高野さん、40歳のころから腰痛に悩まされているというのである。腰がいたくて夜じっくり眠れない。顔を洗うのも中腰、電車でもたっていられない…など、これはもう明らかに実生活にも支障をきたしている。辺境を旅する辺境作家がそれでいいのか?(笑)という事もあり、それをなかなか言い出せない。あまりおおっぴらに相談もできない。しかもこの腰痛、何故か原因が分からない。カリスマ治療師からも見放され、なぜか自分のワンコがかかりつけの獣医の先生に看てもらったり、最終的には心療内科に辿り着き…。これは「他人の行かないところへ行き、他人のしないことをする」辺境作家の「腰痛がある世界」における探検物語である。さすが高野さん。しかしご本人も腰痛になった時「格好わるい」と思った反面「これはネタになる、おもしろい!」と思ったのに違いないかも?! さすが辺境作家!!!?

それにしても、高野さん以外の多くの人が間違いなく体験しているに違いない「この世界」をこれだけ面白く書いてしまう高野さんというのは、ホントにすごい人だな、と改めて思った。ご本人も何かで言っていたが「プロフェッショナルを誇れるのは探検している自分より書いている自分」ということか。いや、ホントにすごい。

私は幸いなことに腰痛は感じたことがない。そりゃあ生理の時に腰が重かったり、12時間くらい寝てしまった時に腰あたりに来る違和感とかはあるが、幸いにも腰痛やギックリ腰みたいなものにもなったことがない。たぶん身長が小さいのが幸いしていると自分では勝手に思っているのだが、しかし私よりチビの親友のK井は腰痛、腰痛といつも言っているところを見ると身長の低さはあまり関係ないらしい。私の中では腰痛とはスタイルの良い、すらっとした人がなるものだとばかり思っていたのだが… うーむ。でも普段腰痛を感じたことがない人ほど来るときは大きいという話を聞き、震え上がる。いや〜、腰痛、怖いです。

爆笑したのは、考えられる原因のひとつに、高野さんがめちゃくちゃ寝相が良い、ということがあげられていたこと。つまり辺境の奥地で何人もが重なって寝返りの打てないタコ部屋で寝ることの多い辺境トラベラーだけあって、東京の布団の上でも必要もないのに「気をつけ」の姿勢で寝てしまうこと。これには、おもわず絵が浮かんでしまい飛行機の中で読んでいて吹き出しそうになる。あとお風呂に入らないこと。うーん、確かにそれは良くないでしょう。お風呂に入って身体あたためるのは重要だと思うんだけどなぁ。そして「心因性」を疑われ、何を!と反論するも「そういえば」と思いあたる節をさぐるところなど…いや、ホントに高野さんの話は本当におもしろい。なおいつも冷静で適格な奥様のアドバイスも、実家の高野さんママのアドバイスも大ヒットでした。

それにしても、なんとも不思議な本で、腰痛になったことのない私でさえも、この本を読むと自分は腰痛なのではないか、と思えてくるから不思議なのである。なんていうか、腰痛になりたい? 腰痛が好きになってくる?というか…。それはヘンか? でも、確かに私も12時間とか寝すぎた後、起きると腰が痛い時あるよなぁなんて思ったりして。これはつまりはそういう本である。これぞ高野マジック。あなたも知らず知らずの間に「腰痛のある世界」を体験している、ということなのかも。それを感情移入と人は呼ぶのかもしれないが、とにかく不思議な本だ。腰痛持ちの貴方も、腰痛持ちでない貴方も楽しめること請け合いだ。

なおKindleストアでは、現在、価格:545円 (16%OFF) ポイント:218pt(40%)というバーゲン中なので、これは要チェック。

2017年7月15日土曜日

ついに来週!!! ベッカ・スティーブンス来日

今、私が一番注目している女性シンガー!! ベッカ・スティーブンスがまた来日するよ。


新譜「レジーナ」もめっちゃかっこ良かった!!!


彼女のこういうシンプルな演奏も好きです。


そしてウチのお客さんにはこれ! ヴェーセンとも共演してるんです、知ってました?

 
なんと今回の公演、学生さんは割引になるんだって。素晴らしい。

詳細はこちらですよ〜。私は木曜日の1回目に行く予定。またここにレポートしていきますね。

BECCA STEVENS BAND   ベッカ・スティーヴンス・バンド

2017. 7.20.thu - 7.23.sun
■7.20.thu & 7.21.fri
[1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
[2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm

■7.22.sat & 7.23.sun
[1st.show] open 4:00pm / start 5:00pm
[2nd.show] open 6:30pm / start 8:00pm

MEMBER
Becca Stevens (vo,g,ukulele)
Liam Robinson (p,key,acco)
Chris Tordini (b,vo)
Jordan Perlson (ds,per)




2017年7月14日金曜日

そして帰国しました〜

オスロ空港にてジェイミー・オリバーで、ベリーのスムージーとケールのチップス。ヘルシー?! それにしても高い。これで、1600円くらいする。

そしてオスロの出発便が30分くらい遅れて、コペンハーゲンでの乗り継ぎがめっちゃタイトに。私は走って間にあったけど、預けたラゲージは間にあわなかった。滅多に荷物なんて預けないんだけど(バックの大きさもキャビン荷物サイズだったし) 当然のことのようにロスト・ラゲージ。とほほ… ま、でも手ぶらで帰れるからいいか。

日本に帰国してラーメン食べたかったのに、地元王子の駅前にあったお気に入りのラーメン店は閉店に。結局時間もないので、こんなのを買って食べたけど、最高に美味かった… それがたったの14ノルウェー・クローネ。ノルウェーが高いのもすごいけど、日本のデフレも異常だよな… 

ま、あれこれ言ってないで仕事しよ… 



出張DAY9:オスロ

フライトの都合でフォルデからオスロ、そのまま日本に飛びたかったけど、それがかなわずオスロで一泊する羽目に。天気も悪いし、とほほ… 早く帰りたいよ〜
 とりあえずムンク・ミュージアムへ。すごく良かった、今やってる企画展!

オスロの地下鉄にのって気づいた。グリーンランドがある!
グリーンランド❤




















観たかった! あと1日ずれていれば観れたのに。

















 オスロの町を歩いていたら、こんなのを発見。ヒロシマ/ナガサキって書いてある。























 随分前に行ったインド料理屋にまた行きたいと思っていたら、そこは改装でお休み。仕方ないので、別のインド料理屋へ。けっこうな高級店で予約もなしに行ったのに、すごくよくしてもらいました。でも味は前に行っ他所の方が美味しかったかな…














デザートは種類が少なかったので、チャイ茶だけかましてイタリアンへ移動。ここでフォンダン・ショコラ。まいう〜〜〜

出張DAY8:フォルデ・フェスティバル

アンビョルグとローゲルの公演、もうめっちゃめっちゃめっちゃ良かった!!! 胸いっぱい、お腹いっぱい、最高に幸せな公演でした。ヴェーセンの曲も3曲やったよ。

また末っ子のあの子がいる!!! でもなんか飽きちゃってるみたい。
アンビョルグたちの公演の後は、ホテルにいったん戻って某マネジメントとランチ・ミーティングの予定だった。が、開始時間が遅れるというので、それまで時間があるからとランニングに出ると、なんとホテルのロビーに、娘が車で迎えに来てくれるんだというアンビョルグと彼女を見送るローゲルが。

アンビュルグに「ホントにホントに素敵な公演だった」「日本にまた来てくれ」「一番すごいアンビョルグが来ないと、他の若い伝統音楽のミュージシャンが来れない」と一生懸命に言ったら、 ローゲルは「お前は上手い事言うなぁ」と褒められた。そうなのよ、アンビョルグくらいになっちゃうと、もう別に外国なんて行かなくていいのよ。それに本当にすごい人は自分のためだと思ってもなかなか動いてくれない。でも若い後に続く子たちのためなら動いてくれる。彼女が日本に来ないと、他の若い連中が何をやっても成功しないからね。その国の一番の人が動かないと、日本のお客さんの耳は、ホントに厳しいからね。

ランニングは4kmくらい。雨がふってたけど、気持ちよかった。で、戻ってきて某マネジメントとミーティング。 時間がのびにのびて肝心のヴェーセンの公演、最後列でしか観れなかったし、頭2曲くらいミスったかも… とほほ。

ヴェーセンの会場は400年前にたてられた小屋みたいなところ。ここは全体がミュージアムになっている。なんて素敵なロケーション❤
そしてホテルに戻って、今日オスロに戻るという友人たちを見送る…  が、このあとこの友人たちは「フライトがキャンセルになった…」とがっくり肩を落としホテルに戻ってくるのだった。明日は、私もホテルを後にします。
現地でご一緒した鐙麻樹さんよりYAHOOニュース