2019年11月30日土曜日

NHK地球タクシー「ダブリンを走る」を観ました。


ガイドの直子さんも映っているよ、ということでチェックしました、この番組。すっごくいいね!!

ダブリンいいなぁ。出てくる人たちのアクセントがいい。そして本当にダブリンのタクシーの運ちゃんは、みんなすごく親切。タクシーがいいと、その街を好きになる(東京のタクシーさん、もっと頑張って!)。

そうそう、今はもうないかもしれないけど昔は「わたしはあなたがタクシー内で静かにすごす権利を守ります」みたいなサインとかが車内に掲示されていたことがあったっけ。(つまり…「すみません、タクシーの運ちゃん、おしゃべりで…」ってこと。「本当はしゃべりたいんだよ」ってこと/笑)

昔は東洋人が珍しかったから「日本から来たのか? 遠いなぁ。初めて?」と聞かれて「今年に入って3回目」とか返事するとがっかりされちゃったりしてね。ほんと可愛いんだわ、タクシーの運ちゃんたち。

いいなぁ、ダブリンは。そりゃゴールウェイとかの方が見た目可愛いし、ドニゴールはスペクタキュラーだよ。でもやっぱりわたしにとっては絶対にダブリン。アイルランドといったらダブリンなんだよなぁ。そして、そう、絶対にノースサイドよね(リフィ川の北側の方が荒っぽい文化とされている。参照映画「The Commitments」)。

そしてなんと途中メアリー・ブラックの「No Frontiers」が流れるじゃないですか!! 間違って、自分のMacのiTunesを押しちゃったかと思ったよ(涙)。23分ごろ。分かってるなぁ〜、この選曲した人。1ケ所、デリーをロンドンデリーって言っちゃったのがおしかったけど(マニアの余計なひと言… すみません)

そりゃあ、アイルランド人はお酒は好きだけど、正義感が強くて真面目でわたしは大好き。そして女性のタクシーの運ちゃんが言っていたように、基本的にみんな働き者だよね。頑張り屋だし。だからアメリカであんなに成功したんだと思う。90年代、そしてケルティック・タイガーというバブル期をへて、今、ここに現在のダブリンがある。U2の下りも良かった。そう、U2は新しいことにチャレンジしていくバンドだった。ボノの自宅(の門)も映りますよ。

最後、移民の運ちゃんが出てきたりして、ダブリンの過去、現在、未来をうつしながら番組が流れていく。最後のカメルーンから来た運ちゃんは、ほんとうに素敵だった。彼によればタクシーのドライバーたちに、多くの犯罪者たちが自分のことを告白し懺悔していくと言う。誰かも言ってたけど、移民が多くても、アイルランドに住むとみんなアイルランド人っぽくなるんだって。そう、アイルランドは優しい。ダブリンの街は優しい。また行きたくなっちゃったなぁ。しばらく行けてないし。

NHK ON DEMANDで見れます。是非!





オレの命はオレのもの その2

さすが赤羽が生んだ最高の言論人、小田嶋さん。いい事、言う! 最近騒ぎになった吉本制作の厚労省のポスターについて。いわゆる「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)の啓発ポスターだ。

これがまったくもって人を傷つけることしかしてない、ということで、かなり話題になった。それについての小田嶋さんの見解。すごくいいから是非読んでみて。



わたしが少し前にブログに書いたことと、少しリンクする。こちらはカメラマンの幡野さんの話なんだけど…



そして幡野さんの本、早く読まないと… 積読本の中に積んである。

そして、これも。前に書いたブログ「やっぱり1人がいい」自分で気に入っている。




断言しておこう。例えば45歳くらいまで一人でいた人は、もう絶対に死ぬまで一人がいい」… すごいこと書いてるよね、わたし。


まぁ、そんなことをいろいろ考えつつ、ベランダの植物に水やりする土曜日でした。今日は終日家にいれるので、ゆっくりしよう。アイリッシュシチューでも作ろうかと思っているところ。




キッチン便利グッズ。食パンカット機


薄いトースト好きのアイルランド人のオイラには、ホームベーカリーの唯一の問題はパンを薄く切るのがとても難しいということだった。

パン切り包丁は持ってたんだ、偶然。なんとメーカー勤務時代(25年か?)にノベルティグッズ製作のお姉さんがくれたもの。これでアーティストのノベルティを作れということだったのだろうか(笑) 

お姉さんは、ちょっとセクハラっぽいわたしの上司の元によく営業に来てくれたが、セクハラっぽい感じだったから、嫌なこともあっただろうに、仕事をとても熱心にこなしてらした。そして、ペーペーの私にもこれをくれたのだった。一眼で良いものとわかったので、使いもしないのに捨てずにとってあった。それが今、大活躍。

そこにこのパン切りガイド(とも言うべき代物)が来て、これでトーストカットもなんのその。これにあてて切れば薄いトーストも可能なのだ〜。やったね!

アマゾンで500円ほどだったよ。パンの厚さも好きなように調整できる。
とはいえ、今日は食パンではなく、久々にアイリッシュパン(ソーダーブレッド)でも焼くかな。

2019年11月29日金曜日

最近の様子とiPhoneあれこれ…



プランクトンの川島さんがご自身のfbに写真を載せてくれました。恵子さん、ありがとう!! 恵子さんは命の恩人です。昨年病気になって、最初に大学時代からの親友が押しかけるようにきてくれて、次にこれまた押しかけるように来てくれたのも恵子さんでした。恵子さんの顔をみたら、病気発覚後、初めて素直に泣けた。ほんとうに、ほんとうにお世話になっているんです、恵子さんには。

そして、昨晩は久々にこういう場に行って、私が最近どんな様子なのか、いつもお世話になっている皆さんとはすっかりご無沙汰していたゆえ、本当にご心配をおかけしているんだなぁとしみじみと思ったのでした。このブログとかに報告していたとはいえ…  まぁ、わたしも興味ある人がここを見てくれりゃいいやくらいに思っていて、皆さんにきちんと報告してなかったりもしたわけですが、昨日も皆さんがチヤホヤしてくれて、立食パーティだったのに椅子持ってきてもらったり…  本当に甘やかされてる。

シャロンたちにも久々にあえてよかった。こうやってシャロンがみんなにあわせてくれたんだなと思いました。本当に久しぶりのアイルランド組のハートウォームな空気が心地よかったです。そういえば去年のケルティック・クリスマスは具合が悪すぎて出かけることができず、アルタンの連中にもあえず、加えてケルクリで会おうなんて話してた病気仲間は今年亡くなっちゃたりで、本当にいろいろありました。リアム一家とはプランクトンさんのオフィスからスカイプすることができたけど、彼らにも実際には会えなかった。でもなんとかシャロンには間に合ったよ!

皆さんに、ほんとにご心配かけています。そして元気で会えることが、当たり前に仕事ができることがどんなにありがたいことかと思いますね。でもこういうありがたさって、すぐ忘れちゃうんだろうなぁ… 例えば手術直後はこの5本のチューブが抜けるなら、わたしは仕事めっちゃがんばる、とか決意してたんだけど、そんなことはもう忘却の彼方(笑)

そしてケルティック・クリスマスとかで久々に知り合いにあって1から皆さんに説明するのが面倒なので(笑… だって、そんなことより、時間がもったいないから、もっとプロダクティブな話したいじゃーん?)ここにさっくり書いておきます、最近のわたしの状態。

具体的に報告しておきますと、先日までやってた民音さんのツアーは体力的には楽だったし、スタッフもいっぱいいて、みんなが助けてくれたし、ミュージシャンからのストレスもまったくないし、なんとか5週間こなせたわけですが、とはいえ、まだまだわたし自身は通常エネルギーの40%くらい。坂を歩いたりすると「はぁ、はぁ」と息切れ、心臓ドキドキしちゃって大変なんです。階段がのぼれないし、降りるのも手すりがないと怖い。走ることもできないし、先日は渋谷の桜丘からアップルストアまで行くのにタクシー使っちゃったくらい。とほほ。今朝なんてラジオ体操久しぶりにやってみたら、これも「はぁ、はぁ」言っちゃう(笑) あぁ、早く体力が戻らないかな。そして荒川土手を元気に走りたい。でもあいかわらず基本は健康体のようで、夜、お腹だして寝てても風邪とかひかないのが、面白いんですけどね…

減っちゃった体重はなかなか戻らないのだけど、食べることはもう十分すぎるほどできているので(というか、食べ過ぎ、早食いでいつもカロリー過多状態)良いのですが、なにせ手術後から続いているお腹の調子が悪いのが止まらず、なかなか食べてるものが実際の栄養になってくれないのが、現在かかえている一番の問題。主治医のラッパーDr Nによると、元の体型に戻るのは、あと1年くらいかかるらしく、とにかくヒーコラです。はぁ、道のりは長いな。薬もまだいっぱい飲んでるし、副作用で口が異様にかわいたり、唾がのみこめなかったり、吐き気がしたりと本当に調子が悪いんだ。すっきりとすることがない。自分の具合わるい身体が毎日毎日うっとおしい… そんな感じです。

まぁ、でもありがたいことにあまり積極的に営業かけてないんだけど仕事は発生してくれるもので、来年5月より主催公演も復活するし、今海外レコーディングの話も1つ仕込んだりしています。仕事をしている方が体調がいい、ってのも、私らしいよね。仕事しながら、少しずつ回復に向かっている。そういう自覚はまぁあります。

手術をしてもらった大病院には、現在3ケ月に一度くらい通い、CTスキャンして最初の心配がないかチェック。あとは地元の内科医の先生に高血圧と普段の薬を面倒みてもらっているのが現状で、だいぶ楽になってきました。7mmあったという腫瘍はきれいに取れたらしいのだけど、とにかくそのあとの栄養障害で体重がかなり落ちちゃったので、本来始まっているはずの抗癌治療を未だ始められてないのがちょっと問題なんだ。主治医はおそらく大丈夫だろうという見解ではいるみたい。ふぅ〜

わたしの手術は本当にラッキーで、その筋のえらい先生が、今お世話になっている病院を異動される直前に切ってくださった。(しかもその先生の友人の先生の秘書を友人がやっている、という偶然のおまけ付。すごいよね)手術跡も今じゃほとんど目立たたずで、胸の間からおへその下まで、ものすごく大きく切ったんだけど、今やよく見ないとわからないくらいになってる。実は先日5年前に開腹手術したという友人がお腹をみせてくれたのだけど、けっこう跡が目立っていたし、しかもおへそのところをぐるっと迂回してた。わたしの場合はおへそも真ん中で真っ二つ(笑)。うーん、どういうストーリーなのか…  というか、5年の間にそれだけ技術が進んだのか? よくわからないけど。そもそもこんな初期に普通みつからないような腫瘍が見つかったってのも奇跡ではあるよね。

そんなこんなで来年もあまり無理な仕事は出来ないかな。そして、今、その春の主催公演の仕込みで大忙し。1月末には情報公開しますよ。楽しみにしていてください。そして、なんとか年内にホームページの大リニューアルを考えています。そうだ、経理もやらなくちゃ! 家の断捨離もなかなかすすみません。あぁ、物を減らしたい。そして編み物もやりたいんだけどなぁ。

それからやっとガラケーにさよならし、ついにiPhoneを買おうと決意して、今、あれこれ調査中だったりもします。今、重さやら使い勝手やら、あれこれ調査中。友達にあうとiPhoneさわらせてといって触ったりしています。といっても、わたしの場合、住めば都、持てばハッピーってなもんで、なんでも買っちゃえば気に入るんだろうから、あんまり悩む必要もないんだろうな。でも、今はこの試行錯誤を味わいたい(笑)。当初、あと10年仕事するなら、アンドロイドをと思ったんだけど、まぁもう自分も先は長くないし、とっくに斜陽かもしれないけど、自分のワーキングライフはAppleユーザーのまま逃げ切ろうと決意。このままApple星人として生きていくことに決めました。そんなわけで、もういないけどスティーブ、あと5年くらいはよろしくね。

近々の予定としては、12月8日(日)はケルト市としてテーブル2ついただいたので、出店させていただきます。墨田トリフォニーホールにいらっしゃる方は是非のぞいてみてください。春のケルト市もどっかでやりたいけど… 難しいかなぁ。今からだと都内、場所が取れないだろうなぁ…などと思案中。

そうそう、intoxicateに書いたヨイクの記事がネットでも読めるようになりました。よろしくです。わたしの文章はともかく写真がめっちゃかっこいい! 



というわけで、なんとかやってますので、皆さん、あまり心配しないでください。本当に本当にありがとうございます。

2019年11月28日木曜日

身体中の細胞が喜んでいるのがわかる。本当に元気になれるシャロンの音楽!



久々にアイルランド大使館にお邪魔してシャロン・シャノンのWelcome Party!!! いや〜、シャロンのアコーディオンはいいね。なんというか、もう聞いているだけで、わたしのすべてが喜んでいるのがわかる。身体中の細胞が、そして心が…  すべてをハッピーにしてくれる。

そしてこの牧歌的なあったかい感じって、アイリッシュならではだよね。最近また大好きになったかも。


なんと大使の歌う「キャリッグ・ファーガス」にも涙!(ジムのギターの伴奏が良かったね…) へんな写真しかなくってすみません〜




Takaさん、登場!

日本のミュージシャンの皆さんともセッション!!

シャロン、プランクトンの皆さん、ツアーがんばってね!!!!! 皆さん、絶対に駆けつけてください。毎回あると思うな、来日公演。わたしも早く元気になって、お手伝いに復活したいよ。

そりゃー 中には具合悪くて体調悪い人もいるかも。でもそういう時こそいい音楽を聴いて元気になりましょう。

プランクトンの川島さんから映画「クイーン・オブ・アイルランド」について熱弁され、映画もみなくっちゃと思う。ケルト市のテーブルみないといけないから、現場にはいるけど観る時間があるかしら。

なぜこの時代にアイルランド音楽がこれほどまでに受けているのかわかる。改めて… アイルランドはすごいや。なんか、こう北欧とかにはない圧倒的なチャーミングさと愛らしさと暖かさがある。

皆さん、かけつけてください!
詳細はこちら



<シャロン・シャノン>

11/30(土)
福井県立音楽堂 ハーモニーホールふくい
出演:シャロン・シャノン/タリスク

 12/1(日)
神奈川・よこすか芸術劇場
出演:シャロン・シャノン/We Banjo 3/タリスク

 12/2(月)
東京・CAY(青山)
出演:シャロン・シャノン/We Banjo 3/タリスク

 12/3(火)
大阪・あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
「シャロン・シャノン」単独公演

12/5(木)
山形・文翔館
「シャロン・シャノン」単独公演

 12/7(土)
長野市芸術館メインホール
出演:シャロン・シャノン/We Banjo 3/タリスク/クリスティーン・カー

 12/8(日)
東京・すみだトリフォニーホール
「ケルティック・クリスマス2019」
出演:シャロン・シャノン/We Banjo 3/タリスク/クリスティーン・カー




<We Banjo 3単独公演>
12/4(水)梅田クラブクアトロ
12/5(木)渋谷クラブクアトロ





<タリスク単独公演>
12/3(火)代官山・晴れたら空に豆まいて




ジョニ、かっこいい。そして、なんて自由なんだ!

かっこいー!! かっこいいと言われてる男たちを周りにはべらせて、誰よりもジョニ・ミッチェルが一番かっこよくて自由だ。



なんて自由なんだ。もう第30次ジョニ・マイ・ブーム炸裂中って感じの野崎です。



さて、午前中〜夕方までは事務作業に集中。そして夕方2本アポ。今日もがんばります。
(体調はまだまだですが、なんとかなってます。動いた方がいいんだ…明らかに。先生からもそう言われてるし、自分でもそう感じてます)

2019年11月27日水曜日

ラヤトン(From Finland)、素晴らしい〜

本日、民音さんが誘ってくださりラヤトンの公演にお邪魔しました。ありがとうございます。

いや〜、良かった。所沢の向こうだったんですが、意外と都内からも近く駅からも徒歩5分くらいにあるホールでした。満員のお客様。最初にフィンランドの国の紹介ビデオが流れます。

ラヤトンのコンサートって、もっと人を寄せ付けないようなシャープさがあったと思うのだけど、今回の公演はすっごくあったかいものになってて、人なつっこく、しかも彼らのシャープさを残しながら、音楽的にもとてもクオリティが高く、とても充実した良いものだったと思います。2部が特に良かった。最後の「バタフライ」では泣けましたね…

ユーモアにとんだアンコール曲でも熱演!!という感じで、まったく手をぬかない彼ら。本当に素晴らしい。

ラヤトンは世界中のどのアカペラグループと比較しても、とにかく上手くて、シャープだという印象があったので、こんなにフレンドリーなステージができるものかと正直びっくりしました。民音さん、ハーモニーフィールズさん、がんばりましたね!

あと北陸、そして長野と、3公演あります。ぜひ皆さんもお運びください。詳細はこちら。





今日はレコード会社の方もお見えになってましたね〜。日本盤がありますよ、ラヤトン。どちらも素晴らしいです。



あとラヤトンといったら、これを忘れちゃいけない。



PS
こんなハンドブックも作ってらっしゃるんですね。素敵。

映画『シュバルの理想宮 ある郵便配達員の夢』を観ました。すごくよかった!

映画『シュバルの理想宮 ある郵便配達員の夢』を試写会にて拝見しました。ありがとうございます。

結論から言うと、すごくよかった! そして、この映画を見終わったあと、まずは最近話題になったこの話題を思い出したのでした…




これもまた自己表現の一種だよね。すごいと思う。郵便配達委員のシュヴァルは、配達途中で見つけた不思議な石につまずき、その奇妙な形に心をうばわれ、宮殿を手作りすることを決意。なんと30年間以上かけてものすごい宮殿を作り上げたのでした。

これがすごい…(実物の写真)





すごいよ。すごすぎるよ。全部1人で手作りだよ!

最初は変人だとからかっていた村の人々も、次第に遠くから噂をききつけてやってくるインテリたちの姿にならい、シュヴァルを感心して見守るようになるのでした。こちらの写真は本物のシャヴァルさんとファミリー。こうしてみると、主人公の俳優さん、本物に激似ですな…

奥さん役の女優さんも最高で押さえた演技が余計に心を打つ。とにかくストーリーがすごいので、あっという間の100分でした。

それにしても、この時代って肺炎とか、そういうので人がたくさん死んじゃう。

そして、このシュヴァルさん。めちゃくちゃ変人。不器用なんてもんじゃない(笑)。奥さんがトランスレートしないと、いわゆるちゃんとした社会的生活もいとめないんじゃないでしょうか。

でも男の人が必要なことを言わなかったり、かっこつけたり、不器用だったりするのを笑ってはいけない、って、わたしも最近習った。

がははははは。こんなだから私、もてないのよねぇ〜(爆笑)女は黙ってフォローしてあげなくっちゃ。(もてなくて結構と思っている自分がいるよ。全然反省の兆しなし…)

いやいや、マジで笑ったら失礼だよね。こういうコツコツ系は、わたしも嫌いじゃない。で、わたしもコツコツ編み物をやりたくなったのでした。嫌いじゃないんだよ、わたしも。こういう作業。ただ普段は時間がないだけで…

そして彼は生まれた自分の赤ちゃんにさえもなかなか心を開かない。でも少しずつ近づいていく娘と父親もいじらしい。そうして避けられない悲劇が彼らを待ち受けているわけだけど。

映画は都内は角川シネマ有楽町、恵比寿ガーデンシネマにて。12月13日より。ぜひご覧ください。詳細はこちら。

2019年11月26日火曜日

青木理『日本会議の正体』を読みました。震撼!

以前読んだ『日本会議の研究』に続き、日本会議本の2冊め。怖いと思いながらも怖いもの見たさでまた読んでしまった。

いや〜、怖い。こっちのほうが冷静に書いているせいか、さらに怖い。日本会議そのものについては、前の『日本会議の研究』の感想にも書いたから、それは省略するとして…

右翼で保守派だったと告白している菅野さんが多少感情的に書いている本が『日本会議の研究』なのに対し、こっちはれっきとしたジャーナリストの人がジャーナリスト生命をかけてきちんと冷静に報告しているという大きな違いがある。なるべく偏見なく公平に報告しようという姿勢がしっかりと貫かれている。

だから読んでて楽しいのは、実は菅野さんの方だったな…。でも恐ろしさは青木さんの本の方がジワジワとくる。そんな感じ。各人の発言を丁寧に一問一答式にまとめていることなども含め、資料的価値としても、こちらの方が圧倒的に優れていると思う。

それにしても、菅野本もそうだったけど、これを読むとリベラルと言われている側に何が足りないのかもおのずと見えてくる。つらい。つらすぎる…

そんな中、彼らは着実にコマを進めているのだ。根気よく、粘り強く、多少の相違はあれど大きな目的を達成するために。

彼らは実は見た目ほど固く一致団結しているというわけではないし、彼らに特段に世の中を動かす優れた能力があるということもない。青木さんの言うとおり上からのパワー、そして下からのパワー、そして時代の流れ、多くの一般の人の考えていること、そして今の首相の存在。そのすべてが今、上手く噛み合って、恐ろしい一団を助長させているにすぎない。つまりは、わたしたちにもその責任の一端はある。

建国記念日の設定、元号のマスト化、消えた外国人参政権、フェイドアウトした女系天皇説、そして… とっても不気味な彼らの万歳三唱。某大手芸能事務所もまきこみ、郵便局でカレーを売り、彼らは着実にわたしたちの生活にジワジワと確実な方法で浸食してきている。そして彼らはおそらく悲願の「憲法改正」まで漕ぎつけるに違いないのだ。これを読むと他の自民党員がかわいく見えてくる。

神社に行くのも怖くなっちゃったな… あなたの行きつけの神社も署名運動とかしてないか、よく観察してから行くのが良いかと思う。日本の10%の神社は、そういうことらしい。

ヴェーセンおめでとう Folk Music Prize from Royal Academy


スウェーデンのロイヤルアカデミーから賞をいただいちゃったよ。





おめでとう!!!

あとヴェーセン、30周年の記念コンサート写真。アメリカのマリアが撮ってくれたものが、リハーサルを含め、たくさん公開されています。チェキら。









2019年11月25日月曜日

足湯たんぽ 両足用タイプを導入しました。こっちのほうがいい!

すっかり冬ですね…
北欧の人たちがキャンドル好きなの、わかるような気がする。

IKEAのキャンドル、おすすめです。こういうキャンドルって通常はすごく高いんだけど、IKEAのは安くて香りも良い。




セラピストのノノ先生が薦めてくれた足をあっためる週間を。以前同じメーカーさんで足底付き(履いたまま歩けるというモデル)をご紹介したことがありますが、今から購入される方には私はこちらをおすすめしたいです。両足一緒につっこめるタイプ。こちらだとくるぶしまであったかいし、何より1人オフィスでいつも座り方がだらしのないわたしにとっては両足をそろえて座るようになるのが良い。

以前書いたレビューはこちらなのですが、そこでも書いたのですが、これを履いたままジャブジャブ言わせながら歩いても、めっちゃゆっくりしか動けないし、両足タイプの方が値段も安いので、おすすめです。あったかさも長持ちするように思う。あと容量が2リットルなのでお湯わかしもウチのティファールで2回分でいける。(満杯にしてしまうと足をつっこむときに余裕がなくなってキツキツになってしますので、このくらいがおすすめ)



他にも肩こりにきく肩にのせてあっためるタイプとかあるけど…  どうかな。気持ちよさそうだけど、ちょっと重そうだな…。返って肩がこりそう。

ぜひ皆さんもあったかグッズでお勧めあったら教えてください。ぬくぬくしながら冬を乗り越えましょう。

2019年11月24日日曜日

シャロン・シャノン物語 後編

シャロン物語ですが、前編中編に続き、本日は後編をお送りいたします。
いつかのケル・クリ・セッションパーティでカルロス・ヌニェスと。今年もあるよ、セッション!

懐かしー! 「チューンズ」を試聴機に入れていただきました。タワーレコードさん。

新幹線のホームにて。たぶん5、6年前の来日時。

ウォリス・バードがゲストで出演。すでに3年前?…かな。

自分がヘッドライナーの「ケルクリ」公演。PA席から満員のお客さまを嬉しそうに撮影するシャロン

ちょうど『ゴールウェイ・ガール』が空前のヒットとなっているころ、シャロンを悲劇が襲いました。

2008年、長年のパートナーであった恋人のレオが突然46歳という若さでなくなったのです。どうやら愛用していた持病の薬が心臓に影響があるものだったらしく、心臓発作が原因だったらしい。いずれにしても、あまりに突然なことで、本当に呆然。当時のシャロンのMy Spaceは… 当時はMy Spaceが全盛期で、シャロンは自分でそれを自分でアップデートしているようでしたが…亡くなった恋人の写真で埋め尽くされ見ていてかなり辛かったです。シャロンいわく「あまりに悲しいことが起きると人間は無意識にそれを受け付けないように心をロックしてしまうのよね」「レオのお葬式をしていても何故レオがここにいないのか、上手く認識できなかった」と話しています。心配した友人たちが次々と彼女の家に泊まりに来て、3週間以上、シャロンの家では音楽がずっと絶えなかったようです。「本当に辛くてこの事実を受け入れるまで時間がすごくかかった。同時に友人たちの優しさも沁みた。音楽はもちろん最高の癒しとなった」とシャロンは振り返ります。まぁ、もう12年前のことですが。本当に辛かったと思います。セラピー本もたくさんたくさん読んだそうで「大切な人が亡くなっても、地下に埋められているとは考えないこと。毎日なにかちょっといいことがあった時、それはその人が送り込んでくれたさりげない幸せだと考えると良い」という考え方が、とても役にたったという話をしていました…  まぁ、いずれにしても本当にこの事実を受け入れるまで、長い長い時間がかかったんだ、とシャロンは認めています。彼の死から6年後くらいに初めてこの件でインタビューを受けてそのように話しているのをアイルランドの新聞で読みました。

そして2014年には、今度はお母さんが亡くなりました。81歳だったので十分高齢ではあったと思いますが、シャロンはお母さんととても仲が良かったので、大変なショックだったというふうに話しています。お母さんとの思い出として、シャロンはこんな話を新聞に語っています。子供のころシャロンとメアリーはものすごいお転婆で、屋根にのぼっては、お母さんに心配をかけていたそう。一番ひどい悪戯は大きなテディ・ベアに自分たちの服をきせて屋根から転落させ、自分たちが落ちたとお母さんを騙すこと。お母さんは叫び声をあげ大パニック状態になったそうですが最後には大笑いしてくれたそうです。でもあれはやりすぎだったと大人になったシャロンは、この件を猛省しているらしい。お母さんは編み物が大好きでセーターなどはもちろん毛糸のパンツもたくさん編んでくれたんだ、とシャロンは話します。

楽しいシャロンのお母さん。素敵な映像です(笑)



そしてさらにレオの死後、数年たって付き合い始めた新しい恋人(亡くなったレオの兄弟なんだって)も昨年、肝臓の病気で大変重篤な事態に陥ります。家族が呼ばれ本当に瀕死の状態でした。しかし運良くそこに臓器提供者(ドナー)があらわれ、現在は元気になった様子。こちらは新聞に掲載された彼の写真。かなりショッキングな写真ですが、シャロンはこの写真を公開することによって、1人でも多くの人が臓器提供に興味を持ってくれたらという願いをこめてボーイフレンドとこれを公開することに決めたんだって。シャロン、本当に勇気がある。

そして、最近のシャロンといえば、やっぱりワンコ! 愛犬家としての活躍ぶりが目立ちます。レスキューされたワンちゃんを何匹も飼っているシャロン。犬は買うんじゃなくってぜひ養子にもらってね、というキャンペーンにも積極的参加しています。「新しい犬を飼いたいと思ったら、ぜひ地元の施設を訪ねて養子にもらってね。基本的なしつけも済んでいるから初めて飼う人にも楽だし、たくさんの素敵なミックス犬たちがあなたを待っているわよ」


これが昔あまりにシャイで人前で全然しゃべれなかったシャロンでしょうか? 昔は気心のしれたスタッフ以外としゃべる時、シャロンは必要以上の愛想笑いして妙に落ち着かず知らない人と普通に話をすることができない子でした。でも、今は違います。今は、堂々と自分の意見をのべて、それを音楽と一緒にたくさんの人たちに届けることを積極的に行っているのです。

多くの人生の荒波を経て、本当に立派でしっかりした素敵な女性になったシャロン。もちろん彼女の伝統音楽を「めっちゃ楽しいものにする」というゴールウェイの宴会部長パワー(笑)は昔から衰えていません。でも最近では、そこにさらなる深みが加わり、本当に素晴らしい音楽家として成長しました。年下の彼女だけど、わたしは心から彼女を尊敬しています。ずっとずっと応援したい。



そして犬ばかりじゃなくて、牛もシャロンの演奏が大好き! この動画は新聞に取り上げられ大きな話題となりました。



そういえばシャロンの言葉で印象的なものがあります。わたしなんぞはツアーに出ると、いつも「はぁ〜、ツアーは疲れるなぁ、もう家に帰りたいなぁ」と思い、家にいると「そろそろツアーに出たいなぁ、飽きたなぁ」と思うわけですが(それが普通だと思います)、シャロンがいつぞやインタビューに答えて「ツアーに出たら楽しくてずっとツアーしていたいと思い、家にいれば楽しくてずっと家にいたいと思う」と話していたんですよね。これって、めちゃくちゃポジティブで素敵なシャロンの性格をあらわしてる発言だと思いませんか? ほんと、それが音楽にあらわれているよね。
アイルランドでもっとも権威のある音楽賞を受賞。おめでとう! 2009年かな…

オーケストラとも共演!


学校はさぼっちゃったけどゴールウェイ大学から名誉博士号いただいちゃったよ! 昨年の写真

「わたしからのアドバイス? 自分の好きなことを続けていきなさい、そしたら素敵な人生が送れるから」と…



なおシャロンですが、今回の来日にともないプランクトンさんから2枚組のライブ盤がリリースされるようですよ。ぜひみなさん、会場でお買い求めください。詳細はここです。

あ、そうそう、わたしたちも、すみだトリフォニーホールでは「ケルト市」としてテーブルを出してますので、ぜひ寄っててくださいね。

では、みなさん、ケルティック・クリスマスの会場でお会いしましょう。詳細はこちら



シャロン・シャノン物語 ▶︎前編を読む ▶︎中編を読む ▶︎後編を読む

シャロン・シャノン物語 中編

さて、すみません、さっそくですが前編に間違いがありましたね。シャロンがファーストのレコーディングを始めたのはウォーター・ボーイズに参加する前でした。もっともシャロンはそれをリリースする宛がなかったのは間違いありません。そしてこれがのちに有名なKinvara Sessionと呼ばれる録音となったわけです。パブを借り切って3日間で録音されたこの音源には、ドーナル・ラニー、U2のアダム・クレイトン、マイク・スコットとスティーブ・ウィッカム…壮々たるメンバーが集結しました。その後、シャロンはウォーター・ボーイズに参加し、バンド解散後に同作を仕上げたという流れになります。

あとシャロンが生まれた場所ですが、クレア州Corofin村と古いインタビュー記事には載っており、シャロン自身がCorofinと答えていたのも記憶にあるのですが(当時在籍していたバンドCoolfin=ゴールウェイのとある村の名前と混同しないように、ということで、ライターさんが何度も確認したので、わたしもはっきりと覚えているのですが)、最近のインタビューではBealacanna, Ruan, Co.Clareと答えているものが多いようです。一応、誤解のないように、ここに記載しておきますね。いずれにしてもゴールウェイではなく、クレア州生まれということになります。細かいことかもしれませんが、念のため。

ではでは中編スタートします。


さて、そんなわけでシャロンはウォーター・ボーイズに参加したわけですが、こういう大きなグループに在籍するというのは、シャロンにとっては大きな経験となりました。ロンドンの有名なグラストンベリー・フェスティバルに初めて出たのも、この時だったし、大きなフェスから小さなギグまで、本当に多くを経験したとシャロンは語ります。

そして上記にも書いたようにウォーター・ボーイズの解散後もファーストアルバムは完成していなかったため、シャロンは現在でも彼女のマネージャーでありエンジニアであり大の親友であるジョン・ダンフォードにプロデュースと録音を頼みました。そしてジョンのレーベルHumming Birdからこのアルバムは発売され、これが伝統音楽のセールスとは思えない数の売り上げを記録したのです。実際この作品が、今現在にいたるまで、アイルランドにおいて伝統音楽のCDでもっとも売れたCDということになっています。

そしてシャロンは92年、アイルランドで大ヒットした『A Woman's Heart』というプロジェクトに参加します。メアリー・ブラックが中心となり、アイルランドを代表する女性アーティストを集めたこの作品の中で、シャロンは唯一のインストルメンタリストでもありました。

そうそう、シャロンがインタビューでおもしろいことを言ってました。道で知らない人から「あなたの声は素晴らしいわ」って声をかけられるんだって。そういう人はシャロンの顔はわかるけど、何をしているか思い出せないんだろうとシャロンは考えます。彼らはシャロンがシンガーだと勘違いして、そう話かけてくるんだって。シャロンはちなみに自分は最悪のシンガーだとインタビューに答えて説明しています。今まで歌おうと思ったことは一度もないんだって。「じゃあシャワーの中で何を歌ってるの?」と聞かれて「ジグとかリールをリルティングしてるんだ」って答えてました(爆)。リルティングってわかります? インスト曲を歌うことなんだけど、例えばこういうやつ。

さてそんなシャロンをアイルランドの国営放送RTEが、新しい伝統音楽の担い手として応援しようとLate Late Showという有名番組で彼女の特集が組まれました。これが大変な話題となります。この番組はビデオテープでも発売されたし、DVDにはなってたかな… ちょっと記憶にないですが、現在下記のYou Tubeのリンクで見ることができます。番組にはマイク・スコットはもちろん、リアム・オメンリィ(ホットハウス・フラワーズ)、メアリー・ブラック、ドロレス・ケーン、ドーナル・ラニーなど多くの有名ミュージシャンが駆けつけました。



それにしてもシャロンのアイルランドでの人気はたいしたもので、例えばルナサのメンバーとかと街を歩いていてもあまり人から気づかれないのですが、シャロンと一緒にいると絶対に誰かから話しかけられます。ちなみにダブリンの街で今まで一緒にいて話しかけられたのは、メアリー・ブラック、ドーナル・ラニーくらい。ドーナルなんて、パブで隣の人がチラチラ見てたなーと思ってたら、わたしがトイレにいってる間にしっかり捕まったりして…。みなさん「あなたのアイリッシュ・ミュージックにたいする功績はすばらしい」とか言われちゃってて(笑)。ちなみにポール・ブレイディは見た目が怖そうなので、一般の人からは話しかけられない。でも明らかにみんなに気づかれてるな、と思うことは度々…といったところでしょうか。

さて話をシャロンに戻して続くセカンドアルバムは、なんとロンドン在住のレゲエ・アーティストのデニス・ボーヴェルが参加という形になりました。これが『OUT TO THE GAP』という94年の作品です。

下記のライブ映像はその当時のシャロン。のちにルナサのメンバーとなるトレヴァー・ハッチンソン(ウォーターボーイズでの同僚でした)とドナ・ヘナシーがかっこいいですね。そういやわたしが初めてこの2人にあったのも、シャロンを見送りにマネージャーのジョンとダブリンの空港に行った時のことだったように記憶しています。シャロンにくっついて空港行ったら彼らがいた…みたいな。向こうは覚えてないだろうけど(笑)。それにしてもかっこいいリズム隊! この2人はほんとうに一味違うんだよなぁ。特にギターのドナのシャロンの演奏を見つめる真剣な眼差しがいいですね〜。



そして96年、シャロンはドーナル・ラニーのリーダー作『Common Ground』に参加。この作品はドーナルのキャリアの、その時点での集大成ともいうべき傑作で、アルバムにはケイト・ブッシュ、U2のメンバー、ポール・ブイレディ、モイア・ブレナン(クラナド)、シネイド・オコナー、エルビス・コステロらが参加した豪華なものでした。そしてシャロンはドーナルのグループの1員として初来日を果たすこととなります。

下記は『Common Ground』からシャロンのトラック『Cavan Pothiles』。ドーナル・ラニーがシャロンをイメージして作ったこの曲。本当に名曲ですね。鼓童のみなさんとの素晴らしい共演でお楽しみください。特に…これは金子竜太郎さんかな…の直後のジョン・マクシェリーのパイプが最高にイカしてます! レッド・ツェッペリインかと思っちゃいましたよ!(ジョンはこのあとルナサに参加することになるわけです)そしてすべてをまとめるドーナルのブズーキ。最高!



この頃のシャロンの印象はといえば… シャイなのかなんなのかステージでは一切しゃべらず。ジョン・マクシェリーらと一緒によく飲み、よく踊り、よく集合時間に遅刻する(笑)。とにかく打ち上げとなると突然、豹変して宴会部長と化してはじける。忘れ物が多い。そういう印象の可愛い女の子でした。インタビューでも口数が少なく、写真撮影といえばカメラマンの人に「うーん、楽器を持たせた方がいいかな。何かに触ってると人間って落ち着くんですよ」とか言われちゃったりして、かなり素人っぽくシャイだという印象を受けました。とてもステージにあがって、たくさんのお客さんに向かって演奏しているミュージシャンだとは見えない感じでしたね。

98年、サード・アルバム『Each Little Thing』も発売になり、2000年の『ダイアモンド・マウンテン・セッションズ』では多くのヴォーカル・ゲストを迎え、これが伝統音楽においては驚異のプラチナ・セールスとなります。(アイルランドのプラチナは確か15,000程度なんですが、トリプル・プラチナということは人口比からしたら…ものすごいですよね。日本でいうと300万枚くらい? すごすぎる)

2002年には『Live in Galway』という素晴らしいライブアルバムを自身のバンド:ウッドチョッパーズとリリースし、ここで始めて単独来日を実現させました。シャロンが変わったな、とわたしが思ったのはこのころです。ホテルのロビーでの待ち合わせでも一番早くくるようになりました。まぁ、当然ですよね。リーダーが遅いと全員が遅れるけど、リーダーが一番早くくれば全員が早く来るようになる。そんな自覚が少しずつシャロンの中に生まれてきたんだと思います。

この曲「Bonnie Mulligan」では、シャロンもフィドルを持ち、リズ&イボンヌ・ケーンとともにトリプルフィドルを聞かせてくれています。



その後は、2004年『リベルタンゴ』(本作は在庫がわずかに見つかったのですみだトリフォニーの日に持っていこうと思っています)2005年の『チューンズ』と続き、ライブでも大人気のシャロンはアメリカ、ヨーロッパ、アジア各地をツアーしてまわるようになります。そしてクリントン大統領、オバマ大統領の前の御前演奏も!

そしてなんといっても桁違いのヒットになったのがスティーブ・アールとの共演『Galway Girl』もっともこちらはビールのTVコマーシャル曲に起用されたのがきっかけだったようですが、いずれにしてもたいしたものです。下記はそのビールのCM。





そしてこちらは最近の映像ですが、圧巻のWe Banjo 3との共演! Mundyがリード・ヴォーカルを歌います!



こうしてミュージシャンのキャリアとしては最高の道を着実に歩んできたシャロンですが、実はその裏側で大変な悲劇が彼女を待っていたのでした。

続きは後編を待て!!

さてこの回の最後に今回のシャロンの招聘元であるプランクトンの副社長、Hさん作のケルト川柳を一つ、お届けしましょう。

 シャロン・シャノン 日本で言ったら 千代田千代(ちよだちよ)

ケルティック ・クリスマス、およびシャロンの来日日程はこちらへどうぞ〜

なお今年のケルティック・クリスマスの見どころをプランクトンの是松さんが語っています。こちらも必読ですよ〜!! まだチケット買ってない方、今年はどうしようかなぁと悩んでいる方、久しぶりにいってみようかしらと思っている方。迷っている時間はありません。ぜひお運びください〜 


シャロン・シャノン物語 ▶︎前編を読む ▶︎中編を読む ▶︎後編を読む




2019年11月23日土曜日

ケルト市、すみだトリフォニーホール「ケルティック・クリスマス」にミニ出店!

さて不定期ながらも時々開催して好評いただいております「ケルト市」ですが、12月8日すみだトリフォニーホールの「ケルティック・クリスマス」の公演に出店することになりました。ミニサイズですが(笑)ぜひみなさん、わたしたちのテーブルに寄ってってください!

北区のフリーマーケットを中心に活動している「母のベーカリーGreen」さん特製のクリスマス・スコーンや、各種関連書籍、アクセサリー類、人気のTAYTOグッズ、ケルト&北欧音楽のCDなど、盛り沢山の内容でお送りいたします。

クリスマス仕様のスコーン。チョコチップも入ってます。試食しましたが、絶品ですよ!
これわたしも1つ持ってますが、使い勝手がよい。とってもあったか!

可愛い〜 羊はフェルト、帽子はニット素材。ブローチ、キーホルダーです。

アイルランド関連の書籍も多数!

すみません、モデルがいまいちですが、TAYTOグッズも売ってまーす

ケルト市のfacebookページも作りました。よかったら「いいね」してってください。「ケルト市」なんとか年に2回程度はやりたいと思ってるんですが… なかなか忙しくって。とりあえずは12月8日にみなさん、お会いしましょう〜

ゴサード姉妹との仕事から学んだ大事なこと

やばい、泣けてくる。何度も見ちゃう! ほんの数週間前のことなのに、まるで何年も前のことみたい…



しかしオレもこうしてみるとすっかり痩せちゃったなー 早く体重が戻るといいんだけど。(元に戻るには医者によるとあと1年くらいかかるらしい)

さっそくだけどゴサード姉妹から学んだことをいくつか。将来の自分が迷った時のためにここにメモっておく。

まずは、エンタテイメントの仕事の極意(笑)。もう基本中の基本なんだけど、この仕事は人を幸せにする仕事だということ。それを忘れてはいけない。エンタテイメント・ビジネスにおいて、そこが肝だということ。会場にいるお客様、1人もこぼしてはいけない。すべてのお客様が「一体感」を持てるよう努力すること。

そしてそれはお客さんばかりではなく、スタッフや周りの人たちをも幸せに。

ちょうど旅の途中で読んだ「成田離婚の理由」というネット記事に書いてあったのだが、夫から妻に対する成田離婚の理由1位に「文句ばかり言っている」というのがあった。私はそれで、「あっ」と気づいた。彼女たちはツアー中、文句やネガティブなことは絶対に言わない。なんというか「暑い」「寒い」「疲れた」などなど、そういうことは一切言わない。いや、もちろん言うべきことははっきり言う。でも意味もなく文句を言ったりとか、どこかの政治家みたいにそれを言えば自分の気分がいいからという理由で何かネガティブなことを言ったりすることは絶対にない。これって、一緒にツアーする上で、すごく大事なことなんだよね。

そうやって真ん中があったまると、周りの人もどんどん幸せになっていく。そんな不思議なマジックが彼女たちにはあった。彼女たちのプロフェッショナリズムと比べたら、ほんとうに多くのアーティストが自分の好きなことをただやっているだけじゃないか、と思った。

また改めて今回、民音さんという大きな会社との仕事に本当に感謝したい。本当に神様って公平なんだけど、自分の事業をやる時は、例えば赤字になること覚悟でやるわけですよ。でも人の仕事を手伝うとギャラがもらえる。そして私の立場で、大事なのは、その両方を両立させるということだと改めて思った。人の仕事だけやってたら、それはもうプロデューサーではなくなる。また面白い仕事も来なくなる。また反対に個人の事業だけやっているとマイナーでニッチなものをやってるただの変人としか見られない。今回のツアーは1,000人から2,500人級の大ホールでのツアーだった。こんなに多くの人にジグだのリールだの聞かせることができたなんて、その意義といったら測りしれない。すごいことだと思う。

そしてビジネスの流れでは物事の経緯が大事だということ。今回、私が持ち込んだ企画だったというのよかった。(というか、たとえクライアント仕事でもそういう仕事の仕方をしないとダメなんだなと改めて思った)正直、体調もベストではない中、民音やステージのスタッフの皆さんのフォローがなければ私はツアーに5週間も出ることなど無理だったと思う。本当に皆さんにはお世話になったけれど、私が単なるツアー・アテンドだったら、すぐ代わりの人に変わっていたのも事実だ。もちろん私も自分が倒れた時のために責任感のあるベストな自分のスタッフにもスタンバってもらってはいたのだが、結局彼女に出動してもらう必要もなく無事にツアーは終わった。つまり物事の経緯とか、流れとかって、本当に大事なんだよな、と改めて思った。そしてやっぱり代わりのきかない自分でいないとダメなんだよな、とも思った。そう、人と同じことしてたらダメなんだ、と。

他にもゴサード姉妹とのツアーから学んだことはたくさんある。バレット・ジャーナルのことや、アメリカ人のあらゆること…例えばミリタリータイムを嫌うこと、気温はファーレンハイト、スパゲッティの特殊な食べ方、ジョークのセンス、コンマリ好き、食に対する保守的な考え方、すべての物事の考え方などなど。とにかくたくさん学んだ。そして改めて思った。違う国の人と仕事をするのは楽しい!!と。

そして、ここからが重要なんだけど、音楽の仕事とエンタテイメントの仕事はまったく違う、ということ。それは私もわかっている。でも自分は音楽の仕事はもう十分してきた。メアリー・ブラック、ポール・ブレイディ、ヴェーセンやルナサやフルックやマーティン・ヘイズ…その他多くのバンドやアーティストが私の音楽のセンスが良いことは、もう十分証明してくれたではないか。もうそれは十分にやった。おそらく彼らよりすごい音楽家はもうわたしの目の前にはあらわれないだろう。

今後は「エンタテイメント」と「音楽」の振り分けをよりクリアに、そして真ん中の、どっちつかずのものはもうやらない。この方針を明確にしていこう。そう、実感したのが、今回のツアーだった。多くのアーティスト、プロデューサーが、この加減を間違えて失敗していると、わたしは思う。(偉そうだけど、ほんとだよ)

それにしても今回のツアーからはたくさん、たくさん学んだ。それもこれも中心となるアーティストが素晴らしいから。だからなのだ。他のバンドでは、絶対にこうは行かない。

しっかり者でかっこいいグレタ、頑張り屋で頭のいいウィロー、天使のような本当にピュアでいつも真剣なソラナ、そして一番天然だった自然体のママ、素晴らしい時間をありがとう! あなたたちは本当にプロ中のプロ。ウチの他のどのバンドも、この仕事はできなかったよ。そしてウチにいるどのアーティストよりもあなたたちは成功すると思う。がんばれよー 応援してる。そしてまた日本にきてね。

くどいようだけど、自分が民音さんのチラシに書いたこの文章、気に入っている。(ちょっと硬いけどね)ケルト音楽って、こういうことだったんだ、と。彼女たちのやっていることは、本当に素晴らしい。これからもずっと応援していく。本当にいい子たちだった。お客さんを幸せに。周りの人を幸せに。そのためにわたしたちはこの仕事をしているんだよ、と。グレタが満員のお客さんが一緒に歌ったり手拍子したりしてくれるとき、わたしたちはなんでこの仕事をしてるのか思い出した、と言っていた。ゴサード姉妹、この5週間のツアーはまだまだ若いあなたたちのキャリアにおいても、とても重要なものだったと思う。これからも一緒に頑張ろうね。


2019年11月22日金曜日

シャロン・シャノン物語 前編


ケルティック・クリスマスで、もうすぐ来日。シャロン・シャノンですが、もう公演は何度もみてるよというファンの方も、意外と皆さん、細かいバイオグラフィー知らないでしょ? 

なので、いつぞやのチーフタンズやメアリー・ブラックに引き続き「シャロン・シャノン物語」を短期連載したいと思います。たぶん3回シリーズかな。というわけで、前編行きます〜。


シャロンはゴールウェイ出身のように思われてますが、実はクレア州のコロフィンという場所の生まれ。まさに牧場の少女として育ちました。牧場を営んでいたシャノン一家だったので、シャロンは子供のころからホリディでどこかに行くということはなかったそうです。だって世話をしないといけない家畜がわんさか家にいたから。今でこそ愛犬家として知られるシャロンですが、当時はとにかく馬。馬が大好きでした。(そういや私、シャロンが初来日した時に、有名な競馬の馬の写真集をプレゼントした記憶あり… あれ、なんて馬だったっけ…)

でもシャロンの子供時代は明るく楽しいものでした。家には笑い声が絶えず、とても良い家族だったようです。さすが子沢山のアイルランド。お兄ちゃん、お姉ちゃん、そしてシャロン、末っ子メアリー(シャロンのバンドで時々バンジョー弾いてます)という編成の4人兄弟のうち、音楽に最初に傾倒したのは兄のGerry。すぐに妹たちもお兄ちゃんに倣って音楽好きに。そんな子供たちをみてやはり音楽好きの両親は自分たちは楽器を演奏しなかったのですが、子供達それぞれに楽器を与えたのだそうです。そして、たまたまシャロンはそれがアコーディオンだったのだそうで、これがシャロンとアコーディオンとの運命的な出会いとなります。

面白かったのは、いつだったか日本でシャロンのインタビュー(確かインタビュアーは松山晋也さんだったかな)で、シャロンが本当に子供の頃から伝統音楽ばっかり聞いている、ということでした。あまりラジオから聞こえてくるポップやロック・ミュージックには興味が湧かなかったようです。(うーむ、あのマット・モロイですらザッパを愛聴し、アルタンのマレードもボウイの熱狂的ファンだというのに!/笑)

小柄で、しかも子供の頃から馬にのって乗馬が得意だったシャロンなので、ご両親は当初はシャロンがショー・ジャンプの世界で食べていければと考えていたようです。でも16歳くらいになると、それは諦めた。その頃には彼女の人生においては音楽が一番大事なものとなっていったからです。

一方で、シャロンは学校の成績も悪くなかったようです。コーク大学の芸術科に進みますが、このころには、もう音楽にかなり傾倒していました。だから学校にはいかず(おそらく)中退みたいな形になっちゃったんだと思います。そしてシャロンが大学時代に演奏を始めたのがフィドルです。今のステージではあまり弾くことはありませんが、かなりの腕で、かつてウッドチョッパーズというバンドを率いていた時は2人のツインフィドルにまざって、トリプル・フィドルを聞かせてくれたものですが、あれは、かっこよかった。

シャロンはクレア州ドゥーリンに引っ越して、そこでメアリー・カスティ(フィドル)たちと演奏を始めます。その間、シャロンの才能は、『マイ・レフトフット』や『父の祈りを』で有名なジム・シェリダン監督に見出され、彼の推薦でブレンダン・ビーハンというアイルランドの有名な詩人で小説家の作品「ホステージ」の劇場音楽に参加したりしています。(私は91年くらいにドロレス・ケーンが出演したヴァージョンをダブリンでみているのですが、この時シャロンは参加していたかもしれない?)

そして19歳の時に元デ・ダナンのジョニー・リンゴ・マクドーナが結成したアーカディの創立メンバーとしてグループに参加します。ここでリードシンガーをしていたのがフランシス・ブラック(メアリーの妹)。フィドルはフォー・メン・アンド・ア・ドックのカハル・ヘイデンというすごいグループでした。

一方、現在もシャロンのマネージャー・エンジニアであるジョン・ダンフォードは、アーカディのサウンド・エンジニアとしてジョニーに呼ばれ、そこにマイク・スコットを招待したのでした。(ジョンは当時ウォーター・ボーイズのエンジニアも勤めていたため)

そこでシャロンの演奏を目の当たりにしたマイクは感動し、彼女をバンドに迎えたい!ということになります。実際アーカディの活動はライブの数も少なかったため、シャロンはウォーター・ボーイズに参加することが決まりました。彼女が21歳の時でした。

こちらは最近の映像ですが、シャロンとウォーター・ボーイズの演奏。



しかしながらシャロンが参加し、1年半くらいたったころウォーター・ボーイズは解散。1989年、シャロンは自分のアルバムの録音をリリースするあてもなくスタートします。

こちらは某書籍からのシャロンの子供のころの写真。可愛い〜〜





というわけで、続きは中編にて。お楽しみに。

ケルティック ・クリスマス、およびシャロンの来日日程はこちらへどうぞ〜
こちらの記事もあわせてぜひ!


シャロン・シャノン物語 ▶︎前編を読む ▶︎中編を読む ▶︎後編を読む


残り2日! ポーランド映画祭




昨日は昨日とてポーランド映画祭に行ってきました。恵比寿のTOP MUSEUM(ガーデンヒルズにある写真美術館)にて、この土曜日まで行われています。

本当は昨日は2本みたかったのだけど、前の打ち合わせが長引いたりで、こちらのみ観ましたが、とてもよかった。ポランスキーの映画のサントラで知られるポーランドを代表する作曲家・ピアニスト:クシシュトフ・コメダのドキュメンタリー『コメダ・コメダ』。

彼はポーランドに妻や子供を残してアメリカにポランスキーと一緒に亡命していくんだよね。『ローズマリーの赤ちゃん』や『水の中のナイフ』などを手がけたわけだけど、最後はちょっと不思議な死に方をしたみたい。37歳だった。まだまだこれからだったのに残念。

Komeda Komeda... - trailer from Culture.pl on Vimeo.

映画上映のあと、同じ館内のスタジオにてピーターさんとオラシオさんのトークショーがあったんだけど、オラシオさんが映画音楽を中心に活躍するポーランドのアーティストを次々と紹介。そこに対するピーターさんのツッコミが面白い。「こういった音楽で食べていけるんですかね?」とか(笑) でもオラシオさんによるとジャズの新譜とかでもポーランドはナショナルチャートを上がってきたりして、国民全体がメイン・ストリームだけではなく、いろんなものを受け入れる感じなのかもしれない、とちょっと思ったのでした。おそらくそこにはメディアの責任とかもあるわけなんだろうけど。そしてアーティストの方もジャンルに囚われず自由な表現活動ができているように思う。

特に面白いと思ったのは、今度『ピアノ・エラ』で12月に初来日するこの女性。ハニャ・ラニ。不思議な感じだけど、いいよね。彼女の女性ヴォーカルとのユニットも面白かった。



というわけで、満員の会場をあとに。楽しかった!

ポーランド映画祭。残すところあと2日。ぜひ駆けつけてくださいね〜。詳細はここ。

オラシオさん、ピーターさん、ありがとうございました〜

2019年11月21日木曜日

映画『真実』(是枝裕和監督)を観ました。セリフの1つ1つに響きまくり!


響いた〜 めっちゃ響いた。折しも世間の話題はMDなんとかという薬の所持で逮捕された女優さんの話題でいっぱい。そして数日前に見たこの新聞のコラム(すごくいいからぜひ読んでみて)


これが女優、俳優という生き方なのか、と改めて考えさせられるとともに、昨日ブログに書いた湯川先生の記事



あれこれ考えていたことが、この映画ですべて完全にクロスオーバーしてしまった。ものすごい良いタイミングでこの映画を見れたと思う。

是枝裕和監督最新作『真実』。

いや〜 場面はフランスなんだけど、是枝ワールド全開。そして今までの作品の中で、もっともポップで明るい作品かも。観終わったあとの満足感ったら半端ない。すごくいい映画だった。



カトリーヌ・ドヌーブって綺麗な人だな…って以外、印象なかったけど、この大女優の役をすごくチャーミングに演じている。っていうか、この主役=本人じゃないか、と思うくらいハマっている。娘役のジュリエット・ビノシュもすごくいい。

ドヌーブ演じる国民的大女優が主人公なんだけど、その彼女が自伝を出版し、それが嘘だらけの内容だと、家族や熱心に働いてくれていたスタッフとの人間関係にまで影響を及ぼす…というところからスタートするこの物語。

実際、監督はこの映画を作るにあたって、2人の大女優に散々インタビューをとったそうですよ。すごいね。そして彼女たちの言葉がそのまま台詞になっているところがある、と監督は告白している。うん、妙に納得。

正確な言葉は忘れちゃったけど「チャリティとかに走るのは、本業である女優業が負けてるから」みたいなことを言う主人公が言うシーンがあったり、女優として生きていくという、ものすごい覚悟が見られるんだよね。(それが冒頭の渡辺えりさんの文章にもつながるんだけど)

ついでに劇場で購入したパンフレットに書いてあったのだけど「台詞が入るまで3週間かかるから、当日その場で脚本渡すとかやめてほしい」と是枝スタイルに異をとなえていたビノシュとの約束は、軽々と監督に破られてしまった話とか、結構笑える(笑)(最後ビノシュは「諦めた」と言っていたそーな)

そして真実というのは1つではなく、誰にもわからなく、当事者でさえにもわからなく、それをますます描いていく是枝ワールド。

すごいよなぁ。

そしてパパ役のイーサン・ホークがいい感じで演出の手助けをしてくれたとか(なんで彼女は旦那と一緒に母の家に行ったのだろう、みたいな部分に疑問を持つところから彼は突っ込んできて、脚本にあれこれアイディアをくれたのだそうだ)、とにかく彼のおかげで孫娘役の子供もすごくリラックスしていい味だしてるし、うーん、本当に素晴らしい。

今回も役者の能力を最大に引き出し、彼らの「アンサンブル」が素晴らしい、ということだろう。誰1人として、この人じゃなかったらダメだっただろうと思わせるほど各自のキャラクターが活かされている。そもそも是枝監督、言葉の通じない中で、どうやって演出していくんだよと思ったけど、いやいやなんのその。是枝ワールドはすごい。世界に通用する。っていうか、すべての、世界中の女優さん、俳優さんが是枝監督に演出してもらいたがっているんじゃないだろうか。

パンフレットを買ったら、樹木希林さんに関する言及がすごくされてて、内田也哉子さんが文章を寄せられていたりしたが…  うーん、樹木さんは私もすごく好きな女優だけど、この映画をみている時、失礼ながら樹木さんのことは思い出さなかった。そもそも是枝作品の最新作だからという理由でこの映画を見に行くことを決めた時、私は樹木さんのことを思い出しもしなかった。映画はやっぱり作品中心で見るので、樹木さんはすごくいいと思うが、彼女の出ている作品だからという理由で彼女が出演する作品を見に行ったことはない…という程度の距離感が、1視聴者の私と樹木さんとの間にはある。…などと、1ウォッチャーが言っているのを聞いて樹木さんが天国で「うん、そうよね」って笑ってくれているのが分かるんだ。でもって、そんな樹木さんみたいな女優さんの存在を通して、クリエイターたちは自分の夢を描く。それが映画の世界なのだ…とまぁ、灌漑深いわけなのだが、 まぁ、それはさておき…

本当にこの作品は素晴らしいわ。台詞がいい。台詞がいいのかもしれない、是枝監督の作品は。舞台が秋のパリっていうのもいい。あ、そうそう、おじいちゃん=亀っていう不思議な話も。あぁいうところ、本当に最高である。あと、2、3回みて細部を味わいたい… そう思わせてくれる温かい作品だった。大推薦。迷っている人がいたら、絶対に観に行って。



PS
あ、あと1つ書き忘れてたけど「(主人公のライバルであった)サラの再来」と言われているという設定の若手女優さんを演じた新人の若い女優さんも、めっちゃよかった。すでに大物の風格もあり、インテリ風で、綺麗で、かっこいい感じだった。ファンになったよ。彼女はこれからいろんな映画に出てくるんじゃないかしら。

2019年11月20日水曜日

山陰のアイルランド文化、ケルト文化ファンの皆さんへ「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ 」Talk plus Music

松江、そして山陰のアイルランド、ケルト文化ファンの皆さんへ朗報。山下直子さん、奈加靖子さんが登場しますよ。ぜひぜひご参加ください。素敵なアフタヌーン・ティーも用意されているようですよ〜

日時:2019年11月24日(日)14:00-(13:30開場)
会場:興雲閣 2階(島根県松江市殿町1-59 松江城山公園内)
参加費:前売2,500円、当日3,000円
※お茶とケーキはチケット代金に含まれません。
チケット取扱:チケットぴあ(Pコード643-761)、
島根県民会館チケットコーナー、プラバチケットコーナー、亀田山喫茶室
問い合わせ:phone 090-4109-5542(コイズミ)

詳細はこちらのページをどうぞ。

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