見たかったよ! 『ぼくのエリ Let the righting in』の原作者による新しい作品。もう北欧のこういうやつ大好き。
まぁ、『ぼくのエリ』は少年少女(しかもいかにも北欧的な)が主役だったから、大ヒットしたけど、こういう映画がヒットしているのなら、日本も捨てたもんじゃないなぁ。まぁ、かかればだいたいいつも年配のお客で満員のヒューマントラスト有楽町で見たから、なんとも判断がつかないが、劇場はいっぱいではありました。良かった。たくさんの人に見てほしい。
ティーナはさえない税関職員。臭いで人間の気持ちがわかるという特殊能力を持つ。ルックスはお世辞にも可愛いとはいえず、でも心は優しい彼女にも友人もいる。ある日、税関を謎の男が通過していく。ただならぬものを感じつつも、ティーナは彼に親近感を覚え、彼を自宅の離れに住まわせることにする。浮気をしつつ同居しているボーイフレンドを追い出し、いつしか2人は惹かれ合うようになるのだが…。
これぞ、まさに21世紀のトロール伝説。俳優さんたちがとにかくすごい。主人公の2人については本当はすごい美人なのに特殊メイクでこうなっているらしく、とにかく圧巻の演技力に惹かれる。特にティーナの細やかな表情は圧巻。すごい女優さんである。
そして圧巻のセックスシーン。これがものすごかった。動物的であり、暴力的であり、めちゃくちゃエロチックなだけではなく、最高に最高に最高にロマンチックだった。湖の中で戯れるシーンも。彼女の気持ちを思うと妙に泣けてくる。いや〜、すごかったなぁ。これはもう歴史に残るセックス・シーンなんじゃないでしょうか。
エコで、綺麗で、社会福祉が充実してて、機能的な家具や可愛いファブリックに憧れるだけで表面だけ見て「北欧って素敵」とか言ってる輩にこういうパンチのあるものを見せたい。これは絶対に見た方がいいです。超おすすめ。
しかし久々にスウェーデン語聞いて、そういやス語ならってたよな、と思い出した。ちょっとしたフレーズが聞き取れるのが嬉しい。また習おうかな…