映画『ジョン・デロリアン』を観ました。なかなか痛快!


試写で拝見しました。ようやく試写にもいけるほど体力が回復した…とは、まだまだ言えないし、階段がつらくて移動しているとはぁはぁ言っちゃうし、前は歩けた距離が全然歩けず(例えば六本木から六本木1丁目)すぐタクシー使っちゃたりするけど、でもご案内いただいた映画、見せていただいたらちゃんとレビュー書かないと、ご案内いただけなくちゃう。

というわけで…  はい、映画『ジョン・デロリアン』これはなかなかの作品です。

デロリアンってご存知ですか? 私は知らなかったんだけど、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てきたかっこいい車です。アメリカ車で扉がぐわっと羽みたいに開く。その開発エンジニアである車業界のカリスマ、ジョン・デロリアンの実話に基づくストーリー。舞台は70年代のカリフォルニア。

デロリアン役の俳優さんがすごい評価されているけど(背が異様に高くて本物のデロリアンにも似ているらしい)、もう1人の主役、麻薬の運び屋であるジム・ホフマン役の俳優さんがめちゃくちゃチャーミングで楽しかった。怒ったり泣いたり喜んだり… まぁ、コメディにはよくある立場なんだけど、本当に見ていてあきない演技。

そして2人とも悪者だから、なんというか必要以上に同情することなく話はテンポよく展開していく。痛快なブラック・ユーモアが最高。映画は裁判のシーンと過去の回想がまざっているので、ちょっとわかりにくい部分もあったが、とっても楽しく、あっという間に終わってしまった。

それにしても男の人の車にかける情熱は理解不能だ。車っていうだけでワクワクしちゃうんだろうなぁ。アメリカン・ドリームを体現しているようなデロリアン。まさに光と影の人生。

しかし実際の彼はどうだったのだろう。独立してからは大きな成功に恵まれていないことから、すごいのは彼ではなく、彼がチームを動かす力だったのかも? それにしても、こういう悪者タイプは妙に人間的魅力があってカリスマ性にあふれていることが多い。そしてそういう魅力に惹かれて、悪い連中は寄ってくるし、良い連中も騙されるわけだ。そしてそれで世の中が動く。悪い奴ほど絵になるというか… ドラマチックだよねぇ。12月7日より全国順次公開。