ユニクロの北斎柄のエコバックを買いだめした! 誰か日本に来た人のお土産用。使える日はまた来るのだろうか。
さて、そんなわけで、いろんなミュージシャン、マネジメントに連絡を取り始めました。あれこれやりとりはあったものの、思ったより早く交渉まとまり、楽曲がそろいましたが、一つ一つ結構笑えるコミュニケーションではあったので、これはまた参加アーティストの紹介とともに追って書いていきたいと思います。
ちなみにウチのレーベルでももっとも人気のヴェーセンだけが、2曲収録されていますが、これは実はすみません、彼らの音源「LIVE IN JAPAN」は日本国内では私が原盤(マスターライト)を持っているんですよね。
なので、これを入れることによって、万が一、予定より予算が集まった場合、私の経費もこのファンドの経費をさっぴいたお金15曲分の1から、多少カバーされるという考え方を導入してみました。もっともクラウドファンドをやって、どのくらい結果が出るかは、今はまったく予測がつかないのですが。ちなみに赤字になったら私がかぶりますので、それは大丈夫。覚悟してます! ただ私も全くのボランティアというわけにはいかないので、この1トラック分は事務経費という形で、参加する皆さんに許していただければ幸いです。
それにしてもこのコロナ禍でも行動する私の周りの友人たちには、たくさんの勇気をいただきました。例えばクラウドファンディングを成功させ翻訳本のリリースが決定した森本智子さん。オンライン講座でアイルランドの素晴らしさを伝えてくれたガイドの山下直子さん。それから北欧の音楽のピクニックの配信をされたハーモニーフィールズさんにも勇気をもらった。あれだけの番組作るの大変だったと思う。ちなみに10月のヤヌシュ・プルシノフスキの公演は、ハーモニーフィールズさんの力がなければまったく成り立たないものです。2020年に1つだけでも来日が実現できれば、それはウチにとってもハーモニーフィールズさんにとっても大きな実績になる。秋まで一緒に頑張りましょう!!
また同じ10月に予定されている公演をなんとか実現させるべく頑張っているAkiko T Musicにも励ましてもらった。この話をしたら彼女は静かに「今、どうやらCDが売れてるらしいんですよ」と業界内のいくつかの具体例を教えてくれた。あぁいう落ち着いたところ、彼女はすごい。私みたいに「すごいねー、すごいねー」とか言って無駄にはしゃがない(爆)。彼女の方がライブ制作歴は後輩ながら私は彼女のそういうところをすごく尊敬しているんです。また何度もクラファンを成功させているサラーム海上さんからも「野崎さんなら大丈夫」というお言葉をいただきました。背中を押してもらった。本当に心強い。
また本当にいつもお世話になっているプランクトンさん。実はプランクトンさんには、このCDにも参加していただいているんです! おかげでアイルランド、ケルト音楽シーンの中でもっとも人気のある2曲がCDに加わることになった。実際、この企画が思い浮かんだ時、まっさきにプランクトンさんに相談しました。プランクトンのみんなに反対されたらやめようか…と思っていた。私はいつも一人で仕事してるので、考えることが内向きになっちゃうことが多い。煮詰まると何が正しいか分からなくなるんです。でもそれがプランクトンさんに賛同してもらい快く2曲提供してもらえることになった。これは大きい。第1関門突破(笑)。
そして、言えることは、こういう人たちは、みんな、この状況下で指を加えてじっとしていない、みんなやれることをやっているという圧倒的な事実なんです。私も頑張らないといけない。
やはり今、このコロナ禍で何ができるか、そして何年かたったあと振り返った時、この2020年に何を残したかということは、きっとこのあとの自分仕事史にくっきり残っていくことでしょう。たぶん私もあと仕事をするのは(仕事ができるのは)あと5、6年だと思う。でもあと5、6年やるのであれば、今、ここでこれを乗り越え、何か小さくても1つでも実績を残さないと、その先の自分がとても弱いものになってしまう。
「コロナの時、どうしてた?」「休んでた」じゃダメなんだと思う。今や音楽業界を始めエンタメ業界は風前のともしびですが、歌舞伎座の再開など、小さな実績を積み重ねることで、みんな少しずつ前に進もうとしている。
そして数日前には七尾旅人さんのNoteには涙が出ました。
「僕の音楽は、テレビとかで流れまくって広範囲で支持を集めるようなものではないわけだけど、でも常に、いつでも、お客さんとともにありました。はっきりと顔を思い描くことのできる、生身の誰かとともにある音楽でした。今そのことを誇りに思います」素晴らしい https://t.co/7CS4JBFtjg
— 野崎洋子 (@mplantyoko) August 3, 2020
まぁ、なんだか作る側のことばかり書いちゃいました。でも変な話、このプロジェクトは皆さんの「同情票」がものすごく必要なんです。なんとか、このプロジェクトを実現させたい。それにしても、私自身も、めっちゃ不安です。自分に燃料を投下して燃やしていかないと、なんかへたっちゃいそう(笑)。
このCDを皆さん、買ってください。そしてこのCDを、2020年の…ある意味笑える思い出にしましょう!! こんなバカなことやったよね、って。そんなの変かな?
続きはまた明日。