タクシー


病気のおかげでタクシーの利用が多くなりました。特に具合が悪い状態でタクシーに乗るとちょっとしたことでイラッとしてしまう… いけないと思いつつも… そんな気持ちをまとめてみました。題して東京のタクシーの問題点。

■におい
実はいちばんの問題がこれ。東京で10台に乗れば3台のタクシーはくさいと思う。車の扉を開けた時、 ムッとするあの感じ。運転手さん、お客が乗って、寒いのにも暑いのにもかかわらず、すぐ窓をあけているのは絶対に「におっているから」ですから、気をつけてください。
私も香水やら何やら好きじゃないし、例えば人に会う用事がないなら終日シャワーあびる事なく、そのまま家にいるくらいだから、匂いについては怠慢な方なのだけど…。でもタクシーの運転手さんは毎日お客さんと密閉されるのだから,少し気を使ってもらえると嬉しいかな。本人の体臭もそうだけど、車内の布にこびりついた匂いというのもあると思う。布についた匂いはなかなか消えない。


■NAVI
今はどうだか知らないけど、かつてのロンドンタクシーの運ちゃんはすごかった。ものすごい地図試験に合格しないといけないとなれなかったタクシーの運ちゃん。ミニキャブではない黒いタクシーは本当に頼りがいがあったし、ミニキャブも手軽で便利だったし、親切だった。最近英国行ってないけど。それと比較すれば、東京のタクシーの運転手さんは道を知らなすぎる。加えてナビが嫌いだときている。やはり普通に各駅の位置くらいは知っていてほしいものだ。難しい要求だろうか。確かに車で走る時の車のよく行くポイント/ランドマークと、駅(特に地下鉄)に乗ってばかりいる人のランドマークはだいぶ違う。でも電車に乗る人のランドマークも覚えていてほしい。ある程度でいいのだから…


■ナビ狂想曲
東京のタクシーにNAVI搭載が義務化されてだいぶたつと思うのだが、最近ようやくナビで見てください、と言えば、それを拒否する運転手さんがいなくなったものの、それでも…ホントに慣れてないんだなぁ、といつも思う。でもって五十音の順番がきちんと頭に入っていない運転手さんが多すぎる。

…っていうか、住所、一度言ったら、一度で覚えてほしい。そしてそのNAVIに入力する時、「〜区、なんとか、数字ー数字−数字」とか言うわけだけど、それを「ちょ、ちょっと待ってください」「えっとー さ、し、新宿区…」「で?」、とか、ひどい運転手さんだと住所を1回で全部覚えられない。せめて「新宿区西新宿」くらいまでは一度に覚えてほしい… 数字の部分だけでも一度で覚えてほしい。それって、難しい要求なんだろうか。

っていうか、タクシーのNAVIこそ、是非、音声入力を導入してあげてください!


■距離感
そして最近多いのが…やたら話かけてくる運転手さんはホントにうっとおしいが、反対にお客にビクビクする運転手さんもホントに困ったもんだと思う。威圧的なお客さんが最近は多いのだろう、しかし…。

いつだったか女同士でワイワイタクシーに乗って順番に帰宅した時、私たちの会話が盛り上がるたびに運転手さんが「あのぉー」とか言って私たちの会話を割って道を聞いてくるのにはヘキエキした。そこに乗っているいたのは,全員仕事ばりばりの皆さん。ついにいちばんボス格の女性が「大丈夫です、ちゃんと近くなったら指示だしますから」と言ったのだが、運転手さんは、私たちが会話に夢中になって道を通りこし、後から文句を言われることを恐れたのだろうか。自分の保身に必死すぎる… 運転手さん…っていうか、自分の保身のことしか考えてないでしょ、運転手さん。


■トランクは誰のスペース?
トランクに大量の私物を積んでいる運転手さん。あれもこまる。特に来日ミュージシャンや楽器をあれこれ持っている時はトランクのスペースも考えてタクシーを手配する。トランクはお客さんのスペースだと思うのだが… 違うのかな。


■その他
ついでに書いておこう。ウチの近所には大きな幹線道路があるせいかタクシー会社が多い。広いパーキングにタクシーが並ぶ。パーキングの先に、ちょこんとほったて小屋みたいな事務所がある。ある日、タクシーが拾えなくて、このタクシー会社の1つに入ってみた。「すみません〜」「ごめんください」と入っていって、そこに運転手さんがたくさんいたのだが… なんと! 誰も挨拶を返してくれる人がいなかった。…どころか無視された。うーん、社会人としてちゃんと知らない人にも挨拶出来る人がいないのか?と驚愕。仕方がないので、いたたまれなく事務所らしき建物の外へ出て、しばらくまた歩いてタクシーを拾ったのだが… それって大人としてどうなんだろう…社会人としてどうなんだろう。まったく謎だ。せめて「すみません、ここは直接お客さんが乗れないんですよ」とか、「事務方に電話してから来てください」とか… なんというか普通の社会性が持てないもんだろうか。そこには二度と近寄っていない。


と、ここまで書いたが、タクシーの運転手さんで,時々すごい人がいる。いつだったか池袋の駅から当時住んでいた板橋区の自宅(1,000円くらい)に乗っていた時。その運転手さんの運転は、まるで空を飛んでいるような運転だった。ブレーキもスムーズで雲の上にいるみたい。あまりに感動したので「すごい運転ですね。空飛んでるみたいでした」と言うと恥ずかしそうに「一応ブレーキとか、気をつけているんです。こちらこそありがとうございます」と運転手さんは言った。うーん、素晴らしい。

職業で人を差別してはいけない。評価ポイントは、その職業に対する態度だ。真剣に自分の仕事に向き合っている人は何をやっても違う、と思った。凄い運転手さんもたまにいる。が、やっぱり東京のスタンダードは他の大都市と比べて…(以下自粛)