ここ数日、フィンランドに起こったこと

懐かしいなー これ。フィンランド伝統音楽の巨匠コンサートの時の面々。すごいコンサートだったよ。


ここ数日フィンランドで起こったことには、本当にゾッとさせられた。フィンランドは、自分が普段応援している国のひとつではある。でも普段から真面目に生きていても、ちょっとしたことで、一気に信頼は失われてしまうのだなぁ、と思った。

世の中にはこんな国がありますよと、ここが素敵ですよと、私たちはその国のことをもっと知ってもらおうと紹介しまくっているのに、その対象が、突如ああいう立場に置かれたら、自分の立場としては、どうしたらいいんだろう、と。

どうするのが正解なんだろう。

いろんな人がその国にはいるんだよ、と。全員が全員素晴らしい人格者なんていう国はない。とはいえ… だよね。

しかしその後、数日後の動きは素晴らしかった。騒動が起きた当日は、在東京フィンランド大使館のアカウントでもおそらく予約投稿のツイートがしれっと発信されていたが(あれはちょっとゾッとした。悪気がなくても、あんなふうに捉えられてしまうことがある)、

最終的には国のトップまでもが日本語でも声明を出したりして、危機管理も素晴らしいな、という印象を私は持った。

日本にも与党にいながらすごい発言している人いるけど、そして今や参政党や維新みたいな政党が与党入りしている状況では、いつ日本だってこういう状況になるやもしれない。そんな時、首相はちゃんと声明を出せるのだろうか。(って、もちろん嫌味ですよ by 黒のざき)

というわけで、やはり私の、フィンランドに対する評価は変わらない。

いろんな国と仕事してきたけど、私が(国として)好きだと思っているのは、アイルランド、フィンランド、ポーランドだ。他はよく知らないし、多少かじった程度で、自分のミュージシャンのこと以外はあまりよく知らない。だからたいそうなことは言えない。

でも「いいなぁ」と思うのは、やっぱりアイルランド。そしてフィンランド、ポーランド。

それにしても「差別」。差別って一番やっちゃいけないことだよね。

藤めぐみさんのこちらのコメントが、重い。そして本当に難しい。自分が嫌いな人でも差別しちゃいけないんだ、という、その、人間の人間性をある意味、否定? いや、人間だからこそ努力しなきゃということの肯定??なのか? 生きているだけで、こんなに努力しないといけないのか、という。


だってほおっておいたら、人間は思っていたことを言い、感じたことをそのまま言うに違いないのだから。

人権。ヒューマンライツって、輸入された概念だから日本人には分かりにくいのかもしれない。でも自分がされていやなことは人にはしない。それが基本だよね。基本なはずなのに…。

人間が集まって生きているだけで、もうそれだけで相当な努力が必要なんだよな。でも私がフィンランドみたいな国を好きなのは、あそこが努力の国だからだ。

フィンランド人の友人、リアルに一人でもいればわかるけど、彼らは毎日努力している。彼らは日々努力して、良い国にしていこうという努力に手をぬかない。そこが好きだ。たとえ、それがバカ真面目だと言われようとも。

真面目な国なんだよなぁ。そこが好きだ。真面目で何が悪い。

そういうフィンランドが私は好きだし、そういう国に住んでいるバンドを応援してきた。

これリハ映像だから、イントロとかはしょって演奏しているけど、それでも素敵な桑山哲也さんとの「アカプルコ」。めっちゃよくないですか? スヴェング、フィンランドのハーモニカ・カルテットです。

 

◎1996年からかかげてきたTHE MUSIC PLANTの看板は2025年12月にて下ろすことにしました。公式サイトは近日中にアーカイブ化する予定。主催公演や招聘はもう行う予定はありませんが、2026年も若干雇われ案件(笑)があるので、それはゆっくりとこなしていく予定です。これからはのんびりと。

PRの仕事は続ける「かも」しれませんが、まぁ、それはクライアントさんあってのことだからなぁ。どうなるかなぁ。

この日記も自分のペースで続ける予定。fbページは適当に閉じます。大好きなTwitterは以前と変わらない自分ペースで続けます。1日平均30ツイート。はっきり言ってうるさいと思います。

◎パンデミック後くらいから作曲家:日向敏文さんのマネジメントおよび宣伝をお手伝いしております。今年の6月25日に新作「the Dark Night Rhapsodies」がリリースされました。こちらが特設ページ(Sony Music Labels)。アナログ盤と、ピアノ小品集の楽譜は日向さんのサイトで通販中。日向さんは来週大きなニュースがありますよ。お楽しみに。


◎こちらのショパンコンクールのドキュメンタリー映画『ピアノフォルテ』のPRのお手伝いしております。東京での上映は一旦終了しましたが、これから公開になる地域もあるようです。みんな見てね! 公式サイトはここ