森永卓郎『身辺整理 死ぬまでにやること』を読みました

 


森永先生の本は、本当に面白い。特にこの出版社さんとは仲良しと見えて、亡くなる直前に本当に多くの本を出版された。これは作家冥利につきるのではないだろうか。

森永さんといえば、財務省、日航機、ジャニーズ(笑)。特に日航機話に促されて、私もだいぶあの件には夢中になったが、今は実際はあの件、どうだったのだろうとちょっと疑っている。

私の書いた書評ブログの中でも圧倒的に読まれている(なんと5万アクセス以上)青山透子さんの本の書評。実際は???

その後、日航機本はたくさん積読しているので、しっかり全部読んで、あれこれ考えてみて、またまとまったらここに紹介していきたいし、もしかしたらあのブログはすごいアクセス数を誇っているが、削除した方がいいのかもしれない。悩む。

とはいえ、当の青山さんはこんなコメントを発表し、新聞にそれが掲載されている。

で、この本である。私もがん患者だし、60歳になったのだから、いつ死んでもおかしくない。

ガンはいい。ある意味、死ぬまでに準備ができる。これが理不尽な事故や、事件で亡くなる人は、本当に気の毒だと思う。

死を宣告されるほど、私のガンはシリアスなモノではないけれど、ちょうど、今、事業をたたみ部屋の掃除や整理をしているだけに、この本に興味を持ってポチった。

とにかく読みやすい。森永さんのお話を直接聞いているような自然感がある。もしかしたら実際に聞き書きなのかもしれない。ご体調のこともあるだろうし…

森永さんの言うとおり、実際死んだらすべてはそこで終わるのだから、終わったあとのことなんぞ私は知ったこっちゃない(笑)。それがまずは原則だ。

でもやっぱりいろいろ掃除や後始末をすることになるであろう親族や、下手すると姪や甥、友人などに迷惑をかけたくないし…ということはある。

「モノは捨てる」というのは、もちろんのこと、コレクターのケジメについては面白かった、森永先生が貯めたあれやこれやは、博物館として(森永さんいわくトカイナカあるらしい)、展示してお客様を迎えたり、いろんなことに貸し出したりして、それなりに維持できているらしい。

資産整理については、これはよく言われることだけど、私のように子なし、パートナーなしの人間は相続について、きちんとしておいた方がいいらしいのである。と言っても、たいした事ではない。でも銀行口座をまとめたり… その辺はきちんとしないといけない…と。森永さん、御意!

仕事の終活については、私も今少しずつ進めているし、まぁ大丈夫かなとは思っているけどね。

加えて、人間関係を片付けるという章には、ちょっとびっくりした。そうねぇ、人間関係の整理ねぇ…

森永さんが亡くなった時、山田五郎先生がコメントをご自身のYou Tubeで出されていたけど、あれを聞くかぎり、五郎さんは森永先生の友達だったと、私は思うよ。

まぁ、でもそんなことはどうでもいいのだ。生きている間に「友達だよね?」とか確認するのも変だし(笑)

そして「親友はつくらない」。森永さんが、その考えにいたったのが(自分が友だちだと思っていた)やくみつるさんが何かのインタビューに答えて「僕には友だちはいません」と言っていたことがきっかけだったと言う。

面白いよね!! でもいいかもしれない、それ。そして森永先生は「それでいいんだ」と妙に納得したそうだ。ふむ。

でも人間関係って、確かにそれでいいんじゃないかなと思った。自分が死んだあと意外なところから「友達」があらわれる。それも面白いかもしれない。で、それでいいんだな、と。

先生はしかし本当に「親友なんてものは絶対に作ってはいけない」と太字で、この本で強調、主張してらっしゃる。なるほどねー

でも、私は先生の逆で「みんな親友でいいんじゃない?」と思ったりもしている。滅多に会わない人でも、向こうが私のことなど滅多に思い出さなくても「この人とは気持ちが通じるなー」って思う人が私にはたくさんいる。それだけで相当幸せだ。

と言うわけで、この本、楽しく読めました。生きている間の人生を考えたい人にお勧めです。

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