なんでこの本買ったんだっけ… と思い返してみたら、そうだ、冒険研究所書店さんの激推し本だったんだっけ。
これは何のことを言っているのか。この作者の意図はなんなのか。1923年にフランスで書かれた本。こういう世界が好きな人いるだろうなぁ、と思いつつ、ついつい自分もズシーンとこの本を眺めている。
なんでひ孫を食べちゃったんだろう。なんで愛する蛸を食べちゃったんだろう。そして生贄?として捧げられる黒人の娘たち。この人間たちは何を考えているんだろう。生きるって何なんだろう。
それにしても何かを伝えるのに文字数は関係ないな。だって、これは一瞬で読めてしまう絵本なのだから。
最後に原文のフランス語や、詳細な物語ヴァージョンの文章も収録されている。とても丁寧に作られた本。ちょっとググったら、本国では最近はまり読まれていない作家さんなのだが、日本では何度も出版され、人気があるの人らしい。
装丁もよくって、印刷も綺麗で、外側の紙のザラザラな手触りがいい。版画みたいなイラストも味わいぶかい。いいなぁと思ったら、うちのポール・ブレイディ本を印刷してくれたシナノ出版さんだった(笑)。2006年の出版。
こちらは訳違いで、同じ年に別の出版社からも出ている。 コピーライトの関係でこうなったのだろうか? 謎。でもこちらもどうやら装丁がめちゃくちゃ凝った本らしい。
そして福音館では文庫でこんだけのシリーズになっている。うーん、深入りしてしまいそうだ。