巨匠たち、しみじみ…

今日は朝からフィンランド音楽業界関係者とのミーティングだった。久しぶりに会う取引先もいて、みんな元気で嬉しかった。中には20年以上の付き合いの人たちもいる。

それにしてもフィンランド人は真面目でいいよな… としみじみ思ったのでした。

昨年のアラマーイルマン・ヴァサラットとヴァルティナというすごいコンサートが実現できて、そして今年は巨匠たちのコンサートが実現できて、ホントに良かった。フィンランドとの信頼関係も、ますます進展しつつあります。頑張って続けていかないとね。

実は、今日、とある長く付き合いのあるフィンランドの取引先に「あのコンサートの良さが分かるのは日本人だけかも」と厳しい意見をもらった。私もこれはものすごーーーーく分かります! 厳しい意見というよりか、私はこれをどちらかというと私とお客さんへの褒め言葉と受け取った。 

今やワールドミュージック界もホントに厳しい。辺境の地域のバンドですらフランスやドイツやイギリスのマネジメントのもと、世界ツアーを目標として、ものすごい豪華なプレスキットやプロモ映像などを持って、ものすごい勢いで大プッシュしてくる。そして皆、素人でも分かりやすく楽しめるプログラムをがっつり組んで攻めてくる。そんなバンドがロンドンのバービカンとか、ニューヨークのなんとかホールとか、世界の名門ホールのスケジュールを埋めている。そんな厳しい状況下、ウチの巨匠たちったら、ホント絶滅危惧種の生粋の伝統音楽家なんだもの! まるで野道にさく名も無い花のような存在!

地味で派手さがまったくない素朴な素朴な音楽。ホントにこの取引先の彼の言いたい事は私は500%分かる! っていうか、そういう苦労は私も死ぬほど味わっているよ。

やっぱフィランド人は頭がいい。このレベルでいろんな話ができるのは、フィンランドの音楽業界ならではだ。いろんな取引先がいるが、ホントみんな分かってるなーと思う。そしてそんな中、こういうコンサートを実現できた自分と、チケットを買ってくれたお客さんを誇りに思う。本当に皆さん、どうもありがとうございました。私の仕事は、彼等みたいな音楽が伝わってこそ、だと思う。

遅くなりましたが先週の木曜日、毎日新聞さんに告知を掲載いただきました。ありがとうございます〜。こんな風にたくさんの人たちに支えられています…