ちょっと時間がたってしまいましたが、「地球交響曲(ガイヤシンフォニー)」を無印良品で見てきました。今、有楽町MUJIの2F、ATELIER MUJIでは「映画・地球交響曲展」をやっているのです。
タイムテーブルがあって、1番から7番まで無料で鑑賞いただけますが、なんといってもアイルランド音楽ファンが必見なのはエンヤと鶴岡真弓先生が出演されている1番。上映スケジュールはここ。
鶴岡さんの発言より…
「ケルト的な思考というのは、一見渦巻きのように遠回りで、まったく瞬間に湾曲するわけですから前が見えないわけですね。その見えない壁とか闇とか森とかが前にくる。その見えない世界をひじょうに感じて、いろんなイメージを描く。どこで切れるともない、ピリオドのない、スパイラルのような繰り返しです。しかしその繰り返しというのは、二度と同じ円周の上を通らなくて、今私たちがいる世界ではなくて異界(死後の世界)から響いてきて、それに誘われて別の世界に連れていかれるような…。言ってしまえば、ケルトの渦巻き的な、あるものの見方、宇宙観、自然との付き合い方。それはスパイラルなんじゃないかということですね」
「カトリックがきてから以降のケルト人というか、その末裔であるアイルランド人は、新しい宗教、キリスト教を受け入れました。でも、おそらく日本人もそうですけど、彼らは神道という自然の山とか水とか太陽とか、その中にある神秘的なものへの信仰心は失わずに、むしろそれはもっと強まって残っていったと思うんです」
「自然が向こう側だけに漂っているものじゃなくて、そこに私たちの身体が入っているんです。天の、あるいは自然の、水の流れの、光の、空気の、その渦巻に私たちの身体がうごめいている「気」のようなものがついているわけです。だからケルティック・スパイラルというのはとても身体的だし、そして宇宙的なものと一緒に絡まり合いながら、私たち自身が向こう側から見えるスパイラルなんです」
(以上、映画のパンフレットより抜粋)
これ20年前ですよ。すごいですよね。この秋、ウチもマーティンとデニスの「ケルト×和」のコンサートで「ケルト」というテーマをはじめてしっかり取り上げるわけですが、いわゆる私たちが「おケルト」と呼ぶ商業的ケルト音楽とは違う意味の「これこそ本当のケルトだ」と私が思うものを、彼等のコンサートで感じとっていただければいいなと思っています。
永遠の生命をあらわすケルト。それは日本もアイルランドも含めて、すべてがつながり共鳴していくわけです。それこそマーティンとデニスの音楽が、これだけ多くの人に受け入れられている理由の1つに間違いあいません。ケルトの情熱、コアみたいなものをコンサートで感じ取っていただければ。
ちなみに話を映画に戻すと、映画の中で鶴岡さん×エンヤ以外で印象的だったのは、象の保護研究家であるダフニー・シェルドリックさん。この時代の「エコ」って多分にスピリチュアルで、ニューエイジがかってて、最初「昔人間は木ともクジラとも話ができました」的ナレーションが入った時は、私なんぞは「へっ、木は分かるが、なぜにクジラ?」と引いてしまったわけですが(笑)、実際この「象」の話も「えーーホントかしら、それーー」と何度も心の中で突っ込みながら思ったのだけど、でもまぁ、なんとなくわかるのは、要は受け止める人間次第って事なんだよね。実際、例えば犬からだって学ぶことはすごく多いし、犬は人間が思よりうんとインテリジェントだし。つまり、すべてをささえているのは人間の想像力だということ。湯川れい子さんがこの方のナレーションをやっていて、それも良かった。
それにしても当時はバブルの真っ最中。企業にもゆとりがあって西武とかサントリーとかNTTデータ通信とかがお金を出したみたいでパンフレットには広告も並ぶ。今はエコはもっと現実だし身近出けど、こういった先駆者がいてこその今なんだろうというのもある。ま、何度もいいますが、なにせ22年前ですからね!
エンヤの音楽もたくさん使用されていて、今ならこれ、すごい金額なんだろうけど、当時彼女もまだ売り出し中だったし… エンヤの音楽の中でもっとも好きなこの曲。ON YOUR SHURE いい曲だよね。「Watermark」は確かに名盤でした。
この「地球交響曲展」9月9日(日)までやっているので、近くに行かれた方はぜひ! 詳細はここ。
そしてマーティン・ヘイズとデニス・カヒル、ケルトの循環する魂を感じる公演、詳細はここ。
タイムテーブルがあって、1番から7番まで無料で鑑賞いただけますが、なんといってもアイルランド音楽ファンが必見なのはエンヤと鶴岡真弓先生が出演されている1番。上映スケジュールはここ。
鶴岡さんの発言より…
「ケルト的な思考というのは、一見渦巻きのように遠回りで、まったく瞬間に湾曲するわけですから前が見えないわけですね。その見えない壁とか闇とか森とかが前にくる。その見えない世界をひじょうに感じて、いろんなイメージを描く。どこで切れるともない、ピリオドのない、スパイラルのような繰り返しです。しかしその繰り返しというのは、二度と同じ円周の上を通らなくて、今私たちがいる世界ではなくて異界(死後の世界)から響いてきて、それに誘われて別の世界に連れていかれるような…。言ってしまえば、ケルトの渦巻き的な、あるものの見方、宇宙観、自然との付き合い方。それはスパイラルなんじゃないかということですね」
「カトリックがきてから以降のケルト人というか、その末裔であるアイルランド人は、新しい宗教、キリスト教を受け入れました。でも、おそらく日本人もそうですけど、彼らは神道という自然の山とか水とか太陽とか、その中にある神秘的なものへの信仰心は失わずに、むしろそれはもっと強まって残っていったと思うんです」
「自然が向こう側だけに漂っているものじゃなくて、そこに私たちの身体が入っているんです。天の、あるいは自然の、水の流れの、光の、空気の、その渦巻に私たちの身体がうごめいている「気」のようなものがついているわけです。だからケルティック・スパイラルというのはとても身体的だし、そして宇宙的なものと一緒に絡まり合いながら、私たち自身が向こう側から見えるスパイラルなんです」
(以上、映画のパンフレットより抜粋)
これ20年前ですよ。すごいですよね。この秋、ウチもマーティンとデニスの「ケルト×和」のコンサートで「ケルト」というテーマをはじめてしっかり取り上げるわけですが、いわゆる私たちが「おケルト」と呼ぶ商業的ケルト音楽とは違う意味の「これこそ本当のケルトだ」と私が思うものを、彼等のコンサートで感じとっていただければいいなと思っています。
永遠の生命をあらわすケルト。それは日本もアイルランドも含めて、すべてがつながり共鳴していくわけです。それこそマーティンとデニスの音楽が、これだけ多くの人に受け入れられている理由の1つに間違いあいません。ケルトの情熱、コアみたいなものをコンサートで感じ取っていただければ。
ちなみに話を映画に戻すと、映画の中で鶴岡さん×エンヤ以外で印象的だったのは、象の保護研究家であるダフニー・シェルドリックさん。この時代の「エコ」って多分にスピリチュアルで、ニューエイジがかってて、最初「昔人間は木ともクジラとも話ができました」的ナレーションが入った時は、私なんぞは「へっ、木は分かるが、なぜにクジラ?」と引いてしまったわけですが(笑)、実際この「象」の話も「えーーホントかしら、それーー」と何度も心の中で突っ込みながら思ったのだけど、でもまぁ、なんとなくわかるのは、要は受け止める人間次第って事なんだよね。実際、例えば犬からだって学ぶことはすごく多いし、犬は人間が思よりうんとインテリジェントだし。つまり、すべてをささえているのは人間の想像力だということ。湯川れい子さんがこの方のナレーションをやっていて、それも良かった。
それにしても当時はバブルの真っ最中。企業にもゆとりがあって西武とかサントリーとかNTTデータ通信とかがお金を出したみたいでパンフレットには広告も並ぶ。今はエコはもっと現実だし身近出けど、こういった先駆者がいてこその今なんだろうというのもある。ま、何度もいいますが、なにせ22年前ですからね!
エンヤの音楽もたくさん使用されていて、今ならこれ、すごい金額なんだろうけど、当時彼女もまだ売り出し中だったし… エンヤの音楽の中でもっとも好きなこの曲。ON YOUR SHURE いい曲だよね。「Watermark」は確かに名盤でした。
この「地球交響曲展」9月9日(日)までやっているので、近くに行かれた方はぜひ! 詳細はここ。
そしてマーティン・ヘイズとデニス・カヒル、ケルトの循環する魂を感じる公演、詳細はここ。