最初は行くつもりがなかったのだけど、ついつい先日の大使館の記者会見を見てムクムクと興味がわき、またシルック姉さんがティーチインの司会と通訳をやるというので応援の意味も兼ねて行ってきました、フィンランド映画祭。観た映画は「サイレンス」。
それにしても連休のお台場は人がすごくて、もうとっとと退散してきました。だいたいお台場行ったのは昔TLGがあった頃以来じゃないかしら。いや、違った。一度「くるり」の公演観に行ったな。あれはいつだったっけ。それにしてもお台場行くなら平日の静かな時に限る。フジテレビがでっちあげた街。実際どうなんだろうね。平日はゴーストで、週末の売り上げだけですべてが回っているのだろうか。ま、お台場とかいってカッコつけてるけど、ウチだってウォーターフロントだからね。足立区だけど(爆)
とにかくお台場は落ち着かなかったので、お腹がすいたので新橋にたちより、焼き鳥とビールで一人でiPad相手に乾杯。最近、一人で飲み屋に入れるようになったんだよ。46にして快挙。そしてとっとと帰宅して、今、仕事をやっつけている合間にこのブログを書いています。
それにしても映画良かった。いや〜ホントに良かった!!! ものすごく良かった。この映画こそ、いかにもフィンランドだと思った。寒い、暗い、静か…でもホントにホントに良かった。ぜひ皆さん観に行ってください。まだ明日の20:30〜 そして19日(水)15:00〜 21日(金)の20:30〜と3回見ることができます。すべてのスケジュールはここで確認できますよ。
物語は1944年の第2次世界大戦中のフィンランド。ロシアとの国境で死体を処理する仕事をしている兵士たち。ティーチインで知ったのだけど、これ、元になった本があって実際にあったストーリーをベースにしているのだそうです。それにしても日本みたいな島国と違って国境がべったり接近していた国と国の、地上戦を繰り返していた戦争の傷跡はすごい… 今でも夏になると森の中で戦争当時の遺体を探して捜査が続けられているそうなのですよ。
それにしてもいい映画だった! まず俳優陣が、最高にいい!! フィンランドの映画ってどうしてこうなんだろ。美男美女が出てくるわけじゃないんだけど、みんな説得力があるんだよね。だって北海道くらいしか人口いないんだよ。それなのにこれだけの俳優陣がそろうってのがすごい。演技派って言うのかなぁ…とにかくグイグイとストーリーの中に引き込まれていくわけです。監督がティーチインで話していた「目でエネルギーを送りあう」… つまり言葉で語らないところに、ものすごい説得力があるわけなのです。もちろんそこには「話すことは大事」みたいなメッセージもあるのかもしれないけど。とにかく押さえたところにある美しさみたいなのがホントに素晴らしい。
監督によるとそういう「目で語る」メソッドを監督も勉強したそうで、それはそのときの身体のポジションとか、そして俳優陣と何度も語り合ったり、セリフにはなくてもそのとき登場人物が考えたであろう事を深く掘り下げていく作業が必要だったそうなんですが…
もう、なんというかすごい過酷な状況なわけです。戦場の最前線で戦うわけだから。エイノとおさななじみのアンティ。そしてもう一人のコルピカンガス(この人が超キャラがたっていて、すごい!)。エイノは何度もアンティに裏切られながらも、お人好しで、どこまで行っても友達を信じたい、という気持ちがある。不器用で繊細で真面目で寡黙なエイノ。まるでフィンランド人男性の典型的キャラみたい!!
それに対して、女性たちの、これまた、なんとしたたかな事か!! 女性たちは恋愛にたいしても本能のままに行動していく。若め…といってもエイノやアンティよりちょっと年上だと思う…二人もすっごいしたたかだし、特にちょっとジプシー顔のおばさんは、仕事に対してもプロフェッショナルだし、あんな状況下でさえ力強い生命力にあふれている。強くてカッコよすぎるよ,フィンランド人女性は!
でも日本女性も実際はあんな感じだったのかも。社会的地位うんぬんは別にして、女性はホントにしたたかだ。
それにしてもティーチインで登場した監督も素敵だったよー。あっちの「アイアン・スカイ」の監督がヘヴィメタバンドのメンバー(実際そうなんだそうです)みたいなのに対して、こっちの監督は、なんだかウチのアルト巨匠みたい! もうああいうアルトとか,ティッモみたいなフィンランド人、私は超萌え萌えなんですよーーーー。静かで声も低いのだけどめちゃくちゃ説得力があって、お話しもすごく面白かった。
こういうマイナーな映画って(失礼)ストーリーが弱いときがあるのだけど、ストーリーもはっきりしていて起伏に富んでいるのがいいんだな。だから見ていても全然飽きずにすごく楽しめます。脚本がすごく上手に練られて書かれている。しかもティーチインで知ったのだけど、かなり史実なども研究されつくした上で制作されているようです。超おすすめ。
それにしても連休のお台場は人がすごくて、もうとっとと退散してきました。だいたいお台場行ったのは昔TLGがあった頃以来じゃないかしら。いや、違った。一度「くるり」の公演観に行ったな。あれはいつだったっけ。それにしてもお台場行くなら平日の静かな時に限る。フジテレビがでっちあげた街。実際どうなんだろうね。平日はゴーストで、週末の売り上げだけですべてが回っているのだろうか。ま、お台場とかいってカッコつけてるけど、ウチだってウォーターフロントだからね。足立区だけど(爆)
とにかくお台場は落ち着かなかったので、お腹がすいたので新橋にたちより、焼き鳥とビールで一人でiPad相手に乾杯。最近、一人で飲み屋に入れるようになったんだよ。46にして快挙。そしてとっとと帰宅して、今、仕事をやっつけている合間にこのブログを書いています。
それにしても映画良かった。いや〜ホントに良かった!!! ものすごく良かった。この映画こそ、いかにもフィンランドだと思った。寒い、暗い、静か…でもホントにホントに良かった。ぜひ皆さん観に行ってください。まだ明日の20:30〜 そして19日(水)15:00〜 21日(金)の20:30〜と3回見ることができます。すべてのスケジュールはここで確認できますよ。
物語は1944年の第2次世界大戦中のフィンランド。ロシアとの国境で死体を処理する仕事をしている兵士たち。ティーチインで知ったのだけど、これ、元になった本があって実際にあったストーリーをベースにしているのだそうです。それにしても日本みたいな島国と違って国境がべったり接近していた国と国の、地上戦を繰り返していた戦争の傷跡はすごい… 今でも夏になると森の中で戦争当時の遺体を探して捜査が続けられているそうなのですよ。
それにしてもいい映画だった! まず俳優陣が、最高にいい!! フィンランドの映画ってどうしてこうなんだろ。美男美女が出てくるわけじゃないんだけど、みんな説得力があるんだよね。だって北海道くらいしか人口いないんだよ。それなのにこれだけの俳優陣がそろうってのがすごい。演技派って言うのかなぁ…とにかくグイグイとストーリーの中に引き込まれていくわけです。監督がティーチインで話していた「目でエネルギーを送りあう」… つまり言葉で語らないところに、ものすごい説得力があるわけなのです。もちろんそこには「話すことは大事」みたいなメッセージもあるのかもしれないけど。とにかく押さえたところにある美しさみたいなのがホントに素晴らしい。
監督によるとそういう「目で語る」メソッドを監督も勉強したそうで、それはそのときの身体のポジションとか、そして俳優陣と何度も語り合ったり、セリフにはなくてもそのとき登場人物が考えたであろう事を深く掘り下げていく作業が必要だったそうなんですが…
もう、なんというかすごい過酷な状況なわけです。戦場の最前線で戦うわけだから。エイノとおさななじみのアンティ。そしてもう一人のコルピカンガス(この人が超キャラがたっていて、すごい!)。エイノは何度もアンティに裏切られながらも、お人好しで、どこまで行っても友達を信じたい、という気持ちがある。不器用で繊細で真面目で寡黙なエイノ。まるでフィンランド人男性の典型的キャラみたい!!
それに対して、女性たちの、これまた、なんとしたたかな事か!! 女性たちは恋愛にたいしても本能のままに行動していく。若め…といってもエイノやアンティよりちょっと年上だと思う…二人もすっごいしたたかだし、特にちょっとジプシー顔のおばさんは、仕事に対してもプロフェッショナルだし、あんな状況下でさえ力強い生命力にあふれている。強くてカッコよすぎるよ,フィンランド人女性は!
でも日本女性も実際はあんな感じだったのかも。社会的地位うんぬんは別にして、女性はホントにしたたかだ。
それにしてもティーチインで登場した監督も素敵だったよー。あっちの「アイアン・スカイ」の監督がヘヴィメタバンドのメンバー(実際そうなんだそうです)みたいなのに対して、こっちの監督は、なんだかウチのアルト巨匠みたい! もうああいうアルトとか,ティッモみたいなフィンランド人、私は超萌え萌えなんですよーーーー。静かで声も低いのだけどめちゃくちゃ説得力があって、お話しもすごく面白かった。
こういうマイナーな映画って(失礼)ストーリーが弱いときがあるのだけど、ストーリーもはっきりしていて起伏に富んでいるのがいいんだな。だから見ていても全然飽きずにすごく楽しめます。脚本がすごく上手に練られて書かれている。しかもティーチインで知ったのだけど、かなり史実なども研究されつくした上で制作されているようです。超おすすめ。