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2013年7月17日水曜日

またもやフランス人〜「新しいミュージック・フランセーズ」に行ってきました

最近フランス付いてるなー私! 昨晩はプランクトンのI内くんが一所懸命プロモーションを頑張っている、こんなトークイベントにお邪魔しました。写真は会場の前に掲示してあったポスター。

その手前に会場で購入したサエキさんのクロード・フランソワ、トリビュートアルバムと本日のノベルティであるサエキさんのクロクロ・コスプレ写真を置いてみました。カツラが素敵で笑えるー(笑)

この私までもがフランスづいているわけだから、もしかしたらフランス、ホントに来ているのかもしれない。私が今まで知らなかっただけかも。

今回のイベントはプランクトンの11月に来日するテテ/トリヨのコンサートと、今月公開されるゲンズブールの映画、それからこのブログでも紹介したことのある「最後のマイウェイ」に関する合同トークイベント。出演はサエキ・ケンゾウさん、明和電気の土佐信道さん、そしておなじみ音楽評論家の松山晋也さんの3名。

以下、I君の許可を得て宣伝/レポートしますが、トークショウのところは私のメモから起こしているので、間違ってたらすみません。多少誤解があるかも。なんせ私はフランスについてはホント素人なので。何かあったらご指摘ください。

しかしテテトリヨも本国ではものすごい人気がある、と。テテさんの新作ビデオがこれ。



「ちょっとモータウンな感じで、このあとに登場するクロード・フランソワに通じるものがある、テテは前作もビートルズみたいだったし…」と松山さんが言ってた。お父さんがセネガル人でテテが2歳のときにフランスに移住。本来はギターを持って歌うシンガーソングライターで、サエキケンゾウさんは「自分の中から確固たるリズムが出てくる。叩き上げというか見ていて安心できる、安定感がすごい」とも。今回はテテさんは沖縄,九州など小さい場所でのソロ公演もたくさん企画されているので、ファンの人は要チェックですよ。

サエキさんがフランス的なもの、ということで説明していたので印象に残ったのは「アメリカに対する憧れ…好きでも嫌いでもある…みたいな。それがすごい」ということ。イギリスに対するものとは全然違う。アメリカのジャズをヨーロッパに入れたのもフランスだし、ユーロ・ディズニーランドもそうだけど、アメリカに対する微妙な憧れがある…なるほど! 

「移民が作る音楽が多く、昔の移民系の人たちは音楽をやること=アイデンティティの確立だった。テテなんかはもっと自然。移民たちの音楽も新しい世代のものが出てくるようになった」と松山さん。

一方のトリヨはもう現在フランスで圧倒的な人気を獲得したグループ。日本でいった埼玉スーパーアリーナみたいなところでコンサートをやっている。おそらくフランスで一番人気のあるグループといってもいいくらい。確かに見せてもらった映像、すごい熱狂的なライブ! 

「レゲエ、スカ系のツービート中心のサウンド。でもCDによって全然違う。強いていえばレゲエを核にしたミクスチャーバンドという説明が良いかも」と松山さん。リズムがレゲエだけど、やっぱりフランス。とてもフランス的。歌詞は社会的なメッセージが込められているらしい。

あとここで印象的だったのがサエキさんの「フランスはあぁ見えて農業大国」って発言。食料自給率とかめちゃくちゃ高いらしい。明和電機の土佐さんは「フランスに滞在中、ずっと自炊してて野菜とか買ってたんだけど、なぜかフランスの野菜は同じような匂いがする」…何かと思ったら1つの肥料の匂いだったらしい?! ホントか。日本が醤油くさい、韓国がキムチくさいのと一緒かっっ? ちなみに「野菜はおいしかったです」と土佐さん。

どうやらこのバンドが人気あるのも「言葉」が重要らしい。シャンソンのようなポエトリーな感じ。うーむ、フランス語、分りたい! フランス…やっぱりインテリだ。



休憩を挟んでクロード・フランソワそしてゲンスブールの映画の紹介。

ここで紹介されるのがスコーピトンという謎のジュークボックス。なんとフランスには16mmのフィルムで音楽がかかる映像付きジュークボックスが存在し60年代流行りに流行った! このマシンによってアイドルが量産されていったらしい。フランスのTVの普及は遅かった。で、60年代後半になってTVの普及とともに消えて行った、フランスでしか流行らなかった、フランスのガラパゴス的なマシン。これによってクロード・フランソワも爆発的にヒットした。

ところで土佐さんがフランス人がクロード・フランソワのことを「クロクロ」と愛称で呼ぶ事について「サブちゃん、みたいな感じですかね」と言ったのには大爆笑。うまい!

そうクロクロはホントに人気で、「フランス人は酔っぱらうとクロクロのダンサーの振りまねして盛り上がる。日本のピンクレディみたいな感じ」とサエキさん。

ここでサエキさんがフランスのTVにでている衝撃の映像が。ちゃんと白人と黒人のダンサーを従え、クロクロ風のカツラが圧巻。馬鹿受けしてます! そのあとバケット・バルドーさんという手がバケットの女の子とも共演。バケット・バルドーさんについては、こちら。こちらはよく分りませんが、ゲンズブールという設定??!

クロクロの映像に戻って最後彼は事故で突然なくなるわけですが「それはウソで、どうやら本当の死因はとても言えるものではないらしい」と、松山さん。なんだっっ、それっっ、気になる! どうやら下半身系の話らしいのですが…



続いて「マイ・ウェイ秘話」。実際これだけでトークショウ3時間くらい出来そうな、不思議な運命の曲。本来フランス・ギャルに振られたクロクロが書いた失恋の歌なのですが(元々は「いつものように」みたいなタイトル)、ポール・アンカがヴァカンス先の南フランスでこれを聞き、当時すでに引退を考えていたという先輩のシナトラに最後に歌ってもらおうと大袈裟な歌詞に書き換え、英語の「マイ・ウェイ」が出来たらしい。

が、実はこの前にデビット・ボウイが英語の詩をつけて仮歌まで録音していたという衝撃の事実も…68年くらいの話。そして71年のこの曲は「マイ・ウエイ」にめっちゃ似ている…という説も。他にもシド・ビシャスの歌うヴァージョンや、トム・ジョーンズのヴァージョン、プレスリーのヴァージョンなど、ほぼ一生分の「マイ・ウエイ」を聞き…(笑)

そしてもう1つの映画がゲンスブール。いわゆるフランスの文化人系の流れの人。自分でも歌うけどプロデュースしたり、そっち中心。ロシア系ユダヤ人という自分の出自についてとてもこどあわっていた。若いころは耳がデカいのを気にしていた… 確かに福耳! 映画「ノーコメント」は本人のモノローグと映像でつづられた映画。すいぶんとゲンズブールの映像はチェックしているという松山さんですら見たことない映像がたくさん出てきたそう。で、ほんとに映画用に撮ったみたいで、編集の腕が素晴らしいとおっしゃっていた。

映画にはブス犬のナナちゃんも出てくるそう。このワンちゃんかな。そういや見たことある。こんなに近くでタバコすわれてワンちゃんは大丈夫なんだろうか… しかしワンちゃんも雌犬なんだろうか。ゲンスブールにいじられて「うっとり」した目をしている。いいね〜。

フランス・ギャルにエッチな歌を歌わせたイヤらしい親父のゲンズブール。ジェーン・バーキンはピアノの上に乗せる…など。流れる映像においてすべて、なんか、こうゲンズブールをみる女性の目が「うっとり」って感じなのが、もうとってもイヤな感じ(笑) 

しかし一連の女どもの中ではブリジット・バルドーが圧巻らしく、この時代のバルドーはメイクもスタイルもすべてが超かっこいい…と松山さん。確かに。そういやどっかの文章でゲンズブールはバルドーと付き合えた事をすっごく自慢に思っていた、というのを見たことがあるぞ。長さではジェーン・バーキンだったんだろうけど。でもこういう女ってすごいよね。オノヨーコもそうだったんだろうけど、ちょっと綺麗なだけじゃない。圧倒的な母性で男をひっかける女。



この予告編の最後の方に出てくるモノクロの写真は石田昌隆さんによるゲンズブールの写真。かっこいいね!

ところでゲンズブールって、いつからゲン「ス」ブールになったのか、って同じテーブルに座った人の間で話題に。私はいつも「ゲンズブール」って認識してたけど…

その他にも明和電機名物オタマトーンの実演もあり、これも楽しかったが、圧巻は最後にサエキさんが歌った2曲のクロクロナンバー。いや〜楽しかった! 単なるトークショウよりもやっぱりパフォーマンスがあると盛り上がるよね。ありがとうございました。

そうそう、会場では久しぶりに懐かしい顔にも出会えて、とっても嬉しかった! 特にトリヨの発売元リスペクトレコードさんなんて何年ぶりだろ。Tさんに触るとCDが売れるという都市伝説もあり。いつも笑顔が素敵でホント変わらないなー、Tさんはー。秋の公演がホントに楽しみだ。

公演の詳細はこちら
テテ&トリヨ「ル・グラン・ジュール via フランス フランス経由の音楽の日」
11/18(月)梅田クラブクアトロ

11/19(火)名古屋クラブクアトロ
11/21(木)新宿文化センター