日々いろいろ

今朝も走った。なんの無理もない7kmの走り。毎朝走りだすのに迷いはない。ほぼ寝ぼけた頭で着替えて、靴はいて、外に飛び出し準備運動をセコセコするのであるが、準備運動から走り出して2分くらいまでは「なんで毎朝こんな事やってんだろーなー、めんどくさー」とかいつも思っている。でも、いつも準備運動する、マンションの裏口に来るまではほとんど無意識。だから続けられるのかもしれない。

で、まぁ、走り出してしまえば、最初はウダウダだったとしても、2kmを越してしまえば、ほぼ迷いはない。ぜったいに今日も5kmで戻らず、しっかり7km走るぞ、という気持ちになる。

…ってなわけで毎度の画像(笑)

さて、男は面倒くさい、妄想ばかりしている生き物だという事を、ここに良く書いてるのだが、その妄想ばかりしている人が、格好いいか/格好悪いかという分岐点、それを分けるのはやっぱり行動力なのではないかと最近つくづく思う。それは私も自分の肝に銘じている。口ばっかりの人にならないように、常に行動しなくちゃ、と。じゃなかったら、ただの面倒くさい、うっとおしい妄想野郎になっちゃうんだからね、と。

そういう事では宮崎監督も格好いいし、ウチのアーティストもみんな格好いい。妄想だけではなく、そこに行動や、芸術文化に消化させる表現力があるかないかが大事だ。やっぱりアウトプットしてこそ、その人の生き方だよね。口で言うだけだったら誰にでもできるわけだし。

数日前に書いた沢木耕太郎の藤圭子本も、あれだけの素晴らしい本をかけたという意味では素晴らしいと思う。でも後書きをについて思わせぶりに削除したり、あんな風にヒカルちゃんが…みたいな事を書いたりしたのが、相当余計だったけどさ…ま、でも書きたかったんだろうなー、それをー(笑) ま、それはともかく…

それにしても、行動力、それに尽きる。その人の行動をみて、判断するのが大事なんだと思う。というか、少なくとも私はそうやって人を選んできた。付いて行ってるミュージシャンだってそうだ。自分が直接知っている人はもちろん、直接知らない人は限られた情報の中で、そういうところを自分でシビアに眺めながら判断しながら選んできた。

例えば私が過去もっとも尊敬したミュージシャンは、どうも最近自分で行動してない感じがする、単に神格化されて担ぎだされてんじゃねーの、みたいなのが見えてしまって、もうそれだけで追っかける気がしない。だからこそ私は自分が雇われだったり、かつぎだされたりする仕事と、自分発信で自分責任をもって全体をプロデュースする仕事とをはっきり区別している。そして、そういう根本的な物事の成り立ちを敏感に嗅ぎ分ける自分でありたいといつも思っている。

人を見る目を養うのは難しい。ここのところ、普段連絡をとってなかった人に連絡を取ったりしたせいか、嬉しい発見もある。自分が「もう終わってるよな」と思ってた人が思いのほかクリエイティブだったり… ホントに人を見る目って、どうなんだろうね、いったい。単なる気分にすぎないこともあるもんなぁ。

数日前、キングレコード時代から、ずっとお世話になったおじさんが60歳という比較的若い年齢で亡くなったりして、それでいろいろ考えたりもした。笑顔が素敵な優しいおじさんだった。でも「お世話になった」とは単純には言えないようにも思う。いろんな気持ちが交錯する。最近の付き合いはほとんどないに等しかった。お通夜にうかがったら、一度か二度だけ会ったことのある奥様が気丈にしておられ、ずっと笑顔で接してくださったのでホッとした。そしてその人に「ありがとう」と思うと同時に、自分も若い人たち、ダミアンやペッテリみたいな20代後半の子たちに出会ったことで、ホントに若い人の役にたたなければ、自分なんぞはまったく意味のない存在なんだと改めて強く思うに至る。具体的にもっともっと若い人の役にたたないと。私に出来ることを精一杯しないと私の価値などないに等しいのだ。

昨日は昨日で、久しぶりにとある人と話していて、普段付き合いのない人の噂話となり、ビックリするような話を聞いた。たとえば… 例えば私の普通の感覚だと、たとえばとあるエリアで致命的な金銭的なトラブルを侵したら、恥ずかしくて、もう二度とその業界に戻ってこれないと思うんだけど、その人は普通にまた新規の案件について、また動き始めている、というのだ。しかも何も知らない新参者を巻き込んで…。うーん、驚愕。でもそういうのがまかり通ってしまうのだろうか。では慎重に物事をすすめている我々はいったいなんなんだろうか。

いろいろ考えるな…ホント。そのくらい無神経でいないと仕事なんて出来ないのか? いやな奴でも、ビジネスとして頭が良ければ成功してしまうのか? そういう人はつまりサイコパスなんだろうか。いわゆる良心を持たない、良心が痛まないと言われる人々。景気が悪くなって音楽が儲かる事業ではなくなってから、この業界もだいぶヘンな人が消えたと思っていたのだが、そんなことはないのかもしれない。まったく怖い世界だ。

普段の私は自分の仕事をする相手を相当選んでいるから、よっぽどのことがないかぎりイヤな思いはもうしない。が、時々そういう話を聞くと、普段、自分がいかに甘やかされている世間知らずのナイーブちゃんなのかがよく分かる。世の中には自分と価値観が違う人がたくさんいる、というのを覚えておかないと。

くだらない事で悩んだり、足を引っ張られるには、人生は短かすぎる。スティーブの言うとおり、自分の内なる声を聞いて、自分の心に従って。周りのノイズが多すぎるな、と思うことが本当に多い。

ところで、今、無印良品の音楽会の仕事を手伝っており、前回2回とも違って、大きなステージプロダクションのチームさんと一緒に働いているのだが、これが最高に面白く、勉強になる。ついでにスペイン語の勉強もしながら、楽しくやってます。頑張るよー♥ ちなみに東京公演,大阪公演とも早々と定員の数倍を越すお申し込みがあり、すべて閉め切ったそうです。すごいね。