外国人社員の証言「日本の会社40の弱点」

こんな本、読みました。日本の会社ってホント、変!?って思うことは確かに、今でもある。ほとんど会社単位の付き合いがなくなった今でも、そう。今やもう会社ではなく、担当者個人相手に仕事をしているつもりでも…ね。

確かに帯にもあるようにCCメールの量はすごいかもね。自分に決定権がないとそうなる。私は普段、ほとんどの仕事が社長もしくは決定権のあるもの同士でやり取りされるので、まったくストレスがないのだが、たま〜にクライアント仕事して、自分にまかされたとはいえ金銭的責任をおってない仕事やチームの中の仕事だと、やはりメールが多くなるし、自分でも皆にCCしたくなる。

まぁ、でも便利になったよね。CCメールがなかったら、電話や何やで個別に「ホウレンソウ」しなくちゃいけない。CCメールは「ホウレンソウ」が大好きな日本にぴったりの、すごい発明だ。それこそいつだったか、東洋経済のインタビューでフィンランド大使館のパヤリネンさんが「フィンランドでは、仕事を決定するのは誰ですか?」という質問に「それはその仕事をまかされた担当者です」とこたえてたのが、笑い話じゃないくらい、日本の社会はヘンだ。(参考資料:フィンランドの会議は日本の15分の1

でもこれマネジメントが悪い、って事だけじゃないんだよね。よく考えてみれば、決定権がないというのは、本人こそが責任逃れをしている、ということにもなる。本来ある責任なのに、それを負うのがいやで責任回避している、とも取れる。

そして会議が多くて長くて、会議やっただけで働いた気になってるのって、日本人だけじゃねーかって思う。会議が多くてみんなで決める(下手すると会議をやっても物事は決まらない)ってのも日本人特有だ。今はどうなのかなー、私がサラリーマン時代はホント会議が長かった。周りを取り繕うことに必死で実態を伴わない。非効率で非合理的。文句ばかり言っていて自分で動こうとしない。そういう日本人の性格の悪い部分だ。すべてにおいて、そう。買い物1つ取っても。政治とかもそう。既存する政治家や候補者に文句だけ言ってれば、それで政治参加しているつもりになっちゃう… なんかもうそういうのもう辞めません? 時代遅れだと思うんだよね。そんな事より自分で何が出来るか考えたい。そしてそんな時、尊敬する津田大介さんとそのチームを応援したくなるんだよね。ゼゼヒヒ、ポリタス…今度の都知事選でも活躍してほしい。インタビュー記事が掲載されました。ぜひ。

話を本に戻せば、まぁおもしろく読めるように書かれているけど、どうも期待以上のものは得られなかった、という印象。でも「日本語がわかる外国人に日本語で分かりやすく話す時のコツ」とかはかなり勉強になった。

そしてここには書いてないけど、私が時々、日本のビジネスマンに対して思うこと。何も仕事がオファーできやしないのに、相手にいい顔するのは辞めたほうが良いように思う。よく言われるのは海外からセールスにやってきて日本ではニコニコとミーティングは盛り上がるのに、帰国してメールしたら、さっぱりってパターンが多い、って話。下手すりゃメールの返事さえ来ない、というもの。これ、すごく多いんだよね。

そういう私がよく外人から褒められるのは「白黒はっきりしてるので、仕事がやりやすい」という点。なんだかんだで外国人と仕事をしはじめて20年以上たった身で言わせていただけるのであれば(笑)、はっきり言いすぎるくらい言わないと外国人にはきちんと通じないよ、ということ。

そんな私ですら今だに「外国人はやっぱり難しいな」と思うことはしばしば。でも現場の中心が自分より若い世代になって、すべてがやりやすくなったね。ウチらの世代なんかよりも、よっぽどインターナショナルでしっかりしてるよ。みんな。日本も海外も若者はえらい。

ってなわけで、今日も結論は「若い人と仕事しましょう」 これに尽きるな(笑)