昨日はこんな会にお邪魔しました |
アウグスビール坂本社長(写真左)によるご説明 |
前菜4点盛り |
お造り(戻り鰹、秋刀魚、サーモン、鮪) |
アウグスビール ラガー |
アウグスビール ダーク |
冷やし海老かつ半田そうめん |
特製茶わん蒸し |
揚げ物盛り合わせ(岩中豚ひれかつ、牛てごねかつ、かにクリームコロッケ、うずら串揚げ) |
青じそご飯、赤出汁、デザート |
ビールが美味かった♥ |
アウグスIPA! |
アウグスビールの坂本社長はキリンのアメリカで売れないビールを10年売り、日本に戻ってきて売れないバドワイザーを8年売り(なんと、あのバドガールは坂本社長が仕掛人だそうです)、そして高級酒卸しを経て,今、ここに本当に良いものをお客様に届けようとアウグスビールを立ち上げました。小さなブランドがお客さんの信頼を集めつつ頑張る、というのは、非常に感動的で、業界は違えどウチにとってもとても感銘を受けるお話ばかりでした。坂本社長、ありがとうございました。
以下、社長のお話しを簡単にご紹介したいと思います。日本ではビールが好きだ、という人でもキリンラガーとかプレモルとか、メーカーのブランド好きが多いのだけど、本当はビールは大変種類が豊富な飲み物なのです、と。でも日本におけるビールってラガーが98%なんだって。エールとかスタウトとかは残念ながらまったく普及していない。大手の企業が大きく作って大きく売る…というビジネスモデルが前提になっているため、マス的なモデルに乗らないビールは、販売がなかなか難しいのだそうです。
でも坂本社長によれば、本来ビールはメーカーの白衣着て実験室にいるような連中が作るものじゃない。自分で自分のところのビールを飲んで「あぁ、美味いなぁ!」と思う、これが大事、だと言います。
ちなみに社長、バドガールは博報堂さんと組んでやったそうですが、当初某有名モデルさんを中心に組み立てられた企画だった、と。でもそれでは広がらない。あのボディコン着てれば誰でもバドガールという設定にしたのは社長のアイディアだったんだって。(それが成功しましたよね)
とにかく社長はずっと「売れない」ビールをやってきた。今こそ本当に自分の自信のある素晴らしいビールを売ろう、と思ったんだって。
ちなみにビールの風味とは、麦芽由来のあまみ、酵母由来の酸味、そしてホップ由来の苦み、これが絶妙なバランスのもとに成り立っています。実はアウグスビールは工場を持っていません。で、工場を持っていないと気に入るようなビールは出来ないと思われがちなんですが、これは実はビジネスの微妙なところで、全然違うんですね〜。こういう製造工程の長さなどを気にせず作れるのは、工場がないから出来る製法なんです。とにかく工場を持っちゃうと稼働率が重要になっちゃう。実際の工場は設備の稼働率が2割3割だったりするらしいんですね。あいているところに醸造家を送り込むという方式でアウグスは作られています。(結果として、アウグスが使ったあとに使った工場のビールは美味しくなるんだそうです/笑)
これ、すっごくよく分る。ウチが人を雇わないでスタッフ1人でやっているのは,実は同じ理由です。人が入るとその人たち全員が食べていくために自分のやりたいことからどんどん離れていってしまう。自分の信念をつらぬくには、実は身軽であることは非常に大事なんですね。
これ、すっごくよく分る。ウチが人を雇わないでスタッフ1人でやっているのは,実は同じ理由です。人が入るとその人たち全員が食べていくために自分のやりたいことからどんどん離れていってしまう。自分の信念をつらぬくには、実は身軽であることは非常に大事なんですね。
ちなみに大手は2週間くらいでビールを作るのですが、アウグスはじっくり時間をかけて35日間でビールを造るのだそうです。大手は工場を持っているので、工場のリスクをかけまいと、とにかく早くまわしたい、だからいろんな意味でビールにものすごく無理をさせている。つまりアウグスビールと、他の大手のビールとの違いは農産物と、工業製品だと坂本社長は言います。大手のビールでは酵母がもう一匹も生きていない!ということなんです。
また水も大事なんですが、大手のビールは実は水道水を使用している(このヘンが実はすっごくトリッキーなんですがネット上には書けないので内緒)。ビールの95%は水なので、水はほんとに大事なのに。これ先日の赤羽の酒屋さんでも同じこと言ってましたね。
そして酵母は、実は地球誕生時にはすでに地球上に存在していた有機物なのだそうです。大手のビールにはまた無理にキレをよくするために工業用の炭酸を入れたりや、常温で運ぶとき発酵がすすまないように酵母をなくしたり行程があるのですが、その点、アウグスビールは酵母が発酵してつくった泡のみ。だから飲んでもお腹がはらない。酵母には整腸作用もあるので、身体にもいいんです。(でもプリン体がは高いので痛風持ちの人は気をつけるように、とのことでした)
そして酵母は、実は地球誕生時にはすでに地球上に存在していた有機物なのだそうです。大手のビールにはまた無理にキレをよくするために工業用の炭酸を入れたりや、常温で運ぶとき発酵がすすまないように酵母をなくしたり行程があるのですが、その点、アウグスビールは酵母が発酵してつくった泡のみ。だから飲んでもお腹がはらない。酵母には整腸作用もあるので、身体にもいいんです。(でもプリン体がは高いので痛風持ちの人は気をつけるように、とのことでした)
ちなみにビールは身体によくて、ドイツでは妊婦さんは毎日1パイントのビールを飲むように奨励されるのだそうです。ホップはもともと薬草で、苦みがすごく抗菌作用や防腐作用がある。(実際のホップはすごい苦みでちょっとかじっただけでも1時間くらい苦みが残ってしびれるような、そういうものなんだって)
また大手のビールでは綺麗で透明なビールにするために、本来ビールを作る過程ではありえない、非本来的なことが為されている。ビールの濁りは本来あってしかるべき。麦芽のタンパク質とタンニンが再結合したもので自然な現象。だけど大手はシリカゲルやタンニン質除去のためにPVPPを使用せざるを得ない…
こういうのを知るとホント大手の流通ビールは、あまりにもケミカルで飲めたもんじゃありません。アグウスビールは濁りを忌避せず、無ろ過で生きた酵母を惜しみなくそそぐことでビールのうまみと健康力を維持しているんだそうです。
…以上、私がメモった坂本社長のお話しについてまとめました。あくまで私が聞き取った内容ですので、理解が行き届いてない部分があるかもしれません。すべての文責は野崎にあります。
それにしても大満足の夜でした。またこういう会があるといいなぁ。かつ吉さんのカツも美味しかった〜 今度はランチとかでも来たいですね。
ちなみに一緒にいったピアノ調律師の友人も社長のお話しに超感動していました。私たちスモールビジネスを営むものには業種は違っても同じような情熱があります。いいですよね。ホントに元気になりました。ありがとう、アウグスビール!