外苑前のおそば屋さん。まいう! |
なるほど、こういうのが流行っているのね。こういうのが人気なのね。
なーんか、でも私は「違う」と思う。
どうしても自分はこういう場所で本やCDを選ぼうという気にはなれないんだよね。なんかもっとヒリヒリと切羽詰まった感覚の中で、ウチの音楽を選んでほしいんだ。なんかこう「絶対にこれじゃなきゃダメなんです」って言って、選んでほしいんだ。ちょっと素敵だからとか、ちょっとお洒落だからってことじゃなくって!! CDも本も、そんな切羽詰まったものであるべきだ(あ、また「べき」とか言っちゃった)そして熱い気持ちで何度も何度もCDがすりへるぐらい私が紹介する音楽をきいてほしいんだ。本当に心から本やCDを欲する人間は、そうなんだと思う。そうなんだと思いたい。
Amazonで本を買うのは紙皿でステーキを食べるようなもの、と小田嶋先生は言っていた。名言だ。
Amazonで本を買うのって、紙皿でステーキ食べるみたいなことではあるんだけど、仮に「紙皿でステーキ食って何か問題あるのか?」と質問されたら、「問題無いと思う人にとっては問題無いです」としか答えようがなかったりする。オレ自身、紙皿に慣れつつある。個人的には頽廃だと思っている。— 小田嶋隆 (@tako_ashi) 2016, 2月 14
私もステーキが食べられるのであれば、紙皿でいいやと思っている節もある。先日も紀伊国屋で探検本のハードカバー本をドカ買いしてしまったが、普段は本もCDも、どうしても通販にひっぱられる。私の場合、何が食べたいかは常にはっきりしているからだ。そして食べたいものが決まっているのに、店に行くと大抵の場合はそれが見つからない。そして代わりの何かでは私は満足しない。
では、おしゃれなワインと一緒に素敵な食器で出される食事だったら、自分の目当てのものでなくても食べるのか?ということなのだ。私はイヤだ。私は絶対にイヤだ。食べ物には妥協したくない。これでなくては絶対にイヤだからだ。これ以外の他のものではイヤだからだ。
…とか言ってるからウチはヒットが出ないんだよな。ちょっと「すべてのジャンルはマニアが潰す」に通じるかも。そしてそれは白馬の王子様を待つようなもんだ。私もだから結婚できない。がははははは(と、高笑いしておこう)
PS
とかいって、単におしゃれじゃない自分だから、おしゃれな場所に付いていけないだけなのかも…?(笑)
PPS
別に本やCDを指名買い、ってことではないのよ。言ってること分かる? 昔の小売店はもっと真剣に勝負してた。「自分を救ってくれる音楽」「自分を受け止めてくれる本」を探して必死なお客さんと、真っ向勝負できる何かがあった。
PPPS
例えば六本木WAVE、一時のHMV渋谷のジャズコーナー。あのくらい強く薦めてくれなければ、人のレコメンなんて買わないのだよ…