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2016年6月22日水曜日

高野秀行「イスラム飲酒紀行」を読みました。爆笑です

「私は酒飲みである。休肝日はまだない」

今まで私的高野さんのベスト3は、「西南シルクロード」「ソマリランド」「ムベンベ」「早稲田3畳」(あ、4冊になっちゃった)だったのに、この本がベスト2にいきなり上がってしまった。どうしてくれるのだ。

またもや驚異的に読みやすい。読みやすい高野本の中でも、もっとも読みやすい作品の1つだろう。本を普段読まない人も,是非是非これは読んでほしい。こんなにスイスイ読める本、他にないですからー

酒を飲むという感覚。このちょっと悪いことをしているという感覚。アルコール中毒では決してない、という言い訳。

このいい歳して「屋上で隠れてタバコすってる高校生」感がたまらないのだ。そうなんだ、人間なんて高校生以降、実際のところ、あまり中味は成長してない。ただ単に表面を作ろうテクニックが、ちょっとよくなっただけで…

そして、そんな自分を知りながら開き直り、この「ずっと子供で上等」「人と違うのがかっこいい」みたいな屈折した感覚が同居しているのも、またたまらないのだ。この毎朝会社に通勤していない優越感。そのくせ毎朝会社に通勤していないコンプレックスもある。さらにヤヤコしいところに「あっちの世界の人たちから“あいつはすごい”と認められない」みたいな感覚も。そんなすべてがこの本の中には詰まっている。

旅の相棒とのやりとりも最高。「酒はまったく興味無し/でも魚大好き」の森清(カメラマン)他、酒飲みの高野さんを冷ややかに見つめる皆さん。あぁ、やはり高野本、最高。

そして、なんと文庫本の後書きはあの川内有緒ではないかーーー。すごい!(川内さんの「バウルの歌を探しに」の後書きは高野さんである。2人とも素晴らしい) 

しかしこれ酒飲みにプレゼントするには最高の本だな〜。少し買いだめしておいて、人へのプレゼントにしようかな。


とか、書いてたら、この本にも何度もでてくる「ラク」をサラームさんのメイハネで初体験。アブサンみたいな感じだった。この白濁ぶりがアルコールのやばさを物語っている。