映画「奇跡がくれた数式」を観ました #英国アンバサダー #奇蹟がくれた数式



試写で拝見しました。「奇跡がくれた数式」第一次世界大戦下、ケンブリッジの数学博士とインドからやってきた天才数学者の友情物語。アインシュタインとならぶ天才とされながらも、人種や身分の違いで差別を受けるラマヌジャン。それを親身になってサポートし、世紀の発表にこぎつけたハーディ博士。ラマヌジャンについては映画の公式ページに掲載のエッセイが分かりやすい。それにしても、素数、分割数… 数学って、すごいよね。

大学内の様子とか、キャラのたった教授陣たち…面白い物語でした。でも、ちょっとインドでの様子が描きれなかったかなぁとも思うけど、それやっちゃうと長くなりすぎちゃうから、これで良いのかも。いずれにしても、とても面白い話でした。これ実話らしいんだよね。堅物で融通がきかない学者のハーディ役のジェレミー・アイアンズが、これまたいい味を出している。2人に何かと親切に協力する友人であるリトルウッド役の俳優さん(トビー・ジョーンズ)も良かった。

それにしても天才とは、いつもすごいところから登場するのだ。数字に神秘を感じるところとか、数字に愛されたインド人ならではだと思うし、彼の発見はのちのブラックホールの理論に結びついていったそうだから、ホーキング博士に通じるケンブリッジ一派は世界の頭脳だよなぁ!と思ったわけです。でも、私はといえば、いまだにブラックホールって何なんだろう、とまるで分かっていないわけですが…

どこまで忠実に再現しているのかは分からないものの、大戦中、大学の中庭が野戦病院みたいになったり、空襲をあんな風に直接受けたとは知らなんだ。あ、そうそう、ちょっと残念だったのは、ケンブリッジだと明らかにわかるロケが少なかったこと。「炎のランナー」「モーリス」はじめケンブリッジ舞台の映画って結構あるんだけど、毎回ロケはイートンカレッジだったり、オックスフォードだったり、あまりケンブリッジは登場しない。保守的な町だから難しいのだろうか。

トリニティ・カレッジはもっぱら中庭ばかりで、中庭だけはやたらと出てきた。ゲイトに飾られた椅子の足をもったヘンリー8世やニュートンのリンゴの木もいっしゅん出てきたけど、橋がたくさんかかる美しいケム川がきっちりと出てこなかったのは残念だったな。

どうやらエンディングロールで、クレジットを追いかけたらトリニティカレッジの他はオックスフォードで撮影されている様子だった。

ケンブリッジ、私は思い入れがあるんですよ。始めての海外旅行はケンブリッジだったから。ケブリッジといえば、英国1美味しいといわれるティーショップ、Auntie'sのスコーンが有名だった。セントメリーズ教会の隣りにあったAunties。残念がなら、もう閉店してしまったようだ。死ぬまでにもう一度行きたい場所ってどこ?って言われたら、やっぱりケンブリッジかなぁと思う。今,行ったら意外と楽しめるかもしれない。 

そういや来週来日するロビン・ヒッチコックもケンブリッジだね。そしてブー・ヒュワディーン。ピンク・フロイド。それについては、こちらに書きました。良かったらあわせてお読みください。

映画「奇跡がくれた数式」は10月22日より。都内はBunkamura ル・シネマ、角川シネマ有楽町、新宿 ほか

なぜかチラシが2種類あった!