早野龍五先生最終講義「CERNと20年、福島と6年」

先日の「献ビール」の話で盛り上がった私と友人の2人で、東京大学・早野先生の最終講義にお邪魔しました。

今日はとにかく数式はなるべく使わないように…と頑張っておられた先生ですが、数式が出て来る前に私は「サイクロトロンっていったい何?」ってので、かなり初期段階でつまずきました!!(笑)

それでも大変分かりやすい内容で1時間半があっという間に過ぎました。最初は先生の専門の物理学の話。そして後半は福島の話。

激混みの会場でしたが、私たちはなんと運良くも最前列に座りこみ、椅子にすわるより楽な状態で、お話しを聞くことが出来ました。

もっとも感動したポイントを自分用にメモ。明日の自分が今日の日の感動を忘れないように。

もちろん例の73年の中国の核実験後、首都圏にフォールアウトがあり汚染が出てアラームが鳴ったことも、福島での給食の調査、ホールボディカウンターなどの話は改めて感動したのですが、この2点が心に残りました。

東大には学問の自由がある、という話。早野先生が「歌舞伎鑑賞のゼミをやりたい」と言ったところ、教務課が「専門じゃないから駄目です」と言った。ところが理学部長は「羨ましい!! 私にも俳句のゼミをやらせろ」ということで実現したのだそうです。素晴らしいですよね!!

そして、研究は

 国際的
 学際的(多分野にまたがる)interdisciplinary
 原点に戻って考える
 人がやらないことをやる

そして「楽しそうにやる」こと。

誰もやらない分野においてはみんながアマチュア。「アマチュアの心」で「プロの仕事をする」「楽しそうに」

本日はお着物でした〜(笑)

これすべて「仕事」に置き換えられる。「 楽しそうに!」ホントにこれ大事だわ… 忘れてた。

先日友達がブログで「ネガティブな人はネガティブな空気を振りまく」そして「困ったことに本人はネガティブな感情を人と分かち合っている時に幸せを感じている」と指摘していたのを読んだばかりだった。

ネガティブな空気を寄せ付けないように、楽しそうに明るく振る舞うこと。世の中そんなに捨てたもんじゃない。いい事もいっぱいある。それを思い出した。

早野先生、ありがとう。私も頑張ります!

PS
あ、もう1つあった。覚えておきたい事。会場からの質問に「福島はあと何年で廃炉が完了しますか?」というのがあって、先生は「それは専門外なので答えられません」としながらも、「あきらかに今の作業に当たっている方達は作業の完了を見ることはできない」「次の世代が前向きに作業に当たれるようにしないと廃炉作業は終わりません」というお話をされていました。ホントに重要だよ、それ…

PPS
上記レポート中の先生の発言は私が理解した内容で、もしかしたら理解に間違いがあるかもしれません。