武蔵野文化事業団さんの、プレオープンデーにお邪魔してきました!

昨日はいつもお世話になっている武蔵野文化事業団さんのプレオープンデーということで、遊びに行ってきましたよ。そう、文化会館は改装で1年間、閉まっていたのです。今日は1年ぶりのオープンということで、普段見られないオルガンの秘密やバックステージ見学、それに入り口の階段のシャンデリアのところでコンサートがあったりと楽しい1日だったみたい。(あ、それから改装されて素敵になったチケット窓口も必見です。とってもお洒落になってました!)

いつも公演の写真を撮ってくれる巨匠の写真展も。林さん、いつもありがとうございます。

で、私は実は事前に「音響のヒ・ミ・ツ」という講座を申し込んでいたのでした。武蔵野市の皆さんに混じって、朝からとても貴重な講演を聞かせていただきました。 講師は永田音響設計の箱崎文子さん。女性なのに(っていうのもヘンだけど)音響大好きみたいノリで、時々説明しながらニヤリと微笑まれるその感じがとてもマニアック(爆)。音響大好きなんですね、箱崎先生! 素敵です。面白いお話を本当にありがとうございました。

最初に主に武蔵野のあの素晴らしい小ホールの音響の説明、そして音響ジェネラルなお話、そしていろんなホールの紹介など、お話は進みます。ホールというといろんな形状があってシューボックス型とかアリーナ形状(ヴィンヤードとも言う)とか、反射板や残響可変装置の話とか、まぁ、ある程度は知っているつもりだったんだど、初期反射音(覚えたよ!)の事とか私も全然分かっておらず(別にプロモーターの学校行ったわけじゃないし)、いや自分の仕事にとってはめちゃくちゃためになる話が満載で面白かった。

特にびっくりしたのは、音の響きを決める要素の35%が、なんと客席の椅子の材質だったってこと。例えば教会なんかにベンチ椅子が多いのは、そうした意味もあったんだね。クッションをケチってるんじゃなくってね(ケチっているのかもしれませんが)。そしてよく言われる人間の量(よく私たちはお客の混み具合で、お客が入った本番の時の音を想定しながらサウンドチェックを調整する)は、なんとたったの10%しか影響がない。えっ、たったそんなもん? だって、ものすごく違う時あるよ。

というわけで、今回の改装で、武蔵野の大ホールの方にはもう少し長い響きがほしい、ということになり、こんな風に椅子が変わったんですよ! 今度皆さん、行ってみたら、是非チェックしてみてください。

前は背中の部分は全面がクッションの形状だった(こんな感じ/リンク先は別のホールの椅子だけど、いわゆるこういう形状のもの)。それがこんな風に背の部分に板の部分がある新しい椅子を導入することによって会場の響きが大きく変わるんだって。すごいいね!

他にもとにかく面白い話がいっぱい。ちなみにお話されている中で先生の好きなホールは御茶ノ水のカザルスホールだったようで(そんな思い入れがチラリとのぞく…。先生、ほんとに面白い)、あそこは、今は入れなくなっちゃってホントにもったいない、という話も。あそこは、今、日大の持ち物になっちゃったんだっけか? 宝の持ち腐れだよなぁ…。私、日大OGなんだけどなー、貸してもらえないのかなぁ。

いや〜とにかくとても勉強になったのでした。いろいろ知ると、やはり武蔵野の小ホールって、ホントにすごいスペシャルな場所なんだな、ってのがよく分かりました。

で、そのあと、野崎は本当はバックステージツアーってのにも、申し込んでいたんだけど,そっちは外れちゃって参加できず残念! でもTwitterによれば、そっちでは、こんなセリに乗れる体験もあったんだって… 羨ましいっ!!


そして小ホールのオルガン見学もあったみたい。すごいなぁ!


さて、そんな楽しいプレオープンデーの後は、もちろんこちらのカレーを食べに吉祥寺へ移動したのでした。久しぶりに来たよ〜 すごい並んだけど…! でも最高に美味しかった。
もちろん全部飲んじゃいました! なんて「まいう〜」!!

では,今日もはりきって行きましょう〜

そうそう、この本、お薦めです。あの紀尾井ホールの立ち上げにかかわられた林隆男さんの本。音響の話もたくさん出て来る。