ユナイテッド航空の事件に思う

ユナイテッド航空のニュースは本当にひどいと思うが…


アメリカを旅することは好きではないので、もう10年くらい前に辞めているが、UnitedやANAを初めとするStar Allaianceのマイレージでしょっちゅうヨーロッパに出張しているんだよね、私。だからあまり悪口はいいたくない。いったい何が起こったんだろう。

航空会社にはオーバー・ブッキングはつきものだ。この件もアジア人だから選別されたということはないと信じたい。選別はランダムに行なったのだろう。(もちろんカード保有者やビジネス客は優遇されたとは思うけど)で、たまたま選ばれたのがアジア人だったから、余計炎上に火がついたのではないか…と考える。その辺、どうなんだろう。

一番、問題なのは、通常、こういうのって座席に座ってから行なう事はありえない、ということだ。これは明らかに業務上の流れの中でのミスだ。オーバー・ブッキングの調整は、通常ゲイトの待ち合いエリアで行なわれることが多い。こんな風に全員席についた状態で、行なわれることが、そもそも間違っているのだ。「降りろ」と言われた本人も、人の目があれば余計に引くことが難しくなる。人の目にさらせれた警備員たちもますます引っ込むわけにもいかなくなる。とはいえ、こんな風にiPhoneで撮影されてネットに流されるのなんて想定出来ただろうに…。警備員の1人は解雇されたそうだが、果たしてそれは正しい決断なのか。

 空を飛ぶ安全と命を預けているという事情から、私たちはある程度のことなら航空会社に従う。楽器の持ち込みとか、楽器の持ち込みとか、楽器の持ち込みとか(笑)。どんな事があっても航空会社に無断で何か強行する、ということはない。彼らを説得したおせた経験はあったとしても、逆らうことは絶対にしない。結局は彼らに従うのだ。でも、空港に到着して航空会社のカウンターに行くと、なぜかCAと一緒で女性が付くことが多いカウンター職において、彼女たちが叩いている、アマデウスって呼ぶんだっけ、あれ…あの古めかしい前時代的なルックスのコンピューターを見るにつけ、こいつらの言っていることは本当に信用できるのか…と思ったりするのであった。

そもそもファックスや電話などでやりとりしていた時代ならまだしも、クラウドがこれだけ発達した時代に、そして今やジャンボ機が減ってAIr Busが増えた時代に、200席程度の席のオペレーションでオーバーブッキングとは、あまりに前時代的なように思う。いや、席が減ったからこそ1席の価値があがって、1席でも空席にしたくないのか… 例えば私が1人でオペレーションしてたって400席の指定席コンサートでオーバーブッキングをすることはしない。400席の会場だって、E-Plusに回したり、チケットぴあに回したり、自分で手売りしたり、いろいろややこしいオペレーションはある。1,000人を1人でオペしてたら間違うかもだけど…。まぁ,そういうもんだ,といわれてしまえばそれまでだけど。5,000円程度の公演チケットと、それの何倍もするような航空券だから比較にならないけど、最後の1席まできっちり売りたい、オーバーブッキングしてでもという意識があまりにも大きすぎるのではないか。

今の時代エコノミーをノーマル価格で買う人はいないと思うが、ノーマル価格で買った時のキャンセルのポリシーが今だ緩すぎるのか? でもノーマル価格で売れれば利益はディスカウント価格の何十倍にもなるから、リスクをおかしてまでもそこを確保したいのか。

ちなみに私は旅行業界で働いた経験が合計4年くらいあるが、ランドオペレーション中心だったし、もう25年以上前の話で、けっして航空業界のプロではないので、あくまで個人的意見です。

PS
こんなのも見つけた! 安住アナ、いいよね〜 いつもたけしさんとのTV見てます。

PPS
こんな記事も出た。分かりやすい。「ネットやスマホの普及で、最近では富裕層も格安な航空券を発見して購入するようになってきた」