映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」を観ました


黙祷 for 広島。

筑紫哲也NEWS23でキャスターを勤めていた佐古忠彦さんの初監督作品。皆さん、佐古さんの名前は覚えていなくてもお顔をみれば、すぐ思い出すよ。あぁ、TBSの、この方か、って。試写で拝見しました。ありがとうございます。「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー

沖縄のこの政治家の方の名前は聞いたことがあるような気もしたけど、全然分かってなかった。知らなかった。瀬長亀次郎。沖縄の戦後史を戦いぬいた不屈の精神の政治家だ。

思ったのは、とにかく沖縄はホントに多くの犠牲を強いられてきたんだな、ということ。ただでさえ地上戦が行なわれ、たいへんなダメージを受けた場所だ。戦争がやっと終ってホッとしたのもつかの間、本土の復活とはまったく切り離され見捨てられていたのが沖縄なのだ。それに沖縄が日本に返還されたニュースは自分でもリアルに体験しており記憶にあるはずなんだけど、長い間生きてるというのに、よく覚えていない。ホントに私は何も知らず常識がない。これからも正直に言うと、勉強する時間はあまりないかもしれない。自分が生きて行くだけでも精一杯なんで… いつも書くことだけど時事問題については自分でイシューを絞っていかないとと,なかなか理解が深まらないからね…。そんなことを、こういう映画を観ると、本当に申し訳なく思う。が、出来ないことを出来ると言ってしまっては無責任になるからね…。またよく知らないのに偉そうに意見を言うのもなんか違うと思うし…

確かにアメリカは、カメジローを必要以上に恐れ、その道を何度も妨害しようと試みたわけだ。それはあまりに理不尽なものだった。アメリカみたいな巨大な国が、たった1人の個人の何を恐れていたのか。映画の中で出て来たアメリカ人関係者の告白が良かった「沖縄の統治。それは今思えば明らかに合理性を欠くものだった」と。

それにしても2017年現在、沖縄の苦悩はまったく解消されず、それどころか理不尽な話がまだまだ続いている。

沖縄、日本から独立しちゃえばいいのに。例えばだけどお金持ち企業とか、めっちゃ成功して税金たくさん払える誰かが沖縄に現れて、一気に独立、とかね。油田が発見されて一気にお金持ち、散々沖縄に負担を強いて利用してきた日本なんかケッ!って言って独立、とかね。なんかそんな展開を想像したりしている。なんか、悔しいよな… ホント悔しい。

2016年テレビで放送されギャラクシー賞を受章したドキュメンタリーに大幅に編集/追加取材を加え制作された映画。沖縄では8/12から、東京では8/26よりユーロスペース。全国その他、続いて公開なります。素晴らしい作品なので、是非、皆さん観に行ってください。