ダブリンの楽器屋Waltons 


うーん、George Streetからウォルトンズが消えるのか。有名楽器店。確かにイケてない店ではあったけど。新しい店はBlanchardstownというちょっと郊外のアメリカの田舎にあるようなショッピングモールへ。うーん、時代だよねぇ。

ウォルトンズといえば、なんといっても、これ。



この親父がいい味だしてたよね…


「ONCE」のこのシーンを「2人が音楽を通じて恋に落ちるシーン」とか言う人いるけど、私は違うと思うんだよね。この映画が描いているのは男女の友情だ。そして町の優しさ。文春の映画評で「周辺おやじの優しさがいい」みたいな事を言ってた人がいて「上手いこと言うなぁ」と思ったのだけど、そんな味のある「周辺おやじ」の1人が、この楽器屋の店員さんだ。楽器を買いもしないのにしょっちゅうさわりにくるミュージシャンたちを嫌がらない。そんな町の余裕。町の優しさ。そういうところがダブリンにはある。それもどんどん失われて行ってしまうものだけど。

しかしジョン・カーニーは、これを超える作品が作れるんだろうか。George Streetといえば、ヤマモリヌードル、そして66番に素敵なフレンチ、あとマーケット(あそこはなんて名前だったか)、階段をのぼっていくBB、Good World(だっけか)とかいうチャイニーズ。

メアリー・ブラックのオフィスがあの辺にあった時代が私が一番ダブリンに通っていた時代だったので、なんか思い入れがあるんだよなぁ…。今やメアリー事務所の跡地には大きなホテルがたち(すごくいい条件で売れたと言っていた)、こういった事務所関係は郊外のビジネス・コンプレックスみたいな場所へ移動した。どんどん変わるダブリンの町。なんだかんだで5年くらい行ってないかも?…んなことないか。3年くらいか?