銀座WESTのツイートが話題に。
小さなお子様をお連れの喫茶室ご利用のお客様へのお願い:炎上覚悟で申し上げます。大きなお声を出したり、走り回るなどのお子様の行為が周囲のお客様へ多大なご迷惑となっている場合がございますので、くれぐれもご注意の程何卒お願い申し上げます。 pic.twitter.com/gzrH0SJmiE— 銀座ウエスト (@ginzawest) 2018年4月24日
昔銀座は特別な場所でした。銀座へ行く時のために、親が銀座ワシントンの靴とヤングエージの服をわざわざ買ってくれたのを思い出します。今銀座も特別な場所ではなくなってしまいましたが、ウエストはそういう場所になりたいと思っています。— 銀座ウエスト (@ginzawest) 2018年4月24日
昨日のツイートに対し多くの肯定的なご意見を頂きありがとうございます。年齢制限してはとのご意見もございましたが、就学前とおぼしきお子様がアイスクリームの器を前にきちんと足を揃え、少し緊張してお座りになっているのは微笑ましいものです。こんな素敵なお客様を締め出す事は出来ません。 pic.twitter.com/iMATOxbPEU— 銀座ウエスト (@ginzawest) 2018年4月25日
一昨日のツィートが「銀座に相応しくない服装のお客様は来店して欲しくない」という意味にとられることは本意ではありません。先代より「服装や身なりでお客様を判断してはいけない」ときつく言われておりました。他のお客様の御迷惑とならない限りどんなカジュアルな服装でご来店頂いても構いません。— 銀座ウエスト (@ginzawest) 2018年4月26日
で、これが「炎上」してるという。なんか違うよな…
不特定多数を相手にするTwitterと、このお店の雰囲気がそもそも合わないんだよな、 と思いつつも、時々タイムラインに流れて来るこのお店の素敵で上品なツイートが大好きである。この該当ツイートだって、言葉を選び,非常に丁寧で、私がお店に抱いているイメージを何一つ損ねることがない。
なんというか、このお店は素敵だ。タイムラインにそこだけ違う風が吹き抜けるような… だから私もお店には年に1度行くか行かないかくらいのヘッポコ客だけど、やっぱり自分もこのお店のファンの1人なのだろうなと思う。この老舗がそこいらのカフェと変わらなくなってしまったら、それこそ残念なことだ。
子供オッケーな時間を決める等、入店の条件を明文化すべきだという投稿もみかけた…
「子連れOK」「大人の空間」という矛盾をはらんだ要素の共存をどうするかという、難しい問題についての論考。銀座ウエストのツイートは勇気ある良い内容だと思う。/子連れ客に苦言を呈した「銀座ウエスト」に提案したい3つの施策(東龍) https://t.co/M3RQvlkqKN— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2018年5月4日
うーん、でもそれは、私の意見では、意味がないというか、野暮というか、なんというか。そもそも、そんなことをしたら、お客が考える余地をうばってしまうんじゃないかな。そしたら続いてこんなつぶやきも。
お客様がお互い快適にお過ごし頂く為の最低限のマナーに関するお願いが、障害を持つお子様をお持ちの親御様にまでご心労をお掛 けしてしまった事は当方の考えが至らず申し訳ございません。お子様のご入店に関しましては今後もお客様の良識に委ねたいという店の方針は継続したいと考え ます。— 銀座ウエスト (@ginzawest) 2018年5月2日< /blockquote>
「今後もお客様の良識にゆだねたい」というお店の言葉がすべてを語ると思う。コンサートも同じだ。いろいろ思うところはあれど、基本的には門をこちらから閉ざすことはしたくない。ほとんどのお客様はバカじゃない。いろんなことは自分で考えれば,分ることだ。
ウェストのツイートは、普段は上品なケーキなどの紹介、そして時々こんな風に必要に応じて苦言。それでいいと思う。すごくバランス良くやっていらっしゃると思う(思わずこちらも言葉が上品に/笑)。それを外野が、いったい何を言おう。
てわけで、わたしもこんなのをつぶやきました。
明文化するとヤボな気が…。そもそも実際にあそこを利用するお客さんとTwitterの共存に無理がある。そう言う私も年に1度行くか行かないかだけど、Twitterであの独特な雰囲気を味わうのは好き。だから続けてほしい。時々苦言…という現在の使い方、これもまた絶妙なバランスで良いと思う。 https://t.co/HTwBjFs6Tu— 野崎洋子 (@mplantyoko) 2018年5月5日
しかし今日はタイムラインを眺めていて、びっくりしたのがこれ。そうか、こういう考え方があるんだ…
銀座ウエストのツイートについては「(ティータイムを大人しく過ごせるなら)子供さんも歓迎しています」というように場の責任を客側に投げているように見えます。当家の子供は騒ぐのが確実なので、騒ぐ子供を受け入れてくれるお店を探しています。OKと言われて責任を投げられるとつらいです。 https://t.co/vP1wgRQmsB— 猫みつを(`ФωФ') (@mitsu320) 2018年5月4日
これでなんとなく分った。責任を与えられるのがイヤな人がいるのだ、と。
そうだった、日本人は選挙に行かない国民だった。そういう人が「明文化してほしい」と思うのだ、と。だから日本はあちこちに注意書きに溢れ、実際何を読めばいいのか、まったくプライオリティが付けられなくなっているのだ。うーん、なんか根は深いな。
でもたった1人のお客様のために100人のお客様にひんしゅくをかうわけにもいかず、主催者そして店側は非常に悩むよね。でも結局のところ全員を100%満足させるなんて、不可能なんだよ。そういう場合は、やはりこちらも主催者判断という名前のもと「お断りする」しかないのであろう。それがこちらの、他の100人のお客様に対する責任である。それが一部のお客さんに理解されなくても、それも含めてこちらの責任として受け止めるのだ。
WESTはこれでいいと思うし、このままいてほしい。ウチもこのままでいたいし、変えなくてはいけないようなら、消えた方がましだと思う。いろいろ考えるけどね…