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2018年6月9日土曜日

「はるか遠くの大いなる孤独のなか」

朝顔がもう咲きそう〜❤

言葉の力にうなる時があるのだが、角幡唯介さんの本を読んでいると、時々めっちゃ響く言葉を本の中に見つける。

角幡さんの書評本『探検家の日々本本』を久しぶりにお風呂でじっくり読んだが、やっぱりこの本いいよなぁ。響く言葉がたくさんのっているんだよ。もう響きまくり。

でもここで紹介するのは、角幡さんの文章というよりは,角幡さんが紹介している本からの文章。

この本は『神話の力』といって、著者はジョーゼフ・キャンベル。世界各地の神話の比較研究の権威。共著者のジャーナリストのモイヤーズがキャンベルに話を聞く、という形式でこの本は進む。キャンベルの言葉。

「人々はよく、われわれみんなが探し求めているのは生きることの意味だ、と言いますね。でも、ほんとうに求めているのは<いま生きているという経験>だと私は思います。純粋に物理的な次元における生命経験が事故の最も内面的な存在ないし実態に共鳴をもたらずことによって、生きている無情の喜びを実感する。それを求めているのです」

「(では経験とは何か?)意味なんてありません。宇宙の意味とはなんでしょう。ノミ一匹の意味とはなんでしょう。それはただそこにある、あるいはいる、それだけです。そしてあなた自身の意味とは、あなたがそこにいるということです」

(そしてイヌイットのシャーマン、イグジュガルジェクという人物の言葉を紹介)「唯一の正しい知恵は人類から遠く離れたところ、はるか遠くの大いなる孤独のなかに住んでおり、人は苦しみを通じてのみそこに到達することが出来る」 

はるか遠くの大いなる孤独のなか。うーん、それに引かれて角幡さんは北極に行くのか。

上記の文章のそれぞれについては、角幡さんが「日々本本」で解説しているのだが、本当に素晴らしいので、是非この『日々本本』を読んでください。 どちらかというと、私はたぶんこの『神話の力』だけ読んでもピンと来ない人間かも。でも角幡さんが説明してくれると響くんだよね。

そして、改めて、いい作家はいい本読んでいるんだよなぁ、と思う。 うーん,しかし読みたい。この『神話の力』もポチるか。『神話の力』については、こちらのブログにも詳しい。