なんと友人が太田隆文監督のファンでエキストラ出演しているというので、観てきました。『明日にかける橋 1989年の思い出』。正直、普段はあんまり日本の映画は積極的に観ないのですが、いや〜、これが心あたたまる作品で、とっても良かった。
太田監督版『Back to the future』と言われているこの映画ですが、私は実は『Back to the future』は観ていないので(ひどいね)、結末が想像できなくて、結構ハラハラドキドキさせられました。脚本に多少細かくつっこみたい箇所はあったけど、なんというか、きちんと気持ちが描かれているので、それで一気に物語入りこむことができます。うーん、いいねぇ。こういう映画も久しぶりだなぁ。
主人公のみゆき(鈴木杏)の家族は20年前に弟をなくしてから崩壊状態。お父さんはアルコールにおぼれ亡くなり、お母さんは精神を病んでしまう。 夏のある日、全力で走れば願いがかなうという橋を渡り、ふざけるみゆきと友人二人。なんと、辿り着いた場所は20年前、花火の日の前日だったのでした。そこから未来を変えるべく、みゆきたちの奮闘が始まるのです。
さて偶然にも日曜日の最終回に行ったら、前の回の上映後に監督&出演者たちの舞台挨拶があったらしく、次の回を目指して行った私たちも監督や出演者の皆さんのお話を聞くことが出来ました。呼ばれて駆け上がった(そして階段でドタンとこけた/可愛い)弟役の田崎伶弥くんが妙に可愛く、一生懸命プロモーションする様にすっかりファンに。 しかも監督の質問などに答える受け答えもしっかりしてるんですよ。最近の子役の子はすごい。なので、映画が始まって、その弟くんが、出て来て微笑ましく観ていたら、あっという間に交通事故でお葬式になっちゃったのが「あれ〜!!」
他の俳優陣で良かったのは、地元の名士的な立ち場で登場する重鎮・宝田明さん、そして「マッド・サイエンティスト」的な化学の先生を演じる藤田朋子が素晴らしかった!! 藤田さん、何をやっても素晴らしい女優さんだと思うんだけど、これはなかなか新境地じゃなかったかしら。すごく良かった。
またこの映画のもう1つの重要なテーマである花火大会で有名な静岡の町の様子もめちゃくちゃ綺麗に撮れていて、本当に引き込まれました。
あ、そうそう、肝心の友達がエキストラ出演しているのを忘れちゃいかん…と思いつつ、画面隅々まで目をこらしながらも、ついつい映画のストーリーを追うのに夢中になってしまった(笑)。で、友人はたぶん4回出ていたと思う。そのうち1回はしっかり正面から写ってた… 本当におつかれ様でした!!
というわけで、都内ではもう今週金曜日までとなっております。有楽町すばる座へ急げ!!