漫画が好きな世代である。好きな漫画ALL TIMEは山岸涼子の『日出処の天子』『アラベスク』、池田理代子の『オルフェウスの窓』など。『ベルばら』は当時は夢中だったけど、今読むとちょっと子供っぽいかな。次点で萩尾望都や一条ゆかりも好き。中年女はみんな漫画が好きだ。
主人公がきちんと生きてる話が好き。『きのう何食べた?』とか。真面目に生活している人はそれだけで素晴らしいと思う。きちんとご飯を作って、変わらない毎日を地道に歩んでいく。そういうのが好きだ。自分には出来ないことだというのをわかっているからそう思うのかな。なんかこう余ったご飯を冷凍する、とか。そういう日々のこと。私も仕事を引退したら、そういう風に生きていきたい。
最近では槇村さとるの働く女性が主人公の漫画も好きでよく読んでいる。彼女が書く漫画の登場人物のセリフにはハッと気づくことが多い。特に真面目に仕事をする/何かに取り組む女性が主人公の漫画が良い。
おすすめはデパートの販売員から出世していく女性が主人公の『REAL CLOTHES』。ドラマにもなったようで、オンデマンドでいく話か見てみたけどイマイチだった。黒木瞳は好きな女優さんだけど神保部長をやるのはちょっと違うと思う。主人公役の若い女性もよくわからない。ストーリーは原作とまるで違っていて田渕の影が薄い。この物語の言いたいことは、成功しているように見える人でも内面はバタバタなことだと思うし、その点において良く描けていると思う。最後のプロポーズシーンは最高に素敵だ。うーん、今でも憧れちゃうよなぁ、こういうプロポーズ(笑)。
一方で「不満とは何もしない人の意見」とか「仕事をする上で大切なのは誰と出会うか、そしてその人の期待にどう答えていくか」等々、響く言葉がたくさん出てきてなんども読んでしまう。
槇村さとるは証券会社につとめるOLさんがカフェのオーナーになるまでの自立を描いた『恋のたまご』もおすすめ。
そして、ここのところの吉本案件で思い出したのがこれ。『BELIEVE』という若い女優さんのマネージャーをしている山口さんの物語。芸能界のドロドロ、政治家やスポンサーとのからみ、スキャンダルのあしらい方など日本の芸能界を必死で泳ぐ彼女の奮闘ぶりが良い。彼女も外からはかっこよく見えるが内側はバタバタで悩みも多い。でもそこが素敵。最後のマネージャーからプロデューサーへと転身していく姿が眩しい。「自分の夢をどうするか、ってことだよ」by ジャッキー うーん、いいよなぁ!
私が住む伝統音楽の世界のアーティストさんたちはみんなセルフマネジメントできている人が多い。だからスタッフはそれより自分の頭で何をやるか考え、何を世の中に伝えたいか考え、それをアーティストと一緒に実現していくのがベストな生き方だと思う。私がそんな風に思い始めたのはこの漫画を読むだいぶ前だけど、それと同じことをこの漫画も伝えていて驚いた。読者は本に出会うのではなく本の中に自分を発見するのだ。興味ある人は読んでみて。すごくいいから。
そうなのよね…今、必要なのは今は存在していない新しい仕事や案件を生み出す人。だから職業訓練とか人材育成とか政府や偉い人たちがやろうとしていることは、まったくピントはずれだと思う。
こちらも好きな漫画家さん。入江喜和さん。結論が出ないで連載が終わってしまった離婚ドタバタ劇・必死に自立へともがくシングルマザーの奮闘を描く『のんちゃんのり弁』。そしてすごい頑固で癇癪持ちの旦那を愛する自然体のやすこさんを描く『おかめ日和』、さえない中年女がロックミュージシャンのファンになってどんどん変わっていく『たそがれたかこ』。『たそがれたかこ』はここで無料試し読みもできるよ。
彼女が描く女性はみんな「普通」だ。でも料理とか丁寧で自分なりではあるけれど必死になりつつも肩の力を抜きながら、自分のことを受け入れながら生きていく。特に『おかめ日和』の主人公の生き方なんて、私なら絶対にたえられない。自分と真逆の性格だと思うけど、でも本当に素敵だと思う。読んでいて幸せになれる素敵な物語。こちらもおすすめです。
あぁ、漫画の全巻買いの幸せよ〜〜 山岸先生や池田理代子先生も電子書籍にならないかなぁ。『日出処の天子』なんて何度も買って断捨離のたびに古本屋に持っていったことか…。『オルフェウスの窓』の舞台がロシアになってからの流れが圧巻。
みなさんのオススメの漫画があれば、ぜひ教えてください! 世代によってだいぶ違うだろうなぁ。
主人公がきちんと生きてる話が好き。『きのう何食べた?』とか。真面目に生活している人はそれだけで素晴らしいと思う。きちんとご飯を作って、変わらない毎日を地道に歩んでいく。そういうのが好きだ。自分には出来ないことだというのをわかっているからそう思うのかな。なんかこう余ったご飯を冷凍する、とか。そういう日々のこと。私も仕事を引退したら、そういう風に生きていきたい。
最近では槇村さとるの働く女性が主人公の漫画も好きでよく読んでいる。彼女が書く漫画の登場人物のセリフにはハッと気づくことが多い。特に真面目に仕事をする/何かに取り組む女性が主人公の漫画が良い。
おすすめはデパートの販売員から出世していく女性が主人公の『REAL CLOTHES』。ドラマにもなったようで、オンデマンドでいく話か見てみたけどイマイチだった。黒木瞳は好きな女優さんだけど神保部長をやるのはちょっと違うと思う。主人公役の若い女性もよくわからない。ストーリーは原作とまるで違っていて田渕の影が薄い。この物語の言いたいことは、成功しているように見える人でも内面はバタバタなことだと思うし、その点において良く描けていると思う。最後のプロポーズシーンは最高に素敵だ。うーん、今でも憧れちゃうよなぁ、こういうプロポーズ(笑)。
一方で「不満とは何もしない人の意見」とか「仕事をする上で大切なのは誰と出会うか、そしてその人の期待にどう答えていくか」等々、響く言葉がたくさん出てきてなんども読んでしまう。
槇村さとるは証券会社につとめるOLさんがカフェのオーナーになるまでの自立を描いた『恋のたまご』もおすすめ。
そして、ここのところの吉本案件で思い出したのがこれ。『BELIEVE』という若い女優さんのマネージャーをしている山口さんの物語。芸能界のドロドロ、政治家やスポンサーとのからみ、スキャンダルのあしらい方など日本の芸能界を必死で泳ぐ彼女の奮闘ぶりが良い。彼女も外からはかっこよく見えるが内側はバタバタで悩みも多い。でもそこが素敵。最後のマネージャーからプロデューサーへと転身していく姿が眩しい。「自分の夢をどうするか、ってことだよ」by ジャッキー うーん、いいよなぁ!
私が住む伝統音楽の世界のアーティストさんたちはみんなセルフマネジメントできている人が多い。だからスタッフはそれより自分の頭で何をやるか考え、何を世の中に伝えたいか考え、それをアーティストと一緒に実現していくのがベストな生き方だと思う。私がそんな風に思い始めたのはこの漫画を読むだいぶ前だけど、それと同じことをこの漫画も伝えていて驚いた。読者は本に出会うのではなく本の中に自分を発見するのだ。興味ある人は読んでみて。すごくいいから。
そうなのよね…今、必要なのは今は存在していない新しい仕事や案件を生み出す人。だから職業訓練とか人材育成とか政府や偉い人たちがやろうとしていることは、まったくピントはずれだと思う。
こちらも好きな漫画家さん。入江喜和さん。結論が出ないで連載が終わってしまった離婚ドタバタ劇・必死に自立へともがくシングルマザーの奮闘を描く『のんちゃんのり弁』。そしてすごい頑固で癇癪持ちの旦那を愛する自然体のやすこさんを描く『おかめ日和』、さえない中年女がロックミュージシャンのファンになってどんどん変わっていく『たそがれたかこ』。『たそがれたかこ』はここで無料試し読みもできるよ。
彼女が描く女性はみんな「普通」だ。でも料理とか丁寧で自分なりではあるけれど必死になりつつも肩の力を抜きながら、自分のことを受け入れながら生きていく。特に『おかめ日和』の主人公の生き方なんて、私なら絶対にたえられない。自分と真逆の性格だと思うけど、でも本当に素敵だと思う。読んでいて幸せになれる素敵な物語。こちらもおすすめです。
あぁ、漫画の全巻買いの幸せよ〜〜 山岸先生や池田理代子先生も電子書籍にならないかなぁ。『日出処の天子』なんて何度も買って断捨離のたびに古本屋に持っていったことか…。『オルフェウスの窓』の舞台がロシアになってからの流れが圧巻。
みなさんのオススメの漫画があれば、ぜひ教えてください! 世代によってだいぶ違うだろうなぁ。